昨日から、数教協の全国大会のため、
東北高校小松島キャンパスに来ています。
昨日は、確率の講座をやらせていただきました。
2時間半もの長丁場でしたが、
参加者の皆さんのおかげで、
とても楽しく行うことができました。
やはり、ペアやグループ活動を
入れることによって、
モチベーションが高まることや、
知識を集めて、
確かなものにできることを実感しました。
講座で話したことは
また後でまとめたいと思います。
この大会は、全国から一騎当千たる
実践家の方と交流できることが楽しみです。

ユニークな教具がおもちゃ箱のように
展示されています。今回も多くの方々と交流することができました。

足立久美子先生が折り紙で「東北に虹を」
というプロジェクトを行っていました。
足立先生とは、先生が田園調布雙葉高校
にいらっしゃったときから、お世話になっています。
震災後は、何度も東北に支援をいただきました。
昨年は、岩手県教委主催のセミナーにも
講師で来ていただきました。

音楽家でもある広島の河村旬一郎先生から、
圧巻の「数理音楽入門」の
自作教材をいただきました。
音楽の中にある数理をこれほど丁寧に
わかり易くまとめているものはないでしょう。
私は、河村先生とカナダのケベックで
行われたICME7(国際数学教育者会議)で
ご一緒させていただいて以来、
彼から数学と音楽について
多くを学ばせていただきました。

私のブログのハニカム構造の話を
読んでいただいた、
愛知の岡崎高校の広田祥治先生から、
何と、本物のスズメバチの巣をいただきました。
遠路から、わざわざ持ってきていただきました。
ありがとうございます。
広田先生は西三サークルという
杜陵サークルが目標としている数学サークルで
つねにクリエイティブな発信をされています。
こうして見ると、
本当に精密な六角形の構造ですね。
ピラミッドに円周率が潜んでいることが
不思議だとよくいわれますが、
それなら、蜂の巣はもっと神秘ですね。
蜂は六角構造を知っているわけはないのに、
それが自然に生じるのと同様、
古代人は円周率を知らなくても
ピラミッドに円周率が生じることは、
不思議なことではありませんね。

懇親会で、久しぶりに
野崎昭弘先生にお会いし、お話しました。
野崎先生は今年、春の叙勲で
瑞宝中綬章を受章されました。
私は高校時代、
先生の本で数学の楽しさに目覚めました。
中でも、50万部ベストセラーの「詭弁論理学」、
日本翻訳文化賞を受賞した
「ゲーデル・エッシャー・バッハ」の超訳
(はやしはじめ・柳瀬尚紀とともに)、
安野光雅氏との共著の「あかいぼうし」
などの数学絵本など、私は愛読しています。
不完全性定理や、組合せ理論、
グラフ理論も先生の著書で勉強しました。
野崎先生は、世界的な数学者でありながら、
自身の名誉やお金のことには見向きもせず、
人々の平和や、子どもたちの未来をいつも考え、
全国で地道な実践をされている
学校の先生方にスポットライトを当てて、
教育を変えようとしている、
本当に尊敬すべき先生です。

神奈川大学の何森仁先生と。
この日も楽しく飲みながら
先生のお話を伺いました。
何森先生は、セッセンサーやサイドタはじめ、
現場ですぐ役に立ち、しかも数学的な考えや
数学の楽しさを実感できる教材や教具を
開発する天才です。
実は、また今度、凄い教具を●十万かけて
作成したとのことです。
公開が楽しみです。
そのほか、本当に多くの方々との出会い、再会
があり、充実した一日でした。
ちなみに、仙台はもうじき七夕が始まりますね。
(仙台に住む私の姪も参加しています。姪から道案内をしてもらいました)今日も、楽しい実践を発見しに、
大会二日目に参加します。
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