国際理解と主体的な学びの場

10月24日に、
外務省と日本国際連合協会が主催する、
「第63回 国際理解・国際協力のための
高校生の主張コンクール」が、国連大学で行われ、
岩手県代表として、
久慈東高校の川端春花さんが出場しました。

県大会の様子はこちらの記事です→★★

一昨日、指導をされている
久慈東高校の吉田先生から
報告のメールをいただきました。

すると、何と、川端さんは、4篇の特賞の一つである、
公益財団法人日本国際連合協会会長賞を
受賞したとのことでした。

川端さん01


結果はこのページで見ることができます→★★

特賞受賞者の4名は春休み期間中、
ニューヨークの国際連合本部視察、
国連関係者との懇談等を行う予定になっているそうです。

川端さんは、戦争、核兵器のない
平和な世界の実現のために、
「仲間とともに死ぬまで訴え続ける」
と述べています。

そんな川端さんの言動から、
高校生平和大使、ユース非核特使として見聞を広げ、
世界の仲間と共同してきたキャリアが、
こんなにも人を強くしていくことに感動しました。

さて、国際理解といえば、昨日、
花巻北高校でとても素敵なイベントがありました。

それは、この夏、YFUの海外派遣プログラムで、
全国15人の枠に選ばれ、ドイツへ派遣された、
齋藤さんの報告会です。

齋藤さんの記事はこちらです→★★

齋藤さんが、派遣を通して抱いた問題意識を
花巻北高校の生徒と共有したいということで、
友人や、関心のある生徒へ声をかけて行われました。

私も、齋藤さんから、ご案内をいただきました。

はずせない外出用務があって、
最後の30分ほどしか参加できませんでしたが、
駆けつけたところ、教室一杯の参加者に驚きました。

内々のささやかな会ということだったそうですが、
こんなにも多くの生徒が参加していることに感動しました。
先生方も数名参加されていました。

ドイツ報告会01


私は教室に入ったとき、
ドイツのエネルギーシフト問題から、
難民問題とISGプログラムについての話に移ったところでした。

私が驚いたのは、
齋藤さんの提起の後、参加者から
次々と質問や意見が出されたことです。

「日本では難民をなぜ受け入れないのか」
「EUでは日本の難民政策についてどう考えているのか」
「イスラムへの偏見が根底にあるのではないか」
「学校での移民へのイジメはないのか」
「ドイツ人には葛藤がないのか」等々。

これこそが、主体的で対話的な学びの場であるなあと、
私は胸が熱くなりました。

花北の生徒に限らず、どこの学校の生徒でも、
場と状況が準備されれば、
このような学びの場はできると私は信じています。

そして、そのような生徒の活動の様子を
教師が目を凝らして見つめ、
ひたすら傾聴していくことが、
学校が変わっていくための
はじめの一歩なのかもしれません。

 

数学の情緒

最近、朝のウォーキングを行っています。
ここ数日は、足の調子が良く、
ジョギングできるようになりました。

今日は、日曜日だったので、
少しゆっくり起き、いつものコースを走りました。
すると、家から数百メートルのところにある
リンゴ畑がとてもきれいで、心が洗われました。

リンゴ畑01

リンゴ畑02


これまでは、薄暗い早朝にウォーキングを
していたからかもしれませんが、
こんなに近くに、こんなにきれいに
リンゴが実っているなんて気づきませんでした。


でもね。

近所のリンゴで感動したなんていうと
カミさんに怒られそうです。

だったらもっと、自分の家の周りや家族を見なさいと。

いやあ、全くその通りですね。
そんなことを思いながら、家に戻ると、
我が家の庭にもバラがまだ咲いていることに気づきました。

リンゴ畑03


そうしたら、カミさんにちゃんと感謝しないとなあ
という気持ちにもなりました。

一番感謝しなければならない人ですからね。



さて、

私はこのリンゴを見ながら、、
なぜか数学の情緒について考えていました。

「緒」とは端緒などと用いるように、
「いとぐち」「きっかけ」を表す言葉です。

「情」とは、感情や心の変化を表すもの。かな。

リンゴがどんなにきれいに実っていても、
それに気づく人と、気づかずに
通り過ぎていく人がいます。

あるいは、リンゴの実の存在に気づいても、
心が動かない人もいるでしょう。

私は、そのリンゴの実の価値は、
リンゴ自身にあるのではなく、
それを見た人の「気づき」によって
生みだされていくと考えたいと思います。

リンゴが緒で、そこで情が動き出す。

私はよく、
学びとは「築く」のではなく「気づく」こと、
などと言っています。

それは、学びとは、ある事物や現象を眺め、
そこに潜んでいるものを見つけ出す行為というより、
それらの事象をいとぐち(緒)にして、
自分の思考が動き出し、
自分の内部にあるものを掴み取ることが
「気づき」「学び」ではないかと思うのです。

そのような見方をすると、
数学とは、自然や、宇宙や、図形や、
数や言葉や式などあらゆるものに心を寄せ、
それらと一体化し、心が動きだすことであり、

それによって、
自分の中にある「何か」を呼び起こし
そしてつなげていくこと、
とも言えるのかもしれません。

これがまさに数学の情緒ということなのだろう、と。



先日、京都で数学研究会に呼ばれたとき、
この数学の情緒についての話しをしました。

その時例にあげたのが、
2年前、盛岡三高に勤務していたときの
3年生のDさんの話でした。

Dさんは、SSHクラスで数学研究のグループに所属し、
合同変換群の研究をしていました。

彼女たちの研究は、東北SSH発表会で
見事優秀賞を受賞します。

その一方、Dさんの部活動は文芸部でした。
この年、彼女が書いた
「細工ロイドの通り道」という小説が、
何と全国1位の文部科学大臣賞に輝きました。

(なぜ、このタイトルなのかは、
こちらをご覧いただくとわかります。)→★★★


さて、Dさんの文部科学大臣賞受賞に向けての
挨拶文に私は心を打たれました。

そこから一部抜粋します
(ポイントの部分を赤字にしています)。

<前略>
この度、最優秀賞を頂いた「細工ロイドの通り道」は
理系少女たちの物語になっています。

作中で紹介されているサイクロイド曲線は、
きっと文系の方々には馴染みのないもので、
理系の私だからこそ書けた小説なのでしょう。

文芸部での活動と理系という進路とは
私の中で当初交わらないものでした。

しかし、2年と半年という文芸部での活動を通して、
その考えは変わりました。

文芸作品とは、自然法則のようなものだと思うのです。
この世界に存在している自然法則を
解明しようという理学の姿勢は、
筆者が書き出した世界を紐解く読者の姿勢と
同じもののように感じるのです。

