Something Nice 金子みすゞ

先日、大野高校に、
金子みすゞ記念館の館長の
矢崎節夫様から本が贈られました。

みすゞ01

みすゞ02

「Something Nice」という、
金子みすゞの詩の英訳集です。

実は、昨年の同じ時期にも、
金子みすゞの3冊の詩集が、
館長の丁寧な手紙とともに
寄贈いただきました。

そのときの記事はこちらです⇒★★★

金子みすゞ記念館では、
東日本大震災津波の後、
「こだまでしょうか募金」をつくり、
福島、宮城、岩手の3県の小・中・高校に
詩集を贈る活動を行っています。

相当な冊数になると思われますが、
お手紙には、館長の直筆で
学校の宛名と署名が書かれてあります。

本当に尊い活動で、ありがたいですね。

今回贈られた「Something Nice」は、
金子みすゞの詩と、
その英訳が対になって書かれています。

本校の英語の菅原先生に見せたところ、
授業で使ってみたいとのことでした。

金子みすゞ記念館からの厚意にこたえるには、
生徒のために活用させていただくことが一番です。

みすゞは、26年という短い生涯の中で、
512編もの詩を作りました。

彼女の全ての作品に共通しているのは、
「『私とあなた』の自分中心の視点ではなく、
『あなたと私』のまなざし」と
矢崎館長さんは述べています。

彼は、福井市の公開講座で
次のような話をしています。

震災の時に流れていた、
ACジャパンの広告の
「こだまでしょうか」を例にとると、
この世の中に自分一人しかいなかったら、
『遊ぼう』とも『馬鹿』とも、
『ごめんね』とも言えませんよね。
私の言葉を聞いてくれ、
返してくれるあなたがいるからこそ、
こだまが成り立つんです。
人間は一人では生きていけないということ。
それは「大切なあなたがいて、私がいる」
というまなざしなんだ。
(参考・引用 福井新聞)


では、この「Something Nice」から
「私と小鳥と鈴と」の英訳版を紹介いたします。

Me, a Songbird , and a Bell

Spread my arms through I may
I’ll never fly up in the sky.
Songbirds fly but they can’t run
Fast on the ground like I do.

Shake myself though I may
No pretty sound comes out.
Bells jingle but they don’t know.
Lots of songs like I do.

Bell, songbirds, and me
All different , all just right.


私と小鳥と鈴と

私が両手を広げても、
お空はちっとも飛べないが、
飛べる小鳥はわたしのように、
地べたを速くは走れない。

私がからだをゆすっても、
きれいな音はだせないけど、
あの鳴る鈴は私のように、
たくさんの唄は知らないよ。

鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。


 

部屋片づけ?

今日は一日
部屋の片づけに勤しみました。

私は片づけにはこだわりますよ。

といってもBGMですが。

どんなレコードをかけながら
片づけるかは重要です。

今回は、
女性ボーカルを中心に攻めてみました。
昔大好きだったクリスコナーを
久しぶりに聴きました。

6枚もLPを持っていたことが
わかったので並べて写真を。

CHRIS.jpg

おやつは、昨日「砂田屋」
で買ってきたシュークリーム。

シュークリ

これは「砂田屋」史上最高
というふれこみのものです。

社運をかけての販売!なんつって。

でも今まで食べたシュークリの中でベストかも。

ただ、生地がクロワッサンということと、
クリームがたっぷりなので、
食べるのが大変。
流し場でボロボロこぼしながら
食べてしまいました (T_T)

さて、片付けているうちに、
机の中から、カウントベイシーの
貴重な写真が出てきました。

ベイシー

1983年にベイシーが
盛岡グランドホテルで行ったコンサートの
レセプションで撮影した写真です。

写真OKということで、
私は、許可をいただいて
8ミリ映写機(古い!)での
撮影もさせてもらいました。

この来日の後、
ベイシーは亡くなっているので、
その8ミリの映像はとても貴重だと思います。

でもこのフィルム、
あるジャズ喫茶のマスターに
差し上げてしまって手元にないのです。

残念!



片づけもさっぱり進みませんね。



 

帯島スポ少がリアスリーグ制覇

『リアスリーグ』という岩手県沿岸部の
少年野球のチームを対象にした
学童軟式野球リーグがあります。

これは、被災地の復興を担う
子供たちの心の育成と、
野球少年の夢の懸け橋として
2012年に立ち上げられたプロジェクトです。

決勝戦はプロ野球千葉ロッテの本拠地、
QVCマリンフィールドという
夢舞台で行われるという特典があります。

今年の第3回大会は51チームが出場し
激戦が繰り広げられましたが、
何と!頂点に輝いたのは
大野の帯島スポーツ少年団なのです!!

12月24日に、
私は種市庁舎の総務課に出かけ、
来年度の事業の打合せを行っていたのですが、
ちょうどそのとき、帯島の選手たちが
町長のところに表敬訪問に訪れていました。

目を輝かせながら
爽やかに挨拶をする選手たちの姿に感動。

そういえば、彼らは、大野高校の
地区懇談会にも参加してくれましたね。

今回の経験はきっと皆さんの
大きな財産になるでしょう。

遅ればせながらおめでとうございます。

帯島スポ少


 

高校再編計画案

昨日の岩手日報に
高校再編の県教委案が報じられました。

再編日報01

再編日報02



大野高校は、

●地域の中学生人口の減少、

●交通の便がなく他地区からの
 定員確保が困難であること、

●洋野町という1つの町に2つの学校があること、

などから当然、
統廃合の矢面に立たされていました。

そのような中、今年度は、
何とか大野高校の存続をという
地域の要請に応えるべく、
地域に根ざした活動、
特色ある取組や企画を行い、
それらを様々な形で提言、発信してきました。

これらは、学校内だけではなく、
昔から大野高校を見守り続けてきた方々、
実は地域内に満ち溢れているリーダー、
そして、大野の外側から
大野高校を応援してくれる人たち、
などの力を得て実現できたものでもあります。

お陰様で、今回の県の計画案では、
2019年度、つまり平成31年度から
1学級募集になるという、
統廃合や校舎制の導入も無い、
非常に穏やかな案を提示していただきました。

統廃合問題を乗り越えることが
私の大きなミッションの一つでもあったので、
まずは無事に一段落ということで、
ホッとしております。

でも、大切なことは
2020年の学級減の高校数を見てもわかる通り、
学校再編は県全体の課題であるということです。

だからこそ、対症療法だけではなく、
「学び」の構造の大胆なパラダイムシフトを
考えていく必要もあるということでしょう。

大野高校がこれから、地域との関わりの中で
どのような学びを提示していくかは、
こと大野の問題だけではないということを
あらためて感じています。

関係者の皆さん、
そして、大野高校を応援して下さった皆さん
ありがとうございました。





 

