8月上旬の講演会の佃煮

今年度、アクティブラーニング関係の
講演依頼をずいぶんいただきましたが、
お断りすることが多かったです。

その理由として、今年度は、
校長協会の用務や、PTA、同窓会、
地域行事などの出張が多いこともありますが、
今や、アクティブラーニングを語る人も多くなり、
私なんぞが偉そうに出ていくこともない
と思っているからです。

ですが、休日や生徒の登校日以外などの場合や、
数学に関する講演や講座については
語れることもあるかと思い、
お引き受けしておりました。

そんなわけで、この8月の夏期休業中は
思いのほか過密な日程になってしまいました。

備忘録もかねて
以下に8月の講演等に関する予定を
記しておきたいと思います。

2日 岩手県免許更新講座で講演(総合教育センター)
4日 石川県高校数学部会総会で講演(金沢市)
5日 産業能率大キャリア教育推進フォーラムで
  パネルディスカッション(自由ヶ丘)
7日 数学教育協議会で高校講座担当(習志野市)
8日 茨城県高校数学部会研修会で講演(水戸市)
22日 宮城県大和町教育委員会各学校対象研修会で講演(大和町)
23日 校長協会拡大高校基本問題検討会議で討議(東京都)


その他、8月の予定としては、6日に同窓会総会、
10日~12日に遠野市で東大イノベーションサマープログラム、
12日未明にリオオリンピックパブリックビューイング、
17日~19日に高知県で国際教育部会の全国大会、
25日に幕張メッセで全国高校PTA連合会、
27日・28日に文化祭とハンドボール秋季大会の出張
などが入っております。

書いていて、汗が出てきました。

実は、今月の7日に階段から足を踏み外して以来、
腰痛と膝痛が悪化し、
朝起きるのがしんどい状況が続いています。

特に、8月上旬の講演会の「佃煮」を乗りきれるだろうか?


 

「風車の理論」

実は、私は、数学やJAZZの他に、
秘かに好んでいるジャンルがあります。

それはプロレスです。

ああ。

カミングアウトしてしまいました。

もうね。

小学校の頃からね、
友達と技かけて遊んだりね。

カールゴッチがいかに凄いかを
熱く語ったりね。

誰が最強かを真剣に議論したりね。

大学時代に村松友視氏の
「私、プロレスの味方です」に共感し、

更に、それを読んだ山下洋輔(ジャズマン)の

「『私、プロレスの見方です』の過激な見方です」

にハマり、「ジャズ=プロレス論」に
快哉を叫んだりしていました。

「プロレスは八百長ではないか」
「しょせんショーだ」
なんて巷でささやかれますが、
我々プロレス者にとっては、

「遠野には本当はカッパがいないのではないか」

というような、野暮で、ミもフタもない
「正論」なのです(あれ、自爆?)。

なぜ、こんなことを書きだしたかというと、
先日、キャリア・クエストの齋藤みずほ先生から、
対話や接遇についてのお話を伺っていて、
アントニオ猪木の
「風車の理論」を思い出したからです。

子ども達は、しばしば教師や大人から、
理不尽と思われる言動がなされます。

先生は、このとき、
相手を立て、不快な気持ちを与えない
という「表」の姿勢で聞きつつ、
しかし、そこで簡単に迎合するのではなく、
むしろ、自分の軸をつくるための
良い材料として内面化しておくという
「したたかさ」があってもいいというお話をされ、
なるほどと思いました。


さて、アントニオ猪木のいう「風車の理論」とは、
プロレスの試合の中で、
無理に攻撃を避けたり、
相手の得意技を封じるのではなく、
風を受け流す風車のように、
逆らわずに技を受け、
相手の力を最大限に引き出したうえで、
自分の技を繰り出して、
敵を倒すというものです。

この風車の理論は
「対話」の世界でも使えそうです。

相手の意見を遮る、封殺する、
頭から批判するのではなく、
それを受けて、共感しつつ
それを次の自分の技で
しなやかに跳ね返す。

そうすれば、お互い気持ちよい
対話空間が得られるかもしれません。

私が思うに、プロレスも対話も、

「スイングしなけりゃ意味がない」

ものなのだから。


 

心遣いと心意気が顧客をつかむ

27日に、私が理想の日本人女性の一人と仰ぐ、
齋藤みずほさんが花巻に来てくださいました。

高校生の就職支援で、
盛岡と遠野でお仕事をされるとのことで、
その合間を縫って、花巻でお会いできました。

みずほ先生のオーラに気後れしないようにと、
マルカンプロジェクトに関わっておられるSさん、
男女共同参画の関係の仕事もされている
Tさんもお誘いしました。

私を含め3人とも最初はとても緊張していましたが、
常に自然体で、優しい心遣いをされる
みずほ先生のおかげで、
本当に楽しい時間を過ごすことができました。

ビストロ・ル・キャバレという
白金豚が食べられるお洒落なお店。

Sさんがセッティングしてくださいました。

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実は、このお店のオーナーの木村さんは、
花北最寄りのお店、ブーシュリー・ドゥ・キムラの
オーナーでもあります。

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ブーシュリーさんは、
以前私が花北に勤務していたときから、
大好きなお店で、
職員一同いつもお昼の弁当で
お世話になっております。

お店に出かけて行って、
奥様と会話するのも楽しみです。

白金豚を使ったボリューミーなお弁当や
サンドイッチ、ハンバーガーなどの
各種メニューに心躍ります。

そんな木村さんから、一昨日、
写真にあるものをいただきました。

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サーロインステーキ?たこ焼き?

いいえ、実はこれ、全部ケーキなんですよ。

思わず笑みがこぼれます。

この遊び心、そして、毎月29日は
「肉の日」に因んで破格の料金で提供されること、
めちゃめちゃ明るい奥様のトーク、
手書きの日替わりメニューが
毎日ファックスで送られること等々、

こんな、心遣い、心意気が、
気になるお店として顧客の心をつかみ、
成功するお店に
ブランディングされていくのでしょうね。

ありがとうございます。


 

がくもんGO

一昨日、Mayako Emoriさんのフェイスブックの記事に、
和田 美千代 先生命名の
「GAKUMON GO」という言葉が紹介されていました。

実は、27日に、私が以前からお世話になっている
キャリアクエスト代表の齋藤みずほ先生が
出張で岩手にいらっしゃった機会を捉えて、
私のフェイスブックの友達を交えながら、
みずほ先生を囲んで懇談を行いました。

その中で、

「フェイスブックは仲間をゲットするために、
集まり、増やし、その先を大きくしていこうとする、
まさにポケモンGOみたいなもの」

なんていう話になっていたところでした。

早速、その翌日に行われた
一日体験入学の挨拶で使わせていただきました。

動画をどうぞ。




えもりん、わだっちありがとうございます。

 

数学「マイ・ノート」

本校で、超難関系大学の
数学の添削指導が始まるようです。

参考までにと、私がかつての勤務校で行ってきた
添削指導ノートを持って来て
先生方にみていただきました。

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私は、このノートを「マイ・ノート」と呼んでいます。

私が指導主事時代に、数学教員対象のセミナーで
紹介したことがあります。

人に見せるように作ることを目標にすることで、
理解が深まるのではないかと私は思っています。

ノートの途中に、私の大好きな、
レイチェルカーソンのセンスオブワンダーの
巻頭言を書いてあります。

美しいものを美しいと感じる感覚、
新しいものや未知のものにふれたときの感激。
思いやり、憐れみ、賛嘆や愛情などの
さまざまな形の感情がひとたびよびさまされると、
次はその対象なるものについて
もっとよく知りたいと思うようになります。

そのようにして見つけ出した知識は、
しっかりと身につきます。

消化する能力がまだ備わっていない子どもに、
事実をうのみにさせるよりも、
むしろ、子どもが知りたがるような
未知を開いてやることの方が、
どんなに大切であるかわかりません。

もしも、私が、すべての子どもの成果を見守る
善良な妖精に話しかける力をもっているとしたら、
世界中の子どもに、生涯消えることのない

「センスオブワンダー」=「神秘さや不思議さに目を見はる感性」

を授けてほしいとたのむでしょう。


さて、この記事をブログに記す前に、
フェイスブックで紹介したところ、

啓林館の教科書の執筆者で、
「FOCUS GOLD」という数学への情熱を感じる
素晴らしい参考書・問題集を作られている、
名城大の竹内英人先生から
PDF化をすすめていただきました。

そこで、私のHP内にPDFファイルを置いて、
そこにリンクを貼る形で公開しようと思います。

私の汚い字で書いたもので、間違いや
要領の悪いものも多々あると思いますが、
本校生徒はじめ、高校生が、
数学への意欲をかきたてるために
役立つことがあればありたいです。


以下からメニューページに飛びます。

マイ・ノート①

マイ・ノート②

オマケとして、私が指導主事時代に、
学校訪問して授業参観した先生方に
所感としてお送りしていたものをまとめた
「個別訪問の所感」も公開しております。

個別訪問の所感



 