自然法則も、文芸作品も確かに存在しているものの、
私たちが気に留めなければ何の意味も示せません。
表面を眺めてみても、少し理解できた気になるだけで、
その本質は見えてこないのです。
しかし、真剣に向き合ってみれば、
そこにはヒントが散りばめられていて、
それを手がかりに世界を自分のものへと
引き寄せることができます。


この物語にもそんな世界の一端が
見えていれば嬉しいです。
(以下省略)


この文の赤文字の部分が、
まさに数学の情緒なのではないでしょうか。

美しいリンゴ畑を見たとき、私は実は
Dさんのこの言葉を思い出していました。



 

魯山人風納豆お茶漬け

今日のお昼に、納豆茶漬けを作ってみました。

とはいっても実はこれ、
結構体力がいります。

翌日筋肉痛です(ウソ)。

まず、大きめの湯のみに納豆を入れ、
200回以上練ります。

納豆01LT


納豆02LT


全体が白い塊になったら
そこに醤油数滴を混ぜ、
「おいしくなあれ」と念じながら
更に10分くらい練り続けます。

納豆03LT


最後に、ネギのみじん切りと、
辛子を入れて完成。

これを、アツアツのご飯にかけて、
炒りゴマをふって、お茶をかければ、
あの北大路魯山人が絶品と称した
納豆茶漬けのできあがりです。

納豆04LT


これは、「江戸前の旬」という
漫画に書いてあったもので、
前から一度やりたいと思っていました。

私は、ちょっと変形して、
今、ハマっている、
(株)惣兵衛の食材を取り入れてみました。

醤油の他に、
惣兵衛玄米麹生味噌を混ぜ合わせます。

ご飯は惣兵衛の無農薬玄米、

お茶は惣兵衛黒煎り玄米茶を使いました。

惣兵衛ラインナップ、最高です。

そして、納豆が別物になっていて
とっても美味しいです。

余ったネギのみじん切りは
味噌と混ぜてネギ味噌に。

納豆05LT


このネギ味噌が美味しくて、
味噌スープにして飲んでしまいました。

3パック70円の納豆が、別物の美味しさになりますよ。

皆さんもやってみてください!


 

態度技能を教えるためのワーク「4コマ漫画」

先週の日曜日、齋藤 みずほ先生の
「せんせい力©養成講座」に参加いたしました。

様々な職種の方々と、
本当に楽しくID(インストラクショナルデザイン)の
最新の理論を学ぶことができました。

その中で、「態度技能」を教えるための活動として、
4コマ漫画を作成するワークがありました。

まず、ありがちな失敗例を思い浮かべます。

タイトルを決めて、左側に4コマ漫画を作ります。

次に、右側に、
どのような態度に変えれば良かったのかを考え、
成功バージョンのテーマを設定し、
その4コマ漫画を作ります。

これをシェアして、
気づいたことを話し合うという流れです。

私は、上から目線の一方向型授業の
ありがちな失敗例を考えてみました。

ベタな内容ですが。

絵が雑だったので、少しわかり易く
描き直してみました。

4コマ漫画


PDFファイルもあります→★★


 

「キムTに感動しまくり」

花巻市の隣町である北上市の中学校に、
それは凄い校長先生がいらっしゃいます。

その名は「キムT」こと木村先生です。

私は、彼とはSNS内だけでのお付き合いで、
まだお会いしたことはありません。

しかし、彼の発するメッセージを読んだだけで、
ほとばしるエネルギーと、
子ども達への深い愛情に、
身震いするほどの深い感動を覚えました。

そして、そんな感動や気づきを与える
ウィットに富んだ言葉と、
その思いをカタチに表す
ユニークな「書」がまた凄いのです。

先日、私はブログに、
センター試験100日前集会について書きました。

その中で、「向」という言葉を選んだ生徒の
話を紹介しました。


「向」には3つの意味があります。
一つは「向上心」を持って自分を高めていくことです。

二つ目は「机に向かう」ということです。
これは、机に向かって勉強する
という意味だけではなく、自分を見つめ、
自分に向き合う機会を持つということも意味します。

そして三つ目は「向かいにいる人への感謝」です。
「向かいにいる人」とは、
熱心に指導をしてくださる先生方や、家族の存在です。
先生や家族への感謝がなければ、
受験生として成立しません。

この3つの思いを込めて「向」という字を選びました。
(10月13日ブログ記事より)


この記事をアップした後、
キムTがそれをヒントにして、フェイスブックに
次のような記事を書かれました。

県新人大会前期の
壮行会が体育館で行われました。
新チームになって、公の県レベルの大会になります。
校長からの激励では、
地区大会で負けた人たちの分も県大会でがんばって、
和賀地区の名を県に轟かせてほしいと言いました。
そして、はなむけの言葉として
次の漢字、「向」という一字を贈りました。

キムT01


この字は、花巻北高校が先日、
センター試験100日前のつどいで
だるまに生徒が書いた「向」という字に
ヒントを得て、贈りました。

<中略>

①一試合一試合、常に向上心をもって
 望んでほしいこと。
 「向」が常に上を向く状態で成長してほしい。

②そのためには、姿勢は、「後ろ向き」ではなく
 「前向き」であること。
 失敗を怖れず、チャレンジすること。
 失敗は未成功なだけで、
 なぜ上手くいかなかったから
 たくさん学ぶことが今は大事です。

③試合は相手があって成立するが、
 相手を利用して、今までの努力を
 試し合うのが試合。
 その時、しっかり自分と向き合うこと、
 逃げないこと。
 失敗したらどうしようとばかり考えているから
 失敗をしつづけるのだ。
 最大のライバルは昨日まで自分、
 昨日までの自分を超える努力をすること。

④向き合う相手は試合の相手ばかりではない。
 向かいにいる、先生、コーチ、親、
 友達、大会役員に感謝する自分であること。
 それが、あなたの成長を加速化させます。
 向かいにいる人たちをリスペクトすること。
  <後略)
 (10月16日 キムTのフェイスブックの記事より)


いやあ、まさにTTPS
(徹底的にパクって進化させる)ですね。

この書が素晴らしいとキムTにいったら、
もう一つこんなものを見せてくださいました。

キムT02


卒業生一人一人に渡しているのだそうです。

「自分志大」
「心構えは心が前」
「感謝神経」

たまりませんね。

いやあ、素晴らしい。
お会いしたくて矢も楯もたまりません。

昨年、大野にいたとき、大野の哲人たちに
会いまくっていた気持ちが甦りました。

近いうちにお会いして、直接いろいろなことを
教えていただこうと思っています。





 

