今日の図書館「野球風景」

恒例の図書館前の風景ですが、
いよいよ野球の県大会が始まるということで、
野球特集になっています。

図書館野球01LT


桜雲野球部東京後援会事務局長の
伊藤さんが作成された、
昭和46年に本校が北奥羽大会を勝ち抜いて
甲子園に出場した時のラジオの実況のCDも
あわせて展示しています。

図書館野球02LT


こんなペーパークラフトがありました。

図書館野球04LT

PUSHしてみたら・・・
コンバットマーチが流れました~

図書担当のT先生のお気に入りで、
これは折りたたむとハガキになるとのこと。


さて、この本の中の一冊、
「勝利の伝道者」には、
本校野球部監督の細川先生の取材記事が
掲載されています。

T先生が付箋をつけてくださっていました。
さすがです。

図書館野球03LT


この本は、8人のルポライターが書かれた、
全国各地の優れた指揮官たちの
記事をまとめたものです。

そのライターの一人の、
佐々木亨氏が細川先生の取材をされました。

実は、彼は、元大野村村長の
佐々木祥吉さんの息子さんです。

私は、佐々木元村長とは、
昨年大野高校在任中
大変お世話になっておりました。

縁を感じます。

そのときの記事はこちら⇒★★


では、「勝利の伝道者」から、
細川先生と大野高校のくだりを一部紹介します。

細川幸希。昨年までの9年間、
大野高校を率いたその若き指導者によって、
小さな村にも変化が起きた。

2012年に花巻北高へ異動し、
今秋から同校監督を務める細川は
大野高校時代をこう振り返る。

「前任校である沼宮内高校から
大野高校に異動になったのが、
ちょうど柴田さんと同じタイミングでした。
正直、僕の場合は大野村に始めて行って
『本当に人が住んでいるのかなあ』
とビックリしました。

大野高校は高台にポツンとある。
役場や商店がある中心地ですら
人はあまり歩いていませんし、
まずその環境に驚きました」

村内には信号機が一つしかない。
盛岡市出身の細川にとって、
そののどか過ぎる風景は衝撃だった。

<中略>

「柴田さんもよく言うんですけど、
その環境にしかできない
野球があると思うんです。

たとえば、冬になれば雪深くなる地域。
室内練習場も備わっていない学校。
でも、そんな場所で生まれ育った
子どもたちにとってみれば、
それを生かした練習がじつはいちばん
理にかなった練習なんです。

最初、柴田さんからそういう話を聞いたときは
正直、半信半疑だったんですけど、
私が大野高校で県大会ベスト8に
2年連続で入った時に実感しました。

その時の生徒というのは、
冬の練習では雪の中を歩いたり走ったり、
雪が降る中でボール回しを
2時間やり続けたこともありました。

あと、マイナス6度の中でマシンを使って
打撃練習をしてみたり。
ちょうど駒大苫小牧が優勝した頃で
雪上ノックが話題となっていましたが、
僕らも実際に冬の打撃練習をして
『こんな状況でもできるんだ』
と実感したものでした。

『俺らはこれをやったんだ』と自身が芽生える。
たいしたことではないかもしれませんが、
マイナス6度の中で打撃練習をしたとか、
ボール回しを2時間毎日やったとか、
的確な野球の指導をするのは大前提でしょうが、
そういったものをプラスアルファでやる。

そんなふうに人づくりしていけば、
小さな学校でも本気になって
どんな相手にも向かっていくんだと、
私は思っています」

また、細川は、村の地域性についてこう語る。

「小さな地域というのは人間関係が近くて、
地域の人たちがすごく温かく見守ってくれます。
選手の名前を地域の人たちが
全部わかるようなところなんですけど、
でもやっぱりその環境に甘えるようなことでは
よくないと思うんです。

どんな環境であれ、選手たちが頑張る姿を
地域の人たちに見てもらう。
そして、それを見た人たちが
野球部を愛してくれる。

そういうチームであってほしいと思いながら、
大野高校はスタートしました」

<中略>

「一見、マイナスに思える環境が、
じつは一気にプラスに転じる可能性があるんです」

細川はそういって、
大野高校で過ごした月日に視線を送った。


今、名将菅原監督に引き継がれた
大野高校の野球部を、
花巻から応援しています。

なお、本校、花巻北高の初戦は
7月10日県営球場。
相手は盛岡一高です。

9日から応援団幹部と有志たちが夜間歩行で、
県営球場を目指します。

そして全校応援で臨みます。

頑張りましょう!




 

壮行式「みそあじ」

昨日は、教育実習生への講話、
壮行式での激励の挨拶、
そして、2学年PTAでの講演と、
しゃべることの多い一日でした。

私の激励の言葉は以下の通りです。

全国高校総合体育大会に出場する各部の皆さん、
甲子園大会岩手県予選に向かう野球部の皆さん、
そして、高総文祭や各種コンクールに参加する
文化部の皆さん、

私は、ここにいる生徒全員と、60名の教職員、
皆を応援する家族や地域の方々を代表して、
激励の言葉を贈りたいと思います。

皆さんは何のために高校で学ぶのでしょう。
大学の合格切符を得るためではありません。

キレイごとと言われるかもしれませんが、
私は、高校とは「生きる力」を学ぶために
通う場だと思います。

生きる力とは何か、
それは「自分に自信を持つこと」
とも言えると思います。

では、どうすれば、
自分に自信を持つことができるのでしょう。

私は、「成功体験をたくさん積み、そして失敗に学ぶ」
ということではないかと思います。

「失敗や挫折」とは、
自分を向上させるためのネタのことです。

皆さんは、これから、大きな夢舞台で、
このような体験を積むことになるでしょう。

それによって、きっと、生きる力が培われると思います。

どうか、後から「ああすればよかった」
と思うことのないよう、
これまで行ってきたすべてをぶつけてきてください。

最後に、高総体のときは「かきくけこ」で締めたので、
今回は「みそあじ」で行きたいと思います。

「みそあじ」とは「身なり、挨拶、掃除、時間」
という生活の基本のことなのですが、
大野高校から私と一緒に本校に来た沼井先生が、
その変形版を考えてくれました。


以下、動画をご覧ください。




いきなり振ったにもかかわらず、
皆さんちゃんとコールしてくれました。

さすがですね。ありがとうございます。

花北壮行式6月01

花北壮行式6月02


 

2学年PTA準備

本日は2学年PTAの講演を行います。

昨日、時間を見つけて、
なんとか話す内容を決めました。

テーマは「夢のつくり方・叶え方」。

私の頭の中で考えたことを絵にして、
それからPPTのスライドを作りました。

せっかくだから、ハンドオフ資料も、
グラフィティにすることにしました。

単なるテキストベースのプリントよりも、
家に帰って子どもに見せてくれるかもしれない、
と思ったからです。

夢の叶え方01LT

一部を拡大するとこんなカンジ。

夢の叶え方02LT

今回の内容は、植松電機専務の
植松努さんの夢の話を
随所に使わせていただきました。

また、一つのロールモデルとして、
Saori Matsumotoさんと、 
新 江梨佳さんからご協力いただきました。

atarasi.png
新さんのスライドの一部です。

ダニエル・キムの組織の成功モデルに関しては、
古新 舜さんのブログから
ネタをいただきました。

cony.png
古新さんのブログからヒントを得た図です。

クランホルツのプランドハプンスタンスセオリーと
セレンディピティでは
工藤 倫子さんのメルマガを参考にしました。

プランド01

プランド02
工藤倫子さんのメルマガから参考にした部分。

そして、全編的に、山口県の高校教師である
松嶋 渉さんが行われたPTA講演会の
ポリシーを引き継ぎました
(「私の流儀(なんちゃって版)」もやっちゃいます)。

そんな皆さんからいただいた力で、
明日は何とか頑張ります。

ありがとうございます。




 

紫波地区PTA

昨日は、我が町紫波町での地区PTAでした。

私の娘も花北だったし、
花北の旧職員でもあるので、
紫波地区PTAは忘れられない場所です。

20分程本校の概況説明をさせていただきました。

懇親会では、お一人お一人と
楽しくお話をしていたらあっという間に21:00。

ご挨拶ができなかった
保護者の皆様すみませんでした。

今度は、7月9日の夜間歩行の時に
お会いできればと思います。

ありがとうございました。

PTA紫波支会



 

大瀧詠一フェアに進展

今、図書館前の廊下で、
大瀧詠一フェアを開催中ですが、
それを見た、本校の学校技術員の高橋さんが、
秘蔵のコレクションを、
展示用にということで
持ってきてくださいました。

高橋さんレコード02LT


高橋さんは、
1960年代から1970年代の
音楽シーンに精通されています。

レコードと一緒に持ってきてくれた
彼のレコードリストが凄い!

