全国学力・学習状況調査

全国学調(全国学テ)が昨日実施されました。
これは、小学校6年、中学校3年の児童生徒
に対して、実施される国語と数学に関する
全国共通テストです。

岩手県では小中あわせて、2万3千人が
受験したとのことです。

さて、岩手県では、この学力調査から、
中学校の数学の弱さがいつも指摘されています。

確かに、小学校の算数は、
全国各県の平均点を並べたとき
上位グループに属しているのに、
中学校では、最下位に近い順位になっている
という状況が例年見られます。

そのため、県は、数学の学力向上について
様々な方策を行っている状況であります。

ここからは、私の個人的な意見になります。

県全体の得点率を比較し、順位が最下位に
近いからということで、
例えば、「演習を繰り返す」ことや
「家庭学習時間を管理する」ことで
問題は解決するのでしょうか。

むしろ、「直前対策がはびこる」ことで
健全な学習文化が壊れることの方が心配です。

そもそも、全国最下位といっても、
例えばある年の、
岩手の全国ランキングの状況を見ると

小学校 全国ランク9位
中学校 全国ランク45位

なのですが、平均点と標準偏差を見ると

小学校 岩手県 平均81.6 全国 79.2 
    標準偏差2.15
これを見ると、平均の周り±2点程度
のところに、ほぼ7割の学校が集まっている、
つまり団子状態であることがわかります。
順位を見て一喜一憂することは無いのです。

中学校 岩手県 平均110.9 全国 119.6
    標準偏差 6.4
小学校に比べれば、全国からの隔たりが
ありますが、得点差9点は、そんなに深刻な
数値ではないと思います。

問題なのは、出来なかったところはどの内容か
といった議論より先に、全国順位を気にする
人が多いということではないかと思います。

ここで、本題に入ります。

もし、全国順位(の小学校から中学校の変化)
を問題とするなら、次のデータの方がよほど
深刻です。

次のデータは、全国学力テストと同時に行われる
学習に関する質問調査です。

東北6県の小学校→中学校の全国順位変動を
示してみました。

以下、ご覧下さい。

<数学の勉強は好きですか>
gakutyo1.png

<数学の勉強は大切だと思いますか>
gakutyo2.png


<数学の授業の内容はよくわかりますか>
gakutyo3.png

<数学ができるようになりたいと思いますか>
gakutyo4.png


この結果を見る限り、行うべきは、
教師の授業に対する意識改革も含めた、
授業改善であるように私は思います。





 

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