「第2回生徒総会での挨拶から」

今日は第2回生徒総会が行われました。
執行部の皆さんお疲れ様でした。
冒頭の私の挨拶を以下にまとめておきます。




先日、ある人から、

「将来は公務員になりたい、
理由は安定しているから」

ということを言われ、
ちょっと考えたことがありました。

その話からしたいと思います。

私たち花巻北高校の職員は地方公務員です。
なので、我々は地方公務員法を
遵守する立場にあります。

この地方公務員法の第30条から39条までの条文には
「~してはいけない」
「~をする義務がある」
「~をするには制限を受ける」という、
いわば「禁止・義務・制限」が謳われています。

でも、考えてみれば、この「禁止・義務・制限」って、
公務員だけに限らず、皆さんも、
小学校、中学校そして高校でも、
ずっと言われ続けてきたのではないでしょうか。

言われ続け、それが身体に
染みついているかもしれませんね。

「~をしなさい」
「~をしてはいけない」
「~をするなら~をしてからにしなさい」
もっと言えば、
「~をしないと~になるよ」
「~をすれば~をしてあげる」
そんなふうに。

もちろん、このことは、人が社会の中で
生きるために必要な決め事です。
それがなければ、
アナーキーな世界になってしまいます。

でも、じゃあ、そういった
「禁止・義務・制限」のような
規則さえ守って生きていればいいのでしょうか。

そうすれば、自動的に
幸せが舞い降りてくるのでしょうか。

もし、学校という場が
「禁止・義務・制限」を目的化していくと、
それによって
「自分の意見・思想を持てず
人に迎合する生き方を歩む」生徒が
生み出されてしまうのではないかと
私は懸念します。

更にそれがすすむと、

「理不尽だと思っても上からの意見には逆らわない」
「だから言われたことしかやらない」
「自分で考えるのは面倒だ」
「他人がひどい窮地にあっても見て見ぬふりをする」

といった腐敗した学校文化が
生まれてしまう恐れがあります。

地方公務員法の話に戻します。

なぜ、公務員には法によって
「禁止・義務・制限」が求められるのでしょうか。
それは、公僕として上の者に逆らうな
と言う意味ではありません。

社会全体の幸福を追求すること、
特定の誰かではなく全体に寄与していくこと、
つまり「全体への奉仕」「公共の精神」が
公務員の使命であるからこそ、
このような法が作られているのです。

私は、生徒会活動もそういう視点で
捉えてみたいと思います。

世の中の理不尽に対して、怒りを覚え、
批判する言葉を持つこと。

それは弱者の痛みを我が物にすることであり、
人への優しさを生み出すことにも繋がります。

また、現状に満足せず、アンテナを立てて、
もっとこうすればより良くなるのではないかと
仲間を作って行動すること。

それは、個人の幸せから
コミュニティ全体に幸せを
広げていくことでもあります。

生徒会活動とは、ややもすれば予算を立て、
生徒会行事を滞りなく無事に運営することこそが
目的と考えられがちです。

でも、それだけではなく、
皆さんが、それぞれの視点で、
どうすればより良い学校生活を築けるか、
より楽しい高校生活が送れるかを考え、
提案し、それを実行していく場でもあるのです。

例えば、この議案書の中にある、
万葉植物園の復興は、
生徒会が独自に企画してきたもので、
私は大いに注目しています。

それは、学校の景観のためだけではありません。

皆さんが、自ら問題意識を持ち、他者と協働して学び、
何かを成し遂げていくという行為を経験することは、
皆さん自身の人生を豊かにしていくことにも、
きっと繋がっていくと確信しているからです。

この生徒総会をきっかけに、皆さんの中に、
そして学校の中に、
主体的な活動の場と、対話的な空間が生まれ、
深くて活発な議論が行われていくことを
私は夢見ております。

皆さん、ともに立ち上がりましょう!

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国体報告会

今日は、国体報告会が行われ、
5人の選手達が登壇し、
全校生徒に報告を行いました。

<登壇者>
●陸上競技三段跳 長根史依さん
●ハンドボール 石亀貴雅君 鳴海僚君
●アーチェリー 相馬謙裕君
●剣道 山口新太君

以下に私の挨拶を紹介しながら、
彼らの栄誉を讃えたいと思います。

希望郷いわて国体に参加された、
4競技、5人皆さん、お疲れ様でした。

国体とは地方文化の発展と、
国民生活を明るく豊かなものにするという目的で、
天皇皇后両陛下をお迎えして行われる
国の大きな行事です。

各県が持ち回りで開催するため、
岩手での開催は、昭和45年以来、
実に46年ぶりのことであります。

そのような、恐らく人生に2度位しか味わえない
貴重な時間と空間の中に、
ここにいる5人の精鋭達は、
まさに当事者である選手として関わり、
県民の熱い視線を浴びながら、
活躍してくれました。

国体当日だけでなく、
それにむけて取り組んできた
厳しい強化練習も含め、
これらの経験は、皆さんの人生にとって、
かけがえのない大きな財産であり、
その後の人生の中で
輝き続けるものと確信しています。

そして、この5人を送り出したのは、
部活のチームメイト、監督、顧問、
応援してくれた生徒といった
花巻北高校全体の支援があってのことと思います。

思えば、県民に広く浸透した

「広げよう感動、伝えよう感謝」 
のスローガン。

実はこれを作ったのは、
花巻北高校の卒業生の小原幸果さんです。

そして、この言葉を高らかに宣誓したのが、
やはり本校卒業生で、
大会新記録で競歩の優勝を果たした
高橋英輝さんです。

また、本校同窓生の齋藤崇先生は
ハンド成年男子の監督ですが、
少年の強化責任者として、
鳴海君、石亀君の活躍の下、
少年男子の大躍進を導きました。

同じく本校同窓生の青木貞志先生は、
剣道の少年男子監督として、
山口君の活躍もある中、
チームを県勢初の3位に導きました。

その他、岩手県チーム国体史上初勝利をあげた
バレーボール成年女子キャプテンの若林先生、

アーチェリー成年女子を入賞に導いた、
事務室の川渕主事さんも
私たち花北の仲間であります。

こうして見ると、本当に多くの
チーム花北のメンバーが、
この国体に関わり、活躍してきたことが
あらためてわかります。

だからこそ、ここにいる、
国体に出場した5人の皆さんの喜び、感動を
チーム花北の一員である私たちも
全員で分かち合いたいと思います。

そして、心から慰労したいと思います。

皆さん、お疲れ様でした。
そして、ありがとうございました。


国体報告01

国体報告02

 

干し椎茸が食べたい!

