「「想像ラジオ」を讃える読書感想文」を讃える

「想像ラジオ」や「共震」とか、最近は震災に触れる
文芸作品が増えていて、最早一ジャンルを形成して
いるという感もある。

実は恥ずかしいことに、私は、「想像ラジオ」は、
震災について書かれたものとは知らず、著者が
「いとうせいこう」であることと、
帯の煽りにつられて買ってしまった。

なので、最初に延々と続くDJアークの語りに、辟易して、
途中で本を投げ出そうとさえ思った。

そこを踏ん張って読み進めていくうちに、ようやく繋がって、
感動して読み終えることができたのだが。

さて。12月4日の岩手日報に、
第46回岩手読書感想文コンクールの優秀作品が紹介されていた。

その中で、高校2年生の三船恭太郎君(盛岡一高)の
「想像ラジオ」の読書感想文が秀逸である。

私の浅薄な読みとは比べ物にならない深い理解と、
豊かな表現力に、感動を覚え、尊敬の念さえ抱いた。

この感想文は、全文が公開されている公的情報なので、
ここで、一部を引用させてもらう。

私が特に共感したところは以下の部分である

「内陸部に住む私は生活の不自由から程なく解消され、
被災県という括りの中にいて、罪悪感に似た感情も抱いた。
募金やささやかなボランティアでお茶を濁し、
死者の気持ちを考えることをやめた。」


そして、

「震災で起きた心の震えを止めたかった。
復興の兆しの感じられる耳に心地よいニュースを見て、
手っ取り早く安心感を持ちたかった。」


多分多くの人が、このような気持ちで日々を
送っていたのではないだろうか。

私は彼の感想文を読んで考えた。

我々は、何をなすべきだろうか。

いとうせいこう氏も、多分、三船君のいうような状態の中で、
きっと、自分の使命として、この作品を書き上げたのだろう。

それは、
プロの書き手としてできる、一つの復興支援かもしれない。


では、今、私を含め、教師ができること、
しなければならぬ復興支援とは何か。


それは、人権の尊重を教えることであり、
平和と民主主義、助け合いの精神の文化を
創造するような人づくりをすることであると思う。

我々が、教育屋の端くれであるならば、
その立ち位置から、つまり教育の側からの
復興支援を行うことが使命であると思う。
 

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