金子みすず童謡集

先日、学校に3冊の本が寄贈されました。
金子みすずさんの詩集です。

金子みすず


金子みすず記念館の館長の
矢崎節夫様からお手紙が添えられていて、
これまで、福島、宮城、岩手の
全ての小中学校に寄贈していたのですが、
今回は3県の高校にも届けたい
とのことが書かれていました。

3冊の本には、
栞が挟んであり、
それぞれに丁寧な手書きで
詩の一節が書かれています。

とても心が温まりました。

金子みすずさんの詩で
私が思い出すのは
震災時に繰り返しテレビから流れていた
「こだまでしょうか」や、
「みんな違ってみんないい」の
「私と小鳥と鈴と」です。

あらためて振り返ると、
彼女の詩の特徴は、
悲しみや、寂しさを、
そこで終わらせずに、
希望や喜びにかえる
という余韻をいつも表現している
ことに気づかされます。

震災の時、私たちが、
辛い生活の中、じっと力を溜めて、
でも、明日を見つめ、
互いに協力しあってきたことは、
金子みすずさんの世界観と
重なるものを感じます。

苦しみや辛さを
希望や喜びにかえるには、
心の強さがあるからだと思うのですが、
それは「やさしさ」から生み出される
ものではないかとも思いました。

金子みすずさんの詩集から、
「やさしさの力」のようなものを感じました。

そして、その精神を
このような形で伝えて下さっている
金子みすず記念館館長矢崎様の、
心ある、志の高い行動に、
感謝の気持ちでいっぱいになりました。


蚕は繭に
はいります
きゅうくつそうな
あの繭に

けれど蚕は
うれしかろ
蝶々になって
飛べるのよ

人はお墓に
はいります
暗いさみしい
あの墓へ

そしていい子は
翅が生え
天使になって
飛べるのよ

(「繭とお墓」 矢崎節夫と読む金子みすず
第二童謡集「空とかあさま」より)


「遊ぼう」っていうと
「遊ぼう」っていう

「馬鹿」っていうと
「馬鹿」っていう

「もう遊ばない」っていうと
「もう遊ばない」っていう

そうして、あとで
さみしくなって、

「ごめんね」っていうと
「ごめんね」っていう

こだまでしょうか
いいえ、誰でも

(「こだまでしょうか」 矢崎節夫と読む金子みすず
第三童謡集「さみしい王女」より)



 

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