情報の授業も2週目に入りました。
アプリケーションソフトの
起動と終了ということで、
windowsに装備されている、
ペイントという
お絵かきソフトを扱いました。
ほんの数分間だけ行ったのですが、
皆上手に描きますね。


しもまっちを描いてくれる生徒が多くて
ちょっと嬉しかったです。





私は、まとめの中で、
オマケの話題として、
ペイントを用いた
ちょっとした裏技を
2つほど紹介しました。
一つは、モザイクをかける技法です。
ペイントに写真を貼りつけ、
モザイクをかけたいところを
「選択」します。

次に「サイズ変更」を選び
縮小します(例5%)。

その状態で、再び「サイズ変更」して、
今度はめっちゃ大きく拡大します
(例500%)。

その後、画像を元の大きさに
ドラッグします。

モザイクがかかりました。
これは、拡大縮小の不可逆性を
利用したアイデアです。
次の裏技は「足を長くする」テクニック。
まず、画像の上半身を切り取って、
ワードなどに貼り付けます。
次に下半身を切り取って、
上半身とつなげます。
もしワードに図を貼りつけた場合は、
「図形の折り返し」のプロパティを
「前面」にしておくと良いでしょう。
下半身部分の図を選択して、
下にドラッグすると・・・
見事、足長おじさんに変身!

さて、ここからが本題です。
この裏技の話題を、
先日フェイスブックで紹介したところ、
香里ヌヴェール学院の
江藤由布先生から
こんなコメントをいただきました。
生徒たち、プリクラしてますが、
その仕組みを知る授業も
あったらいいですね。
さらには加工なしでも
自己肯定感を持てるような授業を。
下町さん如何でしょうか?このコメントを見て、
私は雷にうたれたような
衝撃を受けました(少し大袈裟)。
私は情報の授業の中で、
様々な用語とその意味や、
PCの扱い方といった、
いわば「知識と技能」を
いかに効率的に
わかりやすく教えるかばかりに
腐心していたことに
気づかされたのです。
授業が、自動車教習所のような、
ライセンスをとるための場所だったり、
あるいは、資格試験を受けるための
準備をすることが
授業の意味であるならば、
それでもいいのかもしれません。
しかし、私たち高校教師が行う
「授業」とは
それだけではなかったはずです。
子どもたちが課題を見つけ
自ら考えること、
身近にあるものを取上げ、
答のないテーマを設定し、
共同で問題解決すること、
このような活動を仕掛けることが
教師の役割だったことに、
私は江藤さんから気づかされたのです。
そこで、早速昨日、
あるクラスで
プリクラの話題を振ってみました。
プリクラがどんどん
「盛りすぎ」になっている
日本の文化についてどう思うか。
あなたは、「盛り容認派」か「自然派」か?という問いを立てて
グループで討議しました。
とても盛り上がりました。
「盛り派と自然派に分かれて
議論しようか」と言うと、
「やろう!」という声がありました。
時間の関係や、
私の準備が不十分だったこともあり、
数分間のディスカッションで終えましたが、
生徒達の心が
活発に動きだしていることが
とても良くわかりました。
最後に私が、
高校生は顔も考え方も
日々変化し続けるけれど、
良さも欠点も含めて、
ありのままの自分を好きになることが、
今を生きることではないかと思う。というまとめをしたところ、
何とクラスから大きな拍手が起き
(特に男子が多かった)
びっくりしました。
私は、今回の授業で、
生徒たちの反応に正直驚きました。
こんなディスカッションより、
PCでお絵かきして遊んでいた方がよい、
と考える生徒が多いのではないか
と私は思っていたのです。
でも私が抱いていたのは、
生徒を馬鹿にするような
先入観だったことを思い知り、
恥じました。
生徒は本来
主体的に学びたいと思う存在なんだ。
私はあらためて実感したのです。
私は、江藤先生とのやりとりの後、
先生が実施するe-講座
「新しい情報モラル教育を創造しよう」
に申し込みました。
江藤先生はこの講座のポリシーを
以下のように語られています。
21世紀を生きる子どもたちに
必要な情報モラルとは何か?
学校で、家庭で、何をどう伝え、
新しいメディアと付き合っていくか?
規制ではなく利活用に向けて、
いま私たち大人に必要なことを
全国の仲間と一緒に学び、
自分軸を持った上で
創造していく講座です。申込みページはこちらです→
★情報を担当する者として、
大切な見識を、
先生の講座から学びたいと思います。
江藤先生ありがとうございました。
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