「京都工学院高校と高校再編」

最近、PCに触れる機会がなく、
アップが遅くなっておりましたが、
金曜日から関西に遠征しておりました。

6月関西ー01LT
花巻-伊丹便初めて使いました!

金曜日は、筒井洋一先生のご案内で、
京都市立京都工学院高校を
訪問させていただきました。

6月関西ー03LT
筒井先生のMINIで案内していただきました

6月関西ー02LT
スピードメーターはまるで体重計。
260km/hまで表示があります。


6月関西-04LT

私と筒井先生の他に、
立命館宇治高校の小竹先生、
堀川高校の紀平先生、
そして筑波大の五十嵐先生も加わり、
とても楽しく充実した一日になりました。

6月関西-11LT
素敵なメンバーと

進路指導主事・フロンティア理数科主任の
有本先生にお骨折りいただきましたが、
感激したのは、設立に関わってきた
砂田校長先生が、最初から最後まで、
私たちにお付き合い下さり、
これからの学校づくり、人づくり、
ものづくりについて
熱く語っていただいたことです。

そのほとばしる情熱に圧倒されながら、
私も頑張ろうという思いを強くしました。

工学院高校は、洛陽工業高校と
伏見工業高校という伝統校が統合した高校です。

岩手県でも、人口減少問題による
学校再編が行われています。

特に、工業高校は、今後数年で、
7つの学科が無くなる
という方向性が示されています。

整理整頓のマネジメントの基本的な考え方に
ECRSというものがあります。

排除・廃止(Eliminate)
統合(Combine)
順序の変更・置き換え(Rearrange・Re-place)
単純化(Simplify)

というものですね。

学校再編でいうと、
E=廃校、C=統合というところでしょう。

高校再編問題は、
このような整理、合理化、効率化といった、
ある種、教育的な視点が排除され、
行政主導で進められるため、
生徒、保護者の不安や、
地域、OBとの軋轢が
クローズアップされがちです。

ところが、この工学院高校は
そういったタイプの再編統合ということではなく、
未来志向の意図を持つ
現場の先生方の発想によって、
戦略的に生み出されているのが特徴です。

ですから、従来の工業高校の持つ
イメージとは全く異なります。

どのように違うか。

それは、OSがMS-DOSからWINDOWSに
変わる程の違いがあります。
(って言っても伝わらないかな)

学科は、ものづくり(メカトロニクス、エレクトロニクス)、
まちづくり(都市デザイン、建築デザイン)
の2領域をもつプロジェクト工学科と、

理工系大学への進学を目指す、
フロンティア理数科という
独特な構成になっています。

簡単に、そのコンセプトを言うと、
恵まれた教育環境で専門を磨きながら、
ICTの活用、STEM教育の充実、
プロジェクトゼミなどによって、
横に連携し、多様な力を合わせて、
視野・知識に横幅のある人材を育て、
新しい価値を生み出していく
というものと私は理解しました。

有本先生によると
「発想の原点にあったのは、
学科をどうするかではなく、
これからの社会でどんな人材が必要か。
開設準備室の会議では、
周囲から心配されたほど、
メンバーで侃々諤々、怒声も飛び交わせて、
徹底的に議論」して、
2つの学科が生まれたとのことです。

これは、高校再編を行う上で、
非常に大切なスタンスではないかと思います。

往々にして各県で進められる高校再編は

人口減少などのネガティブな現状認識と危機感
→行政主導による再編計画
→地域への形式的な説明会
→地域の不満

という負のスパイラルを抱えていると思います。

ところが、工学院高校では

①社会の発展と人類の幸福に貢献できる人材を
 育成するというポジティブな出発点から議論していること

②そのため、教員が「教育屋の視点」から
 意見を出しあえること

③さらに、産・官・学が知恵を出し合うテーブルがあり

④そのことによってこれまでの慣例にとらわれない
 新しい発想による学科が生まれたこと

⑤更に、統合によってランニングコストが
 大きく削減されたことで、他の資源に
 資金をまわすことができていること


とても、意欲的、能動的な
高校再編のサイクルであると感じました。


もちろん、岩手ではそれを真似ることは
簡単ではないとは思いますが、
底に流れる、明るい未来を築くための
よりよい学校づくりをどうするか、
という軸足を、私たちは
再確認すべきではないかと強く思いました。

今回のツアーを企画していただきました、
筒井先生、
そして、砂田校長先生、有本先生はじめ、
工学院高校の先生方ありがとうございました。

6月関西-10LT
数学の授業風景。
生徒全員にタブレットが配布されています。
ロイロノートを用いておりました。


6月関西-15LT

6月関西-07LT
充実した最新式の設備が並びます。

6月関西-08LT

6月関西-09LT
数学、物理、工業との連携を視野に入れた
STEM教育を標榜しています。
演示実験をしてくれた先生が、
とても楽しそうに教えてくれたのが印象的でした。


6月関西-14LT

6月関西-12LT
展望台、プレゼンルーム、大ホールなど
超高校級の施設です。


6月関西-06LT
ラグビーの強豪校だけあって人工芝のラグビー場です。

6月関西-05LT
カフェテリアから桃山城が展望できます。


 

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