「第2回生徒総会での挨拶から」

今日は第2回生徒総会が行われました。
執行部の皆さんお疲れ様でした。
冒頭の私の挨拶を以下にまとめておきます。




先日、ある人から、

「将来は公務員になりたい、
理由は安定しているから」

ということを言われ、
ちょっと考えたことがありました。

その話からしたいと思います。

私たち花巻北高校の職員は地方公務員です。
なので、我々は地方公務員法を
遵守する立場にあります。

この地方公務員法の第30条から39条までの条文には
「~してはいけない」
「~をする義務がある」
「~をするには制限を受ける」という、
いわば「禁止・義務・制限」が謳われています。

でも、考えてみれば、この「禁止・義務・制限」って、
公務員だけに限らず、皆さんも、
小学校、中学校そして高校でも、
ずっと言われ続けてきたのではないでしょうか。

言われ続け、それが身体に
染みついているかもしれませんね。

「~をしなさい」
「~をしてはいけない」
「~をするなら~をしてからにしなさい」
もっと言えば、
「~をしないと~になるよ」
「~をすれば~をしてあげる」
そんなふうに。

もちろん、このことは、人が社会の中で
生きるために必要な決め事です。
それがなければ、
アナーキーな世界になってしまいます。

でも、じゃあ、そういった
「禁止・義務・制限」のような
規則さえ守って生きていればいいのでしょうか。

そうすれば、自動的に
幸せが舞い降りてくるのでしょうか。

もし、学校という場が
「禁止・義務・制限」を目的化していくと、
それによって
「自分の意見・思想を持てず
人に迎合する生き方を歩む」生徒が
生み出されてしまうのではないかと
私は懸念します。

更にそれがすすむと、

「理不尽だと思っても上からの意見には逆らわない」
「だから言われたことしかやらない」
「自分で考えるのは面倒だ」
「他人がひどい窮地にあっても見て見ぬふりをする」

といった腐敗した学校文化が
生まれてしまう恐れがあります。

地方公務員法の話に戻します。

なぜ、公務員には法によって
「禁止・義務・制限」が求められるのでしょうか。
それは、公僕として上の者に逆らうな
と言う意味ではありません。

社会全体の幸福を追求すること、
特定の誰かではなく全体に寄与していくこと、
つまり「全体への奉仕」「公共の精神」が
公務員の使命であるからこそ、
このような法が作られているのです。

私は、生徒会活動もそういう視点で
捉えてみたいと思います。

世の中の理不尽に対して、怒りを覚え、
批判する言葉を持つこと。

それは弱者の痛みを我が物にすることであり、
人への優しさを生み出すことにも繋がります。

また、現状に満足せず、アンテナを立てて、
もっとこうすればより良くなるのではないかと
仲間を作って行動すること。

それは、個人の幸せから
コミュニティ全体に幸せを
広げていくことでもあります。

生徒会活動とは、ややもすれば予算を立て、
生徒会行事を滞りなく無事に運営することこそが
目的と考えられがちです。

でも、それだけではなく、
皆さんが、それぞれの視点で、
どうすればより良い学校生活を築けるか、
より楽しい高校生活が送れるかを考え、
提案し、それを実行していく場でもあるのです。

例えば、この議案書の中にある、
万葉植物園の復興は、
生徒会が独自に企画してきたもので、
私は大いに注目しています。

それは、学校の景観のためだけではありません。

皆さんが、自ら問題意識を持ち、他者と協働して学び、
何かを成し遂げていくという行為を経験することは、
皆さん自身の人生を豊かにしていくことにも、
きっと繋がっていくと確信しているからです。

この生徒総会をきっかけに、皆さんの中に、
そして学校の中に、
主体的な活動の場と、対話的な空間が生まれ、
深くて活発な議論が行われていくことを
私は夢見ております。

皆さん、ともに立ち上がりましょう!

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