終業式

今日は終業式でした。
明日から夏休みが始まります。

とはいえ、課外や
部活動の遠征などがあるので、
休みという気がしないかもしれませんね。

終業式の講話で話した内容を以下にまとめます。

みなさんにとって、
充実した夏休みとなることを祈っております。

先日PTA会報の原稿依頼があり、
そこに、岩手県知事の達増氏が提唱している
「岩手コモンウェルス構想」のことを書きました。
「コモンウェルス」とは
「生命、自由、幸福追求の権利を守るための、
共通の財産としての共同体」という意味だそうです。

私は宮澤賢治のいうイーハトーブのような
イメージを持っていました。

知事は、今、いろいろなところで、
幸福の話をしています。

ゆくゆくは「幸福度」を県の行政評価の
指標にしたいとも述べています。

そういうわけで、私も、ここで
皆さんに幸福の話をしたいと思います。

私は、幸福については少しうるさいですよ。

県内の学校では学校経営計画をつくることが
義務づけられています。

本校でも、評価指標として、
学力、進路、部活動の成果などを掲げています。

もちろん、大学進学の成果を上げることや、
部活動の実績を上げることは、
それは喜ばしいし、誇らしいことです。

しかし、その底に流れている
花巻北高校の根本の理念は

「生徒の命を守る」
「生徒の幸福を追求する」

ということで、これに勝るものはありません。

私は今、県に倣い、
「幸せ」を学校経営の全面に出したいと考えています。

なぜなら、そうすることによって、
学校の目標を、生徒も保護者もみんなが
当事者意識を持って、語りあい、
深めあっていけると思うからです。

では、私の「幸福観」について、
少し述べようと思います。

「幸せとは築くのではなく『気づく』」

という言葉があります。

これは、
「幸せとは、降ってくる
華々しい出来事ではなく、
自分で見つけ出すもの」

ということではないかと思います。
そして、

「ささやかな出来事にも心を動かし
幸せを感じとる力」

なのかもしれません。

するとそこから、他者を幸せにしようと
一歩を踏み出す勇気につながり、
もしかしたら、
それが人を幸せにするだけではなく、
自分の人生を変えることにも
繋がるのではないかと思います。

つまり、幸せとは、心の持ち様であり、
自分で創り出すものです。

でも、そこに幸せがあるのに、
気づくことができなければ、
その幸せは通り過ぎてしまいます。

ではその「気づき」を磨くには
どうすればよいのでしょうか。

それは常に周囲を見つめ、
「なぜ」を掘り下げる習慣を持つことが
一つではないかと思います。

そしてもう一つが、
「共に歩んでくれる仲間の存在」
が大切だと思います。

「一生を通し、私達を幸福で健康にするものは何か」

ということを実に75年間の長きに渡り
研究し続けてきたグループがあります。

TEDと言われる、WEB上での
世界規模のプレゼンがありますが、
昨年そこで、心理学者
ロバート・ウォールディンガー氏のグループが、
その画期的な研究成果を発表し話題になりました。

彼らは、十代から75歳まで様々な人間の
人生をモニタリングし、
幸福と健康のために何が大切なのかを調べ続け、
それを突き止めたというのです。

それは、富でも名声でも、無我夢中に働くことでもなく、
「良い人間関係」につきるということでした。

家族、友達、地域コミュニティと
よく繋がっている人ほど幸せで、
身体的に健康で長生きすることがわかったそうです。

争いの中では関係は壊れる。
愛情ある人間関係は人を保護する。
親密な良い関係がクッションになり
様々な問題を和らげる。

幸せに過ごしてきた人たちは、
人間関係に頼った人たちだったというのです。

人は他者と共にあるとき、より賢くなり、
より強くなり、より多くの幸せを
実感できるのではないでしょうか。

さて、皆さん、私がこの学校で一番大切なのは、
皆さんの命です。そして皆さんの幸せです。

本校の先生方も思いは同じです。

どうか、つらいときがあったら、相談してください。
そして周囲に困っている人がいたら
手をさしのべることができる人になってください。

夏休みに入ります。

私は、昨年前任校で、夏休み中に、
海難事故で大事な生徒の命を失うという経験をしました。

悔しくて、悲しくて、
今でも一時も忘れられない出来事でした。

皆さん、あなたの友人、家族を愛するように、
自分も愛してください。自分を大切にしてください。
あなたのことを一番わかっているのは
あなた自身なのですから。

夏休みは、熱中症、交通事故、海難事故等
気をつけなければならないこと、
自分を守らなければいけないことがたくさんあります。

そのことを意識しながらも、
毎日を楽しく過ごし、
たくさんの幸せに気づいていけるような、
充実した夏休みを送って欲しいと思います。



 

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