里山見学

昨日は、学校から車で20分のところにある
里山に出かけました。

大野高校が、10年前から始めた
「全校マツタケ山づくり」を行う山です。

「マツタケ山づくり」は、
所有者の村田常男様から協力いただき、
平成17年度から毎年実施されている
大きな事業です。

この事業の歴史を調べていく中で、
私が感じたこと、考えたことを
次の6点にまとめてみます。

●平成16年に、「今後の学校の管理運営の在り方について」
 の中教審答申がなされ、近年の社会構造の変化に対応して、
 すべての学校において、保護者や地域住民が学校運営に
 積極的に関わっていくような、地域に開かれた学校づくりの
 推進の提言がなされた。本校は、それに応じる形で、
 このプロジェクトが生み出されたと考えられる。
●その理念は、単に地域交流イベントを増やすということではなく、
 環境意識や、コミュニティの中で育成される協調性、柔軟性、
 責任感などの基礎的・汎用的能力の育成という、
 いわば「生きる力」を育て、共生社会に参画する
 マインドを身につけるというものである。
●この取組みを継続することにより、生徒、学校、地域に
 大きな変容がもたらされている。
●この取組みの意図や成果は、地域の里山の復活と
 保全だけでなく、その体験を通して、環境意識を高めること、
 地域の良さを知ること、他者との共同する精神の
 醸成にも繋がっている。
●更に、そのことにより、異文化理解と日本人としての
 アイデンティティの育成という、
 グローバル人材養成への橋渡しにもなるだろう。
●また、マツタケの人工栽培の夢や、
 それに伴う新たな地場産業の創出の可能性も秘めている。



里山を散策しながら動画を撮りました。ご覧ください。



ところで、山の入り口には、
看板が掲げられています。
これは、プロジェクトの発起人であり、
指導助言を行ってくださっている
森林組合の小沢さん、
当時の校長だった中村先生、
そして、「大野高校を守る会」
のメンバーがつくったものです。

里山看板


この看板には
この事業は岩手県の
「夢と活力あふれる学校づくり」事業
であるとの記述があります。

文字通り、生徒に夢を、地域に活力を与えるために、
県と地域が一体となって行った
事業だったということが読み取れます。

つまり、この看板に掲げることで、岩手県として、
地域の環境保全への取組みを行っていることの
アピールにもなっていることも
強調しておきたいと思います。

しかし現在、県の「夢・活」事業はなくなったため、
昨年から、公益社団法人国土緑化推進機構の
「緑と水の森林ファンド」という基金事業に
応募して実施しています。

現在、採用待ちですが、もし、採用されなければ、
生徒の輸送バス代や、
講演会の講師の旅費が支払えなくなり、
事業そのものを中止せざるを得ないという、
実は非常にタイトな状況でもあるのです。

岩手県のコンプライアンスマニュアルを見ると、
岩手県では「環境王国いわて」というスローガンを掲げ、
環境改善の国際規格ISO14001に代えて、
「岩手県エコマネジメントシステム」という
県独自の規格を設定し運用しています。

本校が行ってきた取組みは、産業廃棄物問題や、
復興という名目での過剰な伐採による
森林環境破壊問題など、
岩手県が抱える環境問題への一つの提言でもあり、
それは地域連携型防災教育という
側面もあると私は考えます。

そういう意味でも、この取組みが、
本校のためだけではなく、
「環境王国いわて」「環境首都いわて」
を標榜する県の取組みを下支えしている
という意識を持ち、
もっと広くアピールしていかなければ
ならないと思っています。


 

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2015/ 05/ 14( 木) 14: 04: 23| | # [ 編集 ]
 

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