秋田県立大曲高校での出前授業

昨日は、秋田県の大曲高校で、
高校1年生に対して
アクティブラーニング型の数学の授業と、
先生方向けの講演を行いました。

授業のテーマは正四面体。
授業の流れは次のPDFファイルにある通りです。

<授業の流れ>

<成果物の例>

授業では、生徒に向けての「数学」のトークと、
参観されている先生方に向けての
「AL型授業」についてのトークの
2つを併せながら行いました。

最初にグランドルールとして
①グループに寄与する
 (フリーライダーにならない)
②他者の意見を傾聴する
③積極的に授業に参加する

 を掲げてスタート。

大曲高校授業LT

授業を実施するクラスは、
「おとなしく静か」と聞いていたのですが、
とっても明るく爽やかな、フレンドリーな面々で、
本当に活発に授業に参加してくれました。

冒頭のアイスブレイクで、
融和をはかるとともに、
本日行うワールドカフェ型の
グループワークに慣れてもらいました。

アイスブレイクの内容は、
「分」のつく算数・数学用語を
できるだけたくさん書きだすというもの。

個人で考えた後、
30秒ほどグループで話し合い、
答を出し合います。

すると、個人で考えたことより
多くの解が得られます。
そのことで、他者と考えを共有することの
価値を実感してもらいます。

その後、30秒間、
グループに1人を残し(アイランドキーパー)、
残りが他の班に出稼ぎに行き、
情報を収集します。

大曲高校01
出稼ぎしています

そして、班に戻って、
30秒で最終まとめをします。
こんな、せわしいワークでしたが、
皆とてもアクティブに活動し、
15以上書きだした班が、8班中3つもあり、
最高は16個でした。
これは、今までの中での最高記録です。

授業の内容は「正四面体の体積」ですが、
知識・技能についてのテーマとしては、
正四面体の体積を考えることで、
正弦定理や面積の公式など、
これまで学んだ平面図形の内容を
まとめることができるということ。

そして、数学的な見方・考え方
についてのテーマとしては
平面図形からのアナロジー、
空間から平面を取り出す、
相似比と体積比の考え、
ということを示しました。

私の説明は、最初の10分のみ。
正四面体の体積を求めるための
考え方を示す部分だけです。
後は、グループ内で解決します。

大曲高校02
各班のテーブルに正四面体のお菓子(岩手山のミミ)を置きます

ここで、この段階で一斉に納得できなくても
よいことを強調します。

その後、

A 立方体から正四面体を切り出す
B 内接球の半径を求める
C 辺の収縮によって変形された四面体の体積
D 切頂多面体

の4つのテーマを、各班で分担して
考えてもらうというエキスパート活動を行います。

各班に配られたそれぞれの内容についての
テキストを読み込んで、
その内容と求め方を理解します。

その後、1人の説明者を残し、
他の班に出かけ、自分たちの行った
課題以外について学びに行きます。

ここで、一つフリースペースを設け、
そこにタブレット端末を置き、
4つの課題の理解を促すような
グラフィクスを見たり、
教具に触れたりすることができるようにしました。

大曲高校10
教具の例


タブレットの表示

そのスペースに集まる人を
「バタフライ」と名付けます。

また、一つの班に留まらず、
いろいろな班の説明を
少しずつ聞いて歩くことでもよいとしました。

このように、歩き回る人を
「ブンブン蜂」と名付けます。

これは、OST(オープンスペーステクノロジー)
というファシリテーションの
ノウハウを拝借したものです。


大曲高校05

大曲高校03

あちこちに、ポイントができ、
自然に活発なセッションが
行われていきます。

大曲高校04

見ていると、
説明する人は、他者に示すだけでなく、
説明しながら理解していることもわかります。

その後、班に戻って、シェアをします。
ジグソーパズルを併せる活動です。

大曲高校06

この1時間で得た内容を、
班でまとめて成果物を作ることが
最後の活動ですが、
この段階で、既に残り時間が5分程度だったので、
それはまた次の楽しみということで終了しました。

AL型授業の提案ということで、
様々な活動を入れたこともあり、
50分で完結するのは難しいですね。
大曲高校の皆さん、
ありがとうございました。

最後に、AさんとBさんの2人の生徒から、
本時の感想を話してもらいました。

Aさんの感想
今回のような形のシェアする時間が
設けられたことによって、友達と交流して、
考え方を身につけることができた。
そして、今習っていることだけではなく、
今まで習ったことを全部含めて学習する
ということの大切さを強く感じることができました。


大曲高校07


Bさん感想
いつもの授業では黒板に書かれたことを
ノートに写して家に帰ってから理解を深める、
という感じなのですが、今回は、
1時間じっくりグループ学習で話し合いをして、
皆で考えながら解いていく中で、
自分でも説明ができるようになったり、
人の説明を聞いて理解することもできた。
この授業は、
自分が考えていることだけではなくて、
人の考えも取り入れながら、
問題を解くことができるとてもいい機会でした。
ありがとうございました。


大曲高校08


この授業後、引き続き、先生方に
80分間講演させていただき、
その後、懇談会で校長先生始め、
皆さんと交流を深めることができました。

尚、今回は、クリエイティブチームとして、
本校の吉田先生とともに授業を行いました。
吉田先生には、
授業の構想に関わってもらいながら、
テキストや教具の製作、
時間管理、記録、
グループへの助言など
多くのサポートをしていただきました。

ありがとうございました。

オマケ
昼食は、近くにある「牛玄亭」というところで
ランチを食べました。

一口食べるごとに「うーん」と唸るように美味しい
お肉でした。

大曲高校肉






 

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