サクセスストーリー


バスケットやハンドなどの顧問を経験してきた中でいつも言っていたことがある。

試合は、コートに立った瞬間から始まるのではなく、実は、コートに立った瞬間
には試合は大方終わっているのだ。コートに立つということは、それまでの準備
という過去もひっくるめて立っているわけであるから、その場だけで勝とうとす
るチームとは最初から勝負にならない。二流のチームは、試合に勝つことだけを
追い求め、その場で何とかしようとする。その結果、負けが決まってから焦って
頑張ってみたり、そして泣いたりする。

インディアナ大学のバスケットボールコーチで、NCAAで3度の全米優勝を導
いた名将ボビーナイトはこう言った。「勝つ意欲はたいして重要ではない。そん
なものは、誰もが持ちあわせている。重要なのは、勝つために準備する意欲である」
このことはスポーツの世界だけではなく受験にも当てはまる。センター試験本番
の戦いは1月半ばのたった二日間だが、実は、その会場に到着し、試験開始のベル
を前に机に着席した段階で、すでに大方の勝負はついているのだ。

本番の戦いのために、いい準備をしてきた者は、勝っても負けてもその結果を
きちんと受け入れることができる。それは明日の自分を作る原動力となる。
ろくに準備をせず、その場の能力だけで何とかしようとする者は、後悔だけを残す。

本校が発行している卒業生の合格体験記はとても素晴らしい。
それは、そこに収録された手記には、単に合格の秘訣やノウハウを綴ったものではなく、
彼らが、どういう準備をし、どんな葛藤や挫折があったかなどが書かれているからである。
合格を勝ち取るために努力する姿は、とりもなおさず自分を磨き向上させる姿でもある。

進路実現はよく自転車の走行に例えられる。自転車の車輪は「能力や性格」、
ハンドルは「興味関心」を表す。しかし、どんなに自転車のスペックが優れて
いたとしてもペダルを漕がなければ進まない。
ペダルを漕ぐことは「努力と頑張り」を表す。
つまり「人生苦しいときは上り坂」であるし
「ペダルを漕がなくてもいいのは下り坂の人生のみ」なのだ。
また、学校や保護者は自転車の走行を支援する「追い風」に例えられるだろう。

jitensya.png


では、卒業生の手記を含め、先輩の経験に学ぶことは、自転車走行でいえば
どんな意味があるか。それは、生徒が今運転している自転車の前方を走っている
もう一台の自転車の姿だと思う。

進路実現への道が孤独な戦いであるとするならば、並走する仲間の自転車や、
前方を走って道標となっている先輩の自転車の姿を見ることは、
大きな心の支えとなるだろう。

3年生は今大学進学に向けて頑張っているところである。
三高生の更なる躍進を祈りつつ、そして、すべての卒業生の
ネバーエンディング・サクセスストーリーを心の中で応援していきたい。
simomacc3.png
 

コメント

コメントの投稿

  • URL
  • コメント内容
  • password
  • 秘密
  • 管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL: http://simomath.blog.fc2.com/tb.php/20-e1394805