ボブディランだけで18枚!
ビートルズ12枚!

洋楽もので200枚近く。
邦楽も凄いです。

1970年からのフォークジャンボリーや、
春一番コンサートが全部揃っています。

あ、そんなこといっても、
わかる人いないっすよね。

でもね、一つ一つを語りたい。

一晩中語りたい。

逃げるあなたを追いかけて耳元で叫びたい^^。

高橋さんと二人で音楽話に浸っていたら、
生徒のY君が、当時の音楽にとても詳しく、
話に加わってくれました。

ありがたいありがたい。

今、高橋さんと二人で、
文化祭でレコードコンサートをしようか
という話になっています。

実現したら私は大野木工球体スピーカを持ってくるからね~

高橋さんレコード


 

悲願の「介護人材の育成事業」スタート 

昨日、特別養護老人ホーム久慈平荘と
大野高校が連携した
「介護人材の育成事業」がスタートしました。

これは、昨年の夏頃から、
久慈平荘の施設長の野田さんと私が
あたためていた悲願の構想でした。

この事業を企画するにあたり、
私が町に提案した目的は次の4つです。

(1)洋野町の高齢化、人口減少を支える、
 介護マインドを持った生産年齢世代を育成すること。

(2)大野高校が洋野町及び地域の介護施設と連携し、
 地方創生のエンジンの役割を担うこと。

(3)介護人材の裾野を広げる特色ある学校づくりにより、
 高校の活性化を目指すこと。

(4)将来の人口減少社会における地方創生を実現するための
 ロールモデルとして発信・提示すること。


強調したかったのは、単に、「介護初任者研修」の資格を
福祉系への就職のアドバンテージにすることや、
「特色ある学校づくり」の意図で学校存続への
布石を行うということではなく、

未来へのビジョンを持って、
新しい学びを提供する学校づくりと、
それに連動した地域の活性化を
目指そうということでした。

以前、このブログで、
プレスインタビューの中で抱いた私の思いを、
次のようにまとめました。

●学校とは学びの場である。
 そして、そこは地域に開かれていなければいけない。

●学校という組織の中だけで議論していれば
 このような発想は生まれなかった。
 他職種との共創によって、新しい価値が生まれた。

●「嫌老」という言葉がでている。
 へたをするとそれが社会現象になり文化になる。
 若年層のマインドを整える取組みを
 社会が総がかりで行わなければならない。

●年代を超えた学びの場を築くことは、
 学校という「箱」の存続より価値がある。

●高校のミッションが「生きる力」を育てることとすれば、
 大野高生の「生きる力」には
 「地域社会と関わっていける力」が含まれる。

●「介護初任者研修」は介護のノウハウを
 学ぶだけではなく、介護マインドを育てるという
 教育目的も含まれている。
 将来高校の必修科目にすべきものともいえる。


つまり、大野という地域が、
「介護」を旗印にまとまっていこうということ。

そのためには、「資格」というより、
共生社会を生きる者としての
「介護リテラシー」を身につけるということを、
地域の共通の思いとしたかったのです。

これは、施設長の野田さんも共有する考えで、
今後、大野型CCRC構想の一つとして
位置付けていこうというプランも抱いていました。

画期的なことは、町のバックアップを要請しながら、
生徒に無償で行うこと。

そして、カリキュラムの中に入れないことで、
本校だけではなく地域の人と共に受講する
学びの環境をつくるという2点です。


実現の道のりはそう簡単ではありませんでした。

高校の職員のコンセンサスを得て生徒に提示し、
県教育委員会と相談し、
地区懇談会で地域への説明を行い、
PTA、同窓会、大野高校を守る会などの
応援組織と作戦会議を重ね、
そして、町長との面会の場を設置し、
更に町の総務課や福祉課との打合せを経て
町の理解をいただきました。

しかし、年度末に町の予算の段階で、
状況が二転三転するという中で、
私が勤務している年度内で、事業を確定して
広く県にアピールすることはできませんでした。

そのような中、久慈平荘はじめ、
関係の皆さんの努力によって予算を獲得し、
ついにこの度、実現にこぎつけることができました。

本当におめでとうございます。

陰ながら応援していきたいと思います。

久慈平とのアライアンス01

久慈平とのアライアンス02

※ 写真はPTA会長の長川氏からいただきました。


 

「今日の図書館 大瀧詠一」

図書担当のT先生は、図書館入口を、
その時の注目すべきトピックスにちなんだ
図書をディスプレイしてくださっています。

さりげない工夫ですが、ちょっと足を止めて、
本を手に取ってみたくなりますね。

これまでを振り返ってみましょう。


■ 震災復興関連「おもかげ復元師」
  笹原さんの本を中心に→★★

■ 山折哲雄先生特集→★★

■ 高橋英輝さんの祝賀会にあわせて
  オリンピック関連図書→★★

■ 母の日にちなんで、母の本→★★

■ 春模様、桜シリーズ→★★

そして今は、本校31回生の、
大瀧詠一シリーズになっております。

大瀧詠一図書館01LT

大瀧詠一図書館02LT


これは、31期生の同窓生から、
寄贈していただいた、雑誌や、写真、
そしてCDなどを並べたものです。

嬉しいことに、昼休みには
彼の歌を校内放送で流すとのことです。


教師は

教材研究して、授業を行って、
課題を作って、回収・点検して、
テストを作って、採点して、
課外・補習をやって、
面談をやって、家庭訪問をして
校務分掌の仕事をこなして、
会議があって、
土日や放課後は部活動に精を出して・・・。

ほんっっっとうに忙しいですね。

だから、図書館を素敵にディスプレイするなんて、
やらなくてもいい仕事かもしれませんね。

でもね。

だからこそやるのです。


私は、これまで、
数学通信や学年通信をせっせと作ったり、
行事の度にカメラを持って、
クラスビデオを作ったり、
数学の教具を作ったり、
そんなことに全力を傾けてきたように思います。

同僚の先生からいわれたのは
「先生暇ですね」
「よくやりますね」
「好きですね」
でした。

でもどんなに忙しくても、
何を言われてもやめませんでした。

それは、私が魂の自由を感じる時間だったからです。

教師の仕事は、「こなす」ことではなく、「開く」こと。
そして、心の自由がなければ、
生徒や教科への愛が生まれないと思うのです。

そして、今、私はこんなブログを書いて、
生徒の活躍、学校の様子を紹介しています。

時間はかかるけれど、
それは心から楽しい気持ちになる、
私にとって、かけがえのない時間であります。






 

石鳥谷地区PTAと田んぼアート

今日は、夜から石鳥谷地区PTAがありました。

25分ほど学校概況を中心に
お話させていただきました。

石鳥谷PTAはアットホームな雰囲気で
とても心が落ち着きます。

参加された皆様ありがとうございました。

ちょうと会場から、
石鳥谷の田んぼアートが見えます。

今年は、「セロ弾きのゴーシュ+そばっち」
のようですね。

ちょうど電車が通りかかった瞬間を
撮ることができました。

いえーい


2016田んぼアート01

2016田んぼアート02

2016田んぼアート03


 

体育大会最終日に応援団のサプライズ

体育大会の最終日でした。

騎馬戦、棒倒し、
エキサイティングシュート?
などの過激な競技を終え、
一同やりきった感の爽やかな疲労の中、
閉会式を迎えました。

閉会の言葉があり、すべて終了!

