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盛岡中央高校での数学科研究会

昨日は青森県の「新テスト調査研究委員(数学)」が
盛岡中央高校を訪問しました。

メンバーは
弘前南高・青森東高・黒石高・
八戸高・青森南高の
5校の新進気鋭の数学科教員です。

訪問の趣旨は、授業参観と
新テストに向けて
取り組んでいることに関する取材ですが、
その中に私と面会し話を聞きたい
というオファーもありました。

そういうわけで、昨日は
彼らと中央高校の数学科とともに
授業参観やディスカッションに参加しました。

最初に行われた、中央高校の梅木先生の
ロイロノートを活用した公開授業がとても興味深く、
数学の授業に情報技術をどう活用するかの
ヒントをたくさんいただきました。

因みに、中央高校では
1人1台のタブレットが用意されているので
このような授業が日常的に行われています。

授業の内容は、
数学Ⅰの「三角比の応用」でした。

1017u-01LT.jpg

上のような4つの問題を取り上げ、
個人での活動を経て
グループ内で解答づくりを行い、
それを他グループと共有する
という流れで行われました。

その課題解決の中で、
ロイロノートという授業アプリを
積極的に活用します。

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そして、課題解決を行う中で、最終的に
「余弦定理が生み出す新しい価値」に
気づかせようとする意図をもって
授業がデザインされていました。

私はそこに、
梅木先生の数学教師としての
矜持を感じました。

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上の写真の様に、梅木先生は板書計画を、
事前にロイロノートで生徒に配信し、
生徒の授業参加のモチベーションを高めています。


梅木先生の授業を参観して思ったことは、
数学の知識が構成されていくということは、
教師から生徒への「知識の注入」
によって行われるのではなく、
その授業から「もやもや感」や「失敗と混乱」が生まれ、
それを「自己・他者との対話」などの経験を通して
「自らが掴み取る」
というプロセスであるということです。

「もやもやのカオス」や
「失敗体験」を経て掴み取った知識こそ、
より強く、他の領域に転移し
生きて働くものになるのではないか。

今回の授業は、教師の介入を最低限に抑え、
ロイロノートを用いての思考の整理、
グループでの問題意識の共有、
グループを越えて思考の過程を伝える、
という3つの活動が配置された
「知識構成型」の大変意義深い内容でした。

「電脳のレリギオ」の著者であるドミニク・チェン氏は、
「情報」の語源は「informatio」(フォルム化する)
つまり「思考をカタチとして表現していく」と定義し、
転じて「アドバイスを行う」「伝える」
という意味も派生するとしています。

思考をカタチとして「見える化」するために、
ロイロノートはとても可能性があり
活用しがいのあるテクノロジであると思いました。

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