同音異義語で語る

昨夜、大野から自宅に向かう車中で
ラジオを聞いていたら

「幸せは築くものではなく『気づく』こと」

というフレーズが耳に入ってきました。

なるほどうまいこと言うなあ、
と膝を打ちました。

振り返ると、私はずいぶん生徒の前で
「幸せ」の話をしてきました。

「幸せは、降ってくる華々しい出来事ではなく、
自分で見つけ出すもの」

「ちょっとした心遣いのような些細なものに
心を動かし幸せを感じること」
するとそれは
「他者を幸せにしようとする、ささやかな一歩を
踏み出す勇気につながり、もしかしたら、
それが他者を幸せにするだけではなく、
自分の人生を変えることにも繋がる」

なんていう話をしてきました。

車を運転しながら、
この「築く」と「気づく」のような
同音異義語による洒落た言い回しを
私は結構使っていることに気づきました。

では、自分がつくったものも含め、
以下に思いついたものをあげてみます。

●競争から協奏・共創へ

田原真人さんが使われていたのを
知ったのがきっかけで、
何度も生徒に話しています。
私の場合は「競争」と「共創」の間に
「協奏」を入れました。

「社会とはオーケストラである。時にソロを奏で、
全体が調和することを喜びとする」

という言葉も良く使います。

異質な他者の存在を本気で嬉しく思い、
自分の持ち味を発信し、
そして集団に貢献するということ。

学校組織も、他職種、他校種との繋がりから
新しい価値を生みだすことが
できるのではと考えています。

●「勝ち組」から「価値組」

競争から共創と同じ意味に捉えています。
私はあまりこの言葉は使いません。
2014年6月に「人生勝ち組より『価値組』」(宮川千明)
という本が出て話題になりましたが、
実は、志茂田景樹氏がそのずっと以前の
2007年2月に
「団塊世代の叫び これからは勝ち組より価値組をめざせ!」
という本を出されています。

●副業から複業

サイドビジネスからマルチキャリア。
副収入を得るために本業の片手間に行うのではなく
複数の仕事を有機的に組み合わせること、
リレーションすることで、
本業を強化するだけでなく、
確固たる自分の軸ができる。

そして共創の場が広がり、
新しい価値が生みだされていく。

最近私の周りにはそんな人が増えています。

●価値は「強制」によって引き出される
 ものではなく「共生」から生み出されるもの


プラトンは

「自由な人間たるべきものは
およそいかなる学科を学ぶにあたっても、
奴隷状態において学ぶ
ということはあってはならない。」

といっています。

●「数が苦」から「数楽」へ

これは文字通り。
いつも数学の授業で持ち出す言葉です。

井上ひさしの

「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、
ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、
まじめなことをゆかいに、
ゆかいなことはあくまでもゆかいに」

あるいは、論語の

「知之者不如好之者、好之者不如樂之者」

も好きな言葉です。

●「出会い」は「出愛」

これは、映画監督の古新さんが使われていて、
なるほどと思ったものです。
最近のTED Conferenceに登場した
心理学者ロバート・ウォールディンガーが
こんな話をされていました。

「我々の研究グループが長い時間をかけて
700人以上の様々な人間の10代から75歳までの
人生を追いかけ記録するという研究を行った。
その結果、未来の幸福は、良い出会い、
つまり人との親密な関係によって
もたらされることが実証された。」

●「体制づくり」から「態勢づくり」

例えば学習指導や生徒指導などにおいて、
教師という個に任せるのではなく、
まず組織として学校体制を
確立させることが必要です。

しかし、それを「機能させる」ためには、
システム、ノウハウの共通理解ではなく、
理念を共有することを疎かにしてはいけません。

つまり個々の教師の
マインドセットを整えることです。
これが「態勢づくり」です。

そうすれば、思考停止の
画一的な指導の押しつけに陥らず、
個々の教師の独自性、主体性を維持したまま、
教師と生徒が互いに高めあう文化の
醸成につながると考えます。

ALの考え方ですね。

●大野は「星の降る里」そして「星の故郷」

これは大野中学校の校歌の歌詞にあったもの。
「ほしのふるさと」という平仮名書きだったので、
歌いながらどっちだろうと考えていました。

●「育児」は「育自」

以前、大野高校の数学科の懇親会をしていたら
ある先生がボソッと
「アクティブラーニングは育児だ」と呟き、
私は思わず膝を打ち、大きく頷きました。

彼によると、
「どちらも巷に入門書がでているけれど、
そのとおりやればいいというものではない」とのこと。

更に

「マニュアルに縛られてしまうと、
かえって子どもにストレスを与えかねない」

「いろいろな方法を参考にしながら
自分のやり方を作っていくことが大切」

「一人で抱え込まず、他の人と共同することが大切」

「マニュアルに愛情という
マインドがともなってこそのもの」

「どちらも子どもが主体的に生きることを目指す」

などの話題になり、最後は

「育児は育自。結局自分を活かすことにも繋がる」

とまとまりました。

●「個人」は「孤人」ではなく、
 人とのリレーションを伴った「co-人」である


大野高校のアクティブラーニングは
「個を大切にする」「地域との関わり」
という2つの軸を持っているという話をしています。

「個を大切に」とは、
個人指導を徹底するという意味ではありません。
そもそも人間とは人との間柄をともなった存在であり、
個とはあくまでも集団の中の個である
と考えています。

つまり、コミュニケーション、
コラボレーション、コ・クリエーションを含んだ上での
個を大切にするという文脈で捉えています。

人間は一人で生きていけない存在であり、
また、人はともに交わることで
より強く賢くなる存在でもあります。


以上

他にどんなものがあるでしょうか。
面白いものがあったら教えてくださいね。


 

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