と思ったら

「ちょっと待ったあ」

と応援団幹部が登場します。

「生徒会執行部のおかげで、
俺たち花高生は存分に楽しむことができた。
だからこれからは、勉強を、
気を引き締めてやっていくことができると思う」

という団長の力強くも健気な言葉。

私は、感動して胸が熱くなりました。

まだこんな学校があるんです。

是非動画をご覧ください。





 

炎のテルテル坊主

体育大会2日目。

本部の部屋にちょっと顔を出しました。

体育大会2日目02LT


昨日一時雨が降り、
競技やタイムテーブルの
大幅な変更があったので、
みんな総出で、
必死に対応に臨んでいました。

生徒会の皆さん
実行委員会の皆さん
本当にお疲れ様です。

雨は嫌ですよね。

そんなみんなの思いが
「炎のテルテル坊主」に現れていました。

体育大会2日目01LT

明日は最終日。また頑張ろう。


体育大会2日目03LT

体育大会2日目04LT


 

祝インターハイ(剣道部)

インターハイシリーズ第3弾です。

剣道部の山口君にも来てもらいました。

山口君は2年生ですが、
高総体では個人準優勝を果たしました。

玉竜旗、インターハイ、国体と
大きな大会が続きますが、
このような経験が、
彼の大きな成長と飛躍に繋がることと
確信しています。

頑張ってください。


yamaguti01LT.jpg



 

祝インターハイ(弓道部)

今朝、校長室に
弓道部の前島さんが訪れてくれました。

前島さんは、
昨年度の新人大会、
全国選抜岩手県予選、
そして、今年度の高総体と
3大会連続優勝という快挙を
なしとげています。

そして、選抜大会では
全国準優勝という
見事な結果を残しています。

話していて驚いたのは、
何と、前島さんは、
私の家のご近所さんでした!

インターハイでは、
いつもの自分の矢を放って、
大いなる成果を射止めて欲しいと思います。

maejima01.jpg



 

祝インターハイ(アーチェリー部)

今日、アーチェリー部の2人の生徒が
校長室を訪れてくれました。

3年生の相馬君と長野さんです。

2人とも、高総体を勝ち抜き、
8月に広島県で行われる
インターハイ出場の切符を得ました。

長野さんは、震災で
壊滅的な被害を受けた
被災地の陸前高田市出身です。

花巻に下宿をしながら、
アーチェリーの腕を磨いています。

その直向な姿に
勝利の女神が微笑んだのでしょうね。

お二人のインターハイでの活躍を
楽しみにしています!

アーチェリー校長訪問



 

体育大会1日目

今日から3日間体育祭。
開会式の挨拶でこんな話をしました。

「体育祭で、チームが勝つために
クラスの皆で意見を出し合い、
練習を工夫し、相手に立ち向かう。
そして、勝利に喜び、
敗戦に涙しながらも、
切り替えて前を向く。
このことは、実は社会に出て、
問題解決をするための
いい準備になっています。
あるいは、成功体験に学び、
失敗を乗り越え強くなるための
練習ともいえます。

また、クラスメイトを全力で応援することは、
他者への共感力や、
人を支援する社会的知性に繋がります。

今、人工知能が人間の仕事を
凌駕する時代といわれますが、
これは、AIが人間を乗り越えることが
できない尊い力なのかもしれません。」


まあ、そんな理屈はともかく、
皆さん!思いっきりはじけてくださいね!

50以上の男性は女子チーム出場可と
いうことでしたので、
私は、女子バスケと女子バレーに
かててもらいました!

自分の頭の中の思いと、
体の動きが一致しないという、
哀れな姿を晒しながら、
でもとても楽しくゲームに参加させて
いただきました。

皆さんありがとうございます。
生徒会と実行委員の皆さん、
本当にお疲れ様でした。

明日も頑張ろう!

花北体育祭03LT
生徒会長の前で選手宣誓

花北体育祭04LT
リレーの最終コーナーで、
いきなりスコールのような雨が・・・
でも、皆の思いが通じ、天気は持ちました。

花北体育祭01LT
女子バレーチームのメンバーの
写真の真ん中に移っているW先生は、
実は希望郷いわて国体の、
成年女子のオール岩手のキャプテンです!
 

岩手大学で講演

一昨日は、岩手大学で行われた
「数学教育協議会合宿研究集会」で講演と、
数学の講座を行いました。

「今の学校教育をどげんかせんといかん」
「今の数学教育を変えたい」

という私の思いを語らせていただきました。

年齢や校種も様々でしたが、
本校の先生も含め、
授業を変えていこうと奮闘している
若い高校の先生方が
たくさん参加してくれました。

また、以前、仙台二高で私が行った
出前授業や講演を聴いたことをきっかけに、
かけつけてくれた宮城県の先生や、
広島で数学教師としてスタートする
予定の筑波大学の院生の方など、
遠方からわざわざ私の話を
聞きにきて下さった方もおり、
とても嬉しかったです。

中でも、青森県八戸市の高校から、
数学の教員を目指す3人の生徒が、
引率も無く、自発的に
参加してくれたのには感激!

数学を愛する
とっても爽やかな高校生でした。

「数学が苦手で悩んでいる
中学生や高校生に、
数学の素晴らしさを伝えたい」

という目的意識も素晴らしかったですね。

この出会いをきかっけに、
繋がりができていけばいいですね。

皆さんの夢を応援します!

八戸北数学愛好生徒

 

グループワークについて④「アイスブレイク」

グループワークについての記事を書くのが
遅れてしまいました。

もう古くなってしまいましたが、
これまで、3回にわたって
グループワークの問題を取り上げてきました。

●第1回 「グループに馴染めない生徒はどうするの」
この疑問に対し、私見を述べました。
小学校や中学校の授業を参観する度に
芽生えてきたある種の違和感から、
グループワークの危険性について
気になるようになってきたことも記しました。

●第2回 いくつかの事例
グループワークの失敗事例をあげました。
現在のグループ活動に見られる多くの問題は、
ALの進展によって生み落とされた
病理のようにも思えるというまとめを行いました。

●第3回 遺棄されること
グループワークによって助長される
ヒエラルキー構造や、
遺棄の問題について焦点を当てました。


このようなことを記す中で、
様々なご意見を多くの方々からいただきました。
本当にありがとうございます。

そのご意見を踏まえつつ、
どのようにグループワークを行うべきか
自分なりの経験や、視点で考えたことを、
また何回かに分けて述べたいと思います。


今回はグループワークに入る前の
アイスブレイクの大切さについて、
記したいと思います。


多くの先生方は、教師の合図や号令で、
グループ内の話し合いが活発になる
(ならねばならぬ)
と思っているのではないでしょうか。

だから、話し合いが低調だったり、
参加しない生徒がいると、
それを生徒のせいにしてしまう先生もいます。

「何でお前たちはネガティブなんだ!」

などと。

一方、同じ集団でも、
人が変われば生徒の顔つきや応答が
ガラッと変わることもありますよね。

自分の時は、全然反応しないクラスなのに、
あの先生の時はとても生徒が元気な顔になる。

それにジェラシーを抱いたり、
自分は生徒に嫌われているんじゃないかと
落ち込んだりした経験はありませんか。

私はあります。

真面目で一生懸命な教師ほど、
全力で頑張った見返りとして、
全ての生徒から信頼されたい、
全員を完璧に動かしたいという願望が
人一倍強いのかもしれません。

でも、そんな思いから、
うまくいかないと腹を立てたり、
叱責したり、ひどく落ち込んだりするのは
不健康で危険です。

私は、このような思い込みは、
教師特有の「イレイショナルビリーフ」
かなと思っています。

イレイショナルは、
irrational つまりrational(理のある)の否定。

ビリーフ(belief)は信念という意味なので、

irrational beliefとは、
「非理性的な思い込み」
というカンジになるのでしょうか。

突然、余談ですが、
「無理数」のことを英語で、

irrational number

といいます。

rational number が有理数なので、
無理数とは「有理数ではない数」
という意味になります。

でも何か変ですね。

そもそも、有理数(理のある数)ってなんでしょう。

有理数は、整数の比(の値)で
表すことができる数(分数)なので、
本当は「可比数」とでも言いたいですね。

実は、もともと有理数は、

ratio-nal number

と書かれていたのですが、ハイフンをとって、
rational として訳してしまったために、
「有理数」となったといわれています。

ratioは「比」のことなので、
ratio-nal は文字通り「比にできる」
ということになります。

有理数は誤訳だったというわけです。

すみません。
つい、数学の方面にいってしまいました。

本題に戻ります。

昔は、私は自分のキャラや、
パーソナリティを過信した「しゃべくり」で
生徒の顔をこちらに向けさせようとしていた
こともあったのですが、
だんだん年を重ねるにつれ、
それに限界を感じました。

