ウミホタル

昨日は19:00から、
地区懇談会(大野地区)が行われました。

今回は、これまでの形式を大きく変え、
オープニングに
理科の実験授業を取り入れました。

実は、この夏、
神戸常磐大学の栗岡誠司先生から、
たくさんのウミホタルを
いただいていましたが、
遂に、今日実験をすることができました。

地域の皆さんもとても喜んでくださいました。
良かった良かった。
栗岡先生ありがとうございました!

では、本校の葛西先生による
ウミホタルの実験の様子をご覧ください。



この地区懇談会を経験して
大野高校としての生涯教育への関わり方
のようなものが見えてきた。

教師の強みは「授業」という
コンテンツを持っていること。
であれば、広く地域にコミットし、
その「授業」を積極的に提供することで
地域との絆を深めることができる。
学校・地域・子どものトライアングルが
より強固になる。

学校統廃合問題が取りざたされる中
現場教師ができることは、
こんなふうに、教育屋としてのスタンスで
足元の一歩を照らしていくことなのかもしれない。

 

セイシメンタルジャーニー

11月2日に秋田県立大曲高校で、
生徒へのAL型の授業と、
先生方へのALについての
講演を行います。

授業は数学Ⅰの空間図形
というオーダーなので、
正四面体についての
授業にすることにしました。

グループワークのハーベストの
サンプルを作ってみました。

題して

「セイシメンタル・ジャーニー
(正四面体の大冒険)」

正四面体02


 

浮沈子

昨日は、4月からこの日まで、
事務室で勤務していただいた
工藤さんの最終勤務日でした。

彼女は来月から新しい職場に旅立ちます。

事務室で、工藤さんと話をしていたら、
いきなり数名の2年生がやってきました。

何かと思ったら、
工藤さんのお子さん用にと、
ペットボトルで作った
浮沈子のプレゼントでした。

ぎゅっと握ると中にあるものが上昇します。
前の物理の時間に作ったものだそうです。

私は、慌ててカメラを取りに行き
動画を撮影しました。

シャイな生徒たちですが、
でも一生懸命に説明してくれました。

その純朴で、ささやかで、
真っ直ぐな姿に泣けました。

届けられたのは浮沈子だけではなく、
彼らの気持ちです。ありがとう。

事務室の中にいるみんなの心が
ポカポカと温かくなりました。



 

UFO雲

今日、大野に向かって車を運転していたら、
目の前にUFOのような雲が現れたので、
思わず近くのコンビニに停めて撮影しました。

ufokumo02.jpg

ufokumo01.jpg

 

グループ活動について

昨日は、
神奈川県私立中学高等学校協会主催の
数学科の研修会でお話をさせていただきました。

アクティブラーニングの「そもそも」について、
数学におけるアクティブラーニングの
具体についてなど、
沢山のオーダーがあったことや、
参加者のモチベーションも様々だったので、
焦点が定まらず、
総花的な話になってしまいました。

うーん残念。

参加者の方から、
「グループワークになじめない生徒はどうするのか」
「アクティブラーニングでは教科書が遅れる」
という定番質問が出されるなど、
まだまだ不安の声が多いようでした。

でも、一つだけわかったのは、
講演の途中に、あるテキスト(内容はヒミツ)
を批判的に読む中で
「数学教師のマインドセットをどう整えるか」という、
パワフルな問いを準備して
グループワークを行ったのですが、
そこでは、非常に活発な議論が
展開されていたことです。

90分の中で、先生方が最も頭を働かせている
アクティブな時間だったように思いました。

私は、この光景を見ながら、
先生方自身が既にグループワークの
有効性を示しているではないか!
と感じました。

その風景をちょっとだけ紹介します。



この記事をFBにアップしたら、
教え子のSさんから
こんなコメントをいただきました。

先日、超バリバリの音大卒の先生が
「家庭科」の授業をやりました。
「班で、次の12個の食品・食べ物の内、
カロリーが低いものから順に予想して
並べていってください」との問い。

そうしたら、班内でにぎやかになって、
「こうじゃない?いやこうでしょ」など、
活発に「予想」が立てられる様子を
見ることができました。

その後、
「これから、特にスポーツをやる人や女子は、
カロリーを気にするだろうけれど、
「栄養素」という観点を考えれば、
カロリーだけではなく、
様々な添加物なども気にしながら
食品を見ていくことが大切になるよ」
というまとめでその授業は終了しました。