クリスマスコンサート

12月23日にグリーンエコー主催
クリスマスコンサートが行われました。

そのダイジェスト動画をつくりました。
5分にまとめました。




とても楽しく、充実した一日でした。


 

Future Session2015

12月21日に大野高校で
「Future Session2015」を行いました。

大野在住の方をゲストに招いて、
未来の働き方や、
大野という場所がどう変わるかなどについて、
考えていこうということで企画したものです。

最初にお話しされた布施 香さんは、
「フェアリーチェ」のオーナーです。

イタリアのアンティークや、オリーブオイル、
ワインなどの紹介、販売、普及を手掛けています。

その一方で、オリーブオイルソムリエ、
野菜ソムリエ、オーガニックコーディネーターとして
全国を飛びまわっておられます。

実は、この翌日の10時から、
東京でイベントがあったのですが、
「東京に行くのも久慈に行くのも同じこと」
とおっしゃり、
東京行きを翌日早朝出発に切り替えて、
この日おいでいただきました。

大野という地域に根ざしながら、
全国に発信されている布施さんらしい言葉ですね。

ネットを上手に利用しながらも、
オーガニック、他者支援といった
コンピュータが決して追いつくことができない
ジャンルと融合しながら仕事を創りだし、
広範な人との繋がりを作られている
布施さんのお話や生き方に触れ、
未来の働き方やライフスタイルについて、
たくさんのヒントをいただきました。

ありがとうございました。
ファシグラではないのですが、
お話の内容を一枚の絵にしてみました。

かおりん

二人目は、久慈平荘の副施設長の
野田大介さんからお話を伺いました。

野田さんからは、久慈平荘の事業にについて
スライドを用いて丁寧に説明していただきました。

また、今、地方創生や人口問題とかかわって
クローズアップされているCCRC構想について
説明していただきました。

CCRCとは、都会で老後を迎える人たちが
田舎に移住して、生き甲斐のある人生を
歩めるようなコミュニティのことです。

大野方型CCRCの方向性など、
高校生がどのように地域の問題や
介護に向き合うべきか、
示唆に富むお話がなされました。

野田さんの話も一枚にまとめてみました。


のださん

ありがとうございました。




 

種市めぐり

12月22日に、筑波大の6人の方々を
洋野町のお薦めスポットにご案内しました。

普段は、外部からのお客さんが来ると、
大野の良さを知ってもらうということで、
大野周辺をご案内していたのですが、
今回は同じ洋野町内の種市地区、
つまり洋野の「洋」の方をご案内しました。

私は、洋野町に住んで、大野の良さ、
大野高校の素晴らしさを
アピールしてきたのですが、

実は、同じ町内の種市のことや、
種市高校について
ちゃんと見てきていないということに
最近ふと気づきました。

大野高校の学校存続や
大野の地域創生を訴えながら、
同じ町内の種市への思いが無いのは
まずいのではないか。

本当に必要なのは、
互いに影響を与え合う
隣接する地域や学校に対する利他の心、
「競争」から「共創」への思いなのではないか、
ということですね。

そこで、22日は年休を取り、
筑波大の方々をご案内がてら、
ディスカバー種市ツアーを
挙行したというわけです。

大野キャンパスを9時に出発し、
萩ノ渡開拓の
「宇宙に繋がる道路」を通って、
一路種市高校に。

種市高校といえば、
やはり南部潜りですね。

筑波大の五十嵐先生にも
潜りを体験していただきました。

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海洋開発科の生徒の
真剣な一挙手一投足に感心しました。

これは「ごっこ」ではなく、
まさに「命がかかっている」こと。
その責任が与えられることによって、
人は真剣になり、
成長が促されるということを感じました。

種市を後にして、宿戸大浜の海岸に行き、
敬愛するケイティさんこと
宮本さんと落ちあいました。

震災後すぐに復活して走り出した
八戸線の電車への感謝の気持ちを表すため、
東北エモーションという列車に
「大漁旗を振ってお出迎え」するという活動が、
この地域で、継続的に行われています。

この活動を洋野エモーションというのだそうです。

この日は、東北エモーションは運休日でしたが、
11:16の普通の列車に手を振ろうということで、
敢えて皆で集まったのです。

ケイティさんから、
1人でも手を振ってくれる人がいたら成功、
感謝の気持ちを込めて、
列車が見えなくなるまで
笑顔で手を振り続ける、
などといった諸注意があり、
列車が来るまで待機。

そしていよいよ列車が通過しました。
皆でオーバーアクションで手を振り続けました。
車内から手を振ってくれる人がいました!成功!

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このエモーションは、手を振られる
車内の人たちをハッピーにするだけではなく、
振る側の我々に一体感が生まれる
という価値もあるんだなあと思いました。

この後、大野高校の同窓生でもある
萬谷さんが経営されている
「かめふく」でくつろぎながら昼食をとり、
その後、図書館に行き、
今度は私が所属する合唱団の
グリーンエコーと合流しました。

この日、ヒロノイルミナイトという
イベントが洋野庁舎で行われ、
そのオープニングセレモニーに
グリーンエコーが招待されていて
クリスマスソングを披露することになっていました。

イベントの1時間前に図書館での
練習だったのですが、
何と、その場で筑波大の方々も
急遽合唱隊に加わることになりました。
「思い立ったらコラボ」ですね。

1時間も練習していないのに、
筑波大の皆さんは予定の5曲を
マスターするという素晴らしさ。

演奏の模様をダイジェストでどうぞ!



TANEー04
点灯式です。

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今年の卒業生の松浦さんも活躍していました。

私たちにとっても、
筑波大の皆さんにとっても
貴重な経験になったのではないかと思います。

風が冷たい一日でしたが、
心はポカポカと温かくなりました。

その後、筑波大の皆さんを八戸に送りました。
長いようで短い一日。

洋野町との繋がり、是非継続できればと思います。

皆さんお疲れ様でした。


 

オーサービジット

12月21日に本校において
筑波大学の五十嵐先生をお招きして
オーサービジットを行いました。

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自己紹介とグループ分け

オーサービジットとは、本の著者が、
学校を訪問し講座などを行うというものです。

今回は、「他者性の時代」の中の
「生命倫理入門」について
著者とともに学ぼうという企画で実施しました。

五十嵐先生は、今年の春に
大野高校を訪問されて、
哲学カフェを行っていただきましたので
今回は2度目の訪問となります。

前回同様、院生の方や、
卒業生の方も来校されました。

五十嵐先生は、東海大学に在任中に
「Teaching Award(全学最優秀授業賞)」
を受賞されています。

そんな先生の授業には、
なるほど、さすがと思うことがたくさんありました。
それはアクティブラーニングの本質
という部分にも関わるものではないかと思います。

例えば、五十嵐先生は、グループ内で、
本を読んで個々に感じたことや
疑問に思ったことを出し合い、
その後グループで話し合い、
論じたいテーマを一つに絞る
という方法をとりました。

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グループどうしの交流を頻繁に行い、人間関係を固定させない。