そして、気にすべきは、
生徒と教師の関係性よりも、
グループ内の生徒どうしの
心的融和だと思うようになりました。

そこで、今は、グループワークを行う際には、
自分語りによって教師の方向に
目を向けさせるのではなく、

適当なアイスブレイクによって、
グループメンバーどうしに目を向けさせ、
空気をほぐしておくことに気を配っています。

グループ関係図01LT

グループ関係図02LT


今年の2月に、ベネッセで、
240人にグループワークを行う経験をしました。

1人では大変なので、急遽、会場に来られていた、
和田さん、松嶋さん、内橋さん、三浦さん、
跡部さん、小竹さん、といった
最強メンバーに声をかけ「クリエイティブ・チーム」
(これもグループワークを活性化させる重要な要素)
を結成しました。

私が、いよいよグループワークを始めようとしたとき、
和田先生から「待った」が入りました。

「場の空気が堅すぎる。ほぐさないと!」

という指摘を受け、
和田先生が中心となってアイスブレイク(自己紹介)を
行ってくださいました。

すかさず、ベネッセの岩崎さんが、
スクリーンにタイマーのアプリを投影します。

こういうアイテムも重要ですね。

ほんの数分のアイスブレイクでしたが、
一気に場が和みました。

もし、私が堅い空気のまま、
グループワークに突入していたら
大変なことになっていました。

和田先生の場を見る力と、
機転を働かせた巧妙な仕掛け、
そしてリーダーシップに
あらためて敬服するとともに、
アイスブレイクの重要さを感じました、


皆さんは、どのようなアイスブレイクを行っていますか?


最後に、私のブログに記していた、
アイスブレイクの記事を以下に示します。

アイスブレイク①
岡山で行った授業でのアイスブレイクです。
私は、その時間で学ぶ内容につなげるような
アイスブレイクを意識しています。

アイスブレイク②
秋田県の大曲高校で行ったアイスブレイクです
簡易なワールドカフェ型を経験してもらいました。

アイスブレイク③
産業能率大と港北高校で行ったアイスブレイクの様子です。
皆で意見を出し合うことの良さを経験してもらいます。

次回はグループワークにおける
グランドルールについてまとめようと思います。

 

ぼんやり過ごす代休日

今日は、代休日です。

やるべき仕事や、準備が目白押し。

さあ、何からやろうかと悩んだ末、
結局選んだのは休息でした。

自宅から車で5分のところに
人気のおソバ屋さんがあります。

はらぺこ

週末にはどの時間帯でも行列ができていて、
なかなか入りにくいのですが、
さすがに今日は空いているだろうと思い
出かけました。

でもやっぱり混んでいました。

このお店は、「美味しんぼ」にも
取り上げられた店で、
原作者の雁屋さんと店主が共同で開発した
ソバ冷麺も有名です。

ですが、私は更科の大モリを注文。

はらぺこモリソバ


満足でした。


自宅の庭に目をやると、バラが綺麗でした。
朝出かけて夜帰る毎日なので、
こうして、昼に見れるのはありがたい。

6月バラ1


飼っている亀が見えななくなったと思ったら
しげみに隠れていました。

6月カメ

ゆっくりと時間が流れています。


せっかちな私ですが、
たまには、こんな一日もあっていいのかな。



 

父の日ギフト

先日、娘夫婦から、父の日ギフトということで、
安比高原の超肉厚のポークや、
ホワイトチーズ、ソーセージなどを
いただきました。

というわけでポークステーキを作りました。

柔らかくてジューシーで、
こんな美味いポークは初めてでした。

安比豚01

焼き加減も我ながら上手くいきました。

微塵切りしたたっぷりの玉ねぎを、
ワインと肉汁で炒めて
シャリアピン風ソースにしてみました。

かおりん(布施 香)さんの
オリーブオイルを使ったので、
肉もソースもクセが無く、
すっきりと澄み切った味になりました!

チーズは、餃子の皮に入れて
オーブンで焼いたのですが、
チーズがまるでモチのように伸びる伸びる。

伸びるチーズ


堪能しました。

6月11日の食卓LT



 

ホットスプリング市との交流

6月6日に、アメリカアーカンソー州の
ホットスプリング市から、
高校生4名を含む6名の訪問がありました。

授業参観だけではなく、
英語部との交流、琴の合奏、
復興教育講演会への参加
などの活動を行ってもらいました。

私は残念なことに、
出張のため参観できませんでした。

副校長先生が撮られたビデオから
その一端を1分半の動画で紹介します。

琴の演奏では、2年生の
音楽選択生徒の有志が対応。
全員が着物で応じている姿に
感激している様子でした。

仕掛人の松岡先生ありがとうございました。




さて、ホットなニュースがあります。

ホットスプリング市に、
ASMSAという高校
(Arkansas School for Mathematics , Sciences and the Arts)
があります。

数学、科学、芸術のための
興味や適性を持っている
才能ある学生の教育に特化した高校で、
2013America ’s Best High Schoolにおいて
全米13 位に置づけられているそうです。

今、このASMSAと花巻北高校が
姉妹校提携を交わす準備を進めています。

STEM教育(Science(科学)、Technology(技術)、
Engineering(工学)、Mathematics(数学))
の充実が叫ばれていますが、
私は、そこにアートの視点を入れることが
必要ではないかと思っています。

サイエンス&アートですね。

そんな私の思いにビビッときた学校なので、
何とか生徒間での交流ができないかと
感じていたところでした。

今後、関係の皆様と打合せて、
姉妹校提携を目指していきたいと思います。


 

「赤いぼうし」の根底にある「他者への眼差し」  

「数学教室」7月号が届きました。

数学教室201607


連載「数学という名の自由の翼」は
20回目となりました。

今回は「たかが電卓、されど電卓」というテーマです。

また、この号では、
書評も書かせていただきました。

安野光雅先生と野崎昭弘先生による
「赤いぼうし」という絵本です。

安野光雅

以下に、抜粋して紹介します。

安野光雅画伯は日本を代表する絵本作家ですが、
数学やサイエンスにも
造詣が深いのはご存知のとおり。
私は学生時代「数学セミナー」(日本評論社)に
氏が連載していた、
洒脱で粋な「算私語録」の大ファンでした。

「赤いぼうし」は絵本とはいっても、
友人である野崎昭弘氏という、
これまた稀代の数学者との共著なので、
実は、論理に関する堂々たる数学書でもあります。

時・場・筋の三一致則の展開が、
爽やかなそよ風のように心地よく、
ワクワクしながらページをめくり、
考えること、推理することの楽しさを、
知らず知らずのうちに体験できます。

そうです。「赤いぼうし」は、
親子で楽しむ絵本であり、
堂々たる数学書であり、
そして、初めて出合う
推理小説なのかもしれません。

そして、巻末に大人向けの
詳しい解説がついているので、
高校数学の教材として授業で扱うこともできます。

昔、私が勤務していた高校に、
アメリカ人の学生さん8人が視察に訪れ、
彼らと日本の高校生とで、
数学の合同授業を行ったことがありました。

何を教材にしようか迷った末、
この「赤いぼうし」を選びました。

なぜこれを選んだかというと、
「日本人とアメリカ人は、
言語も習慣も価値観も違うかもしれないけれど、
物事を論理的に筋道立てて考えることには
国境がないのではないか」
という仮説を実証してみたかったからです。

授業のゴールを、
「命題とその対偶は真偽が一致する」
として展開しました。

<中略>

私が、この「赤いぼうし」を読んで面白いと感じたのは、
自分の帽子の色は、
相手の手が挙がる、挙がらないという
「行動」から判断されるというところです。

それをつきつめて考えると、
「相手がいるから自分がいる」という
「他者への眼差し」が、
この絵本の根底にあると読み取れます。

私の息子が小さいころ、
この実験をしたことがあります。

「自分が赤い帽子だと思ったら手をあげて」というと、
子どもはだいたい
「カンで」「さっき白だったから今度は赤」などと、
周囲の状況から論理的に結論を
導き出すようなことはせず、
自分だけの世界で勝手に考えてしまいます。

そんな子どもの行為を大人は笑うかもしれません。

でも、今の世の中を見ると、
少数の意見だからと切り捨てたり、
自分の意見と違う人を排除しようとしたり、
レッテルを貼ったり、
論理で負けそうになると強弁をふるったり、
上に立っている者が、権力によって、
それに反対する意見を封殺しようとしたり。

そんなことがまかり通っていると思いませんか。

そこには、「他者に対する思い」という
想像力が欠如しているからと私は感じるのです。

野崎先生は、「赤いぼうし」のあとがきで
次のように語ります。

「もし・・・だったら」という考え方はとても大切です。
この考え方のおかげで
数学が今のように発達したのだ、
といってもいいくらいです。
この本のねらいは、この「もし・・」という考えの紹介です。


