細工ロイド

細工ロイド

このネーミングに唸りました。
(「細・エロイド」ではなく「細工・ロイド」
ですよ。念のため。)

矢も楯もたまらず読みたくなりました。

三高祭のコマーシャルビデオで、
文芸部で部誌「黎」の紹介の中、
顧問の先生が薦めたのがこの小説。

そのタイトルが「細工ロイドの通り道」

ちなみにサイクロイドとは、こんな曲線です。

cyc.gif
サイクロイドのgifアニメ(GRAPESの画像を用いました)
円周の長さが直線の長さに対応しています。


作中、「細工ロイド」のことを、
「小細工ばかりするロボットってこと。私のことだよ」
という描写。

透き通るようにカッコいいフレーズ。

さて、

サイクロイドは、最速降下線
(ある場所からある場所に滑り落ちるとき、
最速となるような曲線)
といわれる曲線です。

この小説では、2点を結ぶ距離が
最小の曲線である直線よりも、
サイクロイドが最速であるという事実を、
次のように表現しています。

「でもね、実際はそうじゃない。
サイクロイド曲線をたどることは
無駄なんかじゃないの。
サイクロイド曲線を通っていても
絶対にゴールへはたどり着くし、
しかも他の曲線を通っている人より
早くゴールテープを切れるんだよ」


なるほど凄い。
思わず膝を打ちました。
そうか。
サイクロイドは人生の一つの本質を語っている。

気負いがなく自然体。
爽やかな読後感の素敵な作品です。

恐らく、担任の数学の先生の授業で扱った
サイクロイドから思いをはせて
仕上げた作品なのではないかと思いました。

とすれば、それは教師冥利であり、
かつまた、怖いことでもあります。

なぜなら、教師の1時間の授業、
そして、教師の何気ない一言でさえも、
生徒の情操を育てていくということだと思うからです。

この「細工ロイド」読みたい方は是非、
「黎」をご購入ください。

 

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