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筑波大の方がグループに入ることで、生徒の思考が駆動される。

つまり、生徒が自ら問を立てていく
ことを目指しているわけです。

そして、グループでのテーマを板書してから、
その中の類似するところ、
対立するところなどについて考えさせ、
新たな問を生み出させていきます。

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次の問の方向性を示唆し、すぐに生徒の活動に移ります。

また、生まれた問を
ペアでの対話によって深めていくのですが、
ペアを任意に作るのではなく、
対立する意見を持つ者どうしを
ペアにするという手法をとっています。

これによって、対話が活性化していく
ことが非常によくわかります。

五十嵐先生は、最後の3分で
まとめとしてお話をされましたが、
それ以外は解説や説明を行うことはなく、
ひたすら生徒達の言葉を注意深く聴き、
そして時に、質問をかぶせ、
生徒が自分の言葉で表現させる
(=思考する)ことを試みています。

私はそのように進められていく
授業を参観しながら
アクティブラーニングにおける
「自主的」と「主体的」について
思いを巡らせていました。

そもそも、自主的(自主性)と
主体的(主体性)の違いと何か。

私は、「自主的」には、
教師があらかじめ指定した問など、
決められたこと、やるべきことに対し、
生徒が教師から言われる前に、
自ら進んで行うというイメージを持っています。

例えば、挨拶を率先して行う、
予習をして授業に臨む、
課題を遅れずに提出する、
などというのは「自主性」の問題と考えられます。

つまり、授業において
「自主的であれ」という言葉には
「決められたことを、
先生に言われる前に率先して行え」
という教師特有の
メンタリティが見え隠れするのです。

それに対して「主体的」には、
何をやるかを決めることも含めて
自ら考え行動すること
という面があると捉えています。

つまり主体性には
「思考する」「批判する」「問いをつくりだす」
という行為が内包されているように思うのです。

そう考えて、
今の高校における授業を見てみると、
教師は生徒に自主性を求めるけれど、
主体性を求めるような授業は
実は少ないのではないかと思うのです。

アクティブラーニングは
生徒が主体的に取り組む授業である
といいながら、実は
「教師の都合に合わせたところの自主性」
が主体性とすり替わっているのではないか。

などということを私は考えていたわけですが、
生徒は授業の中で
「自分とは何者なのか」
「それは本当に自分で決定したことなのか」
といった哲学的なことを、
一生懸命考えたことと思います。

超ダイジェスト動画を作りました。
ご覧ください。



 

怒濤の一週間

12月21日から怒濤のような
日々が続いています。

というわけで、なかなかブログを
更新できないでおりました。

21日は、洋野町役場種市庁舎で、
ついに町長と念願の面談が実現!

来年度の大野高校と久慈平荘とのコラボ企画、
バス路線問題、
大野二中の空校舎の活用など、
大野高校の未来のための
本当に前向きな話し合いを
たっぷりと行うことができました。

町長さんのお人柄と、
大野と大野高校への深い思いに感動しました。
本当にありがとうございました。

そして、庁舎から戻ると、
筑波大学から
5人の方々が来校していました。

オーサービジットということで、
2年B組の生徒に授業を行っていただきました。

そして、放課後は、これも新たな企画

「Future Session 2015 
~世界人であればあるほど地域人~」

を実施しました。

夜は、まきば天文台を
特別に開けていただき、星の観測会。
そして、筑波大の方々との懇談会を行い、
楽しい一日を締めくくりました。

翌22日は筑波大の皆さんを連れて、
洋野町内のご案内をしました。

今回は、種市高校での潜水、
洋野エモーションなどを体験し、
その後、図書館で
グリーンエコーと合流して合唱練習。

何と筑波大学の方々も
合同で出演することがその場で急遽決定。

夕方の種市庁舎での
ヒロノ★イルミナイト(点灯式)で
合唱を行いました。

八戸まで皆さんを送った後、
種市のお洒落なレストランOHHOで、
種市の若きイノベーターとの
クリスマスお食事会に。

大変盛りだくさんな一日でした。

23日は一日、グリーンエコー主催の
クリスマスコンサート。

楽しく歌わせていただきました。

24日は終業式と表彰式。
その後、再び種市庁舎に出かけ、
次年度の活動についての打合せを
総務課、福祉課の課長さんと行いました。

この日は、学校再編についての
県とのやりとりもあり、
非常にあわただしく過ぎた日々でした。

そして、昨日は、総合教育センターに出張。
一日様々な用務を行いました。

今ようやく、人心地というところです。

それぞれの様子については、
あらためて紹介しますね。

 

ディープなアクティブラーニングについて思うこと

最近、

「アクティブラーニングをディープに」

という方向での議論が感じられます。

例えば、持続する知識、他に転移する能力
あるいは、質の高い学力をつけるために、
どう「本質的な問」を立てるか、といった。

松下佳代先生(京都大)は、
内化と外化という2つの評価軸を用いて、
アクティブラーニングを
図のように表現しています。

DAL.png

Aの部分が
ディープアクティブラーニングの領域ですね。

私は、アクティブラーニングが
ディープであるべきことには
異論はないのですが、
何となく今のアクティブからディープへの
振子の揺り戻しのようなムーブメントに
少し違和感を覚えます。

あまりきちんとまとめられないのですが、
その違和感とは次のようなものです。

1 やっぱり先生は教科指導のプロに徹したい
良くも悪くも、アクティブラーニングが
ブームになることによって、
初等・中等・高等教育の枠を超えて
「学び方」についての議論が活性化し、
また、学校以外の他職種の人たちを巻き込んで
「教える技術」を交流する
ネットワークが生まれてきた。
しかし、ディープのブームによって、
結局、教科ベースの議論、授業論、
レッスンスタディの方向に
引き戻されてしまった。
コンピテンシーが語られだしたと思ったら、
やっぱりコンテンツに揺り戻ったという感じ。

2 やっぱり進学実績につなげたい
アクティブラーニングが大学との接続や、
進学力(模試の偏差値向上に資する力)
との関連の中で語られている。
いわゆるエリートの養成という視点からの
「強力なアクティブラーニングの必要性」
という文脈である。
私は「For all ⇔For excellence」
(アクティブラーニング持続定理)
を掲げているのだが、
ディープが論じられる場において、
基礎力がない生徒や、
いわゆる底辺校といわれる学校が
蚊帳の外に置かれている印象を持つ。
多少学びが薄い、活動中心の授業だって、
学校や生徒によっては
価値があると思うのだが。

3 ほんとはALなんて
アクティブラーニングの進展によって、
教師は否応なく自身の「教育観」を
審らかにしなければならなくなった。
しかも「上から」推進されることによって
「ALを否定する」という立場を堅持するのは
肩身が狭く苦しい。
心の中で「ALなんて」
と思っている人たちや、
外的活動に距離を置きたい人たちが、
「ALブーム」自体を達観する形で批判したり、
あるいは、「這いまわる経験主義」を拠り所に
「ディープ」の旗のもとに
集まっているという印象。
多少偏見があるかもしれませんね。


