つなぐ力

私は、大野の地に4月から住み、
高校再編の問題に直面し、
最初はどうすれば多くの生徒を
高校に集められるかばかりを思案していた。
それが高校の存続であると思っていたからだ。

しかし、生活するうちに
だんだん考え方が変化した。

大野高校が存続するということは、
地域が存続することである。
そして、地域が活気づくことは
大野高校が活気づくことでもある。

つまり、大野高校の存続を考えることと、
地域の存続を考えることは等価である。

数学的な言葉を使うと、両者は
同値な命題であるということである。

何を今更と思う方もいるかもしれないが、
それが今、
私がたどり着いた正直な思いである。

そして、その議論の中心となる
子どもの存在とは何だろうか。

彼らは、学校や地域の存続のために
あるのではない。

それは根本を見失った考えだ。

本当は、学校や地域が、
子どもの未来のためにあるということだ。

では学校は地域創生のために何をすべきか。
そして、自分は何ができるか。

そんなことをぐるぐると考えている私に、
力を与えてくれた言葉があった。

それはボブ・スティルガーの
「未来が見えなくなったとき、
僕たちは何を語ればいいのだろう」
に述べられている次の言葉である。

●あらゆるコミュニティは
 リーダーにあふれている
●問題が何であれ、コミュニティ自身が
 答を持っている
●自助と相互依存が共に機能する
●人は自分がほしい世界を生きる必要がある、
 今からすぐに
●誰も待たなくてよい。
 我々は多くの資源を持っていて、
 今すぐ物語を動かしかけている
●最もペースの遅い人に合せて歩く。
 ささやき声でさえも聞き分けながら
●明確な方向感覚、それからエレガントで
 最小限の次のステップ
●一度にひとつずつ進める。
 歩むことで道を創りながら
●好奇心と、敬意と、寛容さをもって。
 お互いに出会う
●ローカルな仕事は世界の同様の仕事と
 つながることで進化し、
 社会的変容を生み出す

この言葉に私は勇気をもらった。

地域創生のためにすべきことは、
行政や当局の指示を待つ、不満を言う、
資金を要求する、などではない。

自分の足元、半径数メートルを見つめて、
そこから行動を起こしていくこと、
あるいは身近に確実にいる
リーダーやイノベーターの存在に気づき、
彼らと連帯することから始めるべきではないか。

そうした気持ちで周囲を見てみると、
この洋野町というに地は、
実は、着実に歩を進め、輪を広げている
リーダーに溢れていることに気付いた。

その注目に値する人物の一人が、
ケイティさんこと宮本慶子さんである。

彼女は、横浜生まれで、
岩手とは縁のない人であるが、
3.11後、いわて復興応援隊に応募され、
沿岸の地での復興支援活動後、
2012年10月に洋野町にやってきて、
現在広野町役場に勤務されている。

彼女は、「ひろのだより」という
地域密着型ブログを毎日更新されるとともに、
FBでも日々の取材の様子を発信されている。

その発信力の素晴らしさに目が奪われるが、
実は彼女の凄さは、
「受信力」と「つなぐ力」であると私は思う。

毎日、洋野町の津々浦々に足を運び、
各種イベントなどを通して、
そこに生きる人々の生活風景を切り取り、
発信し、輪を広げていく。
それは人や地域をつなぐ活動である。

場所を超えた子どもたちどうしを、
大人と子供を、地域と学校を、
そして種市と大野を、
笑顔でつないでいくのである。

まるで分身の術を使うかの如く、
毎日、いろいろな場所に出没し、
取材し、受信し、発信し、そして、つなぐ。
とっても楽しそうに。

横浜市民でありながら、
洋野町民より洋野町をよく知り、
洋野町をこよなく愛している。
私は今、そんなケイティさんと連携することで、
きっと新しい何かを生み出すことが
できるのではないかと思っている。



「ひろのだより」9月27日には、
本校が10月下旬に行う地区懇談会の
記事を取り上げていただきました。

是非ご覧ください!

ひろのだより・地区懇談会





 

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