花北新聞とPTA会報

花北新聞とPTA会報が
7月27日に今日刷り上がりました。

花北カラーのえんじ色を基調とした
とても素晴らしい出来栄えだと思います。

花北新聞は、各部の活動成績、体育大会、
応援歌練習など、バラエティに富んだ記事から、
躍動する生徒の皆の姿が目に浮かびます。

私が寄せた記事は以下の通りです。

花北新聞挨拶LT

新聞委員会の皆さん、そして担当の細野先生
ありがとうござまいました。



PTA会報は昨年から大幅にリニューアル。

PTA会報花北LT01

PTA総会・研修会の記事も充実しています。
PTA会報花北LT02


私の挨拶の写真に、しもまっちのキャラを
添えてくれるところなど、心憎いですね。
PTA会報花北LT03


先生方の笑顔が何より素晴らしいです。
PTA会報花北LT04

そして、花北新聞でも、PTA会報でも、やはり
今年リオオリンピックに出場する
高橋選手の特集ははずせませんね。

PTA会報花北LT05



作られた方の熱い思いが伝わります。

制作にあたられた、佐野先生、
そして菊忠印刷さんありがとうございます。




 

姉妹校連携に強い仲間が

7月26日の、家庭クラブ総会後、
国際交流協会の佐々木さんと
畠山さんがお見えになりました。

この8月から、ホットスプリング市にある
STEM教育の先進高校である
ASMSAの日本語教師として赴任される
三部さんを紹介していただきました。

三部さんは、ご出身は愛知県ですが、
アメリカシンシナチで、現在岩手医科大学に
勤められている旦那さんと知り合い、
8年間ほど盛岡に住んでおられるそうです。

2年間単身で渡米されるということで、
そのワールドワイドな生き方にただただ感心です。

おかげで、ASMSAと本校のパイプができるので
本当に心強く思います。

手作りの花北マップをプレゼントしました。

学校紹介RF02LT

授業で使ってくださるとのこと、嬉しいですね。

これから三部さんを頼りにしながら
ASMSAとの連携を進めていきたいと思います。

sanbeLT.jpg




 

「家庭クラブ」は巡りあうべきものだった

今日は一日、花巻市の生涯教育センターで、
家庭クラブ連盟の総会並びに
指導者養成講座が行われました。

家庭クラブは生徒が主体的に運営する組織ですが、
今年度、花巻北高校が事務局を受け持っている関係で、
私は県の「成人会長」という役になっております。

決して聖人会長ではありません ^^

指導者養成講座は、きもの教室の講師の方々を招いて、
浴衣の着付け体験が行われました。

初めて着付けの様子を拝見しましたが、
その様式と所作に、日本の美意識、
雅の精神を感じました。

家庭クラブ01LT

家庭クラブ02LT


さて、この総会で挨拶を行うにあたり、
事務局長の牛崎先生からいろいろ教えていただいたり、
FHJのパンフレットを読んで勉強する中で、私は

「まさに巡り会うべくして巡り会った」

という思いを抱きました。

平成28年から続いているといわれる
家庭クラブの理念には、
私がアクティブラーニングの推進にあたって
述べている思いと重なる部分が多々あります。

だから、家庭クラブの「今」を見ることで、
アクティブラーニングの「その先」を
思い描くことができるのではないかと感じました。

では、その家庭クラブの理念とはどのようなものか。

それは、総会での挨拶の中に盛り込みました。
以下にその挨拶を記したいと思います。
(動画を自撮りしておこしました)

家庭クラブ03LT

突然ですが皆さん、
高校って何をするところだと思いますか。
何のためにあると思いますか。
つまり、高校の役割ってなんでしょう。

勉強するところだ、と教えられているかもしれません。
部活動を一生懸命頑張るところ、
あるいは、友達をつくる場
という人もいるかもしれませんね。

今、高校を「学びの場」だとしましょう。

では、皆さんは何のために勉強するのでしょうか。

試験でいい点を取るためですか?
あるいは、就職試験や大学入試のためですか。

もしかして、やらないと怒られるから?

でも、3年間学んできたことが、
テストや入試のためだけのものだとしたら、
少し寂しいと思いませんか。

私は、高校で学んだ内容が、その後の人生の中で
どんな力に繋がっていくのかということを
掘り下げたいなあと思います。

私は、高校の役割を、

「夢を実現するために、成功体験や失敗体験を積む場」

としたいと思います。

あるいは、「生きる力を身につける場」
でもいいかもしれません。

そのような場であるためには、
学校の授業で得た知識や技能を、
その直後のテストのためだけではなく、
家族や、友人や、地域社会のために
活用できるものしていくこと、
つまり、「テストのために覚えた知識」から
「生きて働く知識」に変えていくことが
必要ではないかと思います。

では、それはどのように実践していけばよいでしょう。

実は、その方法は、
「ホームプロジェクトと学校家庭クラブ活動」
の理念の中にちゃんと書かれているんですね。

FHJのパンフレットに、家庭科で学ぶ
「ホームプロジェクトと学校家庭クラブ活動」
の基本的な考え方として、

「生活課題を自分で見つけ、それを解決し、
生活を創造する能力を身につけること」

と書かれています。
そして、その能力を身につけるために必要な
4つのポイントが書かれています。

そのことを少し述べたいと思います。

➀ 日常の生活に関心を持ち、生活を見直す。

周囲を見て問題意識を持つということですね。
困っている人、社会的弱者への眼差しを持つことは、
人への優しさを生み出します。

また、広い視点で、高齢化、国際化、情報化、環境問題
などを考えることで、社会に参画する態度を生み出し、
リーダーシップを発揮する大人への成長が促されます。

② 生活の根底にある原理・原則について科学的に理解する。
③ 生活課題を解決するために、実際の生活の場で
  実践できる知識・技能を身につける。


実生活の中で活用されるような実践が求められています。
そのために、数学や理科で学んだことなども含め、
様々な教科の学びを、総動員して身近な課題を発見し、
解決していくことが求められています。

④ どうすればよいのか判断して意思決定し、
  よりよい生活を創造する。


自分で、思考し判断するということ。
つまり、「自らが主体となり、受け身ではない学習をする」
とまとめることができると思います。

➀から④のような学びは、
昨今では、「アクティブ・ラーニング」と呼ばれ、
すべての教科で行うこととされています。

また、ホームプロジェクトは個人の活動ですが、
学校家庭クラブ活動は、グループでの活動が主です。

つまり、友人や地域の方など、
他者と共同することにスポットが当てられています。

人は他者と競争ではなく共同して創造する、「共創」によって、
より賢くなり、より強くなります。

それは、地域やコミュニティを
活性化する力にもつながり、
更にいうと、グローバル社会、共生社会を生きるための
心構えをつくっていくものでもあると思います。

今、世界的に、授業や学習の在り方が
大きな転換期を迎えています。

そして、その学びの目指す方向は、
まさに家庭クラブの理念と合致していると私は捉えています。

皆さんの活動を、多くの人を巻き込んで、広く発信し、
発展させていくことで、
よりよい社会づくりのきっかけになっていくことを
私は信じています。

そして、成人会長として皆さんを支援し、
その成果を共有していきたいと思います。



 

川渕さん県新記録で優勝

昨日、雫石町の雫石運動公園陸上競技場で、
アーチェリーの県選手県大会が行われました。

女子リカーブで、本校の事務主事の
川渕真弓さんが647点の県新記録で優勝しました。

川渕02

川渕さんは、この4月から本校に着任した、
国体での活躍が期待されている有望選手です。

大学を卒業したての初任者なので、
国体に向けた練習と、
初任者研修に追われる日々を送っています。

川渕01


忙しい毎日ですが、持ち前の明るさと、
事務室の優しい人たちに囲まれて、
職場にも慣れて、元気で仕事をされています。

頑張ってください。

尚、この大会では、国体出場を決めている
本校の相馬謙裕君が、
男子リカーブで3位に入賞、

また、女子リカーブでは
長野莉那さんが5位に入賞しています。

おめでとうございます。


 

数学展復活!

