釜石東中学校で

昨日は、休暇をとって、
釜石東中学校と
釜石市社会福祉協議会が企画している、
冬期学習支援ボランティア事業
に参加しました。

早朝に沼井先生の車で大野を出発し、
3時間半ほどで
釜石東中学校仮設校舎に到着。

釜石東06

9時から15時まで、
釜石東中学校の3年生
数学受講希望者16名に、
70分2コマの数学の講座を
午前午後の2セット行いました。

私たちの他には、
神奈川県川崎市から2名、
大阪府から1名の方が参加されていました。

実は、正直に言うと私は、
「自分がこのようなことを行ってよいのだろうか」
という、複雑な気持ちもいだいていました。

もちろん、この日のために、
生徒たちに失礼のないよう、
「入魂のテキスト!」を作り、
前日には近所のコンビニで
120枚のカラーコピーをとって
資料を整えるなど、
自分にできる最善の準備は行ったつもりです。

それでもなお、
自意識過剰かもしれませんが、
「それは私である必要があるのか」
「自分が気持ちよくなろうとしている
だけなのではないか」という思いが、
心のどこかによぎっていたことも事実です。

しかし、授業を終え、
明るく前向きに頑張っている生徒たちと、
そんな彼らを温かく見守る
先生方の眼差しを見て、
ハッと気づいたことがありました。

それは、この事業は、
生徒の学力向上対策だけではなく、
啓発的な体験の場でもあったのだ、
ということです。

そして、やはり今日来てよかった、
自分が行った甲斐があった、
という思いを強くしました。

東日本大震災津波の後、
被災地の学校では、
学力の回復を急ぐということで、
文化的行事や、
世代間交流などの活動を削って、
学習時間の確保に奔走したところが
多かったと聞きます。

そして、その結果、
後に、人間関係力や
コミュニケーション力など、
情操に関する能力が
健全に育まれていない
という結果がでてきたと、
多くの臨床心理士の方が指摘しています。

今回の事業は、
もちろん来るべき高校入試への
備えという大きな意味はあるのですが、
それだけではなく、
県外も含め学校外部から訪れる、
思いを持った人との交流によって、
生徒達の後の人生に影響を与えようという、
もう一つの目標があるということです。

生徒達が、
「自分たちを気にして、
遠くからわざわざきてくれている人がいた」
という思いを抱くことが、
将来、僅かでも
彼らの力になるのであれば、
それは「他者である私」にも価値がある。

そしてもう一つ。

小中併設の仮設校舎という環境の中で、
直向に頑張り続ける彼らの様子を
広く伝えていくことが、
この事業に参加したわれわれの
責務ではないかとも思いました。

この日は、釜石に行く途中に、
大槌町の庁舎に立ち寄り手を合せました。

釜石東05

大槌町は震災で1234名が亡くなっています。

大槌も山田も、そして釜石も、
復興はまだまだ終わりません。

その様子をあらためて目の当たりにしつつ、
でも、そんな環境の中、
未来を信じて爽やかな笑顔で振る舞う生徒達に、
人間の持つ強靭さのようなものを
強く感じ、釜石東中学校をあとにしました。

生徒の皆さん、
先生方お世話になりました。
ありがとうございました。

釜石東03

釜石東02

釜石東01

釜石東04

写真掲載の許諾ありがとうございます。


授業動画を2つほど紹介します。

オープニング



中点連結定理




 

コメント

さっそく拝見いたしました。生のお話をお聴きしたかったです。プレハブの校舎を見ると、あらためて復興がまだまだ半ばであることを痛感します。でも、子どもたちの笑顔を見ると勇気づけられます。
今年も先生のご活躍をお祈りします。
2016/ 01/ 06( 水) 07: 04: 42| URL| マヤ夫# -[ 編集 ]
 
コメントありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。
2016/ 01/ 09( 土) 09: 40: 50| URL| しもまっち# -[ 編集 ]
 

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