芦東山

昨日、昔、夫婦で大変お世話になっていた方の葬儀に参列しました。
多数の参列者があり、車を停める場所がなく、
お寺の近くにある、芦東山記念館の駐車場をお借りしました。

葬儀の帰りに、お礼かたがた、記念館を見学させていただきました。
恥ずかしながら、私は芦東山(あしとうざん)
という人物をこれまで知りませんでした。

芦東山は、1696年(元禄9年)、岩手県大東町渋民に生まれ、
農民でありながら、その才能が認められ、15歳にして、
仙台藩の儒学者として伊達吉村に仕えた人だそうです。

民の立場に立ち、藩政への上言をしたところ、聞き入れられず、
処罰され23年間の幽閉生活を送りました。
そして、この間、17年をかけて、
『無刑録』十八巻を著したとのことです。

「無刑録」とは、中国の刑律に、東山の見解を加えたもので、
Wikiには次のようにまとめられています。

「儒教をもとにしながら東山が更に考えを進め、
刑罰を見せしめのものでなく、教育刑(教化善導)
にすべきであると説いている。
このような思想はヨーロッパでは19世紀末に生まれたとされるが、
この100年以上も前に書き記されていたことになる。
完成後も、時代に先んじ過ぎ、危険思想と受け止められ
出版は許されなかったが、百年余を経た明治10年(1877年)、
元老院幹事陸奥宗光、水本成美らの尽力により、
元老院から公刊され、ようやく日の目を見るに至った。」


凄い人が岩手にいたんだ。私は葉室麟作の「蜩ノ記」を思い出しました。

彼が、幽閉中に書いた、「二十二か条の上言」を、
一部書き留めてきました。

以下のようなことが書かれています。
(判読が難しく間違いがあるかもしれません)

武士が学ぶ最も基本的なこと
殿様の家臣には補助を
ささいな過失には罰の軽減を
百姓らにも武芸学問の許容を
忠孝の者を誉め 埋もれた才能の発掘を
官吏にはなによりも学問の修得が必要
役人には有徳の人
軽微な犯罪の裁判は迅速に

農民が抱える様々な問題
特産品開発に対して役人の介入は不要
備蓄米制度の充実と利活用を
国家の大本は民
民の大本は農である
治国の本はまず民を富ませること
質実を旨に、学問を大切に


儒学者である彼の、平和を願う気持ち、教育の大切さを説く心は、
今の政治家や教育者にも大きく訴えるものがあると思います。

 

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