枯葉

何ともう11月が終わろうとしています。

早いですね。

学校の敷地を散歩したら、
枯葉が絨毯のように
敷き詰められていました。

枯葉(Autumn Leaves)を弾いてみました。

へたっぴいですが、人生一度なので。



 

「パワフルな問い」 石巻西高校での講演より

11月25日に石巻西高校で
アクティブラーニングの講演を行いました。

その中で、

「石巻西高校の生徒にとっての『生きる力』とは何か。
彼らの実態(良さ・課題)や学校を取り巻く
リソースを踏まえて、グループで意見を出し合い、
付箋紙を用いて表現してみよう。」

という問いを立てて、
グループワークを行いました。

これは、

「持続する知識、他に転移する能力」

を培うために

「パワフルな問い」

を立てることが、
授業をアクティブラーニングにするための
一つの考えである、ということを
強調したかったために行ったものです。

単に、

「生きる力とは、
『○○な学力』『豊かな○○』『健康と○○』である。
○に入るのは何か、グループで考えよ」

などでは、問いを自分事として
捉えることができないので、
答えても、「つながる力」になりません。

ちなみに、私は
「持続する知識、他に転移する能力」
を培うための「パワフルな問い」
という表現をしていますが、

「永続的理解」のための「本質的な問い」
(2010 三藤・西岡・田中)

「生きて働く質の高い学力」のための
「深い思考を誘う問い」(若狭高校)

という言い方も参考になります。

さて、ワークでは実態について
3分ほどグループで話し合った後、
各班に説明者を1人残して、
その人以外は、自由に他の班の様子を
聴きに行くという手法でシェアしました
(ワールドカフェ型)。

このような形で行うと、短い時間で
多くの意見と交わることができます。

皆さん、とてもアクティブに
取り組まれていましたね。

先生から許諾をいただいたので、
説明の様子の動画を少しだけ公開します。


レジリエンスのようなものを
生きる力としているようですね。

シェアした後、元のグループに戻りまとめます。

このようにして作った成果物から、
今後の具体的な取組を企画したり、
経営計画を作成するなど、
次の活動に繋がっていけるのではないかと思います。

ここで、少し補足しますが、

アクティブラーニングとは、
「パワフルな問い」を立てることだけではなく、

その問を様々な「活動」を通して
深め解決に向かわせてこそです。

その「活動」に
外化や他者との共創など
をどう取り入れていくかを
考えていくことで、
アクティブラーニングになっていく
のではないかと私は思っています。




 

久慈平荘との連携

大野高校は地域とのつながりが深い学校です。

学校の近くにある
介護老人福祉施設の久慈平荘とは、
今年度何度も訪問させていただき、
大野のCCRC構想、
高齢者と「学び」、
フィンランドの福祉政策と教育などについて、
未来志向での意見交換をしてきました。

このような中で、来年度から、
久慈平荘と本校が連携して
介護初任者研修の資格を
本校で取得できるような
仕組みづくりを行っているところです。

さて、そういった連携を深めている中、
11月17日に、本校の3年生の福島君が
久慈平荘の協力を得て
車椅子体験を行いました。


彼は、将来、
高齢者や障がい者の生活が
便利なるためのAIの研究や
ソフトウェアの開発を
進路目標にしています。

書籍やインターネットをいろいろ調べる中で、
実際自分でも体験してみたいという思いになり、
久慈平荘と連絡をとり、
協力をいただいたとのこと。

担当の沼井薫先生とともに、大野の町に出て、
店での買い物や郵便局・農協での
各種手続きの体験、
町の高齢者へのインタビューなどを行いました。

また久慈平荘では高齢者たちと会話や
施設の方から介護現場の様子を
うかがう取組も行いました。

このような体験を通して、
彼は、高齢者や障がい者の
住みやすい社会環境作りに
貢献できるようなSEになる
決意を強めたとのことです。

久慈平荘の皆様ありがとうございました。

車いす01

車いす02

車いす03

車いす04

車いす05






 

事業所の業務連携

大野高校は地域とのつながりが深い学校です。

大野高校を守る会事務局長で、
ミナミ食品社長でもある、南さんから、
管内企業が業務提携に関する
打合せを行うので、
そこに生徒を同席させて、
企業連携の実際や、
社会の仕組みなどの
勉強をさせる機会にできないか、
という提案をいただいていました。

その提案を受けて、
11月26日の18:00から、
ミナミ食品、十文字チキンカンパニー、
北部産業という地域の3つの企業の
経営陣が集まった席に、
私と2人の3年生が参加し、
和やかな雰囲気で食事をしながら、
話し合いを傍聴させていただきました。

一人は、十文字チキンカンパニーへの
就職が内定している生徒、
もう一人は、将来経営者を
目指している生徒です。

提携内容は、ブロイラー工場からでた
鶏糞をペレットにして燃焼させ、
エンジンを動かし、そのエネルギーを
園芸関連の事業に活かす、
というサイクルを3つの企業が
共同で企画するというものでした。

環境への配慮、
無駄のないエネルギーの循環、
地域への説明責任、
雇用をどうするか、
同業者との協定、
特許の問題など、
多くのテーマが同時進行で語られ、
非常に興味深く、勉強になりました。

業種が異なる企業が互いに協働することで、
新しい価値を生みだそうとしていることに
私も生徒も大変刺激を受けました。

今回の取組みを次の一歩につなげ、
大野高校のキャリア教育、
シティズンシップ教育の形を
作っていければと思います。

企業連携01



 

健常者の常識・学校の常識

最近、某会議で、

「発達障害の子どもは
たった一人で学校をぶっ壊す。
彼らを引き取ってくれる場所がないか」

という発言を聞いてあ然とした。

これが教育に関して
責任のある方の言葉だろうか。

私は耳を疑った。

我60間近にし耳を疑う。

そんな中、昨日、
ふれあいランド岩手で、
マザーバードの貞末さんによる映画、

「僕は写真で世界とつながる」

の映画上映会が行われた。

私は貞末さんからのご案内もいただき、
夫婦で参加した。

僕は写真で01

貞末さんの記事は、
こちらにありますのでご覧ください。★★

貞末さんは、映画というツールで、
障碍や差別、格差などについて、
社会に問題提起をされている方だ。

その真実を伝えようとする
真っ当でブレない姿勢、
そして理不尽な権力志向に
毅然と立ち向かう勇気と行動力、

そして、彼女の発信する
力強い言葉の数々に
私は思わず姿勢を正さざるを得ない。


貞末さんは、上映にあたり、
こんなことを話した。

主人公の米田祐二さんは、自閉症である。
しかし、彼は社会に迷惑をかけていない。
むしろ、健常者といわれる
我々の「常識」が彼らに
多くの障害を与えているのではないか。

「健常者のふりかざす常識」とは何だろうか、
私はしばらく考え込んでしまった。

例えば、冒頭に述べた
「発達障害はたった一人で学校をぶっつぶす」
という言葉や、
その場に醸し出された
コンセンサスのような空気。

もしかしたら、私がこんなことを書いて
発信することに対する批判や、
目に見えない圧力がかかることだって、
今の世の、
「健常者の常識」なのかもしれない。

話しは変わるが、
先日、ある高校で行った
アクティブラーニングの講演で、
教師のマインドセットを
変えていかなければならない
という話をした。

その中で、今学校で
常識と思っていることを
疑ってみるべきではないか
ということを提起した。

例えば、

「生徒は学校や教師のいうことを素直に聞く存在」
を疑わないという常識、

「提出物を出さない生徒にペナルティを与え、
とことん追い込む」という常識。

「授業以前に、服装頭髪などの
規律をしっかりする」という常識

「勉強と部活動の文武両道こそが大切」
という常識

「夢を早く持つこと。
思いが強ければその夢は叶う」という常識

「学習時間をしっかり確保するために
家庭学習時間調査を行う」という常識

「携帯スマホを教室内で使うのはもってのほか」
という常識

「話す人の顔を見ましょう」
「人が話している時は私語を止めましょう」
などを標語にして徹底するという常識

そんな例をあげていたら、
聞いていた先生方の顔色が変わったので、
あわてて話題をそらしたのですが。


自分のことを棚に上げて
言うことになるかもしれないが、

「学校でしか通用しない常識」
「学校でしか通用しない知識」
を大人の教師たちが整理できずに、
生徒にアクティブラーニングなんて言っても、
説得力はないと私は思う。


昨日は、映画を観て、
米田さんと彼を取り巻く家族や仲間、
そして映画作りをしたスタッフの方々の
思いに感動しながら、
健常者の常識、学校の常識について
思いめぐらせた一日だった。

僕は写真で02
ナレーションと音楽を担当した
Chiharuさんのミニコンサートもありました。



 

溝上・松下両先生 来盛!