さて、私は、松下先生の図や、
講演などを参考にして、
3つの評価軸にスポットを当てた
図を考えてみました。

3つの集合の交わりを表現するには
ベン図が用いられますが、
これをマトリクスで表現すると
活用しやすくなります。

ベイチ図


この図の良さについては、
以前センター試験の問題に関わって
ブログに記しています。

ブログはここ⇒★★

図において、A、B、Cの集合の交わりを
①~⑧の部屋で表現しています。

例えば、①の部屋は、
「Aであり、Bであり、Cでない」
集合を表します。

これを用いて、アクティブラーニングを
「身体、脳、心」の3つの軸で捉えてみます。

八戸プレゼン2

英語が苦手なので、ヘンかもしれませんが・・・

なぜこのようなことを考えたかというと、

身体=主体性・多様性・協働性
脳=知識・技能
心=思考・判断・表現

のように分類することも
可能かと思ったからです。

因みに、次期学習指導要領では、
評価の観点が、次の様に
3観点に変わると予想されます。

意欲・関心・態度 ⇒ 主体性・多様性・協働性
知識・理解+技能 ⇒ 知識・技能
思考・判断・表現 ⇒ そのまま

以下、適当に名前をつけてみました。


① 活動があり、生徒が主体的だが学びなし
② ディープアクティブラーニング
③ 活動を入れながら知識の定着を促す
  戦略的アプローチ
④ 活動ありて学びなし
⑤ 一方通行で自己満足
⑥ ディープアプローチだが講義型
⑦ 一方通行の鍛錬型授業
⑧ 浅く無気力なアプローチ

自分の授業が①~⑧のどこにあるか、
あるいは、生徒の自己評価や、
授業評価に使ってみてはどうでしょう。


 

質問力を問う 井口高校での講演

広島におります。

今日は、朝からホテルで缶詰めになり、
学校用務に勤しんでいました。

ネットやSNSが発達している今、
このような遠隔地にいても
通常の仕事がこなせることが判明。

さて、今日は広島県立井口高校で
講演をさせていただきました。

広島井口04

広島井口09


60分というスペースだったので
超特急ぎみで行ってしまいました。

一方通行型の
「アクティブラーニング講演会」という。

講演後の質問タイムでは、
校長先生はじめ、何人かの先生方から
本質を捉えた質問がなされました。

私は、質問を受けながら、
これまで少しひっかかっていたものが、
スッとわかったような気がしました。

それは、質問する力こそ、
アクティブラーナーの持つ力
ではないかということです。

これまで、多くの研修会や
講演会を経験しましたが、
活発に質問がでるところと、
全く出ないところがあります。

質問が出ない場は、
もちろん時間の関係などもあるわけですが、
「質問の仕方がわからない」
「質問したことがない」
「質問が思い浮かばない」
ということではないかと思うのです。

まあ、「質問するほどではない」
というのもあるでしょうけれど。

私は、

「発信力<傾聴力」

という不等式をよく持ち出しますが、
質問力は傾聴力とも繋がる、
いわば創造的知性と社会的知性の
両方にまたがる力ではないかと思うのです。

アクティブラーニングが
功を奏したかどうかを見るのに
「質問ができるか」ということも
一つの要素となるのかもしれませんね。

さて、講演後に、有志の方々と
懇親会を楽しく行いました。

広島井口10

広島井口05
体育と理科の先生と

そのメンバーの多くは今日質問した方でした。

皆さんとても素敵なアクティブティーチャーです。
特に、指導教諭の永尾和子先生から
たくさん学ばせていただきました。

ありがとうございました。



井口高校のアクティブラーニングは
非常にシスティマティックに進められていて
感心したのですが、
今日の一番の感心は、
2年生文系の生徒全員が関わって
創り上げる英字新聞です。


全12ページの英字新聞を
1年間の活動のまとめとして作成し、
これを中国新聞が印刷協力し
2800部を刷るとのこと。

しかもこれがなんとも破格の金額です。

レイアウトはもちろん、
記事の内容もバラエティに富み
読みごたえがあります。

広島井口06

広島井口07

私は、アクティブラーニング型授業の評価として、
それまでの学びの集大成を動画化することや、
演劇で表現する、絵本を作る、
などという提起をしてきましたが、
英字新聞をハーベストにするとは。

うーん。凄いです。

井口高校は校長先生はじめ、
女性の先生方のアクティブラーナーぶりに
とても感心しました。
それは、言葉だけでなく、
年齢を超えた若々しさにも現れていました。
心映えですね。

井口高校の先生方ありがとうございました。

加藤先生には、いろいろと
ご面倒をおかけしました。

また、どこかでお会いしたいですね。

広島井口03
路面電車は憧れ。運転士車掌もです。

広島井口01
原爆ドームに少しだけ立ち寄りました。

 

広島入り

広島に来ています。
新幹線で見た富士山が綺麗でした。

広島01

私は、月曜日の早朝に、
自宅から大野に向かうことが多いのですが、
その途中に見る姫神山の姿も感動的です。

広島02

夕ご飯はホテル近くのお店でお好み焼き。

目の前でどんどん焼きあげていく姿に
しばし見とれていました。

まさに職人芸。手練の技。

広島03

牡蠣入りのスペシャルを頼みました。

広島04

生地が薄く腰があり、焼きそばもグッド。

今、ホテルでサンフィレッチェを
応援しながら明日のスライドを仕上げています。

あら。たった今試合終了。

残念、決勝進出ならず。

3位決定戦頑張って欲しい。



 

待望の2大イベント

12月21日(月)に
2つのイベントを企画しました。

一つは、筑波大学の
五十嵐沙千子先生を招いての
オーサービジットです。

扱う書籍とその内容は、
「他者性の理解」の
「生命倫理」の部分。

タイトルを見るだけで
思いっきり難しそうですが、
五十嵐先生は、
きっと、これを誰よりもわかり易く、
そして考えることの楽しさを
味あわせてくれるはずです。

そして、この日の16時から
フューチャーセッションを行います。

これは以前からやろうと思っていた企画。

大野にいる素敵なイノベーター達を
皆に知ってもらうこと、
そして、これまでと違う切り口で、
学び、福祉、学校再編、地域、
そして大野の未来を
語っていこうというものです。

その記念すべき第1回は、
かおりんこと布施香さんと、
久慈平荘の野田副施設長。

ゲストは、オーサービジットを終えた
さっちゃん(五十嵐先生)とその仲間たち
(何と5人もいらっしゃいます)。

フライヤを作りました。ご覧ください。

オーサービジット

フューチャーセッション


どなたでも大歓迎、全席自由!