ウチは家庭科の教員免許を
持った先生がいないので、
その先生が担当することになっているのですが、
本職顔負けだなと思いました。

子どもたちが自分たちであーでもない、
こーでもないと予測を立て、
「当たった、外れた」と一喜一憂して、
それから、
「大事なことだからよく聞いてね」というまとめ。

予想させる、考えさせるという
「土台」があるからこそ、
最後の教師側の「まとめ」にも
子どもたちはきちんと耳を傾けるのかな、
と思った瞬間でした。

ちょっとしたことでもいいと思うんです。
子どもたちが主体的には話し合い、
考えたり、予想したりしていく時間を作ることで、
「身になる」。
ALはそういう為にあるんじゃないでしょうかね。


Sさんありがとうございます。
教師のパフォーマンスばかりが
目立つ授業が多い中、
生徒自身が学習する場をコーディネートする。
その免外の先生は、
学びについてのプロなんですね。

生徒の活動を経由するからこそ、
教師の説明はすんなり入っていき、
深めることができるということは
非常によくわかります。

今回の研修会でもそうでしたが、
「グループより個で学びたい
という生徒はどうするか」
「グループ活動では進度が遅くなる」
といったグループ活動それ自体の是非を
問題にする声が未だにあります。

でも本来議論すべきは、
そのグループ活動をどのように準備するか、
その活動の中でどういう問いを立てるか、
などという、
提供の仕方ではないかと私は思います。

教師がそういう視点に立って
学びを考えることが
「教授(注入)から学習」への
変化を促していくのだと思います。



 

町民文化祭

宣伝です。
10月31日(土)・11月1日(日)に
大野体育館で町民文化祭が行われます。

大野高校の発表もありますので、
皆さんどうぞご覧ください。

尚、大野高校の発表ブースに、
先日本校にいらっしゃった、
中国を代表する書家、
熊峰(ユウフォ)さんの
特設コーナーも設ける予定です。

さて、今回の大野の文化祭では、
洋野町の生涯学習啓発事業の一環として、
大野高校の名物教師、
沼井薫先生による理科実験の講座、
「ハートにビビッとくる実験室」が行われます。

ポスターが刷り上がりました。
面白いですよ~。

numai 01



もう一つ宣伝。

10月29日・30日は、
大野高校の地区懇談会が行われます。
そこでは、沼井・葛西先生がダブルで
面白授業を展開します。

ところが、現段階で、
この地区懇談会への参加が
非常に少ない状況です。

大野地域の皆さん、
是非ふるってご参加下さい!

大野高校オリジナルチョコも進呈しますよ!
地区懇談会の内容は以下から。

http://www2.iwate-ed.jp/ohn-h/52_koutyou/hisyo-02.pdf



 

カリキュラム学会

昨日は、日本カリキュラム学会主催、
秋の研究セミナー2015
「アクティブ・ラーニングを考える」が、
お茶の水女子大学で行われ、
発表させていただきました。

今回は、鳴門教育大の村川雅弘先生から
依頼を受けての参加でしたが、
実は、今日の指定討論者と
コーディネーターの
松下先生と西岡先生(京都大)とは、
10月10日の教育方法学会に引き続いて
ご一緒させていただきました。

主催者は資料を100部ほど
用意していたようですが、
230名を超える参加者があり、
立ち見も出るほどの大盛況でした。

アクティブ・ラーニングへの関心は
相当に高いですね。

盛岡三高の保護者の方がいらっしゃって
お話をされる場面もあり驚きました。
まさに、盛岡三高が乗り越えてきた
歴史を語っていただき、
非常に嬉しかったです。

会議後は、村川先生と鳴門教育大の皆さん、
そして、新宿区立大久保小学校の先生方や
保護者の方とも懇親を深めることができました。

小中高大が連携する場として、
アクティブ・ラーニングの
ムーブメントがあるとすれば、
その存在自体も評価すべきかもしれませんね。

カリキュラム学会01
(写真は塩澤秀一先生(大阪大)が撮影されたものを使わせていただきました)
 

新人大会卓球競技2日目

今日は卓球新人大会の2日目、
学校対抗戦(団体戦)の準決勝・決勝、
そしてダブルスの決勝までと、
シングルスの一部が行われました。

結果は、本校女子団体が、
見事8年連続の団体優勝を果たしました!
45チームの頂点です。

そして、ダブルスでも、49チーム参加の中、
塚本・栁田ペアが優勝、
ベスト4に、土田・山崎ペア、
伊東・菅野ペア、
ベスト8に大野・千田ペアが入るという
快挙を成し遂げました!