昨日、本日と
岩手大学・岩手医科大学で
大学教育学会が行われています。

それに参加される、
京都大学の溝上慎一先生と
松下佳代先生から、
その前日の金曜日に
盛岡三高を見学したいとの
オファーを受け、アテンドいたしました。

せっかく、アクティブラーニングの
二大巨頭である両先生が
盛岡にいらっしゃるなら、ということで、

盛岡三高授業参観
+松下・溝上先生との懇談会

を企画しました。

盛岡三高には、大阪の高槻高校など
県外からも含め30名を超える
参加者がありました。

本校からも2人の先生が参加しました。
授業の様子については
公開禁止とのことで
写真などでは紹介できませんが、

酵素の働きを
演劇で表現する生物の授業、

斜めのドップラー効果の応用問題を
8枚のホワイトボードを用いて、
高校生クイズさながらに
グループで問題解決する
アクティブな物理の授業、

そして、畠山美穂先生、円井先生の
「これぞ盛岡三高参加型授業」等々、

先生方それぞれが工夫を凝らした
授業が展開されていました。

1年生の数学は初任者の先生による
授業を参観しました。
ICT機器を使いながら、
グループでの言語活動を
積極的に取り入れる素晴らしい授業でした。

1学年の3人の数学科の先生は、
「参加型授業」をどう授業展開をするかを
日々相談しあいながら
授業を行っているとのこと。
これが大切ですよね。
全員が自分でプロジェクターを
購入していることも感心しました。

何より、生徒たちの、
あの生き生きとした姿に
久々に触れられたことが一番でした。

授業参観後、
溝上先生と松下先生による
講評の場面がありました。

当初は、一言コメントをいただくだけ
という予定だったのですが、
お二人で1時間ほど、
本時の授業の講評から始まり、
アクティブラーニングを進める意義や、
どう進めていくべきかなどについて、
非常にわかりやすいお話をいただきました。

三高松下溝上02LT

三高松下溝上01LT

高校において、このお二人のリレー講演は
恐らく最初で最後ではないかとのこと。

我々は実は非常に貴重な場に
立ち会ったわけですね。

懇親会は材木町ビヤパブ・ベアレンにて。
これから岩手のアクティブラーニングを担う人、
今まさに担っている人、
担うのがそろそろつらくなって
人の肩に乗せようとしている人(=私)、
など年代、教科、地域、職種を超えた人が
多数集まり「学び」について
楽しく語り合いました。

懇談会の冒頭に、

「アクティブラーニングが成功するには、
至る所がアクティブでなければならない」

という定理を急いで示し、
全員が溝上・松下先生と交流できるように、
ワールドカフェ(OST)型のスタイルにしました。

つまり、お二人の先生は固定して、
他の方々は時間によって
ぐるぐると席替えをするという形です。

三高溝上松下03LT

今や、世界一とも称されている
盛岡の地ビール「ベアレン」を堪能しながら、
本当に楽しい一夜を過ごすことができました。

いろいろな先生方に次々対応いただいた、
溝上先生と松下先生、ありがとうございました。

三高溝上松下04LT
大船渡高校のアクティブラーナー梨子田さん、盛岡三高木村副校長、
伝説の世界史教師駒込さん、高槻高校の教頭先生


松下溝上本
私の持っているお二人の本
 

「個人=Co人」 授業実践セミナーより 

先週の木曜日に
数学・授業実践セミナーが行われました。

このセミナーは、
県が行う数学の授業力向上の事業で、
県内4地区で行われます。

県北地区は本校が会場校及び
授業提案校として選ばれております。

県北管内だけでなく、広く県内高校から
20名を超える先生方が参加してくださいました。

また、大野中学校から校長先生をあわせ3名、
そして、宮城県の南郷高校から2名、
更に、大野高校を守る会事務局長で、
町会議員でもある南さんも参加していただきました。

冒頭の挨拶で、
大野高校のアクティブラーニングは

「個を大切にする」
「地域との関わり」


という2つの軸を持っているという話をしました。

「個を大切にする」について
私は次のようにコメントしました。

個を大切にするとは、
個人指導を徹底するということではなく、
個とは集団の中の個であり、
コミュニケーション、
コラボレーション、
コ・クリエーションを含んだ上での
個を大切にするという文脈で捉えています。

人間は一人で生きていけない存在であり、
また、人はともに交わることで
より強く賢くなる存在でもあります。

そこで、

 個人=Co人。

という言い方をしました。

さて、

そのような意味で、
本校の3人の数学科教師は皆、
非常に素晴らしい実践をされています。
グループワークと、
それを個に返す活動を繰り返し、
より高いレベルの内容を提示し、
互いに高めあう雰囲気を作っています。

そして、授業が教師との信頼関係を含め、
よい人間関係を作る場にもなっています。

大野高校は、小さな学校ですが、
本校の先生方の親身になった指導、
そして、それに一生懸命応えていこうとする、
純朴で素直な生徒たちは、
大野高校の宝であると思います。

では、久保田剛先生の授業を
振り返ってみたいと思います。


「三角関数を含む関数の最大値と最小値を求める」

がテーマです。

最初に目標問題として次の問題を提示します。

セミナー02



いわゆる
「見た目三角関数・実は二次関数」
といわれる問題ですね。

久保田先生は、準備問題として
この問題を次の3つの要素に分解します。

セミナー01

これを、個人で考えた後、
3人のグループで確認しあいます。

他者に説明することで、
本当に理解していたかどうかが
明らかになる様子が見てとれます。

セミ学びあい03

その後、目標問題※を解いていきます。

個人→グループ という流れで、
全員が落ちこぼれなくゴール。

その後、班で相談しながら、
わかり易い「解答作り」を行います。

セミ学びあい02

1つの班が発表のための板書をしている間、
久保田先生は、他の班の生徒に、
sinθがもしcosθならどうなるのか、
という問題を与え、学びを停滞させません。

セミ板書風景

セミ学びあい

板書した班の生徒が解答を説明した後が、
この授業の白眉です。

θ軸、t軸、y軸を用いて、準備問題※※を
空間で表現する教具が満を持して登場します。

セミナー教具

本当は、目標問題※の
グラフが描ければいいのですが、
三角関数の微分は
数学Ⅲの範囲なので無理。

そこで、t=sinθとすることで、
yをtの二次関数と見るわけです。

この様子を、可視化するための教具。
3次元を2次元に射影することで、
3つのグラフの関係が理解されます。

このような活動は行わなくても、

「この問題は、t=sinθとして
tの2次方程式として考えるパターン」

として、類題を徹底すれば、
解く技能は習熟するかもしれません。

しかし、この教具を用いて
教師が説明しているときの、
生徒の目の輝き、そして
「わかった」「すごい」
という感嘆の声を聞いて、
私はこれぞ数学の醍醐味
ではないかと思いました。

一見無味乾燥ともいえる
数式の中に潜んでいる
隠れた声を聞いてみる遊び心、
それは、教師が示した解法をマネて、
ひたすら「手の運動」だけで、
問題演習を繰り返すような活動を
数学だと思っている人たちに、
軽い衝撃を与え、
そして、もしかしたら、立ち止まって
「思考する」ことの面白さ、
数学を楽しむ心が
芽生えていくのではないか。

さてさて、

この活動を示した後、次の
確認問題・応用問題に進みます。

セミナー03


生き生きと取り組み、
互いに楽しそうに答え合わせをしていく
姿がとても印象的でした。

最後に、
本時の振返りを記述し、
①本時の目標を達成することができた
②授業に意欲的に参加することができた
についての自己評価(3段階)を行い終了しました。

素晴らしい授業でした。
久保田先生お疲れ様でした。

ダイジェスト動画をご覧ください。





 

石巻西高校で出会った質問と笑い話

今日は宮城県の石巻西高校で
アクティブラーニングの講演を行いました。

今回は、90分の講演の途中に、
質問コーナーを設けてみました。

すると、その中で、
なるほどと気づかされる
重要な質問に出会いました。

それは、
アクティブラーニングが進められていくと、
教師はファシリテーションの仕方や
コーチングスキルなどの
「教え方」を学ぶ機会が
もっと与えられなければ
ならないのではないか、
というものでした。

最近、アクティブラーニングの
ムーブメントへの警鐘として、
「這いまわる経験主義」
「活動在りて学びなし」
という批判が出ています。

そのような中で、
「ディープ」という言葉を持ち出しながら、

「グループワークに拘泥するのではなく、
内的活動を充実させることこそが
既にアクティブラーニングなのだ」

という声が大きくなっているように感じます。

私も、しばしば、

「持続する知識、他に転移する能力を
培うための『パワフルな問いを立てること』で
授業はアクティブラーニングになる」

というような話をすると、
ぱあっと明るい顔になる
先生方が多いように感じています。

やはり、先生方は、
コンテンツベースで勝負したいんだなあ、
とつくづく思います。

たしかにそれは重要でしょう。

しかし、それは
アクティブラーニングという文脈の中ではなく、
授業論として昔からあったことではないか。

私は、そのような、深い教材研究、
優れた問題提起、練られた発問
を考えていくことはもちろん重要であるけれど、
更に、そこに外化のベクトルを
働かせていくことが、
アクティブラーニングなのではないかと思うのです。

そのために、心理学や教育工学、
コーチングなど、様々な分野を総動員した
「教える技術」に、無関心でいるわけには
いかないのではないかと私は思うのです。

dal05.png

つまり、
図のAの部分とBの部分の両輪を
考えていくことが
ディープ・アクティブラーニングの
真髄ではないか、ということです。


私は、今年の8月に行われた
産業能率大学主催の名古屋フォーラムで、
180人に対して数学の
アクティブラーニング型授業を依頼されました。

さすがにそれは自分には手に負えないと感じ、
何かの役に立つかもしれないと、
キャリアクエスト様の齋藤みずほさんからの
ご案内に飛びつき、
早稲田大学の向後千春先生による
インストラクショナルデザインのセミナーに
2日間参加しました。