先日、センター試験100日前集会の記事を
フェイスブックにあげたところ、

私のよきアドバイザーであり、
戦う同志(えっ、何と)でもある、
筑波大学のさっちゃんこと五十嵐先生から、
こんなコメントをいただきました。

「センターの点」なんてつまらないものです。
「試験に勝つ」なんてくだらない虚しいものです。
でも、「単なる一片の知識」って、
実は学問に一生を捧げた人の
血と情熱のカケラなんです。

乾いてカサカサに干からびた
「単なる一片の知識」の奥に、
目を凝らして黙って、黙って見ていると、
その知が生まれた時のみずみずしい想いや
喜びや驚きや涙がまだそのまま生きてるんです。

たかがセンターですが、
きっとセンターの「つまらない暗記問題」の奥にも、
息づく何かが感じられるはずです。

受験勉強がそのドアを開けてくれるものでありますように✨
受験が、高校生のみなさんと
かつて生きた者たちの出会いの場になりますように。

それがわたしの「対話的で深いい学び」なのかな笑



私はこの言葉にとても共感して、
次のように返しました。

単なる一片の知識にも神は宿る。
その一片の知識たちを繋ぎあわせ、
いろんな角度から眺めてみる。

すると、そこに、かつて生きた者たちとの出会いと
対話の場が生まれる。

受験勉強を虚しいと切って捨てるのではなく、
こんな風に語ってみたい。

いただきます。


そうすると、更にさっちゃんから
こんなリプライがありました。

わー😆ありがとうございます✨

わたし、干し椎茸が大好きなんですけど、、、
でも、もし干し椎茸のまま食べさせられたら
大嫌いになってたと思います。

「わたしは干し椎茸は大嫌いである」って。

あのままずっと食べさせられ続けたら、
とにかく辛くて、「人生は涙の谷」で、
「授業は修行」になってたと思います。

で、ひとにもそれ(干し椎茸のまま食べること)を
強いてたと思います。

先生方が、干し椎茸をお水に戻して
ふっくら香り高くお料理するのが上手だといいですね😋



これを読んで、私は無性に干し椎茸が食べたくなりました。


実は、干し椎茸ですが、
最近愛読している
「食べる、出す、ときどき断食」(畠山さゆり著)
にもしばしば登場する、強力な食材なのです。

というわけで、

今日は、朝から私一人だったので、
お昼は干し椎茸づくしにしようと思いました。

干し椎茸を3個ほど煮だし、スープをとります。

そしてこれが今日のお昼の食卓~

20161015昼食LT


写真① 
あんかけ豆腐、シイタケと白髪ネギを添えて
強火で煮詰めた干し椎茸スープを少しとり、
醤油で味付けをして、餡にして、
あんかけ豆腐にしました。
片栗粉の量を間違えて、もったりの餡になり失敗。

写真② 干し椎茸と大根おろし
大根おろしをかけて醤油でいただきます。
これをご飯にのっけていただきます。

写真③ 大根のニンニク風味
大根をさいの目に切ります。
ヒマラヤピンクソルトをふりかけ、ざっとかき回し、
おろしたニンニクをちょっと入れてまたかき混ぜます。
ニンニクは入れ過ぎず、
風味程度にすることが大切でした(反省)。
これにイリゴマをかけ、
紫蘇の実を添えていただきます。

大根をさいの目に切った時にできる端の部分は、
惣兵衛生味噌に入れて味噌漬けにしています。
今日から日曜まで東京ですが、
帰ってからの楽しみです。

写真④ 干し椎茸の味噌スープ
干し椎茸スープに、
「惣兵衛玄米麹生みそ」を溶かして、
白髪ネギを放ちます。

写真⑤ トマトオリーブオイルをかけて
オリーブオイルソムリエの布施さんからいただいた、
最高のエキストラバージンオリーブオイル
「エルベッソ」をかけていただきます。
別物の美味しさになります。
大根のニンニク風味やお豆腐にも
このオリーブオイルをつけて食べるとグッドでした。

写真⑥ ご飯
惣兵衛米の玄米ご飯です。
30回噛んで食します。

これが今日の隠れたヒーローのラインナップ

20161015昼食01LT



干し椎茸滋味でした。



訓練して今度は、
干し椎茸に秘められた思いに耳を傾け
ふっくらかおり高くなるように
つくりたいと思います。

そう、学びの世界でも きっと




 

岩手県高等学校総合文化祭 in 遠野

昨日は遠野市で
岩手県高等学校総合文化祭が行われました。

高校総合文化祭2016-01LT


花巻・遠野管内の生徒たちが文化の旗の下、
協力しあって総合芸術を創り上げます。

このイベントを通して感じるのは、
主体的な活動の中でこそ発揮される、
生徒の驚くべき能力です。

それは恐らく、教室で教師の一方通行の授業では
見抜くことができないものであり、
テストの偏差値と提出物では測りきれない能力でもある。

この高総文祭、岩手の宝であり、
教師が生徒を見直すための絶好の機会だと思います。

花巻北高校の生徒も、オープニングの朗読に始まり、
全体司会、合唱、吹奏楽、生徒企画等々、
随所で大活躍でした。

冒頭の生徒代表の遠野高校の
長山未来さんの挨拶は圧巻でした。

遠野・花巻の自然と文化の良さを紹介しつつ、
それを継承し、次の世代に伝え、
文化の力でふるさとを豊かにしよう
という決意を高らかに述べられました。

約3分ものメッセージでしたが、
何も見ずに話すだけでも凄いことなのに、
彼女は何と、完璧な手話を
自分でつけながら話してくれたのです。

完全にノックアウトされました。

感動の一日でした。


かりんちゃんとくるりんLT01

かりんちゃんとくるりんLT02

上写真は、前日、準備に出かけていた
本校の松岡先生から
「校長先生が好きそうだから~」と、
いただいたものです。
遠野のゆるキャラ、
かりんちゃんとくるりんちゃんですね。



 

センター前集会で

先日、センター試験100日前集会で
話をしたときに、最後にこんなものを出しました。

s-100日前集会05

センター前集会KP-02

センター前集会KP-03

センター前集会KP-01

これは、8年前に書いたものですが、
捨てないでとっていました。

1枚目は、宇多田ヒカルの「wait & see」から。

「悩みなんて一つの通過点
大きなブレスレットのようにスルリ」


の「悩み」を「センター」に変えました。
この曲の歌詞の

「リスクがあるからこそ信じることに意味がある」
「リスクがあるからこそ戦うほどに強くなる」


というフレーズも紹介しました。

二つ目はお馴染み安西先生。

三つ目は、持って行ったけれど使いませんでした。
生徒はこの曲知らないんですよね。
昨年、大野高校で見せたとき、誰も知らなくて
愕然としました。



 