男子は、最後は第一シードの
専大北上ペアに敗れましたが、
シード校を撃破し、47チーム中の
堂々のベスト8を果たしました!

これまた快挙で、
卓球専門部の先生方からも
賞賛の声があがっていました。

私は明日から東京に出張があるため
シングルスは残念ながら
観ることはできませんが、
遠くから応援しています。

選手の皆さん、頑張って下さい!

2日目のダイジェストです。




 

新人戦卓球競技

今日は第61回岩手県高等学校新人大会
卓球競技のため、
奥州市総合体育館に出張できています。

今日は1日目で、開会式と
学校対抗戦の4強の決定までが行われました。

私は、役員席に座って見ているばかりですが、
競技役員の先生方は、
朝から遅くまで自分のチームを見ながら、
準備・進行などの運営に奔走しております。

本当にお疲れ様です。

速報で大野高校のダイジェスト動画を
お届けします。ご覧ください。






 

熊峰さんとの素敵な出会い

今日は、とっても素晴らしい
出会いがありました。
中国の生んだ天才書道家である
熊峰(ユウフォ)さんが、
大野の卓球の指導者である、
同郷の章(ショウ)さんとのつながりで、
大野高校に来てくださいました!

私は、今日は盛岡に出張だったのですが、
町会議員で、洋野町国際協会の
役員でもある南さんから連絡を受け、
これは凄い!と、
大急ぎであちこちに電話をして、
午後の書道の授業に
来ていただくことができました。

熊峰さんは、中国江西省南昌市生まれ。
2002年、中国政府が選定した
「世界49カ国で活躍している
中国人書家・画家」に選ばれている方で、
社団法人日中書法芸術協会、
国際臨書協会会長などもされています。
現在横浜に在住していて、
大学でも教鞭を執る傍ら、
メディア等でも活躍されています。

2010年には
上海万博日本館漢字芸術総監督に就任し、
日本館のテーマ「聯接」(つなぐ)の
二文字を書いた方としても有名です。

http://ameblo.jp/yuhousho/

私は、出張の関係で、
授業には間に合いませんでしたが、
夜の懇親会に参加することができました。

いやあ、本当に「心」を大切にされる
素晴らしい方です。

本当は、一枚書いてもらうのに、
相当な値段だろうと思われるのですが、
「お金ではない。今日は心をつくる」
「大野は第二の故郷」と、
朗らかに飲んで、いっぱい語り、
そして、一人一人に
どんどん書いてくださいました。

そして、何度も乾杯し、何度も握手し、
涙も見せながら、本当に楽しく
感動的な夜をともにしました。

私は「競争・協奏・共創」という言葉を
書いていただきました。

熊峰02

逆向きのものも書いて下さいました。

熊峰03

章さんの奥様の太極拳とのコラボは感動でした。



この出会いをきっかけに、
これからも絆を深めていくことを約束して、
素晴らしい国際交流の幕を閉じました。

熊峰さん、ありがとうございます。

家宝にします!

熊峰01


 

大野高祭お疲れさまでした!

大野高祭終わりました。
生徒の皆さん、職員の皆さん、
準備、当日、片付け、
本当にお疲れ様でした。
そして、ありがとうございました。

生徒と先生が一体となった
手作りの文化祭。

来場された方々を
楽しませようという気持ちが
いっぱいに詰まった、
ハートフルな文化祭でした。

最後の講評で話しましたが、
この文化祭で、
「大野高祭」のコンテンツの素晴らしさ、
生徒の能力の高さ、
それを引きだす先生方の指導力と団結力、
そして、大野高校が大好きな
地域の人々という宝物のような資源、
これらを私は確かに受けとめました。

大野高生は地域によって育てられると
よく言われます。
でも、私は、今回の大野高祭を経験し、
生徒が地域を育てている、
とも強く思いました。

そんな大野高校の生徒の素晴らしさを
世界に発信していくことが、
私の使命の一つだと強く感じております。

では、2日目、公開の前に急いで撮影した、
学年、クラブ、各種委員会、教科などの
ポスタープレゼンテーションによる
展示風景を動画にまとめました。

ご覧ください。





 