すると、たった2日間の研修でしたが、
「教えること」を仕事とする
多くの職種の方々と交流しながら、
教え方のスキルを、
理論的にかつ実践的に学ぶことができました。

それは私にとってとても貴重な経験で、
その後の授業を行う上で大きな力となりました。

これから、教育界に於いて重要なのは、
教師の「教え方」を含めた、
「先生力」向上のプログラムを
提示していくことであるのは間違いありません。

実は、今、国も、
アクティブラーニングを充実させるための
研修プログラムの充実を謳っています
(2015.10.28 高大接続部会答申
「これからの学校教育を担う
教員の資質能力の向上について」)。

だから、今後、
そういう「教え方」を指導する
メンターの存在が
非常に大きくクローズアップされることは
間違いないと私は思います。

岩手県としても、ここは大きく予算をとって
事業化すべきことではないかと思います。


ここからは、余談の笑い話。


先日、本校のキャリア講演会に来られた
工藤倫子さんと話をしていたときのことです。

私が、「向後先生の教える技術のセミナーで、
ゴルフのレッスンプロの方といっしょだった」
という話をしたところ、

倫子先生が講師をされている
カウンセラー養成学校でも、
実に様々な職業の方が
来られるということで
「珍しいところでは、キャバ嬢とかホストの方」
といわれました。

そこで、私はすかさず、
「それはすごいですね。
彼らも教え方のテクニックを磨いて
商売に活かしているんですね」
と応答してしまいました。

倫子先生は大笑い。
彼らは、単に、転職を求めて
学んでいるということでした。

そりゃそうだ。

でも、キャバ嬢やホストがその技を磨くために、
日夜キャリアカウンセラーの勉強しているとしたら、
それはそれですんげえプロ意識だ。

そういうカウンセリングの技術を身につけた
キャバ嬢やホストはどんな仕事をするのか、
確かにそれは興味深いのだが。




 

アクティブミーティング

今日は、10:30から県教委訪問、
14:00から久慈市で地域検討会議、
その後18:00から
再び地域との意見交換会と
3つの会議が続きました。

明日は石巻市に出張なので、
会議終了後自宅に向かい
今到着したところ。
今日は400km走破しました。

さて、本日の高校再編に関わる
意見交換会の内容について
ここに記すのは憚れるので、
私がこのような会議に関して
普段から感じていることを
以下に述べておきたいと思います。



まず、社会がドラスティックに変化している。
そのような中、久慈地区は今、
人口減少が深刻化している。

そのため、学校、地域、県教委が
危機感を持って集まって議論している。

でも、人口減少問題は、
恐らくそう遠くない将来、
岩手県全域で同じような状況が生じるだろう。

22世紀には日本の人口が
今の1/3になるという説もあるくらいなのだ。

ということは、我々が地方創生や、
将来の学校のカタチを考えることは、
未来の日本の学びに対する提言を
先駆けて行っていることでもあるのではないか。

つまり、我々は、
そういう危機的な状況にいるからこそ、
コンフォートゾーンにいる人たちよりも、
より深く考え、議論し、
成果をあげようとしているのだ。

ならば、そのようにポジティブに捉えて
議論すべきではないだろうか。

しかし、私が感じるのは、
「魅力的な学校づくり」にしても
「地方創生」にしても、

旧パラダイムの眼鏡で未来を見ようとしている、
旧パラダイムの縛りで未来を語ろうとしている、

そんな風に感じてしまうのだ。

我々が行うべき会議は、
首長や会長などの名士だけで、
説明と質疑を順に繰り返して
終わるようなものではなく、
幅広い年齢層に呼びかけ、
時に生徒も交えて、
自由闊達なものを目指すべきではないだろうか。

全国で成功している自治体や
学校の様子を調べると、
クリエイティブなファシリテーターが、
様々な層の人々を巻き込む
アクティブなフューチャーセッションを企画し、
斬新なアイデアを発掘している。

このようなセッションには
「パワフルな問い」が必要である。

例えば、

「地域は子どもの未来の学びを
保証するために何ができるか」

「学校がなくなった時、
学びのコミュニティをどう維持するか」

「地域を捨てて中央に飛び出すのではなく、
地域の思いを背負って
世界に発信する生徒をどう育てるか」

など、いくつかのテーマでセッションすれば、
持続する議論になるはずだ。

例えば、

「中央から退職した大学教授などを
呼び寄せて生涯学習の場を形成する」

「ジャズ喫茶を開いて、時々外部から
アーティストを呼んでライブを行う」

などの発案をきっかけに、人が人を呼び、
リタイアメント・コミュニティが
実現するかもしれない。

このようなセッションを行う場合の、
グランドルールは、共創の精神であると思う。

学校間、地域間、学校と行政、地域と県教委、
などが対立や競争によって、
相手を打ち負かすこと、
他者を引き離すことを考えるのではなく、
自分と異なる意見を積極的に受け止め、
その背景を理解し、対立を解消し、
そこに横たわる問題を
解決することが大切である。

そうやって共創することで、
新しい価値を生みだすことが
できると私は信じたい。

「競争から共創へ」の精神は、
日本全体が人口減少、
高齢化社会を迎えるにあたり、
そこを生き抜く人々が持つべき
大切な心の在り様なのだ。

そして、

アクティブラーニングが
進展しようとしている今、
アクティブミーティングを率先して行う姿を
子どもたちに見せることが、
大人の責任でもある。





 

北野武の道徳フラクタル論と久保田先生の数学の授業

北野武の「新しい道徳」が面白い。

北野フラクタル02

第1章「道徳はツッコみ放題」の第13節

「子どもに喧嘩をしちゃいけないと教えるなら、
大人だっていかなる理由があろうと
戦争をしちゃいけない。」

の中の冒頭に、いきなり

「道徳はフラクタルだ」

という言葉が登場し興味をひいた。

北野フラクタル01

北野氏は次のように述べる。

道徳はフラクタルだ。
フラクタルっていうのは、
数学者のブノワ・マンデルブロが定義した
幾何学の概念だが、簡単に言えば、
全体と部分が自己相似の関係になっている
構造を意味する。
<中略>
部分と全体が同じ形をしている図形を
フラクタル図形という。
つまり、道徳もそんな構造ではないかと思うのだ。

人がいて、家族があって、
市だの町だのがあって、
県だの府だのがあって、国があって、
さらには国際社会がある。

構成単位は人だったり、家族だったり、
地方自治体だったりするわけだが、
その形はフラクタルで相似なわけだ。

形が相似なんだから、理屈から言えば、
道徳だって国や市にも同じように
適用されなければいけない。

国と国の間の大きい道徳も、
小学校の教室の中での小さな道徳も
相似形になっていなきゃいけない。


北野氏は、そのような自説を展開し、
更に、

だとしたら、
隣の国が軍備拡張したからといって、
我が国も軍備を増強しようって政策は、
道徳的に正しくないことになる。


と結論づける。

そして、

道徳を云々するなら、まずは自分が
道徳を守らなくてはいけない。
それができないなら
道徳を語ってはいけないのだ。


と結ぶ。

タケシの道徳フラクタル論、痛快。とても面白い。

つまり、国際社会というコンパクトな空間に、
ある構造が定義されていて、
その空間のどんな部分を取り出しても、
その構造はいつでも保存されているというイメージ。


私は、北野氏のフラクタル論を読みながら、
少し違うことを考えた。

それは、人間どうしの「学び」
あるいは「コミュニケーション」についてだ。

私は、それを、フラクタルではなく、
ベクトル空間(和と実数倍が定義された
線形性を満たす空間)でイメージしてみた。

一人の人間の思考を「有向線分(矢印)」だとする。
そして、思考を深めることを、
伸び縮み(実数倍)として考えてみる。

矢印は、どんなに伸び縮みしても、
直線上を動くことしかできない。
つまり自由度が低い。

ここで、もう一つの別の矢印
(平行でないもの)を持ってくる。

ベクトル空間なので「和」が定義される。
これは、人間の思考を併せること、
つまり、協奏・共創である。

すると、その2つのベクトルが
一次独立(平行でないもの)であれば、
平面内のどんなベクトルも表すことができる。

つまり、2人で知恵を絞ることで
世界が2次元の平面に広がるわけである。

例えば、
ある問題の解決に向かうベクトルがあった時、
平面内のいくつかのベクトルを足し合わせたり、
伸び縮みさせながら、
その「問題解決ベクトル」
に持っていくことができる。

すると、平面内のいくつかのベクトルを
全部関わらせながら、
どう結合させればよいかを
サポートしていくのが教師なのかもしれない。

2つのベクトルでは平面しかカバーできない。
そこで、四面体を構成するような、
もう一つ別のベクトルを追加してみる。

すると、表し得る世界は
3次元空間全体に発展する。

その3つのベクトルは、
基底(BASE)と呼ばれ、それだけで
空間上のすべてのベクトルをカバーできる。

これは、人間社会でいえば、
あるコミュニティにおいて
我々を導くリーダーと見ることも
できるかもしれない。

つまり、私たち人間は、
知的空間を構成するベクトルであり、
その部分空間というべきコミュニティにおいて、
それぞれのベクトルが
自己研鑽し(伸び縮み(実数倍))、
そして共に交わり、結合する(和)ことで、
新しいベクトルを創りだしていく。
これが学びの構造ではないか。