興味のある方はどうぞ気軽においで下さい。

大野高校は、小規模校であることを強みとし、
失敗を恐れず、未来に向けて
様々な取組を発信し続けます。


 

星に想いを コラボ授業

今日は、教育センターとの鈴木徹先生と、
本校の沼井先生による
地理と化学のコラボ授業が行われました。
直前に、大野の教育委員会と
大野中学校を訪問し宣伝したところ、
教育委員会から2名、
大野中学校から校長先生が
参観にいらっしゃいました。

ありがとうございます。

管内の中高の先生や
一般の方の参観もあり、
充実した研修会になりました。

授業テーマは酸性雨。
まず鈴木先生が酸性雨について
大まかな説明をします。

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20151214-04.jpg

その後大野に降った雨のphを調べると、
かなり酸性に寄っていることが確認されました。

そこから、沼井先生の理科へとリレーションして、
酸性酸化物と塩基性酸化物の説明を行い、
簡単な実験も入れて、
再び地理の鈴木先生にバトンが渡されます。

20151214-03.jpg

最後は、環境問題を地球規模で考えるという
大きなテーマでまとめられていきます。

地理と化学の融合によって、
深く、活用される学びを追求することを
目的とするチャレンジングな授業でした。

また、生徒を動かす様々な工夫が
たくさん散りばめられていることも
注目すべき点でした。

さて、本日は
双子座流星群が
最も多く見える日。
ひろのまきば天文台は24時間オープンです。

センターの鈴木先生、泉田先生を交えて、
観測に行きました。
最高の天気で、まさに降り注ぐような星空。

最初は望遠鏡でいくつかの星をみた後、
屋外に準備されたシートに
皆で寝そべって星空を見上げます。

「あっ流れた」
「うわあ長い!」
「カネカネカネ」(3回唱えれば叶う)
などという声があちこちから。

小一時間ほど見上げているうち、
私も10個ほどの流星を確認できました。

そして、ティム・ロビンス、メグ・ライアン主演、
アインシュタインとゲーデルの
そっくりさんが出ている
「星に想いを」という映画を思い出していました。

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盛岡三高文芸部の活躍にみるアクティブラーニングの成果

今日の岩手日報に、
盛岡三高の文芸部の記事が
大きく紹介されています。

文芸部日報02

昨年度、大城さん(現在東京工業大学)が、
小説部門で、最優秀賞並びに
文部科学大臣賞に輝きましたが、
今年度は、文芸部誌部門で
最優秀賞・文部科学大臣賞を受賞しました。
2年連続の日本一です。

昨年、私は、文芸部誌「黎」の
「文芸部の中に閉じこもるのではなく、
外部と積極的に関わりを持つ」
というコンセプトに、

「他者と繋がることで新しい価値を生みだす」

という共創の精神を感じ、

そして、大城さんの授賞式の言葉から

「科目の内容を乗り越えたところにある
本質的な「学び」を獲得している姿」


に感銘し、ブログにまとめました。

記事はこちらです

文芸部誌「黎」

授賞式の言葉

これは、まさに、
盛岡三高のアクティブラーニングである
「参加型授業」のスピリッツであると思います。

この日の岩手日報の「人」の欄に、
顧問の菊池由美子先生が紹介されています。

文芸部日報01


その記事には、由美子先生のモットーとして
次のように書かれています。

「教師が答を導いてしまうと、
生徒はその先を考えなくなってしまう。
表現一つをとっても
ちゃんと意味を持って書いてくるから、
そこに教師の色をつけたくない」


そして、記事は次のように続きます。

思考力を育てる「アクティブ・ラーニング」を
授業と部活動の指導で意識し、
生徒間の読み合い活動も大切にする。
積極的に考えを広げることや、
他者からの教えを通して個々の能力や
人間性の成長に期待する。


アクティブ・ラーニングは、
生徒のマインドセットを整え、
自ら主体的に学び続ける
アクティブラーナーを育てる
というところにその本質があります。

私は、そのキーポイントとして、
共創の精神(コ・クリエイト)と、
科目を超えた学び
(コンテンツからコンピテンシー、
科目融合、リベラルアーツの精神)
にあると主張してきました。

文芸部の活躍は、
盛岡三高のアクティブラーニングの取組が
成果をあげていることの
一つの例証と見ることができる
と思いました。





 

八戸工業大学で講演

今日は午後から八戸工業大学で、
第13回高大連携推進協議会が行われ、
講演を行ってきました。

八戸工業大学

八戸管内を中心に、
青森県内の高校の管理職の先生方、
更に岩手からも青森隣接の
3校の高校から参加がありました。

更に、八戸工業大学の管理職の先生方含め
全体で60名程の先生方が参加されました。

私は、2010年から2年間、
県外交流で八戸に勤務していました。

その時お世話になっていた
多くの先生方との出会いがあり、
大変嬉しかったです。

高大接続の観点から、
高校のALの現状と課題などについて
80分ほど話をさせていただきました。

スライドの一部を紹介します。

八戸工業プレゼン
アクティブラーニングを行う素地

八戸プレゼン2
「本質的な問い」だけでアクティブラーニングになるのか

講演後、感性デザイン学部の
プレゼンの様子を参観しました。

八戸工業大02

これがとても素晴らしい!

感性デザイン学部は、工学部の中にあって、
創造的知性と社会的知性を育むという
未来型のコンセプトを持つ学部として、
私は以前から注目していました。

いやあ面白かったです。

終わってから、
大野高校に八工大の学生さんによる
出前プレゼンをお願いしてきました。

このメンバーを大野高校に呼んで、
地域創生、未来の学びについての
セッションができれば
凄いことになりそうだという確信があります。

いつがいいかなあ。ワクワクします。

許諾をいただいたので、
動画を紹介します。





 

大曲高校からの便り

11月2日に秋田県の大曲高校で
出前授業を行いました。
その記事はこちらです⇒★★

授業では、最後に
授業の振り返りの成果物を
作成する時間が無かったので、

それはまた次の楽しみで、
といって、終了しました。

そうしたら、本日、
大曲高校の佐々木先生から、
成果物の写真がメールで送られてきました。

実はだいぶ前に作っていたとのことでした。

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凄い!

