「らしさ」と向き合う

明後日の、みちのく仙台大会の講座で
データ分析について話す内容を
一つ紹介します。

2008年に、花巻北高校で行った
統計グラフコンクールについての取組みです。

この取組みの概要は
「数学教室」2009年7月号に
記しましたので、それを以下に引用します
(一部名前は伏せます)。


「らしさ」と向き合う ~グラフ統計隊結成~
本校には「服装規定」なるものはない。
生徒手帳に
「高校生らしい服装をすること」
とあるのみ。
ところが、ある時、
どうも女子のスカート丈が短いのではないか
という声が職員からあがり、
服装検査を実施したことがあった。

その際、生徒たちの考える「高校生らしさ」と
先生の考える「高校生らしさ」に
ギャップがあると感じたので、
次のような調査を行ってみた。

それは、スカート丈を
少しずつ短くしていった写真を何枚も撮り、
どの辺が高校生らしいのかを、
男子生徒、女子生徒、保護者、教師
に対してアンケートを行うというものだ。

これは、HさんとFさんという2人の生徒に
声をかけたことによって実現した、
ユニークな企画だった。

結果の一例を示すと、確かに
生徒、保護者と教師の意識に
大きなギャップがあることが見られますね。

らしさ03
(生徒作成ポスターより)

この調査結果は、PTAや学校評議員の間でも
大きな反響を呼んだ。
そこで、2人に、これをポスターにして
統計グラフコンクールの高校・一般の部に
応募してみないかと話をもちかけた。

2人は更に、Mさん、Sさん、Aさんという
3人の仲間に働きかけ、
ついに、統計グラフ作成隊が
結成されたのであった。

結成されたとはいっても、
皆それぞれ忙しい身で、
時間をとることができないで、
合宿して一日でつくりあげる
という手法が採用された。

明るく、友人思い、そして、多才な彼女たちは、
いろいろアイデアを出しながら
夜を徹して作業を行い、
見事なポスターをつくり上げた。
タイトルは「『らしさ』と向き合う」。

これは、岩手県の統計グラフコンクールで、
最高の賞である特選に輝いた。


(「数学教室」2009年7月号
「5人の素敵な出会いから生まれたかけがえのない宝物」より抜粋)


因みに、彼女たちは、
前もって、フィールドワークを行い、
出身中学校の生徒やその保護者たちにも
アンケートを行っていました。

そして、彼女たちは翌年も
「Bye The Eye」というテーマで、
ポスターを作成し、
2年連続の特選を受賞しています。


データ分析の授業は、何より生徒自身が、
興味関心を持つ題材を探すことが大切ですね。

らしさ02

らしさ04


 

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