学びは、コミュニティに存在し、
それは交わることで生まれる。
もっといえば、
それは人間そのもののこと
ともいえるのではないか。

つまり、人間とは「個の人」ではなく
「間柄を伴った、人同士のコミュニティのこと」だ。

などと、考えているうちに
わけがわからなくなりました。

皆さん、突っ込まないでね。
たわごとですから。

そんなことをなぜここに書いたかというと、
先日、大野高校で、
久保田先生の授業を見たことによる。

久保田先生は、
いつも、グループワークを中心に、
ひたすら生徒に考えさせる授業を
展開されている。

先日の授業では、
グループ内の2人が話し合う中で、
いろいろな価値が生み出されていく様子を
発見することができた。

また、考えが行き詰まったとき、
教師(という別次元ベクトル)が
関わる(共創する)ことで、
世界が広がっていく。

そんな授業の様子と、北野武の本から、
学びはベクトル空間だなあと感じたわけである。

では、その授業風景を
ダイジェストにしてみました。

理屈っぽい前置きで失礼しました。

ご覧下さい。






 

かおりんこ

昨日は、大野高校で、
カリスマキャリアカウンセラーの
工藤倫子さんをお招きして、
1学年講演会が行われました。

これは、県が行っている
「復興担い手事業」に、
本校がキャリア教育推進の取組みの
一環として企画したものです。

「これからの働き方を考える」
~自分の居場所を見つけよう~

というテーマで90分お話いただきました。

りんこさん01LT

倫子先生は、私が5年前に
青森県に勤めていた時に出会い
感銘を受けました。
以来、講演会やセミナーなどを
追いかけ続けるとともに、
ブログやメルマガでの発信から
多くを学んできました。
昨年、一昨年と
盛岡三高でもお話をいただきました。

「カッコよく生きる大人の姿を
未来を担う子供たちに見せ続ける」

という倫子先生の、素敵な生き方
そのものがコンテンツですね。

さて、講演の冒頭で、
「頭が良くなる方法」について、
魔法のワードが示されました。

それは、
「絶対に○○という言葉は使わない」
というもの。

○○に入る言葉は・・・ヒミツ!
皆さん考えて見てくださいね。

そのワードによって、以後のワークでは、
生徒全員が、頭をフルに使って考え、
話合い、表現するという、
アクティブな活動が起こりました。

りんこさん02LT

因みに、倫子先生の考える
アクティブラーニングとは、
「Hands-on Mind-on Brain-on」
身体と、心と、脳を動かす学習とのこと。
まさに我が意を得たり。

因みに、講演後生徒達が
「今日は頭が良くなる言葉を教わったよ」と、
口々に先生方に伝えていた光景が印象的でした。

社会が大きく変化している今、
働くことの意味とは、
自分はどこで役立ち何を提供できるか、
夢を実現させるために必要なマインドとは何か、
など、多くのワークをとりいれながら進められました。

生徒は頭を揺さぶられ、
きっと、今後の行動が
変容していくものと思います。

りんこさん03LT
学年長から感想の言葉を突然指名されたゆっきーなさん。
驚きながらも、その場で立派に感謝の言葉を述べました。


倫子先生には講演後に、
大学受験に向かう生徒の面接指導に
加わっていただきました。

いわゆるステレオタイプな模擬面接ではなく、
倫子先生と私と生徒が、
志望理由書の記述内容を分析し
ディスカッションしていくという、
密度の濃い方法で行いました。

生徒は40分間、
フルに頭を回転させたのではないかと思います。

倫子先生から、自分の頭を整理し、
他人に自分の思いを伝えるために
「紙芝居」を作ってみては、という
提案をいただきました。
これまた非常に共感、我が意を得たりでした。

アフターファイブに、
お約束の「ひろのまきば天文台」にご案内。

私がお客様をお連れするとき、
いつも雨模様で、
私の雨男ぶりを嘆いていたところですが、
昨日は満点の星空。
倫子先生の晴れ女パワーが勝りました。

倫子先生天文台
写真右から、下町、倫子先生、三本木さん、宇宙人

その後、かおりんこと、布施香さんの
ホームパーティーに招待され、出かけました。

香さんは、全国に300人しかいない
オリーブオイルソムリエ。
野菜ソムリエ、
オーガニックコーディネーターでもあります。

全国を飛びまわって
オリーブオイルを通しての
食の講座などを手掛けている方です。

この日は、私と倫子さんの他、
本校の先生4人にも声をかけ、
とっても楽しく、素敵なパーティーになりました。

香さんから

「食に関心をもって自分を大切にすれば
他人も大切に出来るとおもいます。
料理は生きるために必要ですから」


という言葉に膝を打ちました。

そうです。この日の食事は、
素晴らしい料理とオリーブオイルによる
体の健康だけでなく、
皆でともに楽しく食べることで、
心の健康も得ることができました。

かおりんこ02LT

かおりんこ03LT
特別のバルサミコ酢です。

そして、香さんが、
福島の復興支援として、
今、全力で取り組んでおられる
「いわきオリーブプロジェクト」への思いを伺い、
とても感動しました。

それは、復興のシンボルツリーとして
東北の地にオリーブを、というテーマで、
そこで暮らす人々を支援し、
福島の新しい産業を生み出すことや、
食の安全を発信するということも意図しています。

更に、東京オリンピック(パラリンピック)に、
スポーツの神様ゼウスを讃える
『オリーブ冠』を選手に贈るという企画を、
何とIOCに提案している最中でもあるとのこと。

このプロジェクト、
私も是非応援させていただきたいと思います。

かおりんさんと、倫子先生
「かおりんこ」の出会いの場は、
ほんとにもうパワースポット。

オーガニックで、エレガントな楽しい夜でした。

倫子先生のブログに大野の良さが
紹介されています。是非ご覧ください!

洋野町大野の魅力






 

大野中学校で学校説明を行いました

11月19日に、大野中学校におじゃまして、
大野高校の学校説明を行いました。

大野中学校は
本校に70%以上の生徒が進学する
地元の学校です。

今回は、趣向を変えて、
地域との連携や、
大野高校生の生きる力、
大野高校の新しい学びへの挑戦
などということに焦点を当てて説明しました。

大野高校と地域の未来LT

大野生きる力LT

大野高校未来型授業LT

宣伝用に、1分半のプロモーション動画を作りました。



 

アクティブラーニングを担う精鋭が盛岡に集合

11月18日の夜、産能大の林さんと、
この度河合塾の東北本部長になられた
谷口さんが盛岡にいらっしゃるというので、

岡山から自宅に戻った後に、
盛岡市内の三寿司にかけつけました。

翌日に、大船渡高校で出前授業をやられる
林先生を囲んで企画された
懇談会とのことでしたが、

岩手のALの未来を担う面々が集い、
充実した宴になりました。

岩手からアクティブラーニングを発信する
一つの磁場ができているなあと感じました。

頼もしい。

11月18日三寿司



 

玉島商業高校講演の感想

今、岡山から新幹線で移動中です。

東京まで時間があるので、
昨日いただいた講演会の感想の中から
いくつかをアップしたいと思います。

このブログは備忘録でもありますので^^

下町先生の話は弊社社員に聞かせたいと思います。
コンテンツベースから
コンピテンシーベースで語ることが、
スタートアップには有効であること。
そもそもをマインドセットと捉える視点は
これまでありませんでした。


ALの進展にともなって
民間の方々と関わりを持つことが多くなり
それによって、私自身新しい発見、気づきを
得ています。
このような共創の場って大切ですよね。
(下町)

アクティブラーニングとは何ぞや?
という疑問から参加しましたが、
方法が一つではないことを知り、
自分で考えていく、
育てたい生徒像をイメージする
ところから始めて
作っていけばいいことがわかりました。
いろいろ工夫してやってみたいと思います。
生徒が自分の考えをもてる授業を
目指してやってみたいと思います。
ありがとうございました。


こちらこそありがとうございます。
今回の話が、きっかけとなり
新しい何かが始まることを
期待しています。
(下町)

どういう考えで、
どのように取り組んでいくべきなのか
ということを知ることができ良かったです。
アクティブラーニングは
一人ではできないということも
わかりました。
ありがとうございました。



学校内での繋がりとともに、
学校を超えてネットワークを
築いて、知見を広げていける。
今回はそんな出会いの場でもあるのではないか
と思います。
(下町)

最近アクティブラーニングということが
盛んに言われるようになり、
何のことかさっぱり分からずに
困っていたが、今回の講演を
お聞きすることで、ある程度
理解することができました。
これをとっかかりに
学んでいきたいと思いました。


私は、あまり難しく考えずに、
自分が今できる一歩、
というか、
今自分がやりたいと思う一歩を
踏み出すよう心がけています。
そのことによって
失敗することも多いのですが
めげずにやりつづけています。
人生1回ですから。
(下町)

素晴らしいの一言に尽きます。
本校職員に聞かせたい。
校長主導して、このような方を招き
講演を持つ御校は素晴らしいとともに
うらやましいです。


三浦先生との名古屋での出会いが
このような「線」となったこと
共創の場が広がったこと
たいへんありがたく思っています。
(下町)

アクティブラーニングという
言葉だけを意識しすぎていたのかなと
感じました。
生徒の達成された姿を明確にし、
そこへ到達するために
授業や特別活動をしないといけない
と思いました。
大変興味深い内容でした。