「後でやってね」とは言いましたが、
本当にやってくれるとは思いませんでした。

全体で共通に行ったもの、
班ごとに行ったもの、
更に、他の班とシェアしたもの
なども含めて、
それぞれが工夫を凝らして
作成しています。

授業の中で理解できなかった人も、
この成果物を作ったことで
理解ができたのではないでしょうか。
また、他の班のものを見比べて
得るところもあると思います。

そして絵を描いてまとめていくことで、
新たに見えてくることや、納得すること、
そして、数学へのワクワクも
生じるのではないでしょうか。

たった1回だけの出前授業でしたが、
このような、点から線のつながりが
できたことはとても嬉しいです。

ちなみに、授業後に行った
ARCS評価は
次のような結果だったそうです。
【質問1】今回の授業は面白かった  
 ①35人 ②4人
【質問2】今後の役に立つ内容だった 
 ①34人 ②5人
【質問3】理解できる内容だった   
 ①20人 ②16人 ③3人
【質問4】達成感が得られ満足である 
 ①32人 ②6人 ③1人

①よくあてはまる
②まああてはまる
③あまりあてはまらない
④まったくあてはまらない

大曲高校の生徒の皆さん、
そして佐々木先生
ありがとうございました。


 

コラボ授業のご案内

ご案内です。

12月14日(月)13:40より
総合教育センターの
鈴木徹先生と、
本校の沼井薫先生による
地理と理科の合教科授業
(コラボセッション)が行われます。

本校は、今年度より、
地歴のアクティブラーニング
に関しての研究協力校
になっております。

今回は少し面白い企画を
ということで、
複数教科とのコラボという形の
提案授業を行うことになりました。

要項はここにあります⇒★★

5時間目(13:40~14:30)が授業
6時間目(14:40~15:30)が研究協議

となっています。

授業参観だけでもよろしいので
是非大野高校においでください。

どなたでも歓迎します。

因みに、この日は双子座流星群観察会
がひろのまきば天文台で予定されています。
(18:00~21:00)

「星の降る里(星の故郷)」
大野の満天の星空も
是非お楽しみください。



 

修学旅行団無事帰還

今日の20時過ぎに、
修学旅行団が無事帰還しました。

菅原学年長が、到着するなり、私に

「こんなに生徒が立派な修学旅行は初めて。感動した。」

と話してくださいました。

その言葉に私も感動。

添乗員さんも、解団式の中で、

「皆さんの立派な行動や
率先してお手伝いする姿を見て、
多くの人が感心していた。
それが我がことのように誇らしく思った」

と話されていました。

この修学旅行で、
大野高校ファンが増えたとのこと。

素晴らしい。

みんな、ありがとう。

今日はゆっくり休んでくださいね。

解団式


 

オーガニックラーニングとおでん鍋

12月5日(土)に、
近畿大付属高校の英語教師で、
一般社団法人オーガニックラーニングの
代表理事でもある江藤由布さんの企画する、
オーガニックラーニングの
仙台セミナーに参加しました。

私は、これまでも江藤さんの発信に
共感している者ですが、
今回、セミナーに参加し、
「まさに然り」
「我が意を得たり」
と思うことがたくさんありました。

江藤さんは、

●教えないから学びだす
●失敗をしない君の人生、それ失敗
●人生の経営者たれ


をオーガニックラーニングの
モットーとして掲げています。

それは、edupreneur(教育起業家)である
自らの生き方そのものをコンテンツとして
我々に提示しているようにも思います。

江藤さんの、思い立ったら即行動に移し、
知らぬ間に大きな磁場を形成している、
という姿を見て、
「一体いつ寝ているの?」
と尋ねる人もいます。

あるいは、そんな江藤さんを
「宇宙人」と評する人もいます
(筒井洋一さん)。


「思いと行動が一致すると
寝ていなくても大丈夫」

という江藤さんの言葉には驚きつつ
ナルホドと思いました。

確かに、自分もそうです。
思いと行動が一致しているときは
疲れないし風邪もひきません。

ただ、江藤さんの様に
瞬時に行動に移せるかどうかに
私との大きな違いがありますが。

さて、今回、江藤さんの

「オーガニックラーニングは
方法論ではなくビジョン、
いわばOS(オペレーションズシステム)であり、
マインドを耕すルートである」

という言葉には思わず唸りました。

私は、最近、講演などで、
アクティブラーニングを、
おでんに例えて説明しています。

org02.png


今、アクティブラーニングは、
初等・中等・高等教育の枠組みを超えて、
あるいは、生涯教育・社会教育にまで及んで、
「学び」を突き通す軸として、その存在が
クローズアップされているように思います。

これを、おでんに例えると、
アクティブラーニングは
具材を突き通す串にあたります。

また、地域、校種、職種を超えて、
多くの人々が同じテーブルで、
「学び」について語り合う場が
形成されていることも注目されます。

それは、おでん鍋に、
様々な職種という具材が
共に寄り添って語り合うイメージです。

私は、アクティブラーニングラプソディ
ともいえる状況から生まれたこのような現象は、
閉塞的ともいえる学校現場の
「脱・内向き化」を促すという意味で
ポジティブに捉えたいと思います。

おでんとは、
アクティブラーニングが

「知識注入型の教育を乗り越えた、
学習者主体の学びを目指すもの」

「マインドセットを整え、
汎用的な能力を育むもの」

といった、
教授パラダイムから学習パラダイム、
コンテンツベースから
コンピテンシーベースにという、
小中高大を貫く理念を内包しているということの
メタファーと捉えたい。

ってそこまでいうか。
おでん買い被りすぎ。



さて、私はここで、
オーガニックラーニングのイメージを、
やっぱりおでんで表してみました。
すみません。
そんな真剣に語ることではないのですが・・・

org03.png

鍋の中に、沢山の具材が入っていて、
ぐつぐつと煮込まれています。

素材は、その旨みを、他の具材に与え、
そして、自分も他の素材から旨みを受け取ります。

そういう「共創」によって、単独の素材より
はるかに美味いおでんができあがります。

オーガニックラーニングは、いわばその具材が入る鍋。

その鍋に出汁をはり、
具材を集めて火にかけ、煮込む。
美味しいおでんをつくるには、
出汁にこだわります。
化学調味料ではなく、
上質の昆布と鰹節(関西では昆布だけかな・・)。

このような一連の作業を行うのが、
コーディネーターの役目ともいえます。

時に応じて、具材を変え、味付けを変え、
そしてそれらをぐつぐつ煮込むことで、
単独では得られない新しい味が創出される。
それは、時に、料理人が予想していた
味の範疇を飛び越えていくこともあるだろう。

そんなことを考えながら、
私はアクティブラーニングについて、
これまでもやもやとしていた定義を
自分的にまとめ直すことができました。

それを図解してスライドにしましたが、
その話は、またいつか。


 

修学旅行2日目

修学旅行のしおりの表紙は、
A組の山崎さんが描いたものです。

修学旅行2日目07

体育祭、文化祭、 など
いつもいろいろな場面で
とても素敵なイラストを描いてくれます。
ありがとうございます。

吉田先生が、ポケットサイズの
しおりを作りました。

修学旅行2日目06

修学旅行しおりミニ

A4の用紙を図の様に折り込みます。
図の点線は山折、一点鎖線は谷折り
太線に切り込みを入れます。
そうすると、8ページの
ミニ冊子ができあがります。

生徒全員がこのコンパクト版を
ポケットに入れております。

さて、昨夜、修学旅行2日目の写真届きました。
奈良公園、法隆寺の様子です。

修学旅行2日目01

修学旅行2日目02

修学旅行2日目03

修学旅行2日目04


今日も一日元気で楽しんで来てください!