昨日はとても感動的なことがありました。

それは、花巻北高校の2年生の有志達が、
文化祭で「数学展」を復活させたいと
立ち上がってくれたことです。

花巻北高校では、かつて、
数学展を行っていました。

これは、身近なところに潜む
数学的題材を見つけて自由研究し、
その成果を発表したり、、
教具などの制作、展示などを
有志たちが文化祭で行うというものです。

私は、赴任した平成16年から
転勤するまでそれを引き継ぎ、
校内での展示や、
大学での生徒の発表など、
様々な取組を行ってきました。

発表ぼかし

上写真は平成18年に数学の全国大会で
黄金比についてなどの研究発表をしてくれた
当時1年生の数学愛好隊のメンバーです。


ところが、私が転任した後、数学展は、
「多忙」を理由にフェイドアウトしてしまいました。

そのような中、
2学年を担当する北川先生が、
彼のクラスの生徒達に、
文化祭での数学展を呼びかけたところ、
何と10人以上の生徒達が
手を挙げてくれました。

この日の、課外授業終了後、
そんな彼らが集まり、
少しお話をする機会をいただきました。

過去の数学展についての思い出や、
いくつかのアイデアを提示しました。

数学展打合せ02

数学展打合せ03

さあ、どのように進展していくか、
とても楽しみです。

数学展打合せ01
北川先生からの説明。他のクラスの生徒も
後ろの方におりますので、総勢15名です。


ところで、先日、北川先生が行った
授業の動画を、皆さんから
公開の承諾を得たのでアップいたします。

北川先生は生徒の意欲を喚起し、
自発的な活動を促すことに
いつも全力を傾けています。

どうぞご覧ください。



生徒が楽しく活動していますね。
そして、説明し傾聴するという、
対話空間が築かれている
素晴らしい授業だと思います。

私は今、花巻北高校の授業が
着実に進化しているのを実感しています。



 

古新さんとの出会いで思ったこと

今日は、昨日出張で盛岡に来られていた、
コスモボックス代表取締役、
映画監督の古新さんとお会いしました。

新幹線の時間までということで、
宮沢賢治の「注文の多い料理店」
出版の地である「光源社」で、軽くお茶と、
お昼をHotJaja でじゃじゃ麺を。

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盛岡にお客様がいらっしゃったときの
おススメコースの一つです。


光源社でコーヒーを飲んでいたら、
私の周りにポケモンが現れたらしいです
(写真提供・古新さん)。

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そっか。私の顔が
くしゃみをこらえているようなのは、
ビードルがいたからだったんですね^^

ところで、今日、彼と話をしていて、
はたと気づいて膝を打ったことがありました。

それは、高校で行われる芸術鑑賞についてです。

多くの学校では、
「音楽」「演劇」「古典芸能」をローテに、
プロの方をお呼びして公演しています。

私は、ここ数年、
そんな芸術鑑賞に疑問を抱いていました。

それは、

①生徒から集めるお金が
 1人1000円以上と高額であること。

②そんなに集めても、総額100万円程であり、
 ステージ料として大幅に不足していること。

③なので、近隣の学校と共同で開催することになるなど、
 いろいろな面で制約を受け、
 学校の独自性がそこなわれること。

④「例年通り」という名の下、興行主を決定すれば、
 結局そこに丸投げの形になり、
 学校としての目的や意義を考えることを
 放棄してしまっていること。

⑤現在は学校で公演をしなくても、
 個々に芸術に触れる機会は多いと思われること。

⑥「いいものに触れて啓発される」かもしれないが、
 常に受動的であるだけでいいのか。

などです。

特に「業者丸投げ」によって思考停止になることや、
常に「受動的」であることについては、
芸術鑑賞だけでなく、
キャリア講演会などについても
言えるのではないかと思います。

さて、古新さんは、学校や企業での研修で、
映画+ワークショップというように、
「鑑賞」という一方向的な場の提供だけでなく、
その後に、参加型のアクティブティ
(アクティブ・ラーニング)を融合させるような
コンテンツを提供しています。

私は、この話を聞いて、
「これではないか」と膝を打ったのです。

これまでの丸投げ型の
「芸術鑑賞」と「キャリア講演会」をスクラップする。

その代り、それを融合させた
新しいコンテンツをビルド(コンバイン)する。

例えば、

「海外で活動している音楽家による
国際理解のミニ講座と演奏会」

とか、

「演劇鑑賞した後に、それを振り返る
創作活動を取り入れたアクティブラーニング」

など。

私がそこに求める演者の特性とは、
アーティストや芸人のプロフェッショナリズムより、
むしろコーディネート力や、学校教育に対する
問題意識を持っていることと考えます。

そのような人(集団)であれば、
これまでの芸術鑑賞にかけた金額で、
芸術鑑賞と参加型の学び(アクティブラーニング)
の両方を提供してくれるかもしれません。

また、理想を言うと、企画の段階から学校と連携し、
学校(生徒)とともに創り上げていく形になれば、
ワンショット型のイベントという「点」の取組ではなく、
持続し、転移可能な「線」の取組に
なりうるのではないかとも思います。


私は、ここ数年、同窓生や他職種の方々と
交流を深める機会が多く、
その中で、メジャーではないけれど
素晴らしい芸術活動をしている人たちを
目の当たりにしました。

また、教育の根っ子に働きかけるような
独特のコンテンツを開発し、
発信しているクリエイティブな人たちが
たくさんいるということも知りました。

そういう方々と協力すれば
きっと素晴らしいものが、
格安で提供できるのではないかと思うのです。

私が昨年度勤務していた大野高校では、
芸術鑑賞のために1人毎年1000円集めても
45万円程度の金額でした。

これではどこも呼べないということで、
種市高校と合同で行っていました。

もちろん合同で行うことに価値はあると思います。

でも、45万円あれば、
自分たちが知恵と工夫を出し合うことで、
素晴らしいイベントを創りだすことは可能です。

昨年度、そんなことを考え、
先生方にもしばしば提起をしていました。

まあ、ただでさえ忙しいのに
そんな無謀なことを言うなという声も
聞こえてきそうです。

でも、高総文祭をあんなに感動的に仕上げる
岩手県の先生方ならば、
きっと凄いものを創って、
広めていけるのではないか
という希望も私は抱いています。

 

桜雲同窓会盛岡支部総会

昨日は花巻北高校同窓会盛岡支部の
総会があり出席しました。

総会史上最高の参加者数
という大盛況の会でした。


懐かしい出会い、

え、この方が花北のOBなのという
驚きの出会い、

教え子との再会、

本当に嬉しい楽しい時間を過ごしました。


司会は副支部長でもある
IBCの神山浩樹アナウンサー(50期)。

銀行関係の方が52名
岩手県庁・盛岡市役所の方が22名
マスコミ関係が8名

などが特徴的でした。

なお、懇親会の前の講演会は、
リオオリンピック競歩日本代表の
高橋英輝選手の育ての親である
塚田美和子先生。

盛岡地区同窓会02

盛岡地区同窓会01

今や時の人ですね。

支部長の斎藤雅博様(36期)はじめ
盛岡支部の皆さんありがとうございました。

盛岡地区同窓会03
古くからの友人でもある盛岡商業高校校長の田中先生と


 

終業式

今日は終業式でした。
明日から夏休みが始まります。

とはいえ、課外や
部活動の遠征などがあるので、
休みという気がしないかもしれませんね。

終業式の講話で話した内容を以下にまとめます。

みなさんにとって、
充実した夏休みとなることを祈っております。

先日PTA会報の原稿依頼があり、
そこに、岩手県知事の達増氏が提唱している
「岩手コモンウェルス構想」のことを書きました。
「コモンウェルス」とは
「生命、自由、幸福追求の権利を守るための、
共通の財産としての共同体」という意味だそうです。

私は宮澤賢治のいうイーハトーブのような
イメージを持っていました。

知事は、今、いろいろなところで、
幸福の話をしています。

ゆくゆくは「幸福度」を県の行政評価の
指標にしたいとも述べています。

そういうわけで、私も、ここで
皆さんに幸福の話をしたいと思います。

私は、幸福については少しうるさいですよ。

県内の学校では学校経営計画をつくることが
義務づけられています。

本校でも、評価指標として、
学力、進路、部活動の成果などを掲げています。

もちろん、大学進学の成果を上げることや、
部活動の実績を上げることは、
それは喜ばしいし、誇らしいことです。

しかし、その底に流れている
花巻北高校の根本の理念は

「生徒の命を守る」
「生徒の幸福を追求する」

ということで、これに勝るものはありません。

私は今、県に倣い、
「幸せ」を学校経営の全面に出したいと考えています。

なぜなら、そうすることによって、
学校の目標を、生徒も保護者もみんなが
当事者意識を持って、語りあい、
深めあっていけると思うからです。

では、私の「幸福観」について、
少し述べようと思います。

「幸せとは築くのではなく『気づく』」

という言葉があります。

これは、
「幸せとは、降ってくる
華々しい出来事ではなく、
自分で見つけ出すもの」

ということではないかと思います。
そして、

「ささやかな出来事にも心を動かし
幸せを感じとる力」

なのかもしれません。

するとそこから、他者を幸せにしようと
一歩を踏み出す勇気につながり、
もしかしたら、
それが人を幸せにするだけではなく、
自分の人生を変えることにも
繋がるのではないかと思います。

つまり、幸せとは、心の持ち様であり、
自分で創り出すものです。

でも、そこに幸せがあるのに、
気づくことができなければ、
その幸せは通り過ぎてしまいます。

ではその「気づき」を磨くには
どうすればよいのでしょうか。

それは常に周囲を見つめ、
「なぜ」を掘り下げる習慣を持つことが
一つではないかと思います。

そしてもう一つが、
「共に歩んでくれる仲間の存在」
が大切だと思います。

「一生を通し、私達を幸福で健康にするものは何か」

ということを実に75年間の長きに渡り
研究し続けてきたグループがあります。

TEDと言われる、WEB上での
世界規模のプレゼンがありますが、
昨年そこで、心理学者
ロバート・ウォールディンガー氏のグループが、
その画期的な研究成果を発表し話題になりました。