大野高祭 初日

今日は大野高祭の初日。
ステージ発表の部でした。

大野は「一人一芸の里」
と言われる土地なのですが、
まさに、本校の生徒にも当てはまります。

私は、一日中、笑ったり、
感動したりしながら
体育館で過ごしていました。

吹奏楽の生オケでは、
気持ちよく一曲歌わせていただきました。

悔やまれるのは、音楽選択クラスの
ハンドベルの演奏を
ビデオで撮れなかったことです。

では、大急ぎで編集した
今日の活動のほんの一端を
ダイジェストで紹介します。

みんなが主役、
そして生徒と職員が一体となって行う、
手作りのハートフルな文化祭。

こういう行事の度に、
生徒の素晴らしい一面と、
職員の生徒への思いの深さを
再発見します。

ありがとうみんな。



 

全校合唱前日のあわせ

明日17日から文化祭が始まります。
公開ですので、皆さん是非おいでください。

さて、

今日は一日文化祭準備です。
大野高校では、明日の開会式後に、
全校合唱を行っています。

なかなか練習時間がとれない中でしたが
一生懸命練習してきました。

今朝、初めての全体の合わせが行われました。
クラス展示の準備や、教科や部活動の発表、
その他多くの仕事を抱えながら、
短い時間でしたが
皆で合わせることができました。

練習時間が無い中、確かに高いレベルは
求められないかもしれません。

でも、佐藤先生が短時間の中で
ガッツのある指導をされている姿、

それに応えて少しずつ声が大きくなっていく
生徒たちの姿、

それを温かく見守る先生方の姿、

プライベートに借りてきた電飾で、
ささやかにライトアップを施している先生の姿、

などを見て私は感動して
胸が熱くなってしまいました。

そして、この全校合唱を
多くの洋野町民に見て欲しい
という思いを強くしました。

急遽、練習風景の動画をアップしました。

明日の9時半という早い時間ですが、
是非生徒たちの姿を見てやってください。





 

給食の楽しみ

大野高校は、給食が出るのですが、
小中学校と違って
おかずのみの給食なので、
ご飯は自分で持ってこなければなりません。

昨日、ご飯を忘れてしまい、困っていたら、
ありがたいことにラーメンでした。

給食ラーメン


ラーメン、長崎ちゃんぽんスープ、
海苔塩ポテトコロッケ、
白菜のキムチ和え、
デザートにムラサキ芋チップス、
というお楽しみメニュー。

これで180円ほど。

ありがたいですね。

「学校いきたくねえなあ」、
と思っている生徒も、
「あ、今日はラーメンだし、行くか」
などとなるかもしれません。

案外。

給食の役割はとても大きいですね。



 

二乗比例

私は、いろいろなところから
数学に関する質問やご意見などの
メールやお手紙をいただきます。

中には、手におえそうにない
壮大な証明を見て欲しい
というというものもあり、
困ってしまうこともあります。

9月の下旬に、
こんなメールをいただいていていました。

2次関数の指導について質問がありまして、
メールさせて頂きました。
グラフを書かせる指導を行うとき、
先生はよく「2乗に比例することを意識する」
という話をされていたと思います。
それを伝えるためにどのように
生徒へアプローチすればよいか
考えているのですが、
自分自身がこのことをよく分かっておらず、
いまひとつピンと来ません。
もしヒントとなるような資料がございましたら、
ぜひ頂きたいです。


うっかりして
返事を出しそびれておりましたので、
このブログ上で私の考えを述べたいと思います。

<二次関数の指導と二乗比例法則>
私は、これまで多くの高校の先生の授業を
拝見してきましたが、
二次関数のグラフの指導を行う際、
二乗比例法則に注意を払われない
先生方が多いことが気になっていました。

多くの先生は、グラフを描く場合、

頂点と、
「グラフの方程式」に代入して得られる
「わかりやすい周囲の点」をいくつかプロットし、
「軸対称性」に注意しながら
「なめらかに」描く、

などと指導します。

では、例えば、下の図ように、
「グラフの方程式」が与えられずに、
頂点と、他の一点の座標が決定されている
二次関数はどのように描画しますか、
というと、なぜか殆どの先生が
戸惑ってしまいます。