 

渡辺香津美プライベートライブ

今日は午後から、
日本が世界に誇るJAZZギタリスト
渡辺香津美の演奏を堪能しました。

北洲ハウジングが、
オーナーへのサービスとして行う
30人限定のプライベートライブです。

北洲03
会場の北洲ハウジング盛岡支店

アットホームな雰囲気の中、
美味しいケーキやフルーツのサービスもありました。

北洲02

私の席は、ステージ1m前という超至近距離。

北洲01

私は、渡辺香津美のライブ演奏を聴くのは
盛岡では3回目、
東京での学生時代にも数回聴いていました。

そういう、相当な香津美ファンである私にとって、
こんな間近で90分もの演奏を聴けるなんて、
本当に夢のような幸せで贅沢な時間でした。

1曲目はアクロスジユニバース、
アンコールはゲットバック。
ビートルズで始まり
ビートルズで終わりました。

オールアコースティックでしたが、
ジャンゴラインハルトあり、
バーデンパウエルあり、
チックコリアあり、
マイルスあり、
シネマ・ミュージカルの挿入歌あり、
オリジナルナンバーあり、
本当にバラエティでハートフルな演奏でした。

現在、北洲のCMで自身が演奏している
バッハの平均律クラヴィアからの
プレリュードの演奏をバックに流しながら、
アコースティックギターを合せていくという
「初の試み」もありました。

私の持っている渡辺香津美の
レコードアルバム探してみました。

kazumiwatanabe01.jpg

(本当はデビュー版の「インフィニット」も
持っていたのですが、
手元に無くなっていました)

左上は1974年版「マンデイブルース」。
ストレートなジャズスタンダードアルバムです。

右上は「オリーヴスステップス」で
1977年23歳の時。
パーソネルは、キーボード坂本龍一、
ドラムつのだヒロ、ベース後藤次利、等々。
70年代の音楽シーンはカッコよかったですね。

左下は、DOGATANA(1981)。
アコースティックサウンド中心。
ヴィブラフォン奏者のマイク・マイニエリや
ギターのラリーコリエルとの
熱い共演が素晴らしい。

右下は、彼のリーダーアルバムではありません。
山下洋輔の寿限無2に
参加しているので選びました。
この後、盛岡で行ったウチアゲコンサートは
抱腹絶倒の最高のステージでした。

その他、CDが3枚あります。
(「おやつ」シリーズ)。

渡辺香津美は今田勝、鈴木勲、向井滋春、
渡辺貞夫、土岐英史などのコンボで経て
自己のグループを結成しているので、
バックボーンは確かなモダンジャズです。

何を隠そう、私は、
リットーミュージックから出されている
渡辺香津美の教則本で
ジャズギターを勉強しました。

kazumiwatanabe02.jpg

この楽譜はその中にある
「ラウンドミッドナイト」の一部。

ウェスモンゴメリーのインプロビゼイションを
採譜したものです。

例題曲を中心に、
ヴォイシングについての理論的な説明、
インプロビゼイションを行う上でのアイデア、
ヒント、テクニックなど、
とても丁寧に書かれています。

私の中ではジャズギター教則本の
最高峰だと思っています。

今日は、そんな渡辺香津美の
古いナンバーを聴きながら休もうと思います。



 

修学旅行1日目

今日は学びに関するセミナーがあり、
朝から仙台に向かいました。

そのセミナーの開始時間が
10:00ということで、
ちょうど、今日から修学旅行に出発する
大野高校の生徒が二戸から乗る新幹線が
ちょうどよいことがわかり、
盛岡から、こっそりと乗り込みました。

「添乗員でーす」と乗り込んで、
生徒の様子を見ることができました。
みんなの明るく爽やかな表情に
こちらが元気づけられました。

旅行04

旅行05

旅行06

旅行07

旅行08

旅行09

旅行10

仙台駅で生徒と引率の先生と
さよならをしました。

旅行11

旅行12

吉田先生から、
今日の写真が送られてきました。

「京都駅に無事到着し、清水寺へ。
体調不良、怪我等は一切なく、
全員元気です!」

というメールをいただきました。

今日一日お疲れ様でした。

明日も楽しんで!

旅行02

旅行03

旅行01




 

修学旅行を成功させる7つのP

強風が荒れ狂っていますが、
今日大野高校は修学旅行に旅立ちます。

昨日、結団式がありました。
この結団式の前の5時間目に、
ふらりと教室を眺めて歩いていたら
学年長の菅原先生の英語の授業が
とても面白く、しばらくクラスで
授業体験をしました。

そして、なぜか結団式の挨拶を
英語でしようと思いました。

昨日述べたことをまとめてみます。
「修学旅行を成功させる7つのP」
というテーマです。


● Polite  
相手の気持ちを思いやり、
礼儀をわきまえて行動しましょう。
そして、

「お疲れ様です」

を京都や大阪に流行らせて欲しい!

● Punctual
約束の時間を厳守する。
楽しい修学旅行にするには
これは絶対に必要。

● Positive  
前向きに、積極的に、
貪欲に勉強してください。

● Pride
大野高校生としての
誇りとプライドを持って行動しよう。
プライドを持つことで、他人に優しくできるし、
全体のために行動しようと
考えることができます。

● Presentation
皆さんは、京都や大阪を見物します。
でも、その一方、皆さんの方が、
「観られる」存在でもあるのです。
自分たちが観られている存在
であることを意識することで、
行動が変わります。
積極的に自分たちの良さを
みせる気持ちで行動して下さい。

● Plan Do See  
勉強でも、
予習して、授業を行って、復習しますね。
修学旅行も、事前研究や自主研修計画を行い、
そして旅行を体験し、振り返りを行う。
これで本当に学びとしての修学旅行が完了です。

● Peaceful 
何より大切なものは自分の命。
自分を守ること。そして他人を気遣う。
修学旅行の一番の目標は、
全員が無事に帰還することです。


皆さん一生懸命リピートしてくれて
嬉しかったです。
では、皆さんよい修学旅行を!