「もし・・」は、正しい推論を行うために大切なこと。
そして、科学的探究心、
論理的思考力の原点であると思います。

でも、それだけではありません。

「もし・・」は、相手の立場に立って考えること。
他者の意見に耳を傾けること。

つまり、自分と異なる価値観を受け入れることで
新しいものを生み出そうとすることでもあると思うのです。 

「赤いぼうし」は、
野崎氏が言う「もし・・」で始まる展開によって、
他者を説得する力、説明する力を育てます。

そして同時に、安野氏の
優しく温かなアートの世界が相まって、
他者の意見に共感し、支援する力を育てます。

この2つの力は、社会的知性と呼ばれるものです。

それは、AI(人工知能)が人間に追いつけない
能力でもあるといわれています。

そうです。この「赤いぼうし」は、
親子で楽しむ絵本であり、
本格的な数学書であり、
また、初めて出合う推理小説であり、
そして、創造的知性と社会的知性を育てる
倫理の本でもあるのです。


 

おもかげ復元師

6月6日に、「おもかげ復元師」の
笹原留似子さんの復興教育講演会が
本校で行われました。

おもかげ復元師とは、死者の顔を、
できるだけ微笑みをたたえた顔に
戻す納棺師のことです。

笹原さんは、東日本大震災後、
ボランティアで、
津波によって命を奪われた死者の顔を、
何時間もかけて生前の姿に復元してきました。

その数は300人を超えたといわれます。

家族は、復元された生前の姿に、
ようやく涙を流し、お別れを告げることが
できるようになるのだそうです。

私は、この日、どうしても外せない
出張が入っていたため、
講演を聴くことができませんでした。

でも、図書担当のT先生が
笹原さんの図書コーナーを
作ってくださいましたので、
今度「心のおくりびと」を
じっくり読んでみようと思っています。

おもかげ復元01LT

おもかげ復元02LT

おもかげ復元03LT


T先生、いつもありがとうございます。

なお、この日は、アメリカの
ホットスプリング市から6名の訪問があり、
彼らもこの講演会に参加しました。

おもかげ講演


言葉はわからなくても
伝わるものがあったとのことです。

 

「カリキュラムマネジメントハンドブック」

「カリキュラムマネジメントハンドブック」
(ぎょうせい)が出版されました。

カリマネハンドブックLT


この冊子は、岐阜大の田村知子先生や
鳴門教育大の村川雅弘先生など、
私と懇意にさせていただいている
方々によって執筆された、
「カリマネ」について
体系的にまとめられた待望の書です。

先日、贈っていただきました。
ありがとうございます。

私は、2014年の2月に、
つくば研修に参加した時、
田村先生や村川先生から
カリキュラムマネジメントについて学びました。

今でこそ、カリキュラムマネジメントが、
アクティブ・ラーニングとともに
大きくクローズアップされていますが、
田村先生は、その10年近く前から
その重要性を解いて、発信しています。

まさにカリマネの女王といわれる所以です。

私は、つくば研修で、
田村先生に一発で魅せられ、
その場で盛岡三高のSSH運営指導委員をお願いし、
快く引き受けてくださいました。

そして、盛岡三高のSSHの評価や、
参加型授業について
貴重な提言を行っていただきました。

現在、学習指導要領の
改訂が進められていますが、
そのキーワードの一つが
「社会に開かれた教育課程」の実現です。

そのために、「何ができるようになるか」という、
つけたい力や目標を明確にして、
「何を、どのように学ぶか」という
設計図を作ることが
カリキュラムマネジメントと言えます。

そして、「どのように学ぶか」
という点にフォーカスして、学習過程を改善し、
主体的、対話的で、深い学びを
目指していくことがアクティブ・ラーニングの
考え方ではないかと思います。

本書には、カリマネとALについて、
次のような記述があります。

「これからの時代に求められる資質・能力を
確かに育成するためには、
カリキュラムマネジメントを充実するとともに、
アクティブ・ラーニングを推進することが
鍵となるでしょう。
両者の考え方や方法がつながり合い、
車の両輪のように働き合うことで、
各学校の教育はよりよく変わっていくことが
できると考えられます」
(第1章p.12 吉富芳正)

また、本書には、嬉しいことに
盛岡三高のアクティブラーニングである
参加型授業のカリキュラムマネジメントに関して
ページを割いていただいています。

その中で、盛岡三高の取組みを
「マインドセット」の問題だとする
私の言葉も紹介していただいています。
(p.144 田村知子)


文科省の提言が、
机上の空論的になっていないのは、
田村先生たちが、
フィールドワークを積み重ねながら
築いてきた現場目線の知見が
反映されているからだと私は思っています。


ところで、カリキュラムマネジメントは、
アクティブ・ラーニングほどには
現場に浸透していない面があります。

それは、私を含め、研修を受けてきた人間が、
現場に広げてこなかったという責任もあります。

そこで、少し長くなるのですが、
私が2014年2月に書いた
ブログ記事を再掲したいと思います。

これは、田村先生の講義で学んだカリマネを、
生徒に伝えられるような
言葉に置き換えてみたものですが、
もしかしたら、現場の先生方の
参考になるかもしれません。

ただ、昔の記事なので、間違い、
勘違いなどあるかもしれません。
そのときはご容赦のほどを。




私は今、「カリマネ」の研修を受講しています。

「カリマネ」とは何なのか。

カリキュラムマネジメントを略して「カリマネ」

これは、学校用語なのですが、
何とか生徒にもわかるように
説明してみようと思います。

生徒にわかるように説明することで、
きっと自分が理解できるのかな、とも思っています。

(人に説明することにより自分の理解が深まる
というのは皆さんも経験済みですね)


では。


皆さんは小学校から、その発達段階にあわせて、
国語、数学、英語、社会、体育など
様々な教科を学習してきました。

また、道徳や総合学習、
文化祭などの学校行事も経験してきました。

各教科や、その学ぶ内容については、
国で作っている「学習指導要領」
によって定められています。

また、学ぶために用いられる教科書も、
国が検定を行ったものを使うことが
義務づけられています。

だから、数学は一生使うことがないから、
といって、数学を学ばないとか、
体育は受験に関係ないからやらない
などといったことはできません。

それは法律違反です。

さて、

国によって学ぶ内容が
決められているとはいっても、
その学校ごとに

「生徒をこのように育てたい」

という目標があるし、
学校独自の課題もあるわけですので、

その目標の実現や課題の克服のために、
指導する内容や方法を
学校独自にアレンジしていくことが必要です。

例えば、本校では、
ほぼ全員が大学進学をするため、
文系・理系のコースを作ったり、
50分7コマの時間割にしたり、
あるいは、SSH指定校なので、
3時間連続の理科実験の授業を設定したり・・・。

このように、教科や総合学習などについて、
指導内容、評価の方法、年間の指導計画、
使用する教科書、日々の時間割などを決めることを
「カリキュラム編成」といいます。

Curriculumの語源は Currereで、

「人生の歩むべき、あるいは、歩んできたコース」

のことだそうです。

では、このように、教育計画を決めて、
その進度表にしたがって
淡々と授業を進めていけば、
自動的に目標が達成されるのでしょうか。

ノーですね。

授業などを行いながら、
もっと本校のスタイルにあった形に
変えていかなければならないことが
見つかるはずです。

というより、そうしなければ、
教師集団として失格です。

例えば、

授業は先生が一方的に進める
スタイルでいいのだろうか。

もっと教科どうしのつながりを
考えてみてはどうだろうか。

テストにでることだけを念頭において
授業をするだけでいいのだろうか。

大学や社会につながる内容を
指導する必要がないだろうか。

生徒が授業に積極的に参加しているだろうか。

などなど。

今行われている教育計画が、
本当に育てたい生徒をつくるものになっているか、

学校の目標や課題を満たす最良のものなのか、

学校全体で、組織的に考えて、
よりベターな方向に改善し、
成果を高めていこうとすること。

これが「カリキュラムマネジメント」です。

それは、単に、教科の単位数や、
年間指導計画、時間割などを
検討するだけではなく、

授業のあり方や、教師集団の意識などを
改革していくことも含みます。

例えば、盛岡三高で行ってきたカリマネをあげると、

「参加型授業」をスローガンにして
授業改革を行ってきたり、

「SDプラン」で生徒が積極的に
発信するような取り組みを
行ってきたことなどがそうです。

このような改革は、終わりはなく、
生徒の意見や、地域の要請なども取り込みながら、

実態を把握し、計画し、実施し、
それを評価し、改善する
(PDCAサイクル)