学校や教師や地域のために
生徒がいるのではなく、
目の前の生徒をハッピーにするために
学校があり、授業がある。
そんな当たり前のことが
忘れられているような気がします。
(下町)

アクティブラーニングというものについて
まず、大変よくわかりました。
上からさせられる活動ではなく、
自分達からやりたいと思うような
心の持ち方が大切なのだと思いました。
自分の力を信じ、
自分で学んでいく生徒を
作っていければいいと思います。
できるところから少しずつやってみます。


やらされではなく、
本当にやりたいと思うことですよね。
働くこと全部そうではないかと思います。
(下町)

コンテンツベースから
コンピテンシーベースというテーマは
本当に重要なことだと再確認しました。
アクティブラーニングとは、
まず何よりも教師がアクティブでなければ
ならないと強く感じました。


全部の教科を一人の先生が教える
小学校の先生は
まさにコンピテンシーベース。
小学校の先生から学ぶことも必要かと思います。
(下町)

アクティブラーニングについて
単なる技術とかではなく、
社会や未来を変えていく
具体的な力として認識されていることが
よくわかりました。
大学入試などのミクロ視点ではなく
卒業10年後、20年後の評価が
大切にされるようになると良いと
思いました。


まさにそうですね。
私は、盛岡三高にも、大野高校
にも二度勤務できたことで、
生徒の成長の姿を実感することができました。
その中で、教師は、生徒の
「その先を大きくする力」
を培うことに責任を持つ必要があることを
痛感しました。
(下町)

わかりやすい話で、
ALとは何かという本質に
ふれられた気がしました。
目からウロコのようなことも
多々ありました。
楽しい学習ができ、
本校での取り組みも前向きに進めたい
進めていかなければと感じました。
ありがとうございました。


私も皆様から多くの力をいただきました。
現任校でできることを
行っていきたいと思います。

まだまだ多くの感想をいただきました。

ありがとうございました。
(下町)








 

玉島商業高校研修会

今日は、岡山県立玉島商業高校で
お話をさせていただきました。

最初に、3つの授業を参観しました。
共通して言えることは

① 授業の目標を明示している
 (各教室に「目標」「まとめ」のラベルが備えてある)
② ICT機器の利用が積極的に行われている。
③ かならず振り返り(自己評価)がある。

玉商03

玉商05

玉商02

そして、三浦校長先生は、
玉島商業高校の授業ポリシーとして、
どの授業も「知識・理論-技能」と
「社会との繋がり」という
2つの指標を軸とするという
ビジョンを持っておられます。

三浦マトリクス

つまり、トランジッションの視点による授業設計です。

今日の公開授業を見ると、

国語の授業は、「社会に生きる」
という評論文の読解でしたが、
それを踏まえ、仕事の目的と自己実現という、
生きる力を自分事として考えさせるような
キャリア教育の視点も取り入れていました。

また、財務会計は、
タブレット端末を用いたグループ学習。
クラウド会計ソフトCREWを使いながら、
授業での基礎学習との比較をさせるという内容。

このようなICTによる仕分けが
主流になることへの利便性や
危険性も実感するという流れで
授業計画がされていました。

そして、「経済活動と法」では、
生徒が直面する可能性がある
「宅地の貸借」についての事例をテーマに、
ディベート仕立てで議論を深めながら
リーガルマインドを身につけるという授業でした。

玉商01

どの授業にも、玉島商業高校の
授業ポリシーである
「社会との繋がり」のテイストが
取り入れられていることに感心しました。

AIの進展によって、多くの職業が消滅したり、
変化していくと言われる中、
未来に残る仕事には
「社会的知性」が求められると言われます。

そのような意味で、
玉島商業高校の授業ポリシーは
未来型の視点を持っていると言えます。

私は、商業科目と他の科目がコラボすることで、
非常に面白いアクティブラーニング型授業が
展開される可能性も強く感じました。

以上のような授業講評をさせていただき、
その後約70分ほど講演を行いました。

冒頭に、謎かけのワークを行いました。


アクティブラーニングとかけて何と解く。

キャリア教育と解く
フィギュアスケートと解く
震災復興と解く
ダイエットと解く

そのココロは?

皆さんはどうですか?



 

岡山にて

昨日は東京から岡山に。

今、岡山のホテルに泊まっています。

昨夜は、玉島商業高校の三浦校長先生と、
和気閑谷高校の香山校長先生と
岡山市内で楽しく懇談いたしました。

倉敷商業の副校長の松下先生、
そして、えもりんこと、
和気閑谷高校の江森さんも同席して
楽しく語り合いました。

私は、お二人の校長先生が
書かれたものなどから、多くを学んできました。

この日も思った通り、
貴重なお話をたくさんいただきました。

えもりんさんは、わたしにとって、
海外の貴重な情報を
提供してくださる先生でもあります。

えもりん

今、リクルートのキャリアガイダンスで
キャリア教育の連載をされています。
多分次号では、
遠野高校が紹介されると思いますよ。

今日出会えて本当に嬉しかったです。

皆様ありがとうございました。

懇談の後、ホテルで、
玉島商業高校で話しをするための
スライドを作りました。

時間の関係もあるので、
アクティブラーニングの概観を
1枚のスライドにまとめてみました。



尚、登場する、しもまっち以外のキャラクタは
伊藤潤一先生作のネコ仙人とその仲間たちです。

遊んでいるんか、仕事しているのか
わかりませんね。

日々楽しんでいます。


 

ふるさと交流まつり

今日は、朝早く盛岡を出発し、
東京上野の東天紅で行われた
「洋野町ふるさと交流祭り」
に参加しました。

交流祭り01

関東在住の洋野町在住の方々と、
地元洋野町からも
町長はじめ多くの方が参加し、
盛大に行われました。

関東の大学で活躍する卒業生、
高橋さんと平船さんもかけつけてくれました。

交流祭り03

2人は、大野高校卓球部の選手として
輝かしい記録をつくった先輩。

来年の岩手国体目指して頑張っています。

町長さんもとても喜んで下さいました。

交流祭町長
水上町長さんを囲んで。

一人一芸の里だけあって、
次々とレベルの高い余興が発表されます。
司会進行の上森さんが、飲まず食べずで
ノンストップで仕切られていました。

そのバイタリティと、心遣いに感激です。
彼女なしには、交流祭りはあり得ませんね。

交流会上森

交流祭上森
上森さんお疲れ様でした!

いろいろな方と楽しく歓談し、
そして大野高校への激励も
たくさんいただきました。

交流会白亜
何と在京白亜会会長の内村泰東京農大名誉教授も
参加され繋がることができました。


交流会三本木
洋野町の生んだ歌手三本木智子さんのパワフルな歌声も堪能。
ナニャドヤラも一緒に踊りました。

交流祭り三本木CD

三本木さんから大野高校にと、洋野町イメージソング
「おいでよ!ひろの」のCDをいただきました!


今、上野のホテルに戻り、一段落。

明日から岡山に出張です。




 

オーサービジット「生命倫理入門」

岩手県の端っこでひっそりと暮らす
そんな私にも
アクティブラーニングの講演などで
あちこちから声をかけていただくことが増え、
それはありがたいことなのですが、
少し戸惑うこともあります。

それは、アクティブラーニングとは何か、
という「正解」を求める問いに出会うときです。

「アクティブラーニングとは何か」
「アクティブラーニングによる効果は何か」
「アクティブラーニングは何のために行うか」

私は正解を持っている人間ではないので、
しばしば

「アクティブラーニングとは、
それが何かを考え続けること」

などと禅問答のようなことを言って、
相手に怪訝な顔をされることもありました。

まあ、だいたい
「アクティブラーニングは
行う主体によって異なるから、
『自らの言葉で語り、考え、創造する』
ことが大切」
という話にはなるのですが。

確かに正解を求める先生方は多い。
ですが、では人は、
与えられたその「正解」によって、
行動を決定することができるのでしょうか。

一般に、教育公務員は、文科省や
教育委員会から出されたものを「正解」とし、
それを遂行していくことが
義務として求められるでしょう。

しかし、上からいわれたからといって
疑問や批判的な分析を経由することなしに、
黙々と業務を遂行することほど
愚かなことはないのではないかと私は思います。

教師は考えることをやめ、
生徒にも考えることを封殺し、
結局、他人に迎合するばかりの
生き方が助長されてしまう、
そんなふうに私は考えてしまうのです。

今、アクティブラーニングのムーブメントに伴って、
振り子の反動のように、
疑問を呈する人も多くなっています。

何を隠そう私もその一人なのではありますが。

でも、この流行によって、
学校がその枠を超えて
「学び」について語る機会が増えてきたことは
とてもいいことではないかと思っています。

大学の先生や小学校の先生や塾の先生と
同じテーブルで、
学びについて語り合えるなんて
こんな素敵なことは、
これまでは殆どなかったことではないでしょうか。

であれば、そこは、
学びの手法のノウハウを求めあう場ではなく、
教育の哲学をもっと語り合う場
であるべきではないか、と思うのです。

さて、

話しは変わりますが、
筑波大学では「河合塾みらいぶ」と提携し
「学問本オーサービジット」を企画しています。
オーサービジットとは、本の著者を招いて
講座などを行うことですね。