二乗比例08

二乗比例がイメージできれば、
頂点から一定の幅でxが増えると、
それにともなって、1:4:9:・・と
増加していくわけなので、
グラフの全体像がつかめます。

二乗比例09

では、二乗比例についての
私のアプローチを
少しだけ述べたいと思います。

まず、つかみネタです。
動画をアップしました。
これは、もう10年以上前に福島県の
ある女子高校に行った授業風景の
ほんの一部です。

その当時、動画アップの許諾を
いただいたものです。

スカートが超短い、
キャピキャピのJKですが、
とっても明るくピュアな彼女たちに
感動したことを覚えています。

因みに、参加したある生徒から、
この授業の経験で、
数学が大好きになって、
大学進学を考えるようになり、
その後頑張って勉強して、
東北大学の薬学部に合格した
との報告をいただきました。



この実験によって、二乗比例が
リアルな世界にあることがイメージされます。

では、

(楽しいだけでは許してくれない
人たちのために)

二乗比例法則が、
センター試験の問題などにも
繋がるような展開に焦点をあてて
以下に説明したいと思います。

二乗比例04

上図の左は正比例です。
1当たり量が決まれば、
それに対して、横がL倍になると、
縦もL倍になります。

2次関数は、図の右の様に、
1当たり量が決まれば、
それに対して横がL倍になると、
縦はL^2倍になります。

このことから、2次関数では、
どんな場所で切り取っても、
切り取る長さと頂点までの距離に関して
図のような重要な性質が導かれます。

二乗比例05

この性質を利用して
問題を2つ程解いてみましょう。

二乗比例06


二乗比例07

実際には、2次方程式を解いたり、
距離を計算したりと、煩雑な計算を
行わなければならない問題ですが、
二乗比例に着目すると、
見通しよくすっきりと解くことができますね。



 

欲望のメミーシス

最近、フェイスブックで
「数学の学び」に関して
いくつかのやりとりがありました。

https://www.facebook.com/hisao.shimomachi

その中で、私が敬愛する哲学者の
さっちゃんこと五十嵐先生が
こんな発言をされました。

私が数学が大好きになったのも、
高校の時の数学の先生が、
ただただ数学が大好きで、
高校生に教える数学でさえ、
「数学に触れていることの幸せ」
が輝き出ていたからでした。

相当前に退職したあとで講師として
教えてくれていた
おじいちゃん先生でしたが、
本当に「輝いて」いたんですよね。

いま思うと教え方とか
「なんなの⁉」って感じで、
みんなは「わかんない、難しい」って
ブーブー言ってましたが、
私はその先生の「輝き」に
すっかりやられて
感染しちゃいました( ̄▽ ̄)。

学問って本当に「喜び」なんですよね。


これはまさに、学びの本質を突く
話ではないかと思いました。

以前、私が教育委員会に勤めていた2年間、
「すうがく通信」という名の通信を、
県内の高校の数学科教員全員に
メール配信していました。

それは、実践や数学のトピックスを
紹介するだけではなく、
教師のマインドセットを変えること、
教員どうしが交流しあう文化をつくりたい
という意図をもって始めたものでした。

下図は、80号まで発行した、
その通信をダイジェスト版にして、
県内の各校に配布した冊子の表紙です。

数学通信ダイジェスト


この「すうがく通信」のある号で、
高橋勝氏(横浜国立大学人間科学部教授)の
次のような文を紹介したことがあります。

少し長くなりますが以下に紹介します。


<前略>
<教師-生徒>関係というと、
戦後の教育界に深く刷り込まれた
二項対立図式が思い出される。
それは、学校の授業における教師中心か、
子供中心かという対立図式である。
この図式は、教育内容を系統的に教えるのか、
それとも子供の生活実態に基づく
問題解決学習が大切なのか、
という議論に色濃く反映している。

<中略>

しかし、<教師―生徒>関係を
<教師>軸と、<生徒>軸という
二極図式でしか理解できなかったところに、
これまでの教育関係論の
狭さがあったと考えられる。

教師の役割は子供に知識・技能を
きちんと伝えるところにあるとか、
子どもは教師の指導なしでも学習できる
といった議論は、
近代哲学における主観・客観の対立図式の
反映でもあるからである。

フランスの哲学者ジラール(1923~)は、
『暴力と聖なるもの』の中で、
欲望とは、主体Aの内部で
自然発生的に生じるのではなく、
主体Aが、惹きつけられる身近な他者B
(例えば、男子にとっての父親、
生徒にとっての教師、
自己にとっての競争相手)
が対象Cを欲望するが故に、
対象Cを欲するようになるという
「隠された三項関係」の構造を
明らかにしている。