「センター100日前集会」

昨日はセンター試験の100日前
(実際は少しずれていますが)ということで、
激励集会が行われました。

s-100日前集会01


各クラスの代表と担任が、壇上で、
ダルマの目に漢字1文字を書き入れ、
その文字に込めた思いを述べていきます。

s-100日前集会07

s-100日前集会08


例えば、ある生徒は「向」という字を選びました。

彼女はこのように述べます。

「向」には3つの意味があります。
一つは「向上心」を持って自分を高めていくことです。

二つ目は「机に向かう」ということです。
これは、机に向かって勉強する
という意味だけではなく、自分を見つめ、
自分に向き合う機会を持つということも意味します。

そして三つ目は「向かいにいる人への感謝」です。
「向かいにいる人」とは、
熱心に指導をしてくださる先生方や、家族の存在です。
先生や家族への感謝がなければ、
受験生として成立しません。

この3つの思いを込めて「向」という字を選びました。


とても感動的なスピーチでした。

私は、冒頭の挨拶で次のような話をしました。


よく人は

「『100日しかない』と考えるか、
あるいは『100日もある』と考えるか」

という問いを立てます。

でも、私はこのような問いには
あまり関心がありません。

なぜなら、センター試験なんて、
たかが通過点だからです。

皆さんには、それより先にある
大きな夢や希望を見据えることを
忘れてはいけないと思います。

「月とガスタンク」という言葉を知っていますか。
目の前に大きな「ガスタンク」がそびえている。
その遠く後ろに「月」が小さく見える。

ガスタンクは、目の前に迫った
乗り越えるべき課題です。

そして月は人生の目標や夢であり、
本当はとてつもなく大きいけれど、
遠くにあるから小さくしか見えなません。

人は、目の前にあるタンクに目が行き、
それしか見えなくなってしまいがちです。

皆さんはガスタンクに惑わされ押しつぶされ、
月を見失ってはいけません。

まあ、そういいつつも、
人には「きっかけ」「環境外圧」も必要です。

実は、先ほど皆さんの先輩の高橋英輝さんが、
リオと国体の応援のお礼にと本校を訪れました。

彼は、今日センター100日前集会があると聞いて
こんなことを言っていました。

「自分は、正直言うと、
センター100日前集会の翌日から勉強を始めた。
それまでは勉強していなかった。

でも必死で頑張って一般入試で岩手大学に進学し、
陸上を続けることができた。

そういう意味で、自分にとって
センター100日前集会は画期的な出来事だった。」


きっと、高橋さんのような人がいるかもしれませんね。
この集会が、皆さんの気持ちが動き出すための、
よいきっかけになることを期待しています。


さて、私が選んだ漢字は「鈍」です。

s-100日前集会


実は私は8年前の2008年に、
花巻北高校で3学年長をしていました。

このときのダルマの目入れ式で
選んだ漢字と同じものにしました。

2008年は、ノーベル物理学賞に
南部陽一郎さん、小林誠さん、益川敏英さん、
化学賞に下村脩さんといった
4人もの日本人の受賞があった年でした。

彼らの受賞は成果を追い求めたからというよりも、
研究者として自分を貫き
「頑固一徹」「鈍に徹して」
研究を行った結果ではないかと思います。

センターまであと100日などといわれると、
人は往々にして、急いでたくさんのことを
一気に片付けようとします。

また、他と比較して
一喜一憂してしまうこともありがちです。

それはいけません。

そうではなく、鈍に徹し、
一日一日を積み上げて欲しい。

今日やるべきことを見極めて、
それを淡々と冷静に行って欲しい。

周りに流されず、学ぶこと、
学問の面白さや深さに思いを向けて欲しい。

そんな意味を込めて
「鈍」という言葉を選びました。

受験は最終的には個人で行うものです。
でも受験はやっぱり団体戦でもあります。

この日は、ダルマに目が入り、
チーム花北に魂が入りました。

ここにいる3年生だけでなく、
職員、在校生の皆が
3年生に追い風を送る応援団です。

自分を信じて、これからの一日一日を、
丁寧に過ごしていって欲しいと思います。

s-100日前集会03

s-100日前集会05

s-100日前集会2


代表生徒と担任が選んだ漢字
A組 「万」「中」
B組 「勇」「心」
C組 「進」「花」
D組 「突」「点」
E組 「向」「友」
F組 「誠」「信」

s-100日前集会06


高橋学年長 「常」
木村進路課長 「決」
川村副校長 「鯨」






 

高橋英輝選手が来校

昨日は、来客対応が大変多い一日でした。

中でもサプライズ来客は、
リオオリンピック代表である
本校の卒業生の高橋英輝選手。

彼は、先日の希望郷いわて国体
陸上成年男子1万メートル競歩で
38分21秒88の大会新記録で優勝しました。

その報告と、オリンピックの激励に対する
お礼ということでわざわざ時間を作り、

花北、岩手大の後輩である松村広夢さんとともに
本校を訪問されました。

s-高橋選手訪問01

s-高橋選手訪問02


リオでのお土産として、五輪陸上選手全員の
ネーム入りの絵皿をいただきました。

s-高橋選手訪問03

s-リオ絵皿


国体の際の、爽やかな選手宣誓が
印象的だった彼ですが、話しをして、
変わらぬ素直で謙虚な姿勢の中にも、
内に秘めた力強さを感じ、
人間的に大きくなったなあと感心しました。

s-高橋選手訪問04


松村さんは大学4年生ですが、
東京での就職が内定しているとのこと。

競歩選手の生活は終わるけれど、
東京五輪を別の角度から支援したいと
前を見据えていました。

二人の前途に幸あれ!

 

先斗町での懇親会

昨日は、京都での講演後、
懇親会を行っていただいたのですが、
その場所は、
一度は訪れてみたかった先斗町の料亭。

s-先斗町06

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美味しい京料理を堪能しました。

懇親会でも、数学の話題が止りませんでした。

でもやっぱり主役はK君かな。

s-先斗町02

私の持ってきた教具(ケーキのオモチャ)で
2時間も楽しんでくれました。

s-先斗町05

s-先斗町04


K君がケーキを使って
いろんなワザを次々繰り出していく様子を見て、
学びとは物に入り込み一体となること、
そして、学びは遊びなんだ、
そんな学びの本質を垣間見た気がして、
何かとっても感動してしまいました。

お世話いただいた酒井淳平先生、
そして参加者の皆さんありがとうございました。

s-先斗町01


おまけの話題。

K君の遊びによって気づいた問題。

s-先斗町03

白と黒のショートケーキが2個ずつあります。
これを任意に円形に並べて
デコレーションケーキをつくります。
このとき、白と白、黒と黒が隣り合う確率は?