大野高校では早速応募しましたよ。

「他者性の時代~モダニズムの彼方へ」
の著者である、さっちゃんこと、
五十嵐沙千子先生を12月21日にお呼びして、

生きるって何だろう?
死ぬって何だろう?
幸せな人生とは?
という人生の問題や生命倫理の問題を、
普通の言葉で一緒に考える
という授業を行っていただきます。

他者性


五十嵐先生には、
6月にも大野高校においでいただき、
院生さんも交えて、
哲学カフェを行っていただきました。

このように、
大野高校を支援する外部の人と繋がり、
「考えること」を純粋にテーマにした授業を
ピンポイントで据えていくことも、
本校のアクティブラーニングなのかなと思っています。

ここで、先ほどの「正解」を求める話に戻します。

昨日、「他者性の時代~モダニズムの彼方へ」の
五十嵐先生が執筆した
「生命倫理入門」の部分を読んでいたところ、
その冒頭に、

「生命倫理」とは「いのち」をめぐる反省である

という言葉に出会いました。

思わず心臓の鼓動が2倍になり、
「なるほど」と4回ツブヤキ、
目から鱗が8枚も落ちました。

そして、この文章は次のように続けられます。

「生命倫理」が扱うのは、
本当に深刻な話ばっかりなのである。
人間はどう生きればいいの?
いったいわたしはどうすればいいの??
哲学者なら、
人間はどう生きるべきかについて
「ちゃんとした」答をあたえてくれるかも?
-あなたはそう期待しているかもしれない。

それは困る。
困るなあ。

哲学者っていうのは、
どう生きるべきか、悩んでいる人なのだ。
どう生きるべきか、わかっちゃった人ではないのだ。
だから、あなたに答えを与えてあげる、なんてことはできない。

それなのに、「教えてあげるよ」
などと怖いことを言う人がいるとすれば、
それはモグリだ。

じゃあ哲学者って何なんだ!!
それはたぶん、
あなたより少し先まで悩んでいる人だ。
そしてたぶん、そのおかげで、
与えられる「答え」の嘘くささ、
だけはわかってきた人だ。

「<生命倫理>の問題はこうあるべき!!」
「人間はこう生きるべき!!」
なんていう声高な主張が、
いったい何でそんなに大声なんだ?ってことが
ちょっとだけ疑わしくなってきてしまった人だ。


私は、<生命倫理>というタームを
<学び>に置き換えて読みました。

そして、思わず、膝を16回も打ちました。

12月21日がとても楽しみです。





 

岩手の人物風土記

大野高校の元校長である
中村三千男先生が、

「岩手の人物風土記」

を自費出版されました。

人物風土記

今年12月に古希を迎えられる
その節目に出版を思い立ったとのことです。

限定200部刷られ、
先日、私と大野高校の図書館にと、
2冊寄贈いただきました。

中村先生についての記事は
こちらにありますのでご覧ください。

「大野と大野高校の熱烈な応援団」

この冊子は、中村先生が
「岩手の保健」という季刊誌に
31回にわたり執筆された記事を
まとめられたものです。

序文を、中村先生の
京都大学文学部時代の同窓である、
西洋古典学者の
中務哲郎氏が書かれています。

その中で中務先生は
「末世澆漓(ぎょうり)の今の世に
人知れず徳を積むような生き方」
をされた人々に焦点を当て、
その生き方を世に伝えようとしている、
と述べておられます。

例えば、第3回執筆では
「天恵の海に至福を祈る人々」
というタイトルで、
重茂漁協の発展に尽くした人々に
スポットライトを当て、
また、第9回では
「南部潜りの技と心意気を今に伝える人々」
と題して、
南部潜りの先駆者を讃えながら、
なぜ種市高校に海洋開発科が
設置されたのかを解説されています。

どの回も非常に読みごたえがあるとともに、
登場する人物への中村先生の
溢れる愛が感じられます。

そして、付録として、
大野高校時代の思い出が、
やはり、多くのかけがえのない
出会いとともに熱く綴られています。

例えば、中村先生の盟友
「大野の野人」小沢一男さんの記事は、
私が大野高校に赴任したとき、
ふとしたききっかけで目に留まり、
その場で小沢さんに
電話したことが思い出されます。

人物風土記02

以後、小沢さんとは、ご縁をいただき、
私や大野高校に、いつも「野人のポリシー」で
支援や激励をいただいております。
先日も彼が作っている
純度100%の蜂蜜をいただきました!

はちみつ

中村先生の熱い思いや
実践を継承することは、
私には荷が重いのですが、

先生が「深山の野に咲く」偉大な人々を
世に伝え残したのと同様に、
中村先生の大野と大野高校に抱く愛と、
先生が残された業績を噛みしめ、
それを伝えていくことが
私の使命であると思っています。


 

ザビエルのゴム

メールなどで
数学やアクティブラーニングについて
沢山の質問をいただきます。

アクティブラーニングなどの
授業論については、
メールで、ワンセンテンスで応じると
誤解を生む恐れもあるので
保留していることもあります。

数学の内容については、
自分の狭い了見の中で、
できるだけお答えしています。

先日、輪ゴムを使った授業の
実践についての質問がありました。

数学仲間では「ザビエルのゴム」
と言っています。

ザビエルこと、
伊藤潤一先生(現白百合学園中・高)が
よく実践されていたので
このようなネーミングになりました。

輪ゴムの一様に伸縮する性質を利用して、
比の問題などで用いると効果があります。

もう15年前になりますが、
2000年に行った盛岡三高での実践です。

軌跡の方程式

また、2003年に行った
数学の公開授業では、
複素数が単元から消えるということもあって、
「去りゆく複素数に愛(i)を込めて」
というタイトルで、
フラクタルの導入の授業を
文系クラスに行いました。

このときも、ワンポイントで
輪ゴムを用いました。

ダイジェスト動画です。



古い時代の話題で失礼しました。

 

若狭高校研修会

昨日は、福井県立若狭高校の研修会で
アクティブラーニングの講演をおこないました。
若狭高校での講演は昨年に続き二度めです。

20151112090245d34.jpg


この校門に明治30年開校という歴史の重みを感じます。

若狭2日目03

そして、昨年も感心したのですが、

「異質なものに対する理解と寛容の精神を養い
教養豊かな社会人の育成を目指す」


という、教育目標が、色褪せず、力強い。

この教育目標は、1949年に制定された
ということなので、今から60年以上も前ですね。

「異質なものに対する理解」という
「協奏と共創のマインド」

「教養豊かな社会人の育成」という
「トランジッションの視点」は、

まさに、アクティブラーニングが目指す精神と
合致しています。

さて、今年は
「ディープアクティブラーニング」についてと
「アクティブラーニングの評価」について
重点的に話をして欲しいという要請をいただきました。

若狭高校は、福井県の若手教員養成拠点校と
呼ばれるほど、若い先生が多く、
20代が何と、40名近くを占めているそうです。

そこに、年配の先生方が加わって、
チームをつくり、
授業を見せ会い、研鑽を深めるような
体制ができているとのこと。

そういうこともあってか、
先生どうしがフラットに
学びを語り合えるような
雰囲気に満ちていて、
それが生徒にも伝わって
明るく楽しい学校生活に
繋がっていると感じました。

若狭高校は、そういう意味で
アクティブラーニングについて
先進の学校として、まさに、
「次の段階に入った」
といえるかもしれませんね。

今回、若狭高校以外から、
県外を中心に、
何と101名の参加がありました。

知り合いの方との出会いも多く、
志の高い先生方や、企業の方々の
熱気むんむんの中で、
とても気持ちよく
話をさせていただきました。

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講演の写真は、
FBでも繋がりがあり、
アクティブラーニングの
イノベーターでもある
渡邉先生からいただきました。

渡邉先生には、講演に先立ち、
いろいろとアドバイスをいただきました。

中森教頭先生には、この一日、
ずっとお世話になりました。
最後に、私の話の内容を、
的確にまとめてくださいました。

そして、企画された中村先生はじめ、
数学科の皆さん、教務部長の高鳥先生
そのほか、若狭高校の皆様
ありがとうございました。

今日は、午後から種市高校に出張なのですが、
若狭高校を出たのが、
昨日18時過ぎだったので、
この日に大野に戻るのは無理。

昨夜、金沢まで移動し、金沢に泊まりました。

そして今、「かがやき」の車中。
大宮に向かっているところです。

タブレットからのアップは初めてです。

昨夜は、ここ数日、怒濤のような日々で
疲れぎみだったので、
乗り継ぎの敦賀で
一人慰労会。

20151112082732b70.png

こんな贅沢な一人夕食なんて
バチが当たるという思いを抱きながらも
「これは自分へのご褒美」
などとエクスキューズを
自分に言い聞かせている私は
小心者ですね。








 

小浜に到着!


明日、福井県の若狭高校で講演があるので
自宅を7時半に出発し、長旅の一日でした。

金沢駅で30分ほど時間があったので、
ちょっと駅前に出てみたら、
回転双曲面の鳥居?

金沢01

金沢は大学時代に来ただけでしたが
こんなにカッコいい町になっているなんて!