という流れをサイクリックに継続し、
学校の目標を達成していくのです。

盛岡三高はこれからもカリマネを充実させ、
進路や部活動の実績をあげるだけでなく、

学び甲斐のある楽しい学校、

将来、世の中で「生きていく力」が
しっかり身につく学校

そして、生徒が三高に入学して
良かったと思えるような学校

を目指していかなければなりません。

皆さんも一緒に考えていきましょう。

(2014年2月19日 ブログ記事より抜粋)


 

高P連での嬉しい出会い

今日は、盛岡で家庭部会の総会と、
引き続いて、
岩手県高校PTA連合会の総会でした。

私は、家庭クラブの成人会長なのですが、
何をしたらよいやらわかりません。

でも、家庭科という教科には
とても興味があります。

生活密着、子ども目線、

高齢者・障碍者・女性など
社会的弱者に対する視点、

ものづくり、

地域への関わりや社会への参画、

シティズンリテラシー等々。

大切にしなければならない学びの要素が
たくさん含まれています。

これからいろいろな方から
学んでいきたいと思います。

さて、高P連では、盛岡三高時代の
PTA会長だった水野さんや、
現会長の「お米ブラザーズ」の臼澤さん、
そして、大野高校の長川会長など、
とっても嬉しい出会いがありました。

そして、昨年度まで
本校のPTA会長をされていた佐藤寿美さんが、
県から表彰されました。

おめでとうございます。

懇親会前に、
ちゃっかりステージに上がって記念写真。

高P連ー01LT
やったもん勝ちです^^

そして、講演を行っていただいた、
ガールスカウト岩手県連盟長の
平井ふみ子さんともお話をさせていただきました。

高P連ー02LT

心が揺さぶられる講演でした。

ガールスカウトの活動から、
人や社会への心遣いについて
大きな学びを得ることができました。


 

日食なつこ「あのデパート」

日食なつこさんという
女性シンガーソング ライターを
ご存知でしょうか。

彼女は何を隠そう花巻北高校出身です。

直接授業を持ったことはなかったのですが、
私が以前勤務していたときの生徒です。

当時の文化祭で、今のようなスタイルで
ピアノの弾き語りをしていたことを覚えています。

そして、以前、私の息子のバンド
My Pianoと盛岡で共演したこともあります。

日食なつこ2


ni-juという場所で
カフェライブを観に行ったときお話をして、
CDを購入しました。

日食なつこ1


さて、その彼女が、昨日より、
Youtubeでミュージックビデオを公開しています。

タイトルは「あのデパート」。

そうです。
マルカンデパートをテーマにした楽曲です。

なつこさんは、次のようにコメントしています。

花巻の誰もが必ず訪れる、
私たちの馴染み深い場所が無くなるという衝撃。

そんなシンボルがある故郷花巻や
マルカンの存在の再認識、
そこを今離れて暮らしてしまっている自分への悔しさ。

色々な感情がいっしょくたになって
「マルカンが存在した証明を何か形に残さねば」
というひとつの思いへ
集約していったのだと思います。

きっと花巻市民なら誰でも、マルカンを残したい、
残せないなら何か行動を起こしたいと
この数ヶ月で考えたのではと思います。

地元高校生の署名活動等
様々なアクションがあったとも聞き知りました。

その思いを実現できる場所に、
私は多分普通よりも
ほんの少しだけ近い場所にいます。

ならば私が何かを成さねばという、
それはもうほとんど使命感でした。



今や、日食なつこさんはメジャーになり、
全国的に活躍しております。

いつか花北に来て歌ってもらいたいですね。





 

「MS-DOSからWINDOWS」

アクティブラーニングの必要性を語るとき、
社会の急激な変化への対応
という論点が引き合いに出されます。

知識基盤社会・高度接続社会
といわれる今日の社会変化は、
産業革命や太平洋戦争の前後での
変化に比べられない程大きい
という人もいます。

私も、この例を鵜呑みにして、
しばしば使わせていただくのですが、
実際に、

「産業革命や太平洋戦争の前後での変化
に比べられない」

というのは本当なのか、
あまりにも昔のことで
誰も立証できないのをいいことに、
言ったもん勝ちのフレーズに
なっているのではないか、
などという思いもありました。


なので、最近私は、違う例を考えてみました。

それは、

「パソコンのOSがMS-DOSから
WINDOWSに変わった程の
ドラスティックな変化」


というものです。

どうでしょう。

どうでしょう、といっても、
ま、あんまり賛同は得られない
かもしれませんね(苦笑)。


実は、20世紀後半、
私が盛岡三高勤務時代に、
WINDOWSへの切り替えがあったのですが、
そのときの、職場の雰囲気が、
何となく、今の、アクティブラーニングの
浸透の仕方と似ているような気がするのです。

私は、当時、盛岡三高で情報処理課
という分掌に所属していました。

その時の様子を以下に
簡単に紹介したいと思います。

<MS-DOS時代(1997年度)>
DOSマシン
<当時活躍していたマシンたち。2000年の研究紀要に描いたものです>

盛岡三高では成績処理や
入学試験処理等、あらゆる処理が、
教員がプログラミングして作った
「自作ソフト」で動いていました。

それは秀逸なソフトでしたが、
問題点は、ソフトウェアに融通性がなく、
処理方法も固定されるので、
業務や文書はコンピュータの
都合に合わせたものになるということです。

また、ソフトウェアのカスタマイズも
専門的なので、結果として、
コンピュータは特別の「できる人」しか
扱えないという世界観が生まれていました。

多くの先生は、一太郎などの
ワープロソフトを使う以外は、
専門家が開発したソフトの手順に従って、
何も考えず、データを入力する
という操作しか行っていませんでした。

また、DOS上で複数のアプリケーションを
立ち上げて複合的なタスクを行う
ということも考えられませんでした。


<WINDOWS元年(1998年度)>
DOS-WIN.jpg
<当時のPCルームの状況。2000年の研究紀要に描いたものです>

前年の状況から、
OSをWINDOWSに代えよう!
と声を大にして叫んだところ、
じゃあ、いいだしっぺのお前がやれ
ということで、WINDOWS元年となりました。

成績処理や進路資料作成ツールなど、
PASCAL、N88BASICなどの
プログラム言語で作られた過去の遺産を、
WIN版に変えていくのが
本当に命を削るような作業でした。

多くの先生方は、
「そんなのボタン一つでできるんでしょ」
という感覚なんですね。

そう。問題は職員のマインドだったのです。

例えば、エクセルのVBAマクロを使って
調査書作成ツールを作ります。

データを入力して、
生徒の番号を指定すれば、
その度に、それぞれの生徒の
調査書ができあがるわけです。

しかし、これを拒絶する先生方が
少なからずおりました。

クラスが40人なら、40枚のシートに
それぞれ表示されなければ
嫌だというのですね。

つまり、すべてワープロ感覚なんですね。

ちゃんと全部が手の内にあって、
見える形でなければ不安だというのです。

一番つらかったのは、PCをある程度
使いこなしている人たちのマインドです。

「自分は、DOSのソフトで何でも
不自由なくまかなえる。
だからWINに代えられるのは迷惑」
「ワープロは一太郎5が最高。
エクセルなんかよりロータス123や桐で十分」

などと論陣を張られます。

何か今の、アクティブラーニングを
批判する言葉を思い出してしまいます。

そんな彼らのために、
DOSマシンも残しているのですが、
例えば、成績伝票のエクセルファイルを
各教科担任から入力
(もちろんネットワークはありませんので
順番に入力するのですが)
してもらう時など大変でした。