ジラールのこの
「欲望のメミーシス(模倣)」論は、
生徒の学びの深層を理解する上で
実に貴重なヒントを与えてくれる。

通常は教師が提示する知識を
学ぶと考えられているが、
実際はそう単純なものではない。
学びとは、宅配便を受け取るのとは
まるで異なるからだ。
それは、むしろ身近な他者との
共犯関係において開かれたり、
閉じられたりしていくものだからである。

ジラールに従えば、生徒にとって教師とは、
知識への挑発者として目に映るのであって、
知識の所有者、例えば学者と同じではない。

子どもの目の前にいる教師は、
知への欲望にかられていて、
それに夢中になり、その欲望のオーラを
有形無形の形で生徒に見せ付ける存在である。

子どもは、教師の所有する知識にではなく、
彼/彼女が抱く欲望とその言動に滲み出る
情熱に惹かれるのである。

教師の知識に惹かれるのではなく、
教師の「知への欲望」に惹かれるのである。

<中略>

ここでは、主体A(生徒)から
対象C(新しい世界)へという
単純な二項関係ではなく、
主体A(生徒)→挑発者B(教師)
→対象C(新しい世界)
という三項トライアングルが成立する。

生徒はたった一人では、
新しい世界に分け入ることはできない。
その根源的欲望を刺激する
教師という存在が不可欠なのだ。
模倣者(生徒)は、手本(教師)の行為を
模倣するのではなく、
手本が欲望する世界に憧れて、
それを欲望するようになる。
いわば「あこがれにあこがれる」のである。

<中略>

こう考えてくると、教師中心か、
子どもの活動中心か、
といった従来の教育学の不毛さが見えてくる。
「自由か指導か」といった意識レベルだけでは、
ジラールの着目した「隠された三角形」の
深みをとらえきることは
とうてい不可能だからである。

生徒は教師の「あこがれにあこがれる」
と同時に、知への欲望に欠けた教師の
惰性的な授業やその振る舞いをも
無意識のうちに模倣し、内面化する。

歴史は暗記物だと思っている
教師の授業を通して、
歴史は暗記物であることを生徒は内面化する。
未知の世界を探求する喜びよりも、
試験の点数がすべてだと
内心思っている教師の授業を通して、
点数こそがすべてだとする
貧しい学びの観念を植えつけられるのである。

ジラールの欲望のメミーシス論を踏まえるならば、
教師に求められるのは
知識や技能そのものではない。
知識や技能に心底憧れる欲望(エロス)を
持ち続けているか否か
という点こそが決定的なのである。

「教師―生徒関係論」
「最新教育キーワード第13版」
/時事通信社より抜粋



私はここで述べていることに
激しく同意するのですが、
このような論を知ると、
アクティブラーニングの研究に走ることに、
一種の空しさを覚えてしまう人も
いるかもしれません。

ですが、私はここで一つ
力説してきたいことがあります。

それは、今、私の周りにいる、
アクティブラーニングをやろうとしている人、
あるいは、そのような学びのエキスパート
といえる人たちの
授業改革への思いに関することです。

彼らが、新しい学びを模索し、
実践しているのは、
単に学習定着率を高めるために
自分の授業をブラッシュアップしているのではなく、
現在の教育に横たわる問題を
改善しようという熱い思いに
駆り立てられているからではないかと思えるのです。

それは、
学校を安全・安心な場にすることであったり、
社会と学校を結びつける試みだったり、
偏差値という一元的な価値観の呪縛を
打破しようとしたり・・・。

そんな彼らの貪欲な授業改革への思いが、
生徒から支持され、
学習効果にも現れていくのではないか。

アクティブラーニング型授業という
スペシャルな手法によって
効果がもたらされるだけでなく、
その教師の
「今の学校、今の授業をどげんかせんといかん」
というマインドセット、心意気が、生徒のハートに
火をつけているからではないか。

つまり、ジラールの「欲望のメミーシス論」は、
教科内容だけでなく、
授業改善への思いにも
及ぼされるものではないかと思うのです。


 

マツタケ収穫祭のTVニュース

めんこいテレビの報道部様より、
9日に行われた、
大野高校里山収穫祭を取り上げた
mitニュースが
「FNNローカルタイム」で
Youtubeに公開されているとの
連絡をいただきました。

ニュースを見逃した方、是非ご覧ください!




