無限の猿定理

あけましておめでとうございます。
昨年は大変お世話になりました。

毎年、年賀状にこむずかしいことを
書いている私ですが、
今年もやっぱりそうでした。

以下に、年賀状に書いた内容を
もう少し詳しく記しておきたいと思います。


無限の猿定理(infinite monkey theorem)」
をご存知ですか?

ランダムに続く無限の文字列の中には、
どんな(有限の長さの)文字列も含まれるという
数学の測度論に関する定理です。

例えば円周率はランダムな無限数列ですが、
2016年1月1日、つまり20160101という数列は、
63,502,852桁目から現れます。

「猿がランダムにキーを叩き続けた文字列の中には
シェイクスピアのハムレットさえも含まれる」
という例えによって示されることから
「無限の猿定理」と呼ばれます。

これをピアノで考えると、
ランダムに弾き続けると
どんな音階もその中に含まれるというわけですね。
(ただし単音で長さを考慮しないとする)

でも、実際は、猿にもクリシェ(手癖)
があるでしょうから、
決まりきったパターンしか
生じなかったりすると思いますが。


さて、この「無限の猿定理」を、
「能力」のメタファーとして考えてみます。
すると、猿は
「何にでもなれる可能性を秘めている存在」
と見ることができます。

そこに「学び」が行われることで、
デタラメさを乗り越え、
意味のある文字列(思考)が形成されていく。
それを「能力」というものかもしれません。

しかし、教師の過度な
「一方的教え込み」が行われれば、
教授者の期待に応えるだけの、
パターン化された列(思考)しか生成しなくなり、
結果、本来有していた自由な発想や、
自分で考える楽しさが
失われていくのかもしれません。


以上、幼少期のピアノの練習を
イメージしながら書きました。


今年もまた、教えること・学ぶことについて
いろいろと考え続ける年になりそうです。

本年もよろしくお願いいたします。


しもまっちピアノLT




 

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