「ハンド高総体終了 準優勝した君たちに捧げる言葉」

高総体ハンドボール競技が終了した。

なんという素晴らしい決勝戦だったのだろう。

点差が大きく開いてしまっても、
2人が退場し4人で戦う状況になったときも、
どんなに苦しい場面になっても、
君たちの心が折れることはなかった。

はなされても、追いつき、そして追い越した。

キーパーの奇跡のような好セーブに、
私は鳥肌が立った。

最後は球運なく、終了間際のゴールによる、
1点差負けという悔しい結果だった。

でも、私は、君たちを誇りに思う。

高校から始めた選手もたくさんいる
花北ハンド部が、

国体強化の拠点校であり、
18年連続インターハイ出場を決めている、
まさに絶対王者ともいうべき不来方高校に、
臆することなく挑み、堂々たる戦いをした。

君たちは、花北ハンド、
いや、岩手県ハンドの歴史に残るチームである。


多分、今、皆は悔しい思いをしているだろう。

皆が取り組んできたハンドボールの部活動は、
爽やかなスポーツであるとともに、
チャンピオンを目指す勝負の世界でもある。

だから、そこには否応無く「勝者」と「敗者」が存在する。

試合を行う当事者は、勝利を追及し、
必死に、真剣に戦う。

そして勝ち進めば進むほど、
その戦いは緊張感を増し、
まさに命を削るようなものとなる。

そんな中、応援している我々に言えるのは
「頑張れ」とか「感動をありがとう」的な、
戦う当事者から見れば、
ある意味、お気楽なことだけなのかもしれない。

しかし、私は、敢えて今、
負けて悔しい思いをしている
選手に向けて一言述べたい。

一つは、君たちが、勝ち負けを争う舞台には、
応援する学校の仲間、共に喜びを分かち合い、
苦しみを共有しあえるチームメイト、
そして、活躍を暖かく見守る
家族の存在があるということである。

そんな声援の中で戦うことができた事は、
かけがえのない財産として
生涯残っていくものだ。

だから、そのような場で戦えたことに
感謝するとともに、
大きな声援を受けてきた
自分自身を誇りに思って欲しい。

二つ目は、負け試合にこそ
学ぶべきものがあるということだ。

それは勝負の世界のことだけではない。

成功体験に喜び、
できなかったことに嘆くことは誰でもできる。

しかし、負けたこと、失敗したことから学び、
立ち上がろうとする人間は
間違いなく大きく成長する。

問題は負けたことではなく、
負けたあと何を学び取るかだ。

もちろん、そうはいっても、
部活動を間もなく引退するという身では
反省が次に活かせないという人もいるかもしれない。

しかし、そうではない。

なぜなら、部活動とは、試合に勝つための
スキルを磨く場だけではないからだ。

部活動とは、

「自分をより良くする」
「仲間との関係を築く」
「全体がより良くなるように寄与する」

という精神を身につける場でもあるのだ。

だから、試合に負けたことから得ることは、
その種目の中に留まることではなく、
君たちの生き方の中に必ず活かされる。


特に、君達のように、日々自分を追い込み、
厳しい練習を行ってきた者は、

結果に悔いは残しても、
やってきたことには悔いは残していないはずだ。

だから、君たちの今回の激闘の経験は、
これからの高校生活、社会生活の中で
大きな力になっていくと私は確信している。

そういう意味では、君たちの部活動は
今始まったばかりといってもいいのかもしれない。



熾烈な戦いを終え、
喜びや、悔しさや、挫折を経て
大きく成長した君たちの、
これからの様々な場所での活躍に大いに期待したい。
 
歴史に残る名勝負。ありがとう。

ハンド0531-02

ハンド0531-01


 

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