免許更新講習

昨日は、午前中は免許更新での講演会、
午後は「夢ナビ」(FROM PAGE)の取材、
夜はスカイプでの打合せと
盛りだくさんな一日でした。

夢ナビ取材では、
私が数学科教師になったいきさつや、
落ちこぼれの大学時代など、
私が深層に追いやっていたことまで
思わず語ってしまいました。

免許更新講習では

「生徒が夢をもち、かなえるために教師ができること」

というテーマで講演を行いました。
その中で「学力を磨く」というところに力点を置きました。

免許更新AL04

スライドの中からいくつか紹介します。

因みにこのスライドは、
明後日の産業能率大フォーラムの
パネルディスカッションでも用いる予定です。

最近私は、アクティブ・ラーニング(AL)について、
先生方ではなく保護者や生徒、
地域の方々に話をすることにしています

その中で使っているのが次のスライドです。

免許更新AL01

「アクティブ・ラーニング」とは、
従来の授業と異なる、
特別な「Somethin' Else」を
教師が与えるのではないということ。

そうではなく、生徒達が主体的に学びだすことが、
アクティブ・ラーニングの本来的な意味であり、
主語は「教師」ではなく「生徒」だ、
ということを保護者や生徒に力説しています。

そこの理解から入っていかないと、
いつまでも、頑迷なAL否定派の、

「ALは賑やかし」
「ゆとりの復活」
「講義の否定」

という定番の主張を
乗り越えることができないと思うのです。

さて、では、生徒がアクティブになるとは
どういう状態をさすのか、
そして、そのような状態にするために
教師はどのようなことをすればよいのか、
という問を立て、
ペア→グループでディスカッションを行いました。

免許更新AL02

その結果については、
明後日のフォーラムでお話したいと思います。

もう一つ紹介します。

免許更新AL03

これは、子どもたちは、
どのようにして学びだすか
というテーマでまとめたものです。

先月、筑波大学のさっちゃん(五十嵐先生)
とのやりとりの中で出てきた話をまとめたものです。

生徒が学びだす原理として、
「~のためになる」「~に役立つ」
「そうしないと~になる」
という「意味や損得」が考えられます。

ちなみに、さっちゃんは、
「~に役立つ」を「餌づけ」、
「そうしないと~になる」を「脅し」
と言い換えていました(笑)。

教師は往々にして、
このような視点で生徒を学びに導こうとします。

すると、そこで行われるのは
教師の一方向的な注入型の授業、
あるいは、細かい指導計画に基づいた
戦略的なアプローチが考えられます。

例えると、嫌いなものを、
良薬口に苦しで無理やり食べさせるか、
何とか食べやすくしようと
料理を工夫するということかもしれません。

でもそれは、教師と生徒の間に
「学びとは教師が与えるもの」
「勉強とは本来やりたくないもの」
というコンセンサスが
出来上がっているようにも思えます。

そういった文脈の中でALは、
「学習定着率を高めるための手法」とか
「大学進学に応えるためにディープであるべき」
といった方向でしばしば語られだします。


さて、子どもたちが学びだす動機は、
実はそのような餌づけや脅しではなく、
意味・損得抜きで、
「やりたいから」「楽しそうだから」「面白いから」
というものであるはず、と視点を変えてみます。

そんな生徒の思いは、
恐らく教師の「学びとは楽しいもの」
「教えること・教科が好きでたまらない」
という思いとシンクロし、
生徒が主体的に動くという
「真のAL」に向かっていくのではないでしょうか。

この話をしながら、
教育センターの方々の前ではありましたが、
少し皮肉を言いました。

それは、岩手県の免許更新のシステムです。

岩手県は、免許更新が
教員研修プログラムの位置づけになっているので、
各自が、受けたい研修を自発的に選ぶのではなく、
県教委によって準備されている
研修のレールに沿って受講する形になっています。

そんなわけで、免許更新は出張扱いで、
無料で受講できるわけです。

他県の先生から羨ましがられることもよくあります。

しかし、一方、学びの動機としては、
自ら「受けてみたい講座だから」
という自発的な思いからではなく、
「悉皆研修として受ける年齢にさしかかったから」、
つまり「そうしないと~になる」
という受け身型の動機であるとも言えます。

初任者研修が導入されたとき、

「今の若い人たちは幸せだ、
こうやって行政が研修を準備してくれる」

とよく言われました。

でも、本来は、
自ら選び、身銭を切って、年休をとってまで、
研修したい(する)というのが、
本当は教師に求められる資質ではないかと
最近私はつくづく思うのです。

難しい問題ですね。


さて、講演後、昼食を、
午後から講演を行われる平田オリザさんと
ご一緒させていただきました。

私は最近、オリザさんの講演集録
「演劇を授業に導入するヒント」
(国際表現言語学会2013)を読み、
大変感銘を受けておりました。

昼食をとりながらの僅かな時間でしたが、
公教育に横たわる問題、
表現について、地方の創生についてなど、
多くの示唆に富む話を伺うことができました。

平田さんは今朝早く岡山を出発し、
岩手での講演後直ちに福島に向かわれるとのこと。

私なんかが忙しいなんて言ってられないですね。

このような、国際的なフィールドで活躍されている方が、
日本の教育を何とかしようと、
時間を捻出し、地方に出かけ、
思いを行動に移されることに感動するとともに、
私も、自分の一生をこのように使いたいものだと
しみじみと思いました。

出会いに感謝。

免許更新AL05



 

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