発問について その① 

今、本校では、12名もの教育実習生が
来ております。

実習生から、授業の講評を
求められることが多いのですが、
私は、ワンポイントアドバイスとして、
「発問の仕方」について言及しています。

そこで、このブログでも、
何回かにわたって「発問」について
私の思うところを記してみたいと思います。

------------------------------------------

十文字学園大教授の江川玟成氏は、
発問の重要性について、
以下のような指摘をしています。

教師が授業で発する発問パターンは、
いつしか生徒に内面化され、生徒の問題解決に
必要で有効な考え方として定着される。
つまり、教師の種々の発問パターンには、
生徒の思考力、創造力をアップさせる
潜在的な働きがある。


ところが、実際の授業で行われる「発問」は、
「今日は○日だから、○番の誰それ」
などと、生徒を指名して、
先生の頭の中に準備されている「答え」を
単発的、強制的に言わせて、自分が進みたい
方向に誘導させるものが多いですね。

これは教師が自分のシナリオ通りに授業を
進行させるため、
いわば教師の都合による発問であると思います。
このような「発問」をもって、生徒の言語活動を
行ったなどといってはいけません。

発問の持つ意義は、単に生徒個人の
知識・理解の確認だけではなく、
生徒の興味関心を駆動し、次の授業展開に
発展させていくものでもあります。

文部科学省のHPには、発問・質問に関して
次のように記されています。

1  簡略な定義 「質問」は子供が本文を見ればわかるもの
  「発問」は子供の思考・認識過程を経るもの。 
2  学年や場面によっては「質問」によって確認する
  ことが必要な場合もあるが、
  そればかりだと学習意欲を低下させる。
3  一問一答とならなず、子ども達の間でも
  関連発問がでるとよい(ピンポン型よりバレーボール型)。
4  答えが「はい・いいえ」「そうです・ちがいます。」
  とだけにならないようにする。


何年か前に、中京大学の杉江修治教授が
岩手に講演に来たことがあり、
「課題意識を持たない授業では生徒の学びはない」
として、教師の発問について次のような例をあげています。

<学びがない発問の例>
教師「前の時間の復習です。
   秀吉のやったことは何ですか?」
生徒「刀狩り」
<学びを生じる発問の例>
教師「秀吉が行った刀狩りのメリットデメリットは何か
1分間で考えてごらん」(ペアまたはグループ)


教師の都合に合わせて答えをいわせるだけの
「発問」を頻発するのは、所詮生徒の発想は
教師の掌の内と思っているからなのではないかと思います。

今回はとりあえずこんなところで。
 

コメント

コメントの投稿

  • URL
  • コメント内容
  • password
  • 秘密
  • 管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL: http://simomath.blog.fc2.com/tb.php/276-9f520939