根元事象は、K君が持っている、
(白白黒黒)(白黒白黒)の2通り。
だから1/2でしょうか。

紙コップに2色のビー玉を4個入れて、
がちゃがちゃ振って混ぜる実験すると、
サイコロ投げより時間も短縮できるし面白いです。

ちなみにこの問題はかつて東北大学に
出題されたと思います。

ケーキではなく赤玉と白玉という設定でしたが。



 

「折り紙の一刀切りで愛をつくる」

昨夜、京都での講演会後、先斗町で、
地元の数学科の先生方と懇親会を行いました。

皆さん数学大好きなので、
数学トークで盛り上がりました。

その中で、同志社中高等学校の園田毅さんから
とても面白い折り紙の一太刀切り(ワンカット)
を教えていただきました。

①ピンクの折り紙を1枚用意します。
一太刀01

②三角形に折ります。
一太刀02

③一番短い辺が、一番長い辺に重なるようにおります。
一太刀03

④上の写真の三角形で一番短い辺が、
 一番長い辺(底辺)に重なるように、後ろ側に折ります。
一太刀04

⑤ここで、太線の部分をハサミで「一太刀」(ワンカット)します。
一太刀04-2

⑥素敵なハートのできあがり。
一太刀05


園田先生は中学生の直角二等辺三角形の
指導などの場面で取り入れているとのこと。


ところで、これを折っている過程で、
③の段階の折り紙を眺めたとき、

「あ、これってタンジェント22.5°がわかる形じゃん」

と気づきました。

一太刀06

上写真において、AB=1とすると、
∠ACB=45°∠ABC=90°なので
△ABCは直角二等辺三角形になります。

すると、AC=√2です。

ここで、AB+AC=BD(折り紙の1辺)なので、
BD=1+√2ですね。

また、∠ADB=22.5°なので、

tan22.5°=1/(1+√2)=√2-1

が納得できます。

タンジェントの半角の公式を指導した後に
やってみてはどうでしょう。

そして最後にハートを作って、
幸せいっぱい!なんてね。

園田先生ありがとうございました。


 

「群数列は試行錯誤で」

京都の立命館宇治中・高で数学の教員をしている
酒井淳平先生から依頼を受け、
明日、第15回京都府私立中学校高等学校教育研究大会で
講演をさせていただきます。

京都私学教育研究大会

もちろん全体ではなく数学分科会での講演です。

ちなみに全体講演は「数学力は国語力」の
齋藤孝先生(明治大学)のようです。

酒井先生から懇切丁寧なご案内をいただき、
恐縮しながら、だんだんハードルが
上がっていくような気がする今日この頃です。

明日のことを考えていたら、
「数学教室」11月号が届きました。

数学教室2016年11月号

今回は「群数列は試行錯誤で」
というテーマで書きました。

冒頭の部分を紹介します。


昨年、私が住んでいた洋野町の方から、
地域存続のための取組みとして、
地域が一体となって
「東大を目指す生徒をつくる運動をしよう」
という声があがったことがありました。

実は、今勤務している地域でも、
東大合格者を輩出するために、
中学校と高校における何らかの連携を
求める声があります。

私は、その気持ちは
理解できないわけではないのですが、
もし、それを実現するのであれば、
中高で何かを始める前に、
もっと幼少の段階で
子どもたちに働きかけていかなければ
ならないと思います。

でもそれは、幼少時からスペシャルメニューを与え、
徹底ドリルによってたたき上げる、
などという発想では絶対にうまくいきませんよね。

そんな「注入志向」では
先に子どもがつぶれてしまいます。

そうではなく、もっと、子どもたちの知的好奇心を耕し、
彼らの中に眠っているすぐれた能力を発見し、
それを自らが磨いていくための
手助けをするというのであれば、
私は行う価値があると考えます。

なぜなら、それは、
東大やハーバードを目指すという旗を掲げたとしても、
実際は子どもたちの可能性を広げ、
学びに夢中にさせるという別の価値を
生みだすことにつながると思うからです。

さて、ここで、話は変わるのですが、
かつて勤務していた学校で、
期末考査前に、ある問題がわからないということで、
こぞって職員室の某先生に生徒達が
質問に来ていたことがありました。

試験前になるとこういう光景はよく目にします。

そのわからないという問題は、
次のような群数列に関するものでした。

第 n 群に n が n 個並ぶような群数列を考える。  
1|22|333|4444|55555|・・・・・・・・
このとき、65番目の数は何群の何番目か。
また65番目までの総和を求めよ。


群数列ボード


上の写真は、その先生が、質問に来た生徒に
ホワイトボードで解説していたものです。


彼によると、「群数列」の問題を見たら、
必ず図のような「数列・順番・項数・群番号」
に着目した4次元表をつくれ!と力説されていました。

でも、生徒たちは、先生の解説に
あまり納得していないようでした。

私がその光景を見て思ったのは、
なぜ多くの先生は簡単なことを難しく教える方向で
指導するのだろうということです。

私は、写真のような解法で指導しても、
生徒には納得感や成就感が生まれるとは
どうしても思えないのです。

なぜなら、これは
「一つの解法の記述の理解」という指導にすぎず、
決して解を得るために探究していく方向ではないからです。

確かに数学の良さの一つは、
公式化や解法のパッケージ化をすることです。
そうすることで、意味、概念や、
もっといえば考えることさえも放棄して、
「手で解く」ことができるということです。

しかし、最初からそのような便利な手順を用意して、
それをなぞるような指導をすることでは、
深い学びに到達することはできないし、
問題を解き終えた後に得られる達成感や
満足感のようなものを体験するという
数学の醍醐味も味わえないと思うのです。