DOSマシンユーザー達は、
私にフロッピーディスクでデータをよこしたり、
あるいは紙ベースで渡されたりします。

もっとひどいのは
「書院」(シャープのワープロ)の
ファイルをよこす先生もいましたね。

私は、ため息をつきながら、
ファイルコンバートしたり、
手入力をしていました。

でも、多分それは意地悪ではなく、
WINDOWSは凄いものなんだから、
何でも瞬時にできるんでしょ、
という思いを持っているのから
なんだろうとも思います。

何か、この辺も、
アクティブラーニングの浸透と
同じような構造を感じます。

DOSマシンからプリンターなどの
デバイスを少なくしていったら、

ある先生から、

「WINDOWSだかなんだか知らないが
そんなものはいらない!」

と飛びかからんばかりに
怒鳴られたこともあります。

実際その方は、数年後、
教育センターの研修指導主事になるのですが、
何と、WINDOWSの利用の推進を
担当していて、あ然としたのですが。

このような状況の中で思ったのは、
WINDOWSへの転換で大切なのは、
先生方のマインドこそであるこということでした。

つまりWINDOWSは
ただの処理速度を速めるものという考えや、
これまでの自分のやってきたことが
そのまま保持されなければだめだ
という考えを覆す必要があるのです。

翌年、簡易なサーバーを立てて、
実験的にネットワークを構築するのですが、
そうなると、更に先生方のマインドを
変えていくことが要求されます。

GUIによる直感的な操作、
データの共有という考え、
ネット上でコンピュータは
端末という存在になること、
複数のアプリケーションを
同時に使うことで、
全く新しいタスクが生み出され、
仕事そのものが変わっていくこと、

などなど。


DOSマシンは一つのタスクに
一つのソフトを対応させてじっくり処理をする。
プログラミングなどを含め
コンピュータの知識・技能に
精通している人が勝ち組。

WINは複数のアプリを組合せるとともに、
更にネット上からいろいろな情報を取り込んで
複合的な仕事を行うので、
構成力やアイデアがものをいう。

この辺も、アクティブラーニングを彷彿させます。

さて、ここから今や十数年経過しましたが、
DOSマシンという言葉は
死語になってしまいました。

コンピュータを使った仕事も
「処理」から「創造」という方向に
進んでいるような気もします。

まさに、
「産業革命や太平洋戦争の前後での
変化に匹敵する変化」
なのかもしれません。

では十数年後、アクティブラーニングは
どうなっているのでしょうね。



かつてのPCルーム
<当時のPCルームの俯瞰図。2000年の研究紀要に描いたもの>

注1 
MS-DOSで動いているPCを
「DOSマシン」と表現しました。
DOS自体を古くてだめなものという意味で
とりあげているわけではありませんので念のため。

注2 
私は使っていないので、
マックユーザーの方から
ご意見があるかもしれませんね。
ごめんなさいというしかありません。


 

「関西桜雲同窓会」

土曜日は、大阪「神仙閣」で行われた
関西桜雲同窓会に出席しました。

14期の山折会長以下
20名の同窓生が参加されました。

前夜は、支部長の藤井様から
とても手厚いおもてなしを受けました。
ありがとうございます。

宿泊したのはホテルの26階でしたが、
ハトが遊びに来ていました。

関西同窓会04

山折会長は85歳になるのですが、
とてもお元気で、冒頭の挨拶の中で、
宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の一文
「ヒデリノトキハナミダヲナガシ」の
いくつかの解釈について、
ミニ講演を行っていただきました。

今年は、宮沢賢治生誕120年ということで、
賢治の雨ニモマケズが書かれた
手帳が公開されます。

今度、賢治記念館に行く楽しみが増えました。

関西同窓会03

山折先生にお願いしてサインをいただきました。
本校の図書館に展示します。

桜雲同窓生の方とお会いして感じるのは、
「黒橋魂」「桜雲臺精神」が生き続け、
年を経るごとに、確固たるものになっている
ということです。

それが、ぶれない太い軸となり、
母校への強い思いにも
つながっているのではないかと思います。

私は、挨拶の中で、
人工知能が進展し、
産業構造や働き方が大きく変化する
といわれる現在、
「黒橋魂」のような精神性が
注目されていくのではないか
という話をしました。

高校を卒業しても生き続け、
年月が経つにつれ強靭なものになっていく
そのスピリッツは、
人工知能が決して追いつけない
知性を生み出して行くと思うのです。

関西同窓会06
乾杯は事務局の牛崎先生。
途中、剣道部の個人の
インターハイ出場ニュースが入りました。

同窓会は校歌に始まり、
花校賛歌を皆で歌い上げ、
幕が閉じました。

大学4年生も2人参加してくれましたが、
両名とも複数の内定を得ているとのこと、
心強く思いました。

関西同窓会05


終了後は、同窓会長と
JAL花巻最終便で帰りました。

関西同窓会02LT

花巻空港到着が18:30だったので、
吹奏楽部の定期演奏会の
第二部に間に合うだろうということで、
急遽、花巻市民文化会館に直行しました。

超満員でしたが、何とか紛れ込みました。
本当に素晴らしい、感動的な演奏でした。

吹奏楽部の皆さん、ありがとうございます。

関西同窓会01

この日も、とても充実した一日でした。

 

「京都工学院高校と高校再編」

最近、PCに触れる機会がなく、
アップが遅くなっておりましたが、
金曜日から関西に遠征しておりました。

6月関西ー01LT
花巻-伊丹便初めて使いました!

金曜日は、筒井洋一先生のご案内で、
京都市立京都工学院高校を
訪問させていただきました。

6月関西ー03LT
筒井先生のMINIで案内していただきました

6月関西ー02LT
スピードメーターはまるで体重計。
260km/hまで表示があります。


6月関西-04LT

私と筒井先生の他に、
立命館宇治高校の小竹先生、
堀川高校の紀平先生、
そして筑波大の五十嵐先生も加わり、
とても楽しく充実した一日になりました。

6月関西-11LT
素敵なメンバーと

進路指導主事・フロンティア理数科主任の
有本先生にお骨折りいただきましたが、
感激したのは、設立に関わってきた
砂田校長先生が、最初から最後まで、
私たちにお付き合い下さり、
これからの学校づくり、人づくり、
ものづくりについて
熱く語っていただいたことです。

そのほとばしる情熱に圧倒されながら、
私も頑張ろうという思いを強くしました。

工学院高校は、洛陽工業高校と
伏見工業高校という伝統校が統合した高校です。

岩手県でも、人口減少問題による
学校再編が行われています。

特に、工業高校は、今後数年で、
7つの学科が無くなる
という方向性が示されています。

整理整頓のマネジメントの基本的な考え方に
ECRSというものがあります。

排除・廃止(Eliminate)
統合(Combine)
順序の変更・置き換え(Rearrange・Re-place)
単純化(Simplify)

というものですね。

学校再編でいうと、
E=廃校、C=統合というところでしょう。

高校再編問題は、
このような整理、合理化、効率化といった、
ある種、教育的な視点が排除され、
行政主導で進められるため、
生徒、保護者の不安や、
地域、OBとの軋轢が
クローズアップされがちです。

ところが、この工学院高校は
そういったタイプの再編統合ということではなく、
未来志向の意図を持つ
現場の先生方の発想によって、
戦略的に生み出されているのが特徴です。

ですから、従来の工業高校の持つ
イメージとは全く異なります。

どのように違うか。

それは、OSがMS-DOSからWINDOWSに
変わる程の違いがあります。
(って言っても伝わらないかな)

学科は、ものづくり(メカトロニクス、エレクトロニクス)、
まちづくり(都市デザイン、建築デザイン)
の2領域をもつプロジェクト工学科と、

理工系大学への進学を目指す、
フロンティア理数科という
独特な構成になっています。

簡単に、そのコンセプトを言うと、
恵まれた教育環境で専門を磨きながら、
ICTの活用、STEM教育の充実、
プロジェクトゼミなどによって、
横に連携し、多様な力を合わせて、
視野・知識に横幅のある人材を育て、
新しい価値を生み出していく
というものと私は理解しました。

有本先生によると
「発想の原点にあったのは、
学科をどうするかではなく、
これからの社会でどんな人材が必要か。
開設準備室の会議では、
周囲から心配されたほど、
メンバーで侃々諤々、怒声も飛び交わせて、
徹底的に議論」して、
2つの学科が生まれたとのことです。

