「カイロス的時間感覚で自分へのメッセージ」

生徒会誌「桜雲」が発行されました。

桜雲2017-01

今回のテーマは「飛躍」(Fly to the Future)。

いやあ、とっても素晴らしいです。
作成した人自身が楽しんでいることが
伝わる内容です。

よい本ができるためにはそれが一番ですね。

知らないうちに私のイラストが使われていました!

桜雲2017-02

桜雲2017-03

ところで、殆どの生徒会誌は、
最後に生徒一人一人の
一言メッセージが書かれています。

もちろん「桜雲」もそうなのですが、
でも「桜雲」の場合は、
ただの自由記述ではなく、
テーマが設定されています。

今回は全体テーマ「飛躍」にあわせて

「『高校卒業後、新生活に向けて
飛躍しようとしているあなた自身』
に向けたメッセージ」


となっています。

例えばこんな記述があります。

「拝啓 未来の私。
明日に向かって生きていますか?
愛に向かって生きていますか?」

「今の私より、充実した大学生活を
おくれていますか。
大好きな憧れの方たちに近づいていますか」


などなど。

さてさて、そんな生徒達の、
未来の自分への一言を
楽しく読んでいて感じたことがあったので、
それをちょっと書いてみたいと思います。

3月のこの時期は、卒業式にあわせて、
生徒会誌だけでなく、
たくさんの会誌や会報が出されます。

本校でも、PTA会報、同窓会報、図書館だより、
学校新聞等々次々発行されています。

これらに書かれている
多くの文章に共通する点は、

「未来のあなた」「未来の自分」

へのメッセージであることです。

つまり、その原稿を書いた時点の思いを、
それを読む未来の誰か(自分も含めて)に向けて
発信しているわけです。

そして、時を経て、その未来が現在になり、
そのメッセージを読み返すことで、
それは、過去の誰かから現在の
誰かへ向けたメッセージとなるわけですね。

つまり、メッセージのベクトルは、
現在→未来、過去→現在という、
過去から現在を経て未来に向かうという
一定方向に向かっています。

それは、我々が常識として疑うことなく
身につけている「クロノス的時間」の
概念に則っています。

普通は、そのベクトルに逆行した
メッセージはあまり行いませんよね。

例えば、

過去の自分に今の自分がメッセージする、
未来の自分から現在の自分に
メッセージがおくられる、なんてことは。

だって、過去の自分に
今の自分がメッセージしたとしても、
過去を変えることはできないし、

未来の自分からメッセージが来るなんて
SFのようなことはありえない、と。

でも、我々は、「クロノス的」時間だけではなく
「カイロス的時間」という
もう一つの時間感覚を持っています。

それは人間の意識が生み出す内的な時間です。

映画を観たり、小説を読んだりするとき、
頭に流れている時間感覚は
「カイロス的」時間ではないでしょうか。

カイロス的時間はその速度も方向も
一定ではありません。

過去・現在・未来が同時に存在したり、
未来から過去に逆行することもあります。

実は私は今、そんなカイロス的時間感覚に立って、
過去の自分へ今の自分がメッセージをおくる
という実践をしています。

私が最近行っている数学の出前授業でも
授業の振り返りとして
過去の自分にメッセージをおくるという
リフレクションシートを使っています。

例えば、昨年末に沖縄で行った
数学の授業での振返りシートはこんなカンジです。


リフレクションシート01


佐藤由美子さんという方の
「うまくいきそうでいかない理由」という本に、
「過去へのメッセージ」についての話がかかれています。

実は、現在私は、畠山さゆり先生という方に
体質改善のご指導をいただいているのですが、
さゆり先生のプログラムに、
佐藤由美子さんの「過去へのメッセージ」の手法が
取り入れられています。

お二人は懇意にされていて、
もちろん、さゆり先生のプログラムにこの手法を
取り入れることは了解済です。

その具体的な内容は、モニターなので
詳しくはあかせませんが、
学校教育にもとりいれらるヒントがたくさん潜んでいる
奥深いテーマであることを感じています。

私が現在感じているのは、個人だけではなく
組織のマネジメントにも
この手法が使えるのではないかということです。

今本校は「花高活性化プロジェクト」という
カリキュラムマネジメントを
全職員で行っていますが、
学校経営を考えるときに必要なのは
このような視点でないかと、
畠山さゆり先生の言葉や、
佐藤さんの本を読んで、膝を打ったのです。

現在の学校の姿は、
これまでのあらゆることを含めての
「過去からの贈り物」であるという視点に立つこと。

そして、現状の課題や、
環境に引きずられるのではなく、
理想の未来をイメージして、
その前提となる現在をどう生きるかを
前向きに考えることが求められるのではないか。

そのように感度を磨くことで、
環境の見え方が変わってくるのではないか。

うーん。言語化難しいっす。

でも、大切なことは、
底流をなすのは
ポジティブマインドではないかなあと思うのです。


 

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