 

私「サインコサイン」の味方です

少し前に、某県の某人物が、ある会見で

「女性にサインコサインを教えて何になるのか」

という話をして物議をかもしました。

その発言者は、釈明として
次のようなことを述べています。

そもそもサインコサインタンジェント、
皆さん、sin(α+β)とかcos(α+β)とか、
高校時代に習ったと思うけれど
あの公式を覚えていますか。

私もサインコサインというのは
人生で1回使いました。

「私の足がもし15cm長ければ、
私はボルトぐらいのスピードで
100mを走れます。」

ということで、私の足が15㎝長くして、
一歩一歩、凄い回転が早ですからね。
そのときぐらいしか
サインコサイン使っていないよね、と。

サインコサインってのは何に使うのかね、
ってのが従来からあって、
昨日はたまたまそれと女性を結びつけて、
口が滑った形でしゃべった、
というのが本当のとこですね。
だから女性蔑視とかなんとか
という話ではなくて、
どうしてあの記事なのかわからないけれども、
あのー、その程度の話なんですよね。

サイン、cos(α+β)とか、
まあまあ教えなきゃいけないんだけど、
サインコサインとかそれからログとか。

まあ数学を専門にする
理科系の人は違いますよ。
だから、あのいろんなカリキュラムの中で
一体何を教えるのかね、
というのは結構難しいよね、
というのがセンテンスです。
(8月28日定例会見の内容を
動画サイトから引用)


さて、私は、この会見と、
その後の報道やWEB上での反応を見て
とても気になったのは、
話し手受け手の両者に、
「サインコサイン覚えて何になる」
といった数学に対する
ネガティブ性みたいなコンセンサスが
出来上がっているということでした。

「そりゃあもちろん、サインコサインなんて
さっぱりわからないし、
実生活に役に立ったことなんかないけれど、
でも女性差別はいけないよね」

というような。

なので、私は、この会見を行った方の
言動を糾弾するのではなく、

数学教育が現実問題と乖離し、
問題を解く技能をひたすら教え込んでいる
という数学教育に横たわる
問題を指摘したいのです。

なぜなら、これは、
発言者の問題というより、
そのような貧しい学びを
植え付けてしまうような、
数学教育を行ってきた、
我々教師の責任でもあると思うからです。

そして、この発言者の方が
東大法学部卒であるという事実を思うと、
ますます事態は深刻です。

そういう受験競争の勝利者であり、
国際社会の中で
日本を動かしていく立場の人物が、
そのような貧しい数学観を
持っていることに
危惧を抱くのは私だけでしょうか。

更にいうと、このブログの前回の記事で、
現実問題との関わりを主張する、
PISAの「数学化サイクル」の話をしたのですが、
そんなキレイごとは糞くらえ、
東大に入るためには、
ひたすら問題を解く技術を鍛えればいい。
意味なんかわからなくても、
どうせ、大学に入ってしまえば
もう使わないのだから。

などといった、「本音」が、
今まさに進展しようとしている
教授パラダイムから
学習パラダイムへという、
アクティブラーニングのムーヴメントを
かき消してしまうことにも
なりかねないとも思うのです。


さて、ここから、数学教師の立場で、
サインコサインについて、
その有用性などについて語りたいと思います。

私は、三角比、三角関数ほど
日常生活に取り入れられ
役に立っているものはないといっても
過言ではないと思っています。

例えば、測量技術は三角関数なしに
語ることができません。
航海や航空学、建築学、天文学等々、
あらゆる測地、運行、建造、照準などに
三角比が使われていることは常識です。

以前、ブログにあげた、
大野高校の生徒の思い出に関する
動画を再度アップしておきます。

自分は大工になるから
数学なんか勉強してもしょうがない、
といっていたK君が、
大工になってタンジェントを
自分のものにしているという内容です。




そして、三角関数は、
「円運動を記述する言語」
という一面もあります。


円運動する物体の、位置、速度、加速度は
角速度と動径を用いて、
サインコサインで与えられます。

あの発言者の
「ウサイン・ボルトの足の長さと速さ」の話は、
実は円運動の話題だったわけです。

三角関数の加法定理は忘れても、
このようなトピックスは頭に残っているんですね。

ということは、そういう現実面での応用や
面白さを授業の中に取り入れることで、
その後の人生が豊かになっていく、
ということがいえるのではないでしょうか。

更に円運動から応用すると、
すべての周期的な現象は
三角関数で記述できるということにもなります。

すると三角関数の応用は相当広くなります。
例えば、周波数は三角関数で表されるので、
様々な音源を解析したり、
作ったりすることができるわけですね。

私が以前の勤務校で、
難関大進学希望者向けの授業の中で
次の様な問題を扱いました。

横国フーリエLT

これは、フーリエ級数の入り口の入り口
とも言える問題です。
「y=xという直線の方程式を
(-πからπの区間内で)
三角関数で最良の近似をしよう」
というのがこの問題の主張です。