彼らは、十代から75歳まで様々な人間の
人生をモニタリングし、
幸福と健康のために何が大切なのかを調べ続け、
それを突き止めたというのです。

それは、富でも名声でも、無我夢中に働くことでもなく、
「良い人間関係」につきるということでした。

家族、友達、地域コミュニティと
よく繋がっている人ほど幸せで、
身体的に健康で長生きすることがわかったそうです。

争いの中では関係は壊れる。
愛情ある人間関係は人を保護する。
親密な良い関係がクッションになり
様々な問題を和らげる。

幸せに過ごしてきた人たちは、
人間関係に頼った人たちだったというのです。

人は他者と共にあるとき、より賢くなり、
より強くなり、より多くの幸せを
実感できるのではないでしょうか。

さて、皆さん、私がこの学校で一番大切なのは、
皆さんの命です。そして皆さんの幸せです。

本校の先生方も思いは同じです。

どうか、つらいときがあったら、相談してください。
そして周囲に困っている人がいたら
手をさしのべることができる人になってください。

夏休みに入ります。

私は、昨年前任校で、夏休み中に、
海難事故で大事な生徒の命を失うという経験をしました。

悔しくて、悲しくて、
今でも一時も忘れられない出来事でした。

皆さん、あなたの友人、家族を愛するように、
自分も愛してください。自分を大切にしてください。
あなたのことを一番わかっているのは
あなた自身なのですから。

夏休みは、熱中症、交通事故、海難事故等
気をつけなければならないこと、
自分を守らなければいけないことがたくさんあります。

そのことを意識しながらも、
毎日を楽しく過ごし、
たくさんの幸せに気づいていけるような、
充実した夏休みを送って欲しいと思います。



 

今日の図書館

夏の高校野球も終わりに近づきました。

なぜか学校外から大好評の
T先生の図書コーナーは、
夏休みの読書感想文の課題図書コーナーに
模様替えされていました。

課題図書02

課題図書01


私も時々ここで立ち読みをしています。

じっくりと読書したいなあ。

 

ハンドボール国体選手に2人選出

今日は、国体選手に選抜された
ハンドボール部の石亀貴雅君と、
鳴海僚君が校長室に訪れてくれました。

高総体では惜しくも準優勝でしたが、
今年の東北選抜大会で優勝を勝ち取り、
全国選抜ではベスト16を果たした、
本校ハンドボール部を牽引した二人です。

これからオール岩手の選抜選手とともに、
岩手県民の期待を背負って
10月の国体に向けて練習に励みます。

頑張ってください。

ハンド国体01

 

ホットスプリング市との交流

今日は、ホットスプリング市から
4人の先生方が訪問されました。

レイクサイド高校副校長のマシューさん、
カッターモーニングスター小学校
リテラシー教諭のサラさんと、
同じくメディア専門家のヘザーさん、

そして、ASMSAアウトリーチ部
副部長のデイヴィッドさんです。

いらっしゃる前に、ふと思い立ち、
急遽、本校前にある二葉食堂から
焼き芋を買ってきました。

最初に歓迎を込めて、と焼き芋パーティー。

皆さん美味しいと喜んでくださいました。

良かった良かった。

その後、私とデイヴィッドさんは、
国際交流協会の佐々木さんたちとともに、
本校とASMSAの姉妹校提携に向けた
打合せを行いました。

●9月に姉妹校提携を本校で行う。
●来年度から本校から2名程度を
 ASMSAに派遣する仕組みを構築する。
●ASMSAの学生のホームステイを受け入れる。
●互いに課題研究の交流を行う。
 将来的には相互研究を視野に入れる。
●花巻東高校とレイクサイド高校との
 連携も模索する
●来年8月に花巻市で行われる国際教育部会の
 全国大会に何らかの協力ができないか検討する。
●カリキュラムについて情報交換を深め、
 先駆的なSTEM教育を実践し発信する
●花巻市、ホットスプリング市の発展に貢献する。

以上のようなことが確認されました。


国際交流協会の皆様ありがとうございました。

そして、最高の通訳をしていただいた
COCO塾の柏葉さんありがとうございました。

ASMSA0719-02.jpg

デイヴィットさんから、いただいたお土産。

ASMSA#3

ASMSA0719-01.jpg


AMSMAのオリジナルTシャツ、
バッジ、記念コインなど。


こちらからは、花高手拭いと、
我が家の近所にある農園の
ヤマブドウジュースを差し上げました。

今日は本当に大きな一歩を
踏み出すことができました。


 

「ハイデガーを学ぶ」

7月14日に、花巻北高校で、
筑波大学の五十嵐先生による
3年生の倫理の出前授業が行われました。

五十嵐先生は、東海大学在任時代に、
ティーチング・アワード
(優れた授業を行う教員を表彰する制度)で
1500人中1位に輝いたことがある先生です。


この日の授業はハイデガーについてでした。

「教室が見えると思うか」

という問いかけから授業はスタートしました。

ハイデガー02


全員が見えると答えます。

それを受けて、
「では教室の何が見えますか」
先生は問いを被せます。

グループで話し合った結果を、
生徒がインタビューして取り上げていきます。

ハイデガー07


すると、
「黒板がある」「机がある」「先生がいる」
などといった、教室を教室たらしめる
モノの存在は指摘するものの、
それは「教室」そのもののこと
ではないことに気づきます。

つまり、教室は見えているのではなく、
自分たちが、こうである(こうあるべき)
と思い込んでいる存在であることを
生徒たちは納得し始めます。

ハイデガー01


五十嵐先生は、
「教室という場にいるときの自分」と
「休憩時間という場にいるときの自分」
を生徒たちに演じさせます。

生徒は、見事に演じてくれました。

すると今度は、

「教室という場にいるときの自分は
態度を変えるべきか」


という問いを立てます。

生徒から様々な意見が出されます。

●場にあわせてやっていくと、
 決まりきったことしかできなくなる。
●進歩的な考え(イノベーション)が生まれない。
○この場では何をする、ということが
 わかっていれば、皆とちゃんとあわせていける。
●新しいこととか、
 人とちょっと違うことができなくなる。
●皆が静かに笑っているのに、
 一人だけ大声で笑えないのは
 我慢を強いていることになる。
○皆が怒るとき、一緒に怒ったり、皆が笑ったり
 するとき一緒にやらないと「浮いてしまう」
○場にあわせないと社会が成り立たない。

など。

その後、対立する意見を組み合わせた
グループを再編成し、対話を深めます。

ハイデガー06


その意見を踏まえながら五十嵐先生は、
ハイデガーの「現存在」「世人」についての
説明を行っていきます。

ハイデガーによると、世人とは、
自分の存在の意味を問うことなく、
他者と同じように振る舞い、
個性のない生き方をする人のことです
(たぶんです。すみません。怪しいです)。

以下、授業では、生徒自身の生活や
習慣を顧みながら、
現存在、世人を掘り下げ、
最後に大きな問いを課題として生徒に与え
あっという間の50分が過ぎました。



私は、
「教室という場にいるときの自分は
態度を変えるべきか」
という問いへの生徒の応答を聴きながら、
2つのことを考えていました。

一つは、生徒が「教室で変えるべき態度」とは、
「私語をしない」
「先生の話に集中する」
「ノートをしっかりとる」などといった、
小学校から躾けられ、
身体化されてきた「常識」
なのではないかと思います。

それは、授業の効率性を高め、
教師のコントロールを助けるものでしょう。

しかし、その一方、
生徒の主体性を殺いでしまうもの
でもあるかもしれません。

なぜなら、彼らは「自分を変えて」
教室という場に臨んでいるわけですから。

私は、五十嵐先生はこの問を、
教室で参加している教師へも
向けているのではないかと思いました。

アクティブ・ラーニングが、
生徒が主体的に学びだす状態を指すのだとすれば、
教師は、「教室」という場を問い直すこと、
あるいは「教室」に属している「教師」
という存在をも問い直すことを、
提起しているのではないかと感じました。