金沢02

大野→盛岡→大宮→金沢
→敦賀→小浜

🚅では、ずっと明日のスライドを作っていました。

ほぼ9時間の移動で、無事小浜に到着。

今年も、校長先生始め皆さんに
懇談の場を設けていただきました。

若狭高校は、若い教員が
とても多い学校ですが、

そこにナイスミドル的な年配の先生が
非常に上手に絡んで
とてもいい雰囲気で学校が運営されています。

明日は、学校外からも多く集まり、
ビジターが何と100人を超すとのこと。
若狭高校は福井県の
アクティブラーニングの拠点校ですね。

因みに、若狭高校は
SSHの指定も受けている進学校ですが、
先日ラグビーの花園出場を果たしましたし、
今年もボート競技で2種目も
インターハイで優勝(出場ではないですよ)
を果たしています。

先生方が生き生きしていると
生徒にもいい影響があるのですね。

今年も、若狭の美味しい魚をいただきました。
ハモ、フグ、のどぐろ、等々、
最後に出てきたグジ(アマダイ)の
若狭焼がまた絶品。

ぐじ

とても楽しい夜を
皆さんと過ごすことができました。

明日、頑張らないと。




 

リソースについて思うこと

金曜夜、「反転授業の研究」グループの
オンライン勉強会で
お話をさせていただきました。
参加されたみなさん、
遅くまでお疲れ様でした。

私の拙い話に長時間お付き合いくださり
ありがとうございました。

Go to meeting とzoomという
ネット会議用のツールを用いて
全国(世界)と繋がる
ダイナミックなセッションでした。

私は、まだ不慣れで、
リアクションが見えない中で
語り続けることの難しさを
ひしひしと感じました。

さて、話しの最後に
大野と大野高校についてお話しました。

私が、大野に20年ぶりで
戻ってきて驚いたことは、
確かに、以前に比べ、
町の人口や高校生の人数も
減っていますが、
地域の中に本当に多くの未来を創る
リーダーたるべき人が
存在しているということです。

そのリーダーとは、率先して旗を振って、
周囲を鼓舞するような人ではありません。

ましてや社会的地位が高い人でもありません。
未来志向で、好奇心が旺盛で、
自分がやりたいことを楽しんでやりながら、
そこに磁場を作っているような人たちです。

大野リソースLT

私は、そのような人たちと出会い、繋がり、
大野の未来を語ることがとても楽しいです。

そして、もう一つありがたいのは、
大野高校を外側から
支援して下さる人の存在です。

大野外部リソースLT

今年は、外部への発信の成果もあり、
多くの方が大野高校を訪問し、
応援していただいています。

私は、洋野町にいるリーダーと、
外部の働きを組み合わせて、価値を生みだし、
「新しい平常」を創りだすことができないか、
とずっと思ってきました。

しかし最近になって思っていることは、
実は、大野高校の学校内の教職員こそ、
地域の未来を創るリーダーたる
資質に溢れているということです。

我々が、学校という場を通して行ってきた
様々なコンテンツを、
地域に出て提供すること。

生徒も大野高校で学んだことを
地域の中で表現したり、
コラボレイトしたりする。
そんな学びを提供することが、
大野高校の目指すべき
アクティブ・ラーニングではないかと思うのです。

私がイメージする
一つの理想的な学校組織の図を示します。

発達段階③LT

職員どうしの同僚性が保たれ、
マネジメントされているけれど、
教師個々の自立性・創造性は
損なわれていない組織です。

そして、学校全体として、
育てたい生徒像を踏まえ、
社会との接続を意識した教育を行う
という場でもあることを示しています。

これまでは、以上のような話で
終わっていたのですが、
最近はさらに以下に示すように作り替えました。

発達段階④LT

アクティブ・ラーニングの進展を見据え、
外部との接続を取り入れ、
外部リソースも含めた
チーム学校を目指している形です。

また、教師は、学校から飛び出して
地域を創造する行動も行います。

それは、学校を捨てて外部に繋がる
というのではなく、
学校の中で得たコンテンツやポリシーを背負って、
外の世界に飛び出していくことです。
いわゆる、教師のアントレプレナーシップです。

学校と連動して地域を変えていくことが、
アクティブラーナーとしての
教師の役割にもなるのではないかということで、
こういう組織図を考えてみました。

今、大野高校では、
地域とのトークセッション、
地区懇談会での2回にわたっての体験授業、
町民文化祭での面白実験授業などが成功し、
手ごたえを感じています。

大野高校から出るLT

私は、地域リソース、
外部リソースに注目していたのですが、
もっとしっかり見るべきは
足元の現場の力であったと、
あらためて気づいているところです。

 

めでタイ ありがタイ

一昨日夕刻、学校を出るとき、
学校技術員の「奥」さんから
「魚持っていきませんか?」
と声をかけられました。

見ると、保冷バックに鯛がたくさん!
昨夜の釣果とのこと。

「他に配って歩いたので
小さいのしか残っていないんですが」

といいながら、
50cm級の鯛を3匹もいただきました。

鯛01

鯛02


今日は、娘夫婦と孫の誕生祝いをするので、
まさにめでタイ。
タイムリーでした。

慶大

鯛をおろすのは初めてですが、
出刃と小出刃と刺し身包丁を使ってなんとか。
松皮造りにするのは面倒なので、
皮を引いての刺し身と、
皮付きのまま薄く引いて
しゃぶしゃぶでいただきました。

鯛03

鯛05

鯛06
紅葉おろしを作って。

めちゃめちゃ美味い!
至福の時間。

奥さん、ありがとうございます。


 

ケイティさんが紹介して下さいました

ケイティさんこと宮本慶子さんが、
10月29日・30日に行われた
地区懇談会の模様を、
何と3回連続で、
ブログで紹介してくださいました。

地区懇談会は、
PTA会長さんはじめ地域の皆さんの協力で、
ホットな会になりました。

皆さん、ケイティさんのブログ是非ご覧ください。

<前編>

<中編>

<後編>

ケイティさんは、横浜生まれの横浜育ち。
いわて復興応援隊として、
2012年10月に洋野町にやって来て、
それから洋野町の良さを3年にわたって
紹介して下さっています。

もしかしたら洋野町民より洋野町に詳しい、
洋野トレンドウォッチャー、
洋野応援団であります。

とかく地元の人間は、
都会のモノサシで
自分たちの価値を評価しがちです。

そして、洋野町といえば
「ウニ」「南部もぐり」「大野木工」
という特産品や観光名物などを提示しがちです。

もちろんそれは観光の目玉であり
アピールすべきポイントでしょう。

でも、それだけではない。
洋野町ならではの手作りのささやかな活動、
ちっぽけでも、人と人とが触れ合う
温かいイベント、
子どもを見守る地域の目、
そんな習慣や文化がたくさんあります。

私が大野に来て驚いたのは、
「ナニャドヤラ大会」の予算は
500万をゆうに超えているというのに、
同じ文化事業である
「北のハーモニー」という
音楽の村づくりの事業の予算が
ゼロベースであったことでした。

ナニャドヤラは大野が町をあげて
行っている一大イベントです。

でも、そんな中、
「北のハーモニー事業」では、
天文台の入館料のほんの一部
(1万円もしない)
を資金としながら、
「まきぼコンサート」や
「クリスマスコンサート」を、
工夫しあい、協力しあい、
手作りで楽しく行っていることに
私は大きな意義を感じます。

ケイティさんは、
メジャーな観光ビジネスにも、
地域の温もりを感じる
ささやかなイベントにも
同じようにアンテナを立て、
そして同じ目線でその価値を認め、
感動し、それを発信しています。


それは、私たちに、岩手は、
洋野町は、こんなに素晴らしいんです。
それをもっと自慢していいんですよ、
と語りかけてくれるかのようです。

洋野町はリーダーに溢れています。
そのリーダーたちと、
ケイティさんのような目線を持つ人が
関わっていくことで、
コミュニティに新たな価値が
生まれていくのかもしれません。


 

地方創生

先日、神奈川県で講演をした帰りの
横浜駅のキヨスクで、
たまたま「週間朝日」を見たら、
地方創生大特集をやっていたので
思わず買ってしまいました。

読んでみて思ったこと。

地方創生がうまくいっている自治体の特長は、
未来志向であること、
人口より人生を考えていること、
地域の資源を、
「名物」に求めるのではなく、
そこにいる「人」や、
人と人との繋がりであると考えていること、
行政の上から目線ではなく
地域住民の主体性で
改革を起こそうとしていること、など。

私は、コンフォートゾーン
(快適で居心地のいい場)にいる人は、
守りに入り、変わることを好まないが、
一方、ディスコンフォートの側にいる人間は、
危機意識を持っているため、
常に自分事として物事を考え、
知恵を生み出す、
なんてことを思っていました。

でも、最近、
少し違うことも思い始めました。

それは、危機的な状況にいるにもかかわらず
それを自覚しない人たちが
マジョリティではないかということです。

彼らは、自分より苦しい立場にいる人や
地域を認めることで、自分たちは
コンフォートゾーンにいるものだと安心する。

それは、「いじめ」や「はずし」の
構造に似ていて、痛い。

週間朝日

 

