数学という名の自由の翼

今日、ふらふらと校舎を歩いていたら、
廊下にかけられている
一枚の絵に目が行きました。

鎌田君絵

3年生の鎌田君の、
昨年度の高総文祭で入賞した作品です。

タイトルは、Child Soldier

絵の中の

NOT A GUN BUT A PEN

というセンテンスに、
パキスタンの少女
マララ・ユサフザイさんの

One child, one teacher,
one book and one pen
can change the world.

という言葉を思い出しました。

私は今、数学教室という雑誌に
「数学という名の自由の翼」
というタイトルで連載していますが、
このタイトルをつけたのは、
マララさんの行動が
頭にあったからでした。

マララさんは、
女子教育の権利を求めたことにより、
イスラム過激派「タリバン」に
頭部を銃撃されました。

「タリバンは銃弾で私たちを
黙らせようとしたが、失敗した。
逆にそれによって、強さ、力、
勇気が生まれた」

と彼女は力を込めて話しました。
そして、彼女は、「学ぶこと」
の重要性について結んだ言葉が、
先ほどのOne child,・・・です。

私は、連載の第一回に
次のように書きました。
少し長くなりますが、
それを引用して、
今日3回目のアップにします。
(ってどんだけ暇なんでしょうか)

本を読んで学ぶことは、
人よりよい成績を上げて
ビジネスチャンスを得るためではなく、
純粋に知にあこがれ、見聞を広げ、
その結果、より大きい自由を得る
ことではないか。
それが一個の人間として、
強さを持ち、逞しく生きることに
つながるのではないだろうか。
マララさんの16歳とは思えぬ
毅然とした演説を聞いて
私はそんな気持ちになった。
ところで、タリバンは、
「そんなに本が読みたければ、
余計なものではなく、
我々が用意している本を読みなさい」
ということを述べたそうである。
このようなタリバンの姿勢に、
不快感を持ち異議を唱える者もいるだろう。
しかし、自由な発想を封殺するような
ドリル型の授業、
数学の楽しさを教えない一方的な
注入型の授業が横行している日本だって、
タリバンの言っていることと
そう変わらないともいえる。

とはいえ、グローバリズムを否定したとて、
私たちは、この先、子供たちを否応なく、
ボーダーレスの世界に
送り出さなければならない。
これは避けては通れない道であろう。

私は、グローバル社会の中で
ものをいう学力とは、
偏差値に守られた学力ではなく、
好奇心に燃え、楽しく勉強することから
生まれるものであると思う。

そしてその楽しい経験を発信し、
国を越えて交流しあうことが、
私の考える草の根グローバリズムだ。

数学は世界の公用語である。
いわば、数学を勉強することは、
世界へ羽ばたき、
自由を獲得するための翼を手に入れること、
つまり、数学は「自由の翼」である。

数学という名の自由の翼を
携えた子どもたちが、
世界中の仲間たちと
数学を論じ合うような社会を夢見たい。


 

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