もう一つは、「責任を逃れる」という言葉が
頭に浮かんでいました。

授業の中で、学校の定めた「ルール」「常識」に沿って、
他人と同じように振る舞うことは、
いわば世人になることです。

すると、そこには、
皆と同じことを行なっているのだから、
自分は責任を取る必要はない
という考えが生まれるのではないでしょうか。

つまり、皆がやっているから、
私ひとりが行動しても、どうにもならないと、
見て見ぬふりをするとか、

一人で目立つとまわりから浮いてしまうとして、
前に踏み出せない、などという。

このような、責任を取らない学校文化は、
スクールカーストとか、
いじめの温床にも繋がるのではないかと思いました。


私のまとめでは不十分なのですが、
生徒が楽しそうに対話しながら、
深い思考に潜り込んでいく、
まさに「アクティブな教室」
が出来上がった授業でした。



教師のミッションの一つは、
授業を通して知識や技能や
問題解決の方法を教えることでしょう。

でも、もう一つあります。

それは授業を通して、
深く考えることの楽しさを経験し、
学びに向かう姿勢、
自分でその先を大きくしていこうとする力
を育てることでもあります。

五十嵐先生は、前者を

「そうしないと社会や学校から
排除されてしまうルール」

後者を

「そうすることで一生成長し続けていける真理」

と表現されています。

この日の授業は、
まさに後者にあたるものだったと思います。

そして、そのような授業の中にこそ、
生徒に「主体的で対話的で深い」
活動が生まれるのではないかと感じました。

五十嵐先生ありがとうございました。


ハイデガー03




 

ASMSAとの打合せ

一昨日は、ホットスプリング市
教員受入れ事業歓迎交流会が
ホテルグランシェールで行われ、出席しました。

花巻市は、アメリカアーカンソー州の
ホットスプリング市と姉妹都市を結んでいます。

その関係で、今回、4人の学校関係者が
花巻市を訪れました。

その中の一人が、
デイビット・スレイメーカーさんです。

彼は、本校がこれから姉妹校提携を
結ぼうとしているAMSMAという高校の
アウトリーチ部副部長をされています。

明日の19日に、本校に来られ、
今後の具体的な方向性を
検討することになっています。

デイビットさん曰く、
本校がASMSAと姉妹校を結ぼうとしている理由と、
その後どのような取組を企画しているかなどについて、
詳しく聞いてくるようにと、
ASMSAの校長から命を受けてきたそうです。

いやあなんだか大変なことになってきました。

明日までに、私の意見を
まとめなければなりません。

とりあえず、現段階での私の考えを、
このブログに思いつくまま
書き綴っておこうと思います。


1 本校がASMSAと姉妹校提携を行いたい理由

① 知識基盤社会に応じたグローバルリテラシー
  を持った生徒の育成
 
語学力・コミュニケーション力に留まらず、
交流を通して、主体性や協働で問題を
解決する力などの汎用的なスキルも含む。

② 課題研究活動の進化と深化

高いレベルで課題研究活動を行っている
ASMSAの活動を目の当たりにすることで、
生徒の意識を高めたい。
また、国境を超えた地球規模なテーマについて
両校が共同で研究するような取組が
実現することを夢見ている。

③ 郷土の良さの再認識

交流を通して、異文化を理解すると同時に、
本校や花巻、岩手の良さを積極的に発信し、
地域人、日本人としてのアイデンティティを深め、
地域に貢献する人材を育成する。

④ 教育課程の研究

課題研究の方法、
教授から学習への移行を視野に入れた授業改革、
AIが進展する中における創造的知性、社会的知性
を育てるSTEM教育の在り方などについて、
議論し相互に研究を深めたい。

2 提携後どのようなことを考えているか

① 生徒派遣

現在、本校からASMSAに
毎年2~3名(短期の研修プログラム)の
生徒を派遣する仕組みづくりに取り組んでいる。

② 課題研究成果の交流

本校では昨年度より身近なテーマから課題を見つけ、
グループでの探究活動を行っている。
この成果を交流しあう機会ができれば嬉しい。

③ 文化交流

花巻市と一体となり、
文化交流に率先して取り組み、
両都市の発展に寄与する。

④ 国際交流部会全国大会

来年の8月8日・9日と、国際教育部会の
全国大会が花巻温泉を会場に行われる。
本校は運営事務局校である。
この会にASMSAから参加をいただき
ワークショップを持つなど、
会に関わってもらえないか検討している。


以上ですが、これはあくまで、
個人的な思いということであります。


一昨日の歓迎交流会では、
多くの方々と親交を深めることができました。

花巻国際交流協会理事長の佐々木史昭さん、
柏葉公平さんはじめ、皆様ありがとうございました。

とても楽しい一時を過ごすことができました。

レセプションホットスプリング01

上の写真は佐々木さんからいただきました。
デイビットさんに自作の案内ポスターで
学校説明をしているところ。

因みに、直前に、これの
ミウラ折りバージョンも作ってみました。

HSミウラ折りLT


本校生徒の琴の演奏も良かったですね。

レセプション琴演奏01


ホットスプリング歓迎交流会集合写真LT


 

「花巻東高校を訪問して思ったこと」

一昨日、野球応援の後、
筑波大学の人たちと花巻東高校を訪問しました。

花巻東高校は、花巻球場がある
運動公園に隣接する私立の高校です。

163km/hの日本プロ野球史上最速記録を持つ
投打の二刀流、北海道日本ハムファイターズの
大谷翔平選手や、
最近フリーアナウンサーの深津瑠美さんと
結婚して話題になった西武ライオンズの
菊池雄星投手を輩出している
野球の強い学校としても有名ですね。

大谷選手は奥州市、菊池選手は盛岡市と、
どちらも岩手県出身です。

花巻東高校は、本校から
車で5分ほどの場所なのですが、
じっくりと拝見させていただくのは初めてでした。

大森副校長先生が私たちに
懇切丁寧に対応していただき、
施設だけでなく、全クラスの授業も
参観させていただきました。

花巻東01

花巻東02

花巻東03

花巻東高校は、花巻市の肝いりで創設され、
当初は市立高校を目指していた
ということを初めて知りました。

私はお話を伺いながら、
花巻市の発展のために
本校と花巻東高校が共同で
できることは何だろうかということに
思いをはせていました。

そして、大野高校に勤務していたときのことも
思い出していました。


今、本校では、アメリカのASMSAという高校と
姉妹校提携を目指し、その準備を進めています。

もちろんそういったグローバルなレベルでの
連携も大切ですが、
同時に、地域内の学校どうしの繋がりも
深めていくことも忘れてはいけないと
私は考えています。

花巻市も、私が昨年まで勤務していた
大野ほどではないけれど、
生産年齢人口の減少という深刻な問題に
直面しつつあります。

このような中で、学校教育という視点で
地域の興隆や創生を考える時、
大切にしなければならないのは
「競争から共創」の精神だと思います。

私は昨年度大野高校で
学校再編問題に向き合ってきました。

最初は、自分の勤める学校の存続という
ローカルな視点でしか考えていませんでした。

どうすれば生き残れるか、
どういう戦術で行政にどうアピールしようか、
などと。

しかし、そういう視点では、
本質的な解決にならないことが見えてきました。

つまり、そのような視野狭窄は、
学校エゴ、地域エゴ、当局への不満
といったものしか生み出さないと感じたのです。

これではそこで学ぶ子どもたちは
ハッピーになりません。

大野高校の存続は地域創生と
不可分一体であるとの考えに立って、
地域の実態や子ども達の未来を見つめたとき、
実はそこに、日本が直面している問題が
横たわっていることに気づきます。

つまり、高校存続問題を考えることは、
未来の学びを創りだす試みと
等価なのだ、ということに。

そこで、昨年の後半は、
「子どもの未来を考える」
「未来へのビジョンをもつ」
「自由な発想をもつ」
を柱に据えて
未来志向の学校再編を提起してきました。

地域創生グランドルール02

その中で大野高校と同じ町内にある
種市高校との共創も重要なテーマの一つでした。

種市高校の南館校長先生も
私の意見に賛同していただきました。

そういえば、昨年12月に種市高校を訪問した時も
筑波大学の方々とご一緒しました。

このような、つなげる第三者の存在は
とても大切です。

まさにキューピット。


私は、大野高校と種市高校が
唯一共同で行う事業である芸術鑑賞の挨拶で、
生徒達に「競争・協奏・共創」
という書を提示しながらこんなことを話しました。

競争協奏共創01


これからの時代は、学校間でも、地域間でも、
互いに競争し合って、相手を打ち負かすこと、
他者を引き離すことを目的とするのではなく、
自分と異なる意見を積極的に受け止め、
その背景を理解し、対立を解消したり、
そこに横たわる問題を解決することが
求められています。

他者と共同する共創とは、洋野町だけではなく、
日本、世界が人口減少、
高齢化社会を迎えるにあたり、
これからを生きる人間が持つべき
心のあり方ではなかと思います。

「競争から協創へ」の精神を、
種市高校と大野高校から始めていきませんか。


他校と実績の競争をして、
自分の学校の良さをアピールすることよりも、
隣接する学校の良さに共感し
支援する気持ちを持つことの方が
より高度なレベルのマインドと思います。

そして、お互いがそういう関係を持つことで
新しい価値を生みだすのが未来型の教育、
経営理念であると思います。

私は昨年度、大野高校の玄関にある標語

「君が憂いに我は泣き、我が喜びに君は舞う」

を毎日見て過ごしていました。

そして今、この言葉は、人と人のレベルを超えて、
学校や地域の繋がりにこそ
当てはまるものではないか、と思っています。

 