秋田県立大曲高校での出前授業

昨日は、秋田県の大曲高校で、
高校1年生に対して
アクティブラーニング型の数学の授業と、
先生方向けの講演を行いました。

授業のテーマは正四面体。
授業の流れは次のPDFファイルにある通りです。

<授業の流れ>

<成果物の例>

授業では、生徒に向けての「数学」のトークと、
参観されている先生方に向けての
「AL型授業」についてのトークの
2つを併せながら行いました。

最初にグランドルールとして
①グループに寄与する
 (フリーライダーにならない)
②他者の意見を傾聴する
③積極的に授業に参加する

 を掲げてスタート。

大曲高校授業LT

授業を実施するクラスは、
「おとなしく静か」と聞いていたのですが、
とっても明るく爽やかな、フレンドリーな面々で、
本当に活発に授業に参加してくれました。

冒頭のアイスブレイクで、
融和をはかるとともに、
本日行うワールドカフェ型の
グループワークに慣れてもらいました。

アイスブレイクの内容は、
「分」のつく算数・数学用語を
できるだけたくさん書きだすというもの。

個人で考えた後、
30秒ほどグループで話し合い、
答を出し合います。

すると、個人で考えたことより
多くの解が得られます。
そのことで、他者と考えを共有することの
価値を実感してもらいます。

その後、30秒間、
グループに1人を残し(アイランドキーパー)、
残りが他の班に出稼ぎに行き、
情報を収集します。

大曲高校01
出稼ぎしています

そして、班に戻って、
30秒で最終まとめをします。
こんな、せわしいワークでしたが、
皆とてもアクティブに活動し、
15以上書きだした班が、8班中3つもあり、
最高は16個でした。
これは、今までの中での最高記録です。

授業の内容は「正四面体の体積」ですが、
知識・技能についてのテーマとしては、
正四面体の体積を考えることで、
正弦定理や面積の公式など、
これまで学んだ平面図形の内容を
まとめることができるということ。

そして、数学的な見方・考え方
についてのテーマとしては
平面図形からのアナロジー、
空間から平面を取り出す、
相似比と体積比の考え、
ということを示しました。

私の説明は、最初の10分のみ。
正四面体の体積を求めるための
考え方を示す部分だけです。
後は、グループ内で解決します。

大曲高校02
各班のテーブルに正四面体のお菓子(岩手山のミミ)を置きます

ここで、この段階で一斉に納得できなくても
よいことを強調します。

その後、

A 立方体から正四面体を切り出す
B 内接球の半径を求める
C 辺の収縮によって変形された四面体の体積
D 切頂多面体

の4つのテーマを、各班で分担して
考えてもらうというエキスパート活動を行います。

各班に配られたそれぞれの内容についての
テキストを読み込んで、
その内容と求め方を理解します。

その後、1人の説明者を残し、
他の班に出かけ、自分たちの行った
課題以外について学びに行きます。

ここで、一つフリースペースを設け、
そこにタブレット端末を置き、
4つの課題の理解を促すような
グラフィクスを見たり、
教具に触れたりすることができるようにしました。

大曲高校10
教具の例


タブレットの表示

そのスペースに集まる人を
「バタフライ」と名付けます。

また、一つの班に留まらず、
いろいろな班の説明を
少しずつ聞いて歩くことでもよいとしました。

このように、歩き回る人を
「ブンブン蜂」と名付けます。

これは、OST(オープンスペーステクノロジー)
というファシリテーションの
ノウハウを拝借したものです。


大曲高校05

大曲高校03

あちこちに、ポイントができ、
自然に活発なセッションが
行われていきます。

大曲高校04

見ていると、
説明する人は、他者に示すだけでなく、
説明しながら理解していることもわかります。

その後、班に戻って、シェアをします。
ジグソーパズルを併せる活動です。

大曲高校06

この1時間で得た内容を、
班でまとめて成果物を作ることが
最後の活動ですが、
この段階で、既に残り時間が5分程度だったので、
それはまた次の楽しみということで終了しました。

AL型授業の提案ということで、
様々な活動を入れたこともあり、
50分で完結するのは難しいですね。
大曲高校の皆さん、
ありがとうございました。

最後に、AさんとBさんの2人の生徒から、
本時の感想を話してもらいました。

Aさんの感想
今回のような形のシェアする時間が
設けられたことによって、友達と交流して、
考え方を身につけることができた。
そして、今習っていることだけではなく、
今まで習ったことを全部含めて学習する
ということの大切さを強く感じることができました。


大曲高校07


Bさん感想
いつもの授業では黒板に書かれたことを
ノートに写して家に帰ってから理解を深める、
という感じなのですが、今回は、
1時間じっくりグループ学習で話し合いをして、
皆で考えながら解いていく中で、
自分でも説明ができるようになったり、
人の説明を聞いて理解することもできた。
この授業は、
自分が考えていることだけではなくて、
人の考えも取り入れながら、
問題を解くことができるとてもいい機会でした。
ありがとうございました。


大曲高校08


この授業後、引き続き、先生方に
80分間講演させていただき、
その後、懇談会で校長先生始め、
皆さんと交流を深めることができました。

尚、今回は、クリエイティブチームとして、
本校の吉田先生とともに授業を行いました。
吉田先生には、
授業の構想に関わってもらいながら、
テキストや教具の製作、
時間管理、記録、
グループへの助言など
多くのサポートをしていただきました。

ありがとうございました。

オマケ
昼食は、近くにある「牛玄亭」というところで
ランチを食べました。

一口食べるごとに「うーん」と唸るように美味しい
お肉でした。

大曲高校肉






 

洋野町文化祭(大野会場)

第10回洋野町文化祭の
展示風景を紹介します。

10月31日のオープニング前です。
ちょうど、沼井先生の実験教室の
手伝いに来ていた生徒達がいたので、
急遽説明もしてもらいました。

大野高校では、
工芸・書道・総合文化部の展示の他、
特設展示として、
中国の書家である
熊峰さんのコーナーもつくりました。

手作りの温かい文化祭です。
教育委員会はじめ、
関係者の皆様お疲れ様でした。




 

町民文化祭

昨日から、大野の町民文化祭が
行われています。

この中のスペシャル企画として、
本校の沼井先生による
「ハートにビビッとくる実験室」
が昨日行われました。

90分もの白熱ステージでしたが、
それを5分のダイジェストにして紹介します。



大野高校の学びの一つの方向として、
教室での学びを地域社会に提供していくこと、
そしてそこに生徒を
積極的に関わらせていくこと
ではないかと思っています。

今回の企画や、先日行った、
地区懇談会での体験授業などを通して、
今後、地域創生の一つのエンジンに
なっていければと思っています。

沼井先生お疲れ様でした。

そして、クリエイティブ・チームの皆さん
ありがとうございました。

 

地区懇談会(帯島地区)

10月30日は、前日に引き続き、
地区懇談会(帯島地区)でした。

帯島地区は、大野の中で唯一
人口が増加している地区です。

スポ少の活動を終えた子どもたちが、
大人と一緒に参加してくれるなど、
地域としての一体感が感じられました。

たくさんの教え子との出会いもあり、
会が終わってもしばらく思い出話に
花を咲かせておりました。

今日も葛西先生によるウミホタルの
実験動画を紹介します。



このような形で
子どもたちに関わっていくことも、
地域の高校の果たす役割でもあるのでしょう。

残業手当も無い中、
喜んで取り組んでくれる先生方には
ただただ感謝。

今回のために、
私は大野高校オリジナルチョコを作りました。
皆さんに配るとき、司会者が
「子どもたち一人1個ずつとっていって」
といって箱ごとテーブルの上に置きました。

私はわっと群がると思っていたら、
子どもたちから「一番年少から順番に」と声が上がり、
ちゃんと学年順に持っていきました。

誰にいわれなくても自然に
そんなことができるなんて凄いなあ。

それは、道徳観や真面目さというより、
家族であるということだと感じました。

大人も含めて参加者全員に配ったところ
2個余ったのですが、
帰りに、小学校高学年の子が、
一番小さい子にもう1個ずつ配りたい、
と言いにきたので
「もちのろん」と差し上げました。

その子どもたちが、小学校のお兄さんと一緒に
笑顔でお礼をいいにきた姿が
とても印象的でした。

子どもは地域の宝だなあ。

さて、この日の地区懇談会のもうひとつの授業は
沼井先生の物理です。

葛西先生のウミホタルに続いて行われました。

盛りだくさんな内容でしたが、
冒頭の手回し発電機とエネルギーのロスの話の
ほんの一部を動画で紹介します。



この話は、実は、ウミホタルの発光実験の
エッセンスを受けているところもポイント。

私はこの授業を観て、
学年、世代を超えて行われる学びの価値、
そして、学びは遊びによって生まれること
などを感じつつ、
大野の未来の学びの形について
思いめぐらせていました。


この日も、昨日に続いて、ケイティさんが
参加して下さいました。
彼女のFBの記事を紹介します。

【大野高校主催の地区懇談会】
今日は帯島農村センターでの開催でした。
20名以上の帯島っ子たちが集まってくれて、
理科の実験コーナーは
賑やかに盛り上がりました🎵

そして、下町校長先生のお話に
真剣に聞き入る子ども達の姿に感動…😭✨

子ども達と地域の未来を考え、
自由な発想で話し合う大人達が増えれば、
そういう大人達を見て育つ子どもは
意識も変わってくるのではないかなぁ…
と感じました😄


ケイティさんありがとうございました。

ケイティさんのFBより写真をいただきました。

帯島地区懇談会04
ウミホタルに熱中!

帯島地区懇談会01
実験風景

帯島地区懇談会03
私の話も熱心に聴いてくれました。