センター試験に行く前に、
こんなことを言う先生をよく見かけます。

「いいか。数列や確率の問題は『書きあげ』だ。
書きあげれば少なくとも(1)はできる!
だからまず書きあげてみるんだ!」

私は、その考えに異論を唱えようとは思いません。
試行錯誤によって、何らかの手がかりを得ようという態度は、
ポジティブであろうと思います。

しかし、そのようなことを言う先生が
「書きあげ」の経験を積ませるような
授業をしているのを私はあまり見たことがありません。

ほとんどが、解法スキルを向上させる教え込みです。
そんな、授業で経験させたことのないことを
本番前に「やれ」というのはどういうものなんでしょう。

さて、話を戻します。

私は、この問題の前半部分を、小学生に、
モノを使って遊びながら考えさせてみたら
どうなるか興味があります。

もちろん「 n 」なんて文字や、
2次不等式などはお呼びではありません。

「ある群には何個の数字があるか」
「ある群の最後の数まで項が通算で何個あるか」

という問題意識さえあれば、
試行錯誤によって解決できるのではないかと思います。

小学校の先生のどなたか、
チャレンジさせてみていただけませんでしょうか。

例えば、ピラミッド型に数をどんどん書き上げていって、
「何群目」を「何段目」などと読み替えれば
問題の意図している内容が
子どもたちにも伝わるはずです。

私は、このような経験によって
「考えることの楽しさ」を子ども達は
学ぶのではないかと思います。

そして、それは知的好奇心を耕し、
彼らの中に眠っているすぐれた能力を
発見することにもつながるかもしれません。

逆にいうと、公式化や解法のパッケージ化の指導に慣らされ、
それが「身体化」されてきてしまった高校生は、
このような問題に対して「試行錯誤すること」さえ
できなくなっているのではないかと思うときもあります。

それは極論かもしれません。

しかし、純粋に「考えること」「試行錯誤すること」
などの経験なしに、いきなり4次元表や、
n の2次不等式などでパターン化された
解答をなぞっていくことが、
問題の本質を見えにくくさせ、群数列への苦手意識を
生み出しているのではないかと私は思うのです。


以下本題に入りますが、
続きは「数学教室」11月号で!


 

「これから添削をはじめるあなたに」

超難関大志望生徒への添削を
2年契約でお願いされました。

校長室にホワイトボードも買ってもらいましたよ。

明日からいよいよスタートです。

私は、添削を行う際、
最初にカウンセリングを行っています。

今回は、「これから添削をはじめるあなたに」
という資料をつくってみました。

その冒頭の部分を以下に紹介します。

「これから添削をはじめるあなたに」

高校において、
数学を学ぶとはどういうことでしょうか。

私は、その問に対して、
「計算の世界から論理の世界へと向かうこと」
をテーゼとして掲げてみたいと思います。

いくつかの演算や法則に従って、
答えに向かってまっしぐらというのが
算数的世界とすれば、「数学」で強調されるのは、
「なぜそのようになるのか」、
「他者が理解できるようにどう説明するか」
ということを考えることではないかと思います。

つまり、「計算」から「論理、論証」に
向かっていくことが、
算数から数学へ向かう道ではないか。

例えば、1+1=□のとき、
□が何であるかを考えることが算数的態度、

1+□=2のとき
□を考えようとするのが数学的態度、

これにより、1+1=2の理解は
より深いものになります。

あるいは、

「100円を持って、八百屋に行って
30円のトマトを買ったときおつりはいくらか」

という問いに、

「100-30=70なので70円」という紋切り型の答えから、
「100円玉を出した場合、50円玉を出した場合、・・・」と、
状況を考えながら場合に分けて
分類しようとするのが数学的な態度です。

もう少し高校生的な問題を示しましょう。
次の問題を見てください。

【1】2点A(-1 ,3) ,B(3 ,-3) のとき、
  ABの垂直二等分線の方程式を求めよ。


恐らくあなたは次のように考えるでしょう。
ABの垂直二等分線とは「ABの中点を通り、
直線ABに垂直な直線である」

すると、ABの中点を求めること、
そして、直線ABの傾きと垂直な直線の傾きを
求めることに考えが行き着くと思います。
(答 2x-3y-4=0 )

では、もしこの問題が
次のようになっていたらどうでしょう。

【2】2点A(-1 ,3) ,B(□,□) のとき、
  ABの垂直二等分線の方程式は2x-3y-4=0 である。


求める場所が違いますが、
この問題は【1】と同じものであることがわかります。

すると、

① ABの中点が2x-3y-4=0 を通っている
② ABと2x-3y-4=0 が垂直に交わっている

という方針が自然に思いつくでしょう。

さて、では更に次のようになっていたらどうでしょう。

【3】2点A(-1 ,3) の直線 2x-3y-4=0
  に対する対称点の座標を求めよ。


これは「対称点を求める」定番問題ですね。
気づいたと思いますが【1】【2】【3】は
言い方や求める場所が変わっているだけで、
すべて同じ問題とみることができます。

【3】と【1】の関係に気づけば、

① ABの中点が2x-3y-4=0 を通っている
② ABと2x-3y-4=0 が垂直に交わっている

という問題解法の方針は、
「覚えるべき」解法パターンではなく、
あくまでも自然な考えであることが
わかると思います。

問題の解答を作ることだけを目的化した
学びの中では【1】と【3】の関連性には
気づきにくいのではないかと思います。

つまり、単に与えられる問題に対して、
先生から教わった公式や、解き方を
なぞって答えを導くというだけの勉強法では、
本当の意味での「生きて働く力」、
つまり、他の様々な領域にも広がり、
繋がっていく数学力にはならないと私は思います。

更に言うと、時間をかけて物量的に
問題をこなしていくだけでは、
残念ながら数学の応用力は身につきません。

問題を解く技法をマスターするだけではなく、
なぜそうなるかを追求すること、
逆から考えてみること、
その解答が何を主張しているかを考えること、
別のアプローチを験してみること、
といった活動が必要です。

ただ、そのような活動は
自分一人だけではできないので、
適切なアドバイザーとしての教師や、
共に学び合う友人の存在があると思いますし、
本来それは、
授業という「主体的で対話的で深い」学びの場
によって磨かれるべきだと思います。

私はこの添削で、あなたに、
単に解法スキルの向上や、
過去問の徹底分析などではなく、
数学の学びに向かうための
「目」「心」「手」を培っていきたいと考えています。

「目」とは、自分でとことん考え抜くために
どういう数学的視点を持つかということ、
「心」とは、興味関心を持って学びに向かい、
もっと深く学びたいと思うマインドを手に入れること、
そして、その上で「手」が解法スキル、テクニックです。

これらが培われるためには、
私が一方的に教え込むのでは、
きっとうまくいかないと思います。

そうではなく、互いに対話をしながら、
数学の問題を考える楽しみ、解く楽しみ、
それを発信し共有する楽しみを
経験することが必要と考えます。

そのような中で、きっと骨太の確かな力が
身につくと私は信じています。頑張りましょう!