別解シリーズの紙板書

今年は、アクティブ・ラーニングに関する講演の依頼は、
お断りしていることが多いのですが、
数学教育に関する講演は、週休日や長期休暇中など、
日程を限定してお受けしています。

特に出張が錯綜することが多いので、
茨城県、石川県、静岡県の数学部会や
京都の高校で使う資料の一部を
web上に置いておこうと思いました。

写真の紙板書は、
1つの問題に対する10通りのアプローチを
考えてみたものです。ラフな解答ですが。

かつて、ある高校の3年生で実践したものです。
その時は、⑦と⑩は除いて、
8つのグループでそれぞれの問題を分析、理解し、
グループどうしで紹介しあうという活動を行いました。

アプローチが異なっても真実に辿りつくこと、
数学はつながっていることを
実感してもらおうと思って作りました。

この別解シリーズはまだたくさんありますが、
10種類は最大かなと思います。

問題はこちら
別解シリーズLT

①1文字消去して平方完成
 一般的な解法です。
別解①LT

②シュワルツの定理
別解②

③ベクトルの内積の応用
 実は②と同値です。
別解③LT

④自明な不等式から出発
 解答から逆向きに考えた
 ちょっとズルい解法です。
別解④LT

⑤分散を考える
 ④の不等式から分散がテーマになると考えました。
別解⑤LT

⑥絶対不等式
 ④⑤⑥は親戚のようなものです。
別解⑥LT

⑦空間における平面と点の距離
 高校の内容からはずれます。
 等号成立条件が抜けていますが、
 法線ベクトルと向きが等しい時なので
 a=b=cが導かれます。
別解⑦LT

⑧偏微分の考え
 いわゆる「予選・決勝」問題。
 昔私は「男の中の男を求める」といっていました。
 最小となる値の中での最小を求めるということです。
別解⑧LT

⑨関数の凸性の利用
 分散の式と同値です。
別解⑨LT

⑩3次関数
 無理やり10個目をつくりだした。
 ちょっと苦しいですね。
別解⑩LT

ここまでアップしたら、名城大の竹内先生から
2次方程式の実数条件を用いるのはどうか
というご指摘をいただきましたので、
その解法と、相加相乗平均の不等式を
用いた解法も示しておきたいと思います。

⑪相加相乗平均の不等式
 これは、⑥に帰着するタイプです。
 ⑥とセットにして示すとよいかもしれません。
別解⑪LT

⑫2次方程式の実数条件
 実はこれも、⑥に帰着します。
 2次方程式の判別式の本質は
 解の差の2乗なので、
 (a-b)^2+(b-c)^2+(c-a)^2
 という自明な不等式から出発したものと
 同等の解法になります。
別解⑫LT

 

長根さんが国体選手に

7月10日に行われた、
国体陸上競技最終予選会で、
本校の長根史依さんが、
女子少年共通三段跳の部で
県高校新記録を樹立し優勝。
見事国体選手に選考されました。

尚、長根さんは、6月19日に行われた
東北高校選手権でも
第1位を獲得しています。

記録を伸ばし続けている長根さん、
国体での活躍が楽しみです。

頑張ってください。

三段跳長根LT

 

野球夏の大会終わる

昨日は、野球応援でした。

結果は球運なく
1-8で盛岡三高に敗れました。

でも、選手の皆が互いにカバーしあい、
最後まで頑張り続ける姿が
本当に素晴らしかった。

タイムリー二塁打を放った主将の羽沢君は
インタビューの中で
「自分たちの力を出し切れなかったことが悔しい」
というコメントを残していました。

でも、彼を含め、特に3年生は、
たとえ今回の結果には悔いは残っても、
これまで3年間やってきた活動に
悔いは残していないと思います。

そして、今回の敗戦は、
「次にどうすればよいか」という
「明日の成功のための多くのヒント」
のことだと思います。

つまり、「敗戦」とはある意味
「成功の宝庫」といえるのかもしれません。

そして、この敗戦を明日の成功に変えるのは、
野球の試合の場に限らず、
他の様々な場面で生かされるものと
私は確信しています。

人は失敗から学んで強くなります。
これからの野球部の飛躍に
期待したいと思います。

ところで、

14日にNHK「おばんですいわて」の
岩手百景のコーナーで、
花巻北高校の夜間歩行をクローズアップした
「バンカラ物語」という
10分もの番組が放送されました。

おばんです02

その中で、応援団長の伊藤君は
次のように話しています。

日々努力をする野球部を、
俺たちは応援する立場なんだけれど、
何も努力しないで応援するっていうのは
応援団幹部としてそれでいいのかと
疑問に思っていた。

日々努力している野球部のために
俺たちも応援するにあたり、
盛岡までの道のりを歩くという努力をして
野球部を熱い気持ちで応援したい。


そして、彼は、球場に到着しての第一声が、

「これで野球部を応援できる立場になった」

でした。

毎日過酷な練習を行っている
野球部の生徒へのリスペクトが感じられる
この言葉に、私はとても感動しました。

そして、その盛岡一高戦では、
幹部の気持ちに応えるかのように、
劇的な逆転勝利を飾りました。

夜間歩行をした20名もの生徒達の疲れも
吹っ飛ぶしびれる試合でした。

野球部の皆さん。
たくさんの感動をありがとう。

そして、この大会で引退する
3年生の皆さんお疲れ様でした。


この野球応援を最後に
第85期の応援団幹部も引退となりました。
最後に、3人の幹部から熱い言葉がありました。

応援団最後


それは、自分たちについてきてくれた
生徒全員への感謝の言葉でした。

全身全霊、常にフルスロットルで
魂の応援をしてきた3人の幹部の皆さん。

本当にありがとう。そして、お疲れ様でした。


保護者の皆様、同窓生の皆様
支えてくださりありがとうございました。

これからもよろしくお願いいたします。

尚、この日は、前日に学校を訪問して
倫理の出前授業を行ってくださった
筑波大学の五十嵐先生と、
院生など4人の筑波大関係者の皆さんも、
わざわざ球場に足を運んで
本校を応援してくださいました。

ありがとうございました。


 

第2回アクティブ・ラーニング研修会

現在、教育現場において
アクティブ・ラーニングが推進されていますが、
それは、「高度接続型社会」「知識基盤社会」
などといわれる現代社会を生き抜くための
人材育成と、そのために求められる
教育環境の変革という視点が
根底にあると思います。

つまり、本来、アクティブ・ラーニングの推進は、
単に学習効率を高めるための
授業手法の工夫を目指すだけではなく、
以下に掲げるような汎用的な能力の育成や、
従来の学校空間、教員文化の変容
という視野を持ち、
叡智を結集していく必要があると思います。

①主体的に学び続けるアクティブラーナーをつくる。
② 教師・生徒のマインドセットを整える。
③ 社会と学校をつなぐ学びをつくる。 
④ 知識・技能だけではない評価軸により
 「学力」を評価する。
⑤ 教師の一方向的な教授パラダイムを脱構築し、
 安心と安全の対話空間を築く。


アクティブ・ラーニング推進の機運を捉え、
このようなダイナミックな変革を行うためには、
校内での授業改善という
閉じた取組だけでは限界があります。

今、求められるのは、現場の教師が、
アクティブ・ラーニングの値打ちや、
それを推進する意図について
広く発信していくこと、
職種や地域を超えて、
学びに関わる多様な人々と繋がり、
議論することではないかと思います。

それにより、学校・保護者・地域が
互いに「当事者意識」を持ち、
総がかりで、生徒に
「未来を切り開く力」
を育てることができるのではないでしょうか。

このような思いから、今年度は、
昨年度から実施してきた
自由研究などの取組も踏まえながら、
アクティブ・ラーニングの基盤づくりを
充実させていきたいと考えています。

具体的には、本校教員だけでなく、
他校、他職種、保護者、地域の方々など
対象を広げた授業研修会や講演会、
ワークショップの実施を企画し
実施しているところです。

さて、そのような活動の一環として、
明日、第2回研修会が
次のような日程で実施されます。

今回は、筑波大学から五十嵐先生と
5名の学生さんがいらっしゃり、
授業やディスカッションを行うという
取組を企画しています。

また、盛岡三高、仙台南高校などからも
先生方が参加されます。

ご案内が遅くなりましたが、
感心のある方は
ご一報いただければと思います。

■第2回研修会 

日時 年7月14日(木)

内容(野球応援がない場合)

①授業公開 10:30~11:20

②モデル授業公開 11:30~12:20
授業者 筑波大学准教授 
五十嵐沙千子(他大学院生5名)
「倫理」(西洋思想史・ハイデカーを語る)

③研修会 13:05~13:55
「主体的・対話的で深い学びを求める授業」
コーディネーター下町

④総合的な学習時間「自由研究」の参観
  14:05~14:55

※ 14日に野球応援が入る場合は、
 ③④のみ実施。②は翌日に実施。

 

