「ユネスコ50周年記念式典とPISAのこと」

今日は、花巻ユネスコ協会
設立50周年記念式典が行われ出席しました。

記念講演は、宗教学者で、
花巻北高校の同窓生である山折哲雄先生です。

演題は「宮沢賢治とユネスコ精神」

ユネスコ講演LT

宮沢賢治とガンディーの
ユネスコ精神という文脈における親和性や、
雨ニモマケズや春と修羅にまつわる、
深く鋭い洞察など、本当に感動の講演でした。

因みに、私の隣に座っていた方は、
これまでの人生で聴いてきた講演の中で
一番だったと話されていました。

懇親会のオープニングセレモニーは
花巻農業高校の生徒による鹿踊。

ユネスコ鹿踊りLT

パワフルで素晴らしい演技に、
これまた感動しました。

私は以前、ユネスコが設置した
21世紀教育国際委員会で出された報告書
「学習:秘められた宝」に感銘を受け、
様々な場面で取り上げてきました。

「秘められた宝」に述べられている、
以下の「学習の4つの柱」は有名です。

learning to know(知ることを学ぶ)
learning to do(為すことを学ぶ)
learning to live together(共に生きることを学ぶ)
learning to be(人間として生きることを学ぶ)

また、learning to have から learning to be
(「富や力を得るために学ぶ」から「いかに生きるかを学ぶ」)
ということも言われてきました。

これは、日本の「生きる力」の理念と繋がるものと思います。

さて、今、OECD諸国において、
2000年から3年ごとに「PISA」といわれる
国際リテラシー調査が行われています。

これは、義務教育修了段階の15歳児が、
知識や技能を実生活の場面で
どう活用できるかを見る調査であり、
決して、特定の学校カリキュラムの
習熟度を測定するものではありません。

ところが、実際は、国どうしの
優劣を競争しているようにも感じられます。

そして、日本の小中学校で行われる
全国学力調査も同様に、各県の順位ばかりが
クローズアップされている状況がありますね。

ここで、ユネスコとPISAの関係について、
過去に立ち返ってみたいと思います。

1994年にユネスコが主催して行われた国際会議で、
次のような宣言が採択されています。

We convinced that education policies have to contribute
to the development of understanding, solidarity
and tolerance among individuals
and among ethnic, social, cultural
and religious groups and sovereign nations.

We convinced that education should promote
knowledge, values, attitude and skills
conducive to respect for human rights
and to an active commitment to the defence
of such rights and to the building
of a culture of peace and democracy.

(大雑把な訳
「教育政策は、個人や、人種や、宗教の違いについて
理解しあうために貢献する必要がある。
そして、教育は、知識や価値や態度などを
平和と民主主義を守り、文化の創造をするために
進めていくべきである」)


これを踏まえて、2000年に次のような趣旨によって、
PISA調査が実施されていくのです。

Are students well prepared to meet the challenges of the future?
Are they able to analyse, reason and communicate their ideas effectively?
Do they have the capacity to continue learning throughout life?
Parents, students, the public and those who run education systems
need to know the answers to those questions.

(大雑把な訳
「生徒は未来に挑戦する用意ができているか。
自分の考えを分析し、
他者とのコミュニケーションがうまくできているか。
親、生徒、市民、教師はこれらの質問に対する
答えを知らなければならない」)

PISAは、新しい時代に生きる、
賢い市民の養成を目的にしているということを、
今一度想起しておきたいと思います。


 

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