本日いよいよ教科「情報」の授業が
スタートしました。
授業での活用を考えて、
授業の大ざっぱな内容を
時々ブログにあげていこうと思います。
ですので、以下、生徒向けの
記事になっております。
今日は自己紹介の時間でしたが、
それに先立ち、
「情報」で何を学ぶか
ということを簡単に触れました。
「情報」の授業で学ぶことは何でしょう。
きっと皆さんは
コンピュータの使い方を
学ぶ時間だと
思っているかもしれません。
確かに、それも一つです。
私は、この1年間、
「情報」の時間で
皆さんが学ぶことを、
次の図に示すような
3つの局面として捉えてみました。

虹の中にあるのが、
いわば教科書に
書かれている事柄ですね。
皆さんは、コンピュータの扱い方、
情報モラル、コンピュータの仕組み、
ネットワークの基礎、
各種ソフトウェアの操作方法や活用
などについて学ぶことになるでしょう。
そして、その上で、
様々な作品をつくって
それを発表するという活動を
行うことになると思います。
でもね。
情報で学ぶことは
それだけではないのです。
どんな教科でも、
学校の教室で学ぶベースにあるのは、
個人のスキルアップと同時に、
他者との共同、
あるいは集団の中での
問題解決を通して、
よい人間関係をつくり、
安全で安心な学びの場を
皆でつくりあげていくことだと思うんです。
人は他者と協力しあうことで
強くなることができます。
クラスがただの群衆から、
互いに学びあう集団に
なっていくことで、
その集団にいる個々の知性が増幅され、
新しい何かを生み出す
パワフルな組織に
変革していくと私は考えます。
そして、虹の向こうに書いたのが、
この授業の最終的な目標です。
「自分」「モノ」「他者」との関わりや、
つながりを深め、
そしてその3者をバランスよく
ナビゲートしていくことで、
「質の高い人生を送ること」
「社会に貢献すること」を実現していく。
これが花巻北高校の
「情報」科が目指す「人づくり」です。
※ この目標は、DeSeCoの
キーコンピテンシーの概念を参考に作成しました。次に自己紹介の場面で
述べたことをまとめておきます。
あなたは、
自分は何者であるかについて、
どのように語りますか。
授業では下の板書の写真のような
3つのカテゴリに分けて説明しました。

一つ目は、
「基本4情報」と言われるものです。
これは、個人の特定について
最も基本となる情報です。
住民票などに記されているものですね。
二つ目は、
自分がどのような属性を持っているか
という情報です。
例えばどの部活動に所属しているか、
出身中学校はどこか
といったものですね。
社会人では「肩書」なんかもそうですね。
でもですね。
特に大人の世界では、
往々にして「肩書」だけでしか
自分を語れない人がいます。
「肩書」によって自分を防御したり、
誇示したり、逆に卑下したり・・・
それはとても悲しいことですね。
私は先月退職して
「肩書」がなくなったとき、
自問しました。
「私は何者だろう」
これを突き詰めていったとき、
残ったのは
「自分は人を喜ばせることが
好きな人間だ」
「自分がわかって楽しかったことを
人に伝えることが大好きな人間だ」
ということでした。
なので、今ここにこうして
立っているのだと思います。
共に学びあい、
わかる喜びを共有したい、
これが今の私の思いです。
このような「情報」は
何と言えばいいのだろうかと
皆さんに問いかけたところ、
「個性」
という言葉が返ってきました。
なるほど。いいですね。
私はパーソナリティとか、
ちょっとロマンチックに
「This Is Me」なんてまとめてみました。
今日の自己紹介では、
この部分を強調しながら
「自分はどんな人間であるか」について
1人1分で自己紹介をしてもらいました。
1年B組では、それぞれの自己紹介後、
3人グループで内容を深め、
更にグループを変えて
対話する場面を設けました。
そして話し合う場合の
「グランドルール」として、
受信力(聴く力)の大切さについて
強調しましたね。
最後に、一人一言の
リフレクションシートを書いてもらいました。
いくつか皆さんの感想を紹介します。
「受信力も発信力も
クラスをつくることに
とても大切なことだとわかった!
みんなとたくさん話したいと思う」
「人と話を共有することで
気が楽になります。
誰かに楽しんでもらうことも、
私の幸せです」
「情報の授業は機械を扱うようなものだと
考えていましたが、
他者との協力や受信力の重要さを
学べて良かったです」
「自己紹介では基本4情報以外にも
自分を知ってもらうための情報が
大切なことを知ることができました」
「すごく楽しい授業だった。
これからの授業も楽しみです」

これから毎時間、
皆さんが書いたことに
コメントしていくことで
双方向の対話ができればと思っています。
皆さんが笑顔になるような
授業を目指していきます!
これからも一緒に学びあいましょう。
トラックバックURL:
http://simomath.blog.fc2.com/tb.php/1564-da79dbe7