夜間歩行からの伝統の一戦

夜間歩行の経過の記事を
フェイスブックであげておりました。

それらをブログにまとめておこうと思います。

<以下フェイスブックより>

7月10日15:00

夜間歩行いよいよ出発しました❗

この日の15:00出発式の様子です。

夜間歩行出発式風景

夜間歩行全体写真

夜間歩行出発01


動画もご覧ください。




16:20

10km過ぎて、石鳥谷に到着です。

生徒は元気です。

愛情たっぷりのカレーでエネルギーチャージ。

夜間歩行石鳥谷02

夜間歩行石鳥谷03

夜間歩行石鳥谷01

次のポイントは紫波です。

PTAの皆さん。ありがとうございます。

夜間歩行石鳥谷05

夜間歩行石鳥谷04

石鳥谷でのエールの様子を動画にしました。




石鳥谷を後にして、逍遥歌を歌いながら北上。
写真は伴走する牛崎先生からいただきました。

夜間歩行石鳥谷牛崎01


17:00

花巻北高校から
盛岡市の県営球場に向けての夜間歩行、
無事出発し、現在、私の地元紫波町
に向かっているところです。

出発時に花巻北高校の正門前にある、
二葉食堂に寄ったところ、
ご主人からものすごく美味しい
焼き芋をいただきました。

夜間歩行二葉01

夜間歩行二葉02


茨城県さんのシルクスウィート
という品種だそうです。

蜜がたっぷりで、すっきりした甘さ。

冷凍にしたのものを
「奥様に」といただきました。

冷凍にすることで
更に甘みが出るのだそうです。

スプーンですくって
シャーベットとして食べると最高、
離乳食にもいいそうです。

家に帰って食べたら
本当にスウィーツそのものでした。

これから焼き芋は一度冷凍にしてから
食べることにしようと思います。

この焼き芋3kgほど購入し、
夜間歩行の生徒達に
早速差し入れに持っていきました。

ありがとうございます。


20:20

紫波のナックスに到着です。

夜間歩行紫波04


熱烈歓迎で出迎えました。
写真部の女子も駆けつけてくれました。

夜間歩行紫波01


紫波地区PTAの皆さんと、
紫波地区の同窓会からも志をいただきました。

夜間歩行紫波03


ありがとうございます。

彼らはまだまだ元気ですね。
ずっと応援歌を歌いながら
歩いてきたそうですが、
だんだんネタが尽きて、
大地讃頌やアンジェラアキとかを
歌っていたそうです。

出発の時のエールも素晴らしい。

これからが大変なところです。

頑張ってください。



そして、伝統の一戦。

見事に勝利を飾りました!

夜間歩行県営球場01

夜間歩行県営球場02


夜間歩行をした20名もの幹部と有志達は、
疲れも見せずに、
フルスロットルの応援をしてくれました。

その皆の姿が球運を呼び寄せたと
私は思います。

まずは初戦突破おめでとう。


夜間歩行の様子は、14日、
NHKの「おばんですいわて」で
たっぷりと紹介されます。

楽しみですね。



 

桜雲25期生が訪問

昨日の土曜日、東京から
桜雲25期同窓生が見学にみえました。

このメンバーに横浜市立大学名誉教授で、
花巻イーハトーブ大使をされている
齋藤毅憲先生がいらっしゃいます。

齋藤先生のご専門は経営学で、
先日郵送していただいた著書「新しい経営学」は、
とても興味深い内容で、地域創生や、
起業を考える高校生にも
非常に役に立つものだと思いました。

この本の帯のキャッチには
次のように書かれています。

楽門元気(楽しく学んで元気になろう!)
「生き学」(イキガク)のすすめ

これからの企業社会をどのように
生き抜いていけばよいのであろうか。

編者はこれに対するアンサーを
現代企業の理解にもとづく
キャリア戦略の作成と実行に求めている。

そこでは、経営学を、21世紀を生きるための
「生き学」であるとし、
アクティブラーニングによる
主体的な参加型学習を主張している。


齋藤先生は、地方から都市に流出した
生産年齢層をどのように地元に集めるかについて、
現在、最大の関心を寄せているとのことでした。

まさに、今、花巻市も岩手県も
直面している課題であり、
私も、学校教育というフィールドから
どのような実践ができるか
考えていきたいと思います。

今後ともご指導いただければと思います。

図書担当のT先生が、
本校にある齋藤先生の著書を集め、
展示してくださいました。

齋藤先生著書01

斎藤先生著書02


いつもありがとうございます。
こんなにたくさんあったんですね。
驚きました。

25期同窓生の皆さんは、
花巻北高校を訪れるのは、
卒業して50年ぶりとのことでしたが、
本校への思いや、教育に対する情熱を
伺うことができました。

25ki01LT.jpg


ところで、昨日は、
予定では夜間歩行の出発日でしたが、
高野連が大会日程を一日順延したため、
本日に延期になりました。

実は、先日の芸術鑑賞で痛めた膝の影響か、
今度は腰痛が激しくなってしまいました。

今日は、花巻の治療院に出かけ、
鍼灸やマッサージを受けましたが、
まだ普通に歩けない状態なので、
残念ながら断念して応援に徹することにしました。

天気がよくなればいいですね。



 

「死なないでいる理由」(鷲田清一)を読み返して気づいたこと

昨日は数学、今日は化学の、
教育実習生の研究授業がありました。

どちらも、生徒がとっても生き生きと
取り組んでいました。

教育実習生花北02

教育実習生花北01



2人の授業は、これまで見てきた
教育実習生の授業の中でも
群を抜いていたと思いました。

それは、教師のパフォーマンスというより、
生徒がアクティブであった
という文脈においてです。

そんな彼らだからこそ、
一つだけ注文をつけました。

それは、
「教室を安全な場所にする」
「教師が教壇を降りる」
ということについてです。

例えば、授業で行われる「発問」を例にあげます。

日常の対話の中で、質問を発するのは、
「自分がわからないから」
「自分が知りたいと思うから」
「何としても訪ねたいという思いにかられて」
ということだからだと思います。

しかし、教室空間で教師が発する発問は、
(しばしば、「今日は7月7日だから、
出席番号7番の○○君」などと指名して)
教師の頭の中にあるものを
生徒に言わせるものが中心です。

これは、ある種異常な世界です。

私は、数年前、教育委員会で
学校訪問を行っていた時、
このような「予定調和型」、
「アリバイ作り型」、
そして、「強迫的」発問に
違和感を覚えだし、何度も提言してきました。

たかが発問ではありますが、
それは教室が権力空間の構造であることの
発露と見ることができると思うのです。


実は、昨年、鷲田清一氏の
「死なないでいる理由」の
第二章「ひととひとのあいだ」(1998)
をふとしたきっかけで読み直しました。

少し引用します。

<前略>
尾木のいっていた「同調圧力の強さ」は
「形だけを整える学校文化」につながる。

永山がとりあげるのは、
たとえば茶髪を取り締まろうとする教師と、
対抗手段として黒いカツラをかぶってくる生徒との、
マンガのようないたちごっこ。

ほんとうはどうでもいいことなのに、
生きることにかかわる
ほんとうに大切なことはそっちのけで、
些末なことで敵対している。

だからその些末なことさえ守れば、
あとは何をしてもオッケーという気持ちを生み出す。

これは、発達心理学の浜田寿美男が
わたしに語ってくれたことと符合する。

学校では教師が知っていることを生徒に訊く。
ふつうはじぶんが知らないこと、
知りたいことを他人に訊くものなのに、
教室では、何かを伝えたいという
やむにやまれぬ気持ちから
相手に問いかけるのではなく、
相手を験(ため)すために問う。

これは相手を信頼していないことを
前提とする関係だ。

だから正解だと生徒は「当たった、当たった」
という感覚で受け取る。

教師はいちどそういう学校言語の制度から
下りてみたら、というのである。

<学び>の関係における信頼のすっぽ抜け。
「学級崩壊」は、
「子どもたちが見えなくなったものでもなく、
子どもたちが荒れだしたのでもなく、
教師の質が落ちたのでもなく、
これまで放置し続けてきたシステムの不具合が
ついに臨界点まできてしまった」
ことの帰結だと、永山はいう。

そしてそのためにはまず、
あの同調性の濃いクラスを解体して、
「不確か」だが「生きる喜びと確実にむすびついた」
パーソナルないとなみとしての
<学び>の方策を探ることだという。

教育を家庭と学校の問題として論じるときは
もう過ぎたのが、よくわかる。


現在とは時代が違うので
教育環境も異なるわけですが、

随分前に読んだときには
スルーしていたこの文章に

強く共感し膝を打ったことを覚えています。

教室を権力空間から解放して
主体的で対話的な場をつくること。

その一歩として「発問」を振り返ってみてはどうだろう。

そしてこれまでの「発問」から
「パワフルな問い」
「ナラティブな問い」
「問う価値のある問い」
に変えていくこと。

それが、自分の授業を大きく転換する
チャンスになるかもしれない。


 

