パワフルな問

昨日のアクティブラーニング(AL)の
講演の話の続きです。

ALを行うためのポイントとして、
「パワフルな問を立てること」
という話を、ワーク仕立てにして行いました。

例えば今、「生きる力とは何か」
という授業を行うとします。

パターン①は次の図に示す様な授業です。
生きる力授業①LT



この授業の問題点を辛辣に分析してみましょう。

まず、教師の上から目線の指導言がアウト。
生徒を指名した後に、
問題を示すのも順番が逆です。

つまり、この授業は生徒にとって
安全・安心の場になっていません。

また、問いかけが、
教師が用意した答えを言わせるだけのもの
になっていることもダメですね。
これでは生徒の発言から
思考を読むことができません。

単に発問したという事実づくり。
教師の都合によって進められる
典型的な授業ですね。

そして、紋切型、ワンセンテンスの定義を
「生きる力」のゴールにして、
果たしてそれが生徒の
どんな力につながるのでしょうか。

多分、その後に行うテストに出す
ということでしか意味を持たない
のではないのでしょうか。


では次にパターン②の授業です。
生きる力授業②LT

この授業はグループワークを
取り入れているので、アクティブラーニングだ、
などと思いがちですが、
だまされてはいけません。

そもそも、この問いかけは、
グループワークをする価値が
あるものでしょうか。

グループでいろいろな意見を出し合い、
知識を構成するというものではなく、
単に、どこかに書いてある
知識を見つけるというだけの作業です。

いわゆるひとつの、
「活動ありて学びなし」
「はいまわるだけのアクティブラーニング」
というやつです。

グループなので、
教師から指名されるプレッシャーはないので、
安全安心の場といえるかもしれませんが、
このようなグループワークからは
フリーライダーや「浮きこぼれ」が
出現しやすいですね。

それは問いの立て方に問題があるから
といえるのではないでしょうか。


最後のパターン③です。
生きる力授業③LT

私は、このように、問を、
自分事として考えることができるような
価値のあるカタチ
(「パワフルな問」「本質な問いかけ」)
に組み替えて生徒に提示し、
それを様々な活動を通して深め、
解決に向かわせ、
持続する理解、他に転移する能力を培うことが、
授業をALにすることではないかと思います。

このような展開にすると、
生徒のパフォーマンスや、
それによって得られた成果物を
評価することにもつながるでしょう。

極端にいうと、ALは形ではなく
「パワフルな問」をどう提供するか、
といってもいいのではないかとも思うのです。


講演では、実際に先生方にパターン③で、
ワールドカフェ型+OST型
(なんちゃってですが)の
グループワークを経験してもらいました。

黒沢尻北高校の生徒の良さと課題について
全職員が、真剣に考えるという場面は
これまでなかったのではないでしょうか。

短時間で尻切れにしてしまいましたが、
考えを付箋紙によってまとめ、
成果物をある程度までつくることもできました。

この取組が、学校全体のグランドデザインや、
個人の授業改革につながっていく
きっかけになればと思っています。

黒沢尻北高校の先生方
ありがとうございました。

 

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2015/ 09/ 13( 日) 09: 53: 31| | # [ 編集 ]
 

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