1学年講話

昨日は、1学年の校長講話を行いました。
入学式の式辞で述べた、
以下の5つの内容を深めていく
ということを中心にお話ししました。

koutyoukouwa.jpg

例によってビデオを仕掛けました。
ビデオで自分がどんなふうに話したかを観ることは、
今後にとても役立ちます。

授業でも、自分の授業動画を分析することは、
授業力向上にはとてもいいのです。

ところが、今見たら、
何と録画されていませんでした
ガ━━(゚д゚;)━━ン!!  ショック!

そういうわけで、予定では、講話の内容から
ダイジェスト動画を発信しようと思ったのが
できなくなりましたので、
以下に、最後のまとめとして述べた
「人は3回死ぬ」という部分を
文章でまとめておきたいと思います。


<最後のまとめ「人は3回死ぬ」>
人は3回死ぬといわれます。
1回目は肉体が滅んだとき、
2回目は、周囲の人の思い出が消えたとき、
そして3回目は、その人が生きていた環境において、
その人が作ったり、影響を与えていた
習慣がなくなったとき、なのだそうです。

肉体・思い出・習慣ですね。

いってみれば、習慣がなくなったとき
その人は本当に死んだということになる。

ここで、「習慣」とは、その人が成し遂げた何か、
ではなく、
その人によって続けられている何かです。

やったことは「経験」、
やり続けていることが「習慣」ですね。

さて、今私は、大野に住んでいる方々と
4月以来何度も面会し、話を伺ってきました。
その中で、地域の方々の大野高校に対する
大きな期待を感じました。
そして、同時に大野高校存続への
熱い思いもびしびしと感じました。

ここで、「大野高校が死ぬ」つまり
「大野高校が無くなる」ということを
先ほどの3回死ぬということと照らし合わせて
考えてみたいと思います。

1回目の死は、学校の存在がなくなる時。

それは廃校になるということですね。

次は、学校がなくなり、
その思い出もなくなった時が2回目の死です。

そして、大野高校によってつくられてきた人々の
習慣が消えたときが最後の死です。

では一体、大野高校によって作られた
習慣とは何でしょう。

思い浮かべると、実は、それは、
ほとんどが地域と一体となって
築かれてきたものなんですね。

例えば、大野高校の挨拶を交し合う習慣は、
生徒が、自分たちができるささやかな一歩から、
それを地域に広めていく活動として、
地域文化となった。

工芸の授業は、大野木工という地場産業の発展と、
地域の活性化・特色のある学校との
表裏一体の取組みです。
工芸を学んだ生徒が、
デザインセンターで講師をするという
雇用の循環まで生み出しています。

給食はどうでしょう。
学校と食材を提供する地域の農家を、
給食センターが結び、
小中校一貫して食育を推進するという
地域文化を作り上げてきました。

移動図書館もありますね。

交通安全指導だってそうです。
全国的に見ても、自転車バイクの
安全走行の指導を、こんなに地域一体となって
行っている学校はありません。
内閣総理大臣賞まで受賞しているんですよ。

里山整備事業、マツタケ山づくりも、
地域の環境を守ること、
地域と共同で作業体験すること、
マツタケの生態をしらべ、
もしかしたら新しい地場産業を創出する
可能性も秘めています。

そして、卓球部のインターハイ出場という実績。
全校生徒150名程度の小規模校が、
なんと17年連続インターハイ出場を続けていることは
奇跡とまでいわれています。
もちろん、他地区から受け入れた
能力の高い生徒の技量もあるけれど、
そんな彼らを温かく迎え、
地域が総がかりで生きる力を養成してきた
コミュニティの教育力があるからこその
成果だと思います。
そして大野高校や地域の
優れた指導者の存在もあります。
地域全体が卓球を支援している町でもあるわけです。

もちろん、それは、卓球だけではありません。
野球やバスケットも、
小中高と地域と学校が手を組んで育ててきた
という歴史があります。

大野高校はそういう多くの地域の人達によって
つくられている「チーム学校」なのです。

このように、地域の文化や習慣
というものを考えたとき、まさにそれは、
大野高校と一体となっているんですね。

ということは、大野高校の存在が
地域から無くなるということは、
「肉体の死」であると同時に、
「習慣の死」をも意味するということになります。

だからこそ、大野の地域の人達は、
「大野高校がなくなることは
大野がなくなること」
とまでいっているわけです。

そこでです。

だからこそ、あなたがた一人ひとりが、
大野という地域にとってかけがえのない存在なのです。

皆さんは、ピカピカ輝く大野の宝、
大野の希望の星なのです。

いや、それは、地域にとどまりません。

2060年には日本の人口の40%が
65歳以上になるというデータがあります。
また、2100年には、今1億人以上の日本の人口が
4800万人に激減するという話もしましたね。

そして、今後グローバル化が一層進み、
世界の人々と共同していくことなどを考えれば、
君たちの存在は、まさに世界・地球の宝なのです。

皆さん、そういう自覚と誇りを持って、
自分のできる一歩を
発信していって欲しいと思います。

皆さんのその一歩が、習慣や文化を創り出し、
世界を変える力になるかもしれません。

ご清聴ありがとうございました。


 

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