生徒・教師が連携して行う「中学校説明会」

今日の芸術鑑賞では、
狂言まで見て会場を後にし、
西南中学校を訪問しました。

実は、今日は西南中学校で、
各高校の説明会が行われていたので、
その様子を見せてもらいました。

本校からは、牛崎先生が
説明者として登壇されていました。

最後の出番でしたが、思いが伝わる
素晴らしい説明をしていただきました。

中学校説明牛崎01

さて、今、各中学校で、
高校の教員を招いての
学校説明会が行われています。

私が盛岡三高の時代は、副校長である私が、
ほぼ全ての説明会に出向いていました。

他の学校でも、副校長か教務主任、
または教務担当者が行っていることが
多かったと思います。

ところが、本校のやり方は
それとは全く異なりました。


それは、分掌に関係なく、
職員を自由に割り振るというものです。

全部で20校くらい訪問するので、
かなり多くの先生方が担当します。

そして、事前に打合せ会を行って、
どのような話をするかの作戦会議を行うのです。

これは、とても素晴らしいことですね。

このような取組によって、それぞれが、
自分の学年、分掌、部活を超えて、
学校全体のことを知ろうとします。

そして、互いに情報を共有し、
全体で一つのカタチを創り上げながらも、
個々のオリジナリティを発揮し、
発信していきます。

今、学校に必要なのは、このような

「当事者意識」と「総がかりの精神」です。

そして、つながり合うこと、重なり合うことです。

「校務分掌」によるガバナンスは、
効率的ですが、

「これは私の守備範囲ではない」

という後ろ向きの意見の温床になる
危険性も持ち合わせていると思います。

私たちに必要なのは、組織の中で
リーダーシップを発揮する姿を
生徒に見せることであり、
そのリーダーシップとは、

「中間にあがったフライを、声を出して取りにいく」

精神だと思います。


更にもう一つ、

素晴らしいと感動したことがありました。

本校では、この学校説明会に、
5分程の学校紹介動画DVDを持っていき
冒頭に放映するのですが、
これをすべて放送部の生徒が作っているのです。

しかも凄いのは、各中学校に併せて、
その中学校の卒業生の
インタビューシーンを入れるなど、
訪問先に応じた何種類もの動画を
作っているということです。

これには参りました。

以前、岐阜大学の田村知子先生のゼミの、
ある大学院生から、
授業改善や学校改革について
次のような提言をいただいたことがあります。

「進路指導や生徒指導は、専門的な先生が
ずっと担当することがあってもいいと思う。

でも、こと授業改善なら、それはスペシャルな誰かが
専ら請け負うのではなく、
全員が関わることが大切ではないか。

そこで、図のような
<企画><運営><評価・広報>の
3つの領域に分けて、
全職員がサイクリックに担当することを提案したい。

更に、それぞれに生徒のセクションを設け、
授業改革に生徒を積極的に関わらせたい」


3han.png


まさに、本校の学校説明会は、
そのような姿になっているのではないかと思います。

何か元気がでてきましたよ。

 

NHK取材

本日はNHKの方が本校に取材にこられました。

7月10日に野球の1回戦が
県営球場で行われますが、
本校では、応援団と有志達が
9日の午後に花巻北高校を出発し、
40km強の道のりを夜間歩行し、
盛岡の試合会場に向かいます。

この様子を密着取材し、
14日に6分ほど放映されるとのことです。

夜間歩行とは何か。

夜間飛行ではないですよ。

これは、本校の応援団幹部と有志達が
夏の甲子園大会県予選の初戦に向け、
試合の前夜に学校を出発し、
徹夜で歩いて球場に向かうという伝統です。

因みに、8年前、私が花北に勤務していたときに
書いた学年通信の記事を紹介します。

学年通信178号→★★

そんなわけで、今日は、NHKのカメラマン2人が、
昼休みに行われていた応援練習風景と、
夜間歩行に参加する、初任者のK先生の
授業風景の取材にやってきました。

実は、私も秘かに、
夜間歩行に参加しようかと思っているのですが、
周りから「年寄りの冷や水だからやめろ」
といわれています。

どうしようかなあ。

K先生の授業風景です。

NHK取材01

昼休みに行われた1年生の応援練習の様子。

NHK取材02


ショート動画をご覧ください。





 

大野から図書の寄贈

昨日、大野高校の保護者である、
モーモーさんから、書籍をいただきました。

昨年、私が大野高校在任中に
お世話になっていた、
とてもアクティブなお母さんです。

先日、本校の図書館の野球本コーナーを
ブログで紹介したところ、
是非、この一冊も仲間に入れて欲しいとのことで、
学校に郵送していただきました。

嬉しいですね、本校の図書館のささやかな活動が、
こうして、地域を越えて繋がること。

これこそが、SNSの力ではないでしょうか。

モーモーさんからいただいた本は

「あきらめない街石巻」

先日ブログで紹介しましたが、
細川先生のことを取材した佐々木亨氏が、
石巻工業高校の奇跡をルポした内容です。

一緒に展示しております。

図書館野球パート2


ありがとうございます。


 

「塚田-高橋」の子弟物語に見える教育の本質

今日は、花巻市商工会による
リオオリンピック代表である高橋英輝選手の
激励金贈呈式が行われました。

高橋選手本人は、北海道で合宿中でしたが、
お父さんと、恩師の塚田先生が来られました。

宮澤商工会会頭より、激励の挨拶とともに、
激励金が贈呈され、その後、
お父さんと塚田先生からご挨拶をいただきました。

高橋選手は、中学時代から「箱根駅伝を走る」
という夢を持っていたそうです。

その夢をかなえるために、花巻北高に入学後、
早速陸上部に入部しました。

ところが、長距離ランナーとして
成果をあげることができず、
また、怪我にも苦しみ、大きな挫折を経験します。

落ち込んでいた彼に、
顧問の塚田先生が競歩への転向を進めます。

塚田先生は、この日の挨拶でこんなお話をされました。

「彼は、競歩の選手としての技能が
優れていたことはもちろんだけど、
チャンスをつかむ力があったから
成功したと思います。」


私は、塚田先生の
「チャンスをつかむ力」という言葉を聞いたとき、
先日PTA講演会で話した、
「セレンディピティ」のことを思い出しました。

セレンディピティとは、
何かを探しているときに、
探しているものとは別の
価値があるものを偶然見つけること、
ふとした偶然をきっかけに、
幸運をつかみ取ることをいいます。

でも、これは、
ラッキーで人生が巡っていくという
安直な話ではありません。

私は、講演会で、
ジューク(19)というグループの
「あの青を越えて」
という曲の歌詞を紹介しました。

生きてゆくことは掛けていくこと
「僕」らしく意味を追いかけて
どんなにチャンスがめぐってきても
君がゼロなら意味はない


つまり、幸運に恵まれる人とは、
本当は、誰にでも訪れているチャンスに
「気づく」か「気づかない」かの差の問題
なのだろうと私は捉えています。

講演では、セレンディピティとあわせて、
プランドハプンスタンスセオリーの話もしました。

これは、偶発をただ待つのではなく、
自ら作り出して自分のキャリアを
良いものにする、という意味です。

この偶発を創りだすためには

・好奇心(新しい学びの機会を模索する)
・持続性(失敗に負けず努力し続ける)
・楽観性(新しい機会は必ずやってくると思う)
・柔軟性(姿勢や状況を変える)
・冒険心(結果がどうなるか見えなくても行動を起こす)


という行動指針が求められるといわれています。

まさに高橋選手は、
このようなものを持ち合わせていたがゆえに、
チャンスをつかみ取ったのではないでしょうか。


彼は、競歩への転向を、
最初は嫌だなあと思ったそうです。
でも、チャレンジすることで
自分が変わるかもしれないと考え、
競歩の道に進むことを前向きに選択します。

その後、成功体験を積み上げることで、
夢が変化し、大学、実業団(富士通)と
競歩を続け、トップアスリートに成長します。


塚田先生は挨拶の最後に、このように結びました。


「もちろん、選手として能力を発揮し、
よい結果を残してほしいけれど、
自分が部活動の中で常に話してきたのは
『人から応援されるような選手になって欲しい』
ということ。
今、彼がこのように皆から応援され、
輝いていくところを見て、
私も成長させてもらっている。」



教え子と恩師は、教え教えられる関係ではなく、
共に向上しあう同志なんですね。

私は感動して胸が熱くなりました。

高橋選手は本当に過酷な練習と、
試合を日々続けています。

でも、今は、試合で負けても、その失敗や挫折を、
「今の自分を向上させるための材料」にして、
成長し続けているのでしょう。

これは、恩師の塚田先生から、
技術的な指導だけではなく、
「一生成長し続けていける真理」
を学んだからなのだと思います。


「塚田-高橋」の子弟物語には、
教育の本質がいくつも隠されています。

つかぽん01