今後の県立高校に関する地域検討会議

7月22日(水)に、
「今後の県立高校に関する地域検討会議(第2回)」
が久慈市防災センターで行われました。

この会議は、
「小規模校を中心とした課題解決に向けた
市町村との連携・協力の在り方」
及び
「学校、学科の配置に係る対応」に関する
市町村関係者との意見交換ということですが、

ざっくばらんにいうと、
高校の統合・廃校に向けてのヒアリングです。

私は、オブザーバー参加という立場なので、
意見を述べることはできず、
市町村側と行政側の話を
(むずむずしながら)
聞いているだけでした。

その中で、私が感じたことを
少しまとめておこうと思います。

辛口なので、批判があるかもしれませんが。
敢えて。

この会議の中で、
地域の側の「~して欲しい」「~できないか」
という県への要求と、

行政の側の、「話は聞くけれどそれは難しい」、
という「できない理由を述べること」の応酬を見て、

私は、もっと、互いに明るくポジティブに
語ることはできないだろうか、
という気持ちを抱きました。

だって、語る内容は未来のことなのですから。

未来をネガティブに、暗い顔で語るならば、
その未来を生きる子どもたちは、
ますます萎えてしまうではないですか。

私は、この地域検討会のテーブルにおける
グランドルールとして、
互いに、次の3つのマインドを持って
議論し合うことを提起したいと思います。

1 自由な発想を持つ
2 未来へのビジョンを持つ
3 子供の未来を考える


少し補足します。

1 自由な発想を持つ
「人はできない理由の述べる天才」
といわれます。
学校現場でもPDCAが進まないのは
「前年踏襲」「現状維持」的な発想に
縛られることによることがとても多いからです。

国の財政負担の状況や、
人口減少の客観的な資料を基にした
情勢分析は大事です。
しかし、そういう厳しい中にこそ、
互いの叡智を結集することで
一寸の光明を見出だす、
いわゆるイノベーションを
生み出すことができるかもしれません。

そう。

この会議の名称を
「地域イノベーション会議」
としてはどうでしょう。

2 未来へのビジョンを 
私たちが語る未来とは、
どういう未来なのでしょうか。
とりあえずここ10年なのでしょうか。

もしそうならば、
人口が漸減する県北地域において、
現行の教育システムを堅持したまま、
学校体制を維持することは、
それは厳しいでしょう。

しかし、今、世界では、
もっとグローバルな視点で
未来へのビジョンが語られています。

例えば、オックスフォード大学の
マイケル・A・オズボーンは、
今後20年までにアメリカの47%の仕事は
自動化されると語っています。

米デューク大学のキャシー・デビッドソンは、
2011年度にアメリカの小学校に入学した
子どもたちの65%は、
大学卒業時に今は存在していない
職業に就くだろうと述べているのは
あまりにも有名ですね。

そして、2060年には、
日本における65歳以上が、
人口を占める割合が40%を超えることは事実。

更に、2100年には
日本の人口が現在の1/3の4800万人まで
減少するという驚きの予測もあります。

このような中、県北や沿岸の、
統廃合がやり玉にあがっている学校
以外の学校は、対岸の火事として
関心を示さなくてもいいのでしょうか。

今、世界の動きは、
そういうドラスティックな変化に応じて、
従来の産業、雇用などの枠組みが
大きく変わりつつあります。

知識基盤社会・高度接続社会
といわれる今日の社会変化は、
産業革命や太平洋戦争の前後での変化に
比べられない程大きいという人もいます。

そして、もちろん、
そのような変化が求められるのは、
産業や雇用だけではなく、
教育もであることは当然です。

だから今、アクティブラーニングや
反転授業などの、
授業パライムから学習パラダイムに
移行するようなムーブメントが起きているのです。

昔のままのモノサシを使って、
10年スパンの未来を懐中電灯で照らして、
そこに横たわる問題を
見えなくすることだけを機械的に続けていけば、
当座の財政のやりくりはできても、
岩手県の30年後の教育は
行き詰まってしまうのではないでしょうか。

3 子どもの未来を考える 
地域の方々の話を聞くと
「医学部とか難関大に入る生徒を
盛岡や八戸に逃げさせないために、
拠点校に人材の配置を」

とか

「生徒を地元に就職させるようなインセンティブ」
という話もよく出されます。

そういう人たちには怒られるかもしれませんが、
私は、生徒の進路を
地域エゴの犠牲にしてはいけない、
ということを敢えていいたいと思います。

地域の維持のために子どもがいるのでしょうか。
それとも、
子どもの未来のために地域があるのでしょうか。

私は、地域が子どもに行う教育は、
とてつもなく大きいと思います。
でも、それは、地域の中にある学校の、
教室という限られた空間で行われる
教科教育だけではありません。

地域は、子どもたちに、
生涯にわたって学び続ける心、
自立した社会人として生き抜いていく力
を身につける場であることが第一です。

それが身につけば、
その後、医学の道に進もうが、
政治家になろうが、
その学びはどこで行われようが構わない、
と私は思います。

地域は子どもたちの根っこを育てる場である。
そうやって地域の温かい目に
見守られて育った子ども達は、
きっと、地域の未来を背負ってくれる
人材となってくれるはずと思う私は
お気楽な楽観主義者なのでしょうか。

地域の生涯学習教育力は難しい問題ですが、
私は大野高校に赴任し、大野で生活する中で
この地ではそれが可能であると確信しています。

0727しもまっち01

 

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