これは、高校再編を行う上で、
非常に大切なスタンスではないかと思います。

往々にして各県で進められる高校再編は

人口減少などのネガティブな現状認識と危機感
→行政主導による再編計画
→地域への形式的な説明会
→地域の不満

という負のスパイラルを抱えていると思います。

ところが、工学院高校では

①社会の発展と人類の幸福に貢献できる人材を
 育成するというポジティブな出発点から議論していること

②そのため、教員が「教育屋の視点」から
 意見を出しあえること

③さらに、産・官・学が知恵を出し合うテーブルがあり

④そのことによってこれまでの慣例にとらわれない
 新しい発想による学科が生まれたこと

⑤更に、統合によってランニングコストが
 大きく削減されたことで、他の資源に
 資金をまわすことができていること


とても、意欲的、能動的な
高校再編のサイクルであると感じました。


もちろん、岩手ではそれを真似ることは
簡単ではないとは思いますが、
底に流れる、明るい未来を築くための
よりよい学校づくりをどうするか、
という軸足を、私たちは
再確認すべきではないかと強く思いました。

今回のツアーを企画していただきました、
筒井先生、
そして、砂田校長先生、有本先生はじめ、
工学院高校の先生方ありがとうございました。

6月関西-10LT
数学の授業風景。
生徒全員にタブレットが配布されています。
ロイロノートを用いておりました。


6月関西-15LT

6月関西-07LT
充実した最新式の設備が並びます。

6月関西-08LT

6月関西-09LT
数学、物理、工業との連携を視野に入れた
STEM教育を標榜しています。
演示実験をしてくれた先生が、
とても楽しそうに教えてくれたのが印象的でした。


6月関西-14LT

6月関西-12LT
展望台、プレゼンルーム、大ホールなど
超高校級の施設です。


6月関西-06LT
ラグビーの強豪校だけあって人工芝のラグビー場です。

6月関西-05LT
カフェテリアから桃山城が展望できます。


 

「なぜ管理職試験を受けたのか」

今日は、私が企画・運営を担当している、
校長協会の第1回教育課題検討委員会
の日でした。

この委員会のミッションは、
4月に県内の全校長に教育課題の提出を依頼し、
出された教育課題を集約し、
今年度の校長協会としての重点目標と
具体的要望事項をまとめるというものです。

さらにそれを、管理運営委員会で、
予算に関する事案とすり合わせた上で、
県教委への要望書を作成し、
課題解決にむけての懇談を行う
という流れになります。

今日は、私の作った叩き台を
検討するという会議でした。

実は、私は、本校に赴任し、
この委員会の担当になったとき、
最初はとても憂鬱でした。

一体どのような手順で行えばいいのだろう。
引継ぎのファイルを見てもわからないことばかりでした。

日々の業務に追われる中、
私は、何とかヘマをしないように
という気持ちが先立っていました。

何をどういう順で「こなす」のか、
昨年度のファイルと睨めっこして
「例年どおり」の形で
しのいでいくことばかり考えていました。

ところが、私自身が普通科部会の
教育課題を出すために、
本校の職員と対話したり、
また、各部会・委員会からあげられた
課題をまとめる作業をしながら、
自分の中に一つの問が生まれました。

そして、その問を立てたことで、
自分の中に眠っていた
ある思いに気づくことができました。

その問は、

「なぜ自分は管理職試験を受けたのか」

というものでした。

なぜ管理職試験を受けたか。
それは校長になることなのか。
そうではない。それは目的ではなく、
あくまで手段なのだ。

目的は「いまの教育をよりよくすること」
だったはずだ。
それを実現するための手段として、
自分は管理職になる
という道を選択したに過ぎない。

そんな自問自答がありました。

「目的」は「夢」と置き換えることもできます。

学校現場に横たわる課題を見つけ、
様々なアイデアを出し、行動を起こし、
そして他者と共創し、よりよい学校、
よりよい教育環境をつくりだすことが、
今の自分の「夢」といってもいいのだろうと思います。

植松電機の専務の植松努氏は
講演会などで、よくこんなことを言います。

「自分の夢が、夢か手段かを判断するためには、
その夢にプランBがあるかどうか考えてみるとわかる。
プランBが思いつかない場合、
それは夢ではなく手段であり、
その向こう側に夢がある」


なるほど「校長になる」にはプランBはありません。

では、「なぜ、校長になったか」と問われれば、
私は「よりよい学校をつくるため」と答えると思います。

すると、それには「校長になって学校経営を行う」
以外にも様々なプランBが考えられます。

「いち教師として良質の授業を提供し続ける」

「部活動の指導者として心身ともに健康で、
地域に貢献する子どもを育てる」

「担任として生徒との触れ合いを通して
彼らの人生をサポートする」

「教育行政の道に進んで、改革の本丸に関わる」

などなど。

いろいろな道があり、それらはどれも同じように
「よりよい学校をつくる」という夢につながる
という点で、等価であると私は思います。

そう考えたとき、私が担当する、
教育課題検討委員会の活動は、
部活動や授業を持たない校長にとっては、
まさに、夢の実現のための、より具体的で、
直接的な試みであるということに気づいたのです。

私は、このことに気づいたことで、
「やらねばならぬ」の呪縛から解放されました。

自分が、教育現場で、理不尽に感じていることや、
信念を持って変えたい、守りたい、
と思っていることを、
素直に出せばいいんだ。

そして、他の委員の方々との叡智を結集して、
解決のために前進していこう、と。

そう考えると、これは、多忙に拍車をかける
苦痛なタスクなんかではなく、
非常にやりがいのある仕事だと合点がいきました。

そして、前例を気にせず進めていくことができました。

手前味噌な話で恐縮ですが、
私は、昨年度、他県の多くの学校や
教育委員会などから依頼を受け、
アクティブラーニングについての講演や
出前授業をさせていただきました。

多忙な中で、校務に差し支えないように
時間をみつけてやりくりしました。

大野からの移動も大変です。
もちろん謝金もいただきません。

でも、こんなにしてまで、全国を回ったのは、
お金を稼ぐためでも、
自分を売り込むためでもありません。

単純に「思いを行動にして伝えたい」

そして、

「全国の同志と繋がって教育をよりよいものに変えたい」

ということに尽きます。
そういう中で、仲間ができ、彼らとの交流の中で、
自分を更新し、強くなることができたと思っています。

このようなアクティブラーニングの推進の取組と、
今回の教育課題検討委員会の仕事は、
私の中ではひとつに繋がっていると信じています。



 

「山折先生の図書コーナー」

6月4日に関西支部桜雲同窓会の
総会が以下の通り行われます。

日時 6月4日(土) 11:00~14:30
会場 神仙閣 大阪店

ところで、関西支部同窓会会長は、
宗教学者の山折哲雄先生です。

昨日、図書館に足を運び、
山折先生の著書を探してみました。

すると、何と50冊近くの著書が
あることがわかりました。

脈絡なく並べて写真を撮ってみました。

山折04


すると、図書担当のT先生が、じょうずに
ピックアップして、山折先生の
図書コーナーを作ってくださいました。

山折02

山折01

山折03


私はただ並べただけなのですが、
こうやってディスプレイすると、
何かウキウキしますね。


T先生は、とっても楽しみながら、テーマを設定して
いつもこのようなコーナーを作られています。

このような思いを込めた「ひと工夫」が、
図書館への親しみや、
新たな本との出会いを生むのですね。




図書分類法によって本を分類することで、
書籍を検索することが容易になる。

それは、目的の本を見つけようとする
ユーザーにとって必要なシステムであろう。

一方、著者や、テーマによって、
いくつかの図書をクローズアップすることで、
訪れた人の心を動かしたり、
啓蒙したりすることができる。

図書館という場が、
書籍を蓄積する場所から、
知を創造する能動的な場になるのである。

それは、蓄積された知識を構成し、
言語などを用いて表現するという活動にも似ている。

学力の3要素に謳われている、
「思考・判断・表現」とは、
思考し、判断し、そして表現する、
という一方向的な活動をいうのではなく、

「表現」を注意深くみることで、
その人の「思考」を探ることができるという、
循環的なものと考えるべきである。

例えば、私が、自分の所有している本から
ピックアップして

「しもまっちのおススメ数学書」

などといったコーナーを作ったとする。

それは、他者に読んで欲しい
と思う本を提示することである。

でも、その一方、

「しもまっちって、
こんな本を選ぶような人だったんだ(笑)」

などと、私の思考や、もしかしたら生き方まで
丸裸にされてしまうかもしれないのだ。

それはコワイことでもある。

だから、そのことも意識して、
メタな視点を持ちつつ、躍起となって
選んで並べるだろう。

ちょっと自意識過剰かな。

でもそれは楽しい活動でもある。

人は表現しようとするからこそ
考え出すところがある。

そう。

こうやって書いている
このブログの記事もまさにそうなんだよね。