P修学旅行

 

高総文祭反省会

今年度の県高総文祭は
久慈地区で行われたのですが、
私はその舞台を見て感動するとともに、
いろいろなことを考えさせられました。

県高総文祭の記事はこちら→★★

久慈地域の各校から選ばれた
15人の生徒による実行委員が
1年間かけて
構想を練ってつくりあげてきたこと、
そして、吹奏楽、合唱、器楽、ESS、演劇
などの様々な部が一つになり
ミュージカル仕立てで
総合芸術にまとめあげたこと、

つまり、このステージは、
学校間と文化部間という
2つのコラボレーションによって、
生み出されたことに
私は大きな価値を感じます。

しかも、久慈市の名誉市民である
タマシン・アレンさんの生涯に
スポットを当てたことにも感心しました。

彼女の生涯を探訪しながら、
グローバリズム、生涯教育、少人数教育、
地域の創生など、
現在久慈地区が抱えるテーマを
展望する素晴らしい企画でした。

担当された先生は
こんなことを話しておられました。

最初に生徒たちにテーマと
アイデアを与えた(Ideas)。

すると、知らないうちに
生徒たちが学校を超えて
繋がりあった(Connections)。

図書館で調べたり、
インタビューしたりして
情報を収集し知識を深める活動から始まり、
その後、自分たちの持っている
様々なコンテンツを活かしながら、
テーマを深め、アイデアを広げていく
取組につながっていった(Extensions)。

その活動は、教師の指示ではなく、
最早教師の掌を超えて、
どんどん拡散し、
大きなものになっていった。
他の地域や学校の良さを知るとともに、
自分たちの地域や学校の良さも
実感していく様子が見られた。


当日、最高のパフォーマンスを終え、
ステージの幕が下りた瞬間、
15人の実行委員は涙を流し、
抱き合いながら、喜びを分かち合い、
互いを讃えあいました。

それだけの充実感を抱いたのは、
「自らの言葉で語り、
共に学びあいながら創造した」
活動だったからでしょう。

恐らく、彼ら彼女らは、
この活動で「生きる力」を
しっかり身につけたのだと思います。


確かに、ポテンシャルの高い
生徒たちによる実行委員会だったことも
成功の原因かもしれません。

でも、それだけではなく、
担当された先生方が、生徒を信じ、彼らに、
思いっきり考えさせ、主体的な活動を保証し、
その上で、
適切なサポートを行ったことが
とても大きいのではないかと思います。

そういう土壌があったからこそ、
生徒たちは、他校の生徒と共創する中で、
より強く、より賢くなり、
新しい価値を生み出していくことが
できたのだと思います。


与えられた問に対して、
身体と、心と、脳を動かし、
他者と共創しながら、
それを深め、価値を生み出す。

結果、充実感と共に、
生きる力が培われる。

私は、この一連の活動をみて、
これこそが、アクティブラーニングである
と気づきました。


昨日は、久慈市内のホテルで
企画をされた先生方の慰労をかねた
反省会が行われました。

企画の中心人物は、ゆうこりんこと、
及川夕子先生です。

彼女は数学仲間でありますが、
演劇の専門家でもあり、
これまで様々なイベントで
生徒をアクティブに動かす仕掛けを
行ってきているクリエイターです。

昨日は、実行委員会の後、
ゆうこりんの慰労を兼ねて二次会に。

ゆうこりんと、その仲間たちから
私は元気と勇気をチャージしてもらいました。

夕子先生お疲れ様でした。

ゆうこりん


 

ゆめミルク

今日の給食はリクエストメニュー。
カレー、ほうれん草ナムル、
味付き茹で卵、
そして、ゆめヨーグルト。

ユメミルク01

ゆめみるく02


ゆめヨーグルトを食べながら、
ふと、「おおのミルク工房」に
行きたくなりました。

そこで昼休みにドライブしました。

ゆめみるく03

学校から車でほんの数分なのですが、
少し遠回りして、
萩ノ渡開拓を通って行きました。

ゆめみるく04


住友生命のカレンダーや
ベアレンビールのラベルなどの
デザインを手掛けている
著名なデザイナーの古屋暁さんが、
2003年にハンガリーでの個展の後、
大野の萩ノ渡の風景に魅せられて、
山梨県から移住し、
ここに住んでいます。

古屋さんのHPはこちらです。 ★★

萩ノ渡開拓、
なんという心が落ち着く風景でしょう。

そんな風景が、大野高校から
数分のところにあるなんて。

贅沢だよなあ。

動画をどうぞ





 

釜石冬期学習支援ボランティア

今日は、釜石市復興支援ボランティアに
毎年参加されている、
本校の沼井薫先生に行った
インタビューを紹介したいと思います。

下町:先生は釜石の復興ボランティアに
  何度もいかれていると聞きましたが、
  今年度はいついかれましたか。

沼井:釜石市社会福祉協議会主催の
  釜石ボランティアに7/31・8/7・9/5の
  3回参加してきました。

下町:日帰りで行かれると大変ですね。

沼井:岩手県は広く、私の住んでいる
  県北の洋野町大野と沿岸南部の釜石市は
  同じ県内と言えども車で3時間半かかります。
  ですので、朝5時には出発します。

下町:7月31日はどのような活動をされたのですか。

沼井:釜石東中学校への学習ボランティアです。
  震災後、仮設校舎を利用している
  釜石東中学校では、夏休みと冬休みの
  長期休業期間に高校入試に向けての
  中学3年生の学習会を行っています。
  私は理科・数学の学習支援として、
  今回で3回目となりました。
  事前に当中学校の理科教員と連絡を取り、
  2年次に学習した「電流・磁界」分野を
  強化したいということで、
  復習と理解を深めるため
  演示実験をしてきました。
  生徒たちは皆、真剣な表情で
  説明を聞いていました。
  少しでも生徒たちの力になっていたら幸いです。

釜石7月

下町:8月7日と9月5日はどのような活動をされましたか。

沼井:この日は復興支援ボランティアに行ってきました。
  この日の参加者は、地元釜石の方や
  仙台・関西から来た方など男性9名でした。
  今回のボランティアの内容は、平田地区にある
  仮設住宅二軒の掃除でした。
  どちらの住宅も利用していた家族が
  復興公営住宅に引越し、近いうちに
  別の家族が入るための準備清掃でした。
  新居者家族が快く暮らせるように祈ってます。

  kama01.jpg

  9月5日は、夏休み明けの前期末考査期間は
  部活動がないので、
  釜石ボランティアに行ってきました。
  この日は日向地区の仮設住宅から
  復興住宅への引越しの手伝いをしてきました。
  14名のスタッフが3階まので部屋へ
  手渡しリレーを汗をかきかき運びました。

  kama02.jpg


下町:そうですか。お疲れ様でした。
  今度の冬休みに私も行きたいのですが・・。

沼井:そうですか、実は、
  平成28年1月4日~7日の4日間、
  釜石市社会福祉協議会が主催している
  冬期学習支援ボランティアの募集があります。

下町:おお。来春高校受験を迎える
  3年生の希望者に行う学習支援ですね。
  この期間であればどこでもいいのですね。
  いきますいきます。私も及ばずながら
  数学の支援ができればと思います。
  因みに応募用件はどのようになっているのでしょう。

沼井:チラシにありますが、次のようになっています。
 ① 教員免許所有者(現役・経験問わず)
 ② 塾講師・家庭教師経験者
 ③ 教育学部等教育課程を専攻した方
 ④ ①~③に準ずる方
 ①~④のいずれかですね。

下町:じゃあ、早速登録しようと思います。
  0193-22-2310の
  担当三浦さんか佐々木さんですね!

冬期学習支援ボランティア

 関心がある方は、私までご連絡ください!