尚、出題した第1回の問題を
やってみたい人はPDFファイルからどうぞ。→★★★


 

才色兼備の「採食美人(びずん)社長」

花巻北高校の卒業生は、
様々なフィールドで活躍していますが、
今日はその中の一人、
「採食美人(びずん)塾」を経営する、
株式会社惣兵衛代表取締役の
畠山さゆり社長を紹介したいと思います。

畠山社長は、20代の頃は、得意の英語を活かし、
京セラはじめ、外資系企業に
勤務されていたそうですが、
父親の死をきっかけに、実家にUターンされ、
メディアコンテンツ制作を中心とする
IT企業を立ち上げられました。

英語を直接岩手弁で学べる
「じぇんごde英語」のCD制作や
IBCキャラクタの「ちゃおくん」など、
様々なメディアに対応した
コンテンツの開発を手掛けられ、
その後、惣兵衛として法人化し、
ITコンテンツ制作、
オリジナルブランド無農薬米の販売、
採食カフェの運営の3つの部門で
多彩でユニークな活動を展開しています。

あらゆる人の心と体を健康にし、
幸せな人生を指南する「採食美人塾」は、
全国的に評判を呼び、
畠山社長は、講座や、セミナーなどで
日本中を駆け回っておられます。

採食美人塾のブログはこちらです→★★


著書は、

「実践! 菜食美人生活 食べる・出す・ときどき断食」

さゆり先生著書02


「人生が180°変わる!
美人(びずん)社長が教える 35才からのリセット術」

さゆり先生著書01


など。

また、日経ウーマンオブザイヤーや、
NHK東北ふるさと賞など、
多くの受賞歴をお持ちの方です。

受賞と言えばもう一つ。

彼女は、私より5,6歳くらい年下なのですが、
何と、今でもフルマラソンの大会にも参加し、
しばしば入賞もされているアスリートでもあるのです。
自転車や水泳もされていて、ゆくゆくは
トライアスロンに挑戦されるのではないでしょうか。

なぜなら、10mも走れない状態から始められて、
フルマラソンを走られるようになった畠山社長なら、
きっと年齢に逆行してどんどん進化していく
ように思えるからです。

表彰式

自転車
画像は畠山社長のフェイスブックからいただきました。

ご自身が開発される商品やコンテンツの素晴らしさを、
自分の身体と生き様で証明しているともいえますね。

因みに、今から3年前、
私が盛岡三高に勤務していた時、
畠山社長を、保健講話にお呼びして
全校生徒対象に
講演をしていただいたことがあります。

私は、その内容はもちろんですが、
彼女の生き方自体にとても衝撃を受けました。

彼女の魅力は、
彼女の生き様それ自体から生まれているのだ、
もっと言えば、
生き方そのものが既に
魅力的なコンテンツなんだと
合点がいったことを覚えています。

そんな、あるときは経営者、
ある時はフードセラピスト、
またあるときはアスリートという
スーパーレディの畠山社長が、
今日のフェイスブックに書かれている
記事を目にしたとき、
私は、我が意を得たり、と膝を打ちました。

それは以下のような記事です。


「しあわせ脳」のサポート 余生はこれに徹するわ

QOLには多次元的なアプローチが必要と思うの
本来ひとつの次元で理解できないことを、
一次元だけで判断することがすごく多い。

たとえば、登校拒否、暴力、引きこもり、
うつ、不安症の問題。

精神の問題、生物学的問題、
教育の問題、社会の問題、
とどれか一次元の問題にしてしまうと
解決は難しい。

専門家って大人の事情があるのね
横の連携が難しそうなの。

だけど21世紀は
そんな垣根をはずしていく時代だと思うわ。

ものすごく簡単な例でいうと、
お肌のテカリや脂漏性にきびの悩み、
エステに加え症状から不足してるビタミンを特定する。

食指導と肌ケアの専門家同士が連携するの。

ひとつのメソッドですべてを解決する!
というセクト意識はもう不要だべ。

心の姿勢を正すWSに参加しても、
何度も食事カウンセリングしても
そもそもできない人が確実にいるの。

特定の栄養素不足で脳が正常に機能してないからよ。

そんな人には何をさておいても
神経伝達物質とホルモンを正常化し
低血糖を改善させる栄養素をサプリでだすわ。

このタイプは食箋はその後なのよ。

性格とか精神疾患の問題に断定したせいで、
なかなか出口がみつからないことも、
別な次元のアプローチで容易に解決できたりする。

誰の手柄だって問題ないの。

その人がスタートラインに立てるんなら。
そういうマインドが「しあわせ脳」そのものよ。

そういうことができないか、日々妄想しているわ。
もちろんわたしは「食」からアプローチよ。



さて、

今、私は、
「夢を思い描き、未来を切り開く子どもたちを育てるために」
という旗印の下、
「世界と繋がりながら語り合うハイブリッド・ワークショップ」
を11月に実施する準備をしています。

案内はこちら→★★

このコンセプトを箇条書き的に述べると、
次のようになります。

①学校・教師・子ども・親・授業を変革したい

②そのためには、学校という空間で、
 教師による教師のための授業改善という
 内向きの取組には限界がある。

③そこで、求められるのは、自分の強みを活かしつつ、
 学びに関わる多様な人々と共創すること。

④すると、そこに新しい価値が生まれる。

⑤そして、学校・教師・子ども・親・授業が
 「ひとつながり」で変革されていく。


僭越ながらですが、
私は「教育」、畠山社長は「食」と異なるフィールドですが、
同じような「妄想」を抱いているのではないかと思いました。

異床同夢、なんつって。

まずは、近いうちに畠山社長にお会いして、
自ら「サユリメソッド」の薫陶を受けようと思っております。



 

希望郷いわて国体開会式

今日は、希望郷いわて国体開会式でした。

国体01

とにかく凄い人。嵐のコンサートのようでした。
って、行ったことないけど。

国体02


50年に一度の、
このビッグイベントの成功に向けて、
県が総力を挙げて行っていることが、
まさにこの開会式に凝縮されていると思いました。

国体03

国体06
700人による「さんさ」は壮観。

多くのアトラクションの後、
いよいよ各県選手団の入場です。

ちなみに、吹奏楽部演奏の
指揮者の一人である大槻先生は、
以前花巻北高校でご一緒しておりました。

国体08

入退場の際の曲の締め(コーダ?)が
スパッと決まるところなど、さすがですね。

さて、岩手県選手団の旗手はボート競技の佐藤選手。

国体05

国体07

本校卒業生で、リオオリンピック出場者である
高橋英輝選手は選手宣誓をつとめられました。



彼の、少年のように素朴で、素直で、
一生懸命なところが、そのまま現れている
さわやかな選手宣誓でしたね。

抜けるような青空、爽やかな秋晴れの中、
最高のオープニングでした。

選手入場前に、その抜けるような青空に
ブルーインパルスがハートを描きました。



明日からの熱戦を楽しみ、
そして、選手たちを応援したいと思います。