「数学教室」6月号

「数学教室」6月号が届きました。
連載「数学という名の自由の翼」
の連載も15回目となりました。

201506数学教室


今回は、前号に引き続いて、
「微分に市民権を再び」というテーマで
書かせていただきました。

以下、最後のまとめの部分だけ紹介しますね。

私たちは、数学で扱う関数だけに限らず、
一般に、変化する物事について論じる際、
「現在の状態」(関数の値)と、
「変化する様子」(微分)の両面から
判断する必要があるのではないかと思います。

更にそこから転じると、
微分の話からは脱線しますが、
物事には「外側から観察・測定できる量」
だけでなく、「内包されている見えない量」
も併せて観ることが大切であるという見識にも
繋がるのではないかと思います。

身近な例をあげると、
子どもの成績の評価はどうでしょう。
例えば期末テストの点数は、
その時点での「関数の値」です。
でも、ペーパーテストの点数だけで、
能力を決めつけるのではなく、
彼が内包している見えない能力のようなものも
見る必要があります。

例えば、
「点数は低かったけれど、意欲満々なので、
将来はきっと伸びる要素がある」
と評価することもあるだろうし、
「点数は良かったけれど、
生徒たちは授業をあまり楽しそうにしていない。
少し授業を見直した方がいいかも」
と自身の授業評価を行うことに
つながったりするかもしれません。

最近、観点別評価の話の中で、
知識や技能だけでなく、
意欲なども評価せよと言われていますが、
これを私的に言うと、

「生徒は関数の値だけでなく、導関数も評価しよう」

ということになります。

このような言い方を許すと、
「微分」「導関数」などというタームは、
「伸び率」だけでなく、
「見えない能力」
「潜在的なパワー」などを表現するものとして
「ベクトル」のように
日常的に使えるかもしれませんね。

では皆さん声高らかにご唱和ください。

「微分に市民権を!」


 

コメント

コメントの投稿

  • URL
  • コメント内容
  • password
  • 秘密
  • 管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL: http://simomath.blog.fc2.com/tb.php/823-83d12ce6