この時、私はフーリエ級数について
少し時間をとって話をしました。

任意の関数を多項式で近似する
というのがテーラー級数ならば、
手書きも含めたあらゆるグラフを
三角関数で近似するのがフーリエ級数。

その応用がフーリエ変換であり、
20世紀後半に開発された
高速フーリエ変換(FFT)が
画像処理に革命をもたらした
というカンジの内容でした。

もちろん、私も自信がないので
深入りはできませんでしたが、
それでも受験間近の3年生達が、
それはとても興味深く聞いてくれました。

その後、ある生徒がプリントの隅に、
下のような「しもまっち」のイラストを
描いていたのが印象的でした。

CTスキャンLT


CTスキャンの原理を話したことが
印象に残っていたようです。

因みに、これを描いた生徒は、
大学の数学科に進んでいます。

最後に、少し怪しい話題ですが、
三角関数とバイオリズムの話を
取り上げたいと思います。

下の写真は、私が花巻北高校で
バスケットの顧問をしていたときに、
選手に配った部活の練習日程表です。

バスケバイオリズム

2月から4月の地区予選に向けた
メニューが書かれています。
これに、選手一人一人の
バイオリズムを付け加えて配布します。

バイオリズムとは、
人間には生まれながら、
身体(P)、感情(S)、知性(I)の
3つの波を持っていると主張する
一つの疑似科学です。

ちなみに身体は23日、感情は28日、
知性は33日の周期をもつ
と言われています。

すると、これは周期的現象なので、
三角関数で表現できます。

それを、1か月スパンで表して
生徒に配ることで、自分の高調期と低調期を
予測することができたり、
あるいは、生徒どうしの位相のずれから
「相性率」を算出させたりします。

これは、互いのコミュニケーションにもなるし、
三角関数の周期の勉強にもなるので、
いい教材ではないかと思います
(バイオリズムの妥当性はさておきですが)。

私は、演習問題の裏に、
生徒全員の誕生日のバイオリズムを
それぞれ印刷したものを、ランダムに配って、
問題を解き終わった後に、
その誕生日の生徒をクラス内で探して
自分の答案の採点者になってもらう
という試みを時々行います。

一人一人違うプリントを作るので大変ですが、
クラスの雰囲気を盛り上げることにも
役に立ち、とてもいいですよ。

そのバイオリズムの授業に関する記事と、
バイオリズム作成ソフトの
ダウンロードは下記からどうぞ。

「バイオリズム」

以上、長くなりましたが、
私のサインコサインへの熱き思い、
伝わりましたでしょうか。



 

授業実践セミナーのご案内

先日、ふらりと廊下を歩いていたら、
いい雰囲気の知のオーラを察知し、
教室に入ってみました。

久保田先生の3年生の
選択数学(学校設定科目)です。
SPIの問題を行っていました。



久保田先生は、
教師が過度に説明することを避け、
生徒に考えるための道具立てを与えたあとは、
個人で考えさせ、
その後ペアやグループなどで
知を結集させて解決に向かわせるような
授業を毎日心がけています。

生徒はそんな授業の中で、
考えるクセ、
そして、それを表現しあうクセ
が育てられていて、
教師主役の「教授」ではなく、
生徒主体の「学習」の場が形成されています。

11月26日に県教委主催の
「授業実践セミナー」が本校で行われますが、
その講師(授業者)を
久保田先生が担当します。

公開ですので、皆さんどうぞおいで下さい!


 

数学化サイクルと銀林ダイヤグラム

昨日、岩手大学において
日本教育方法学会
第51回大会が行われました。

今回は、51回という歴史の中で、
初めてアクティブラーニングが題材として
取り上げられたとのことでした。

私も問題提起をさせていただきましたが、
時間制限の中で、
言いたいことを伝えきれませんでした。

伝えたいポイントを
フォーカスしていなかったことが原因。
いろいろと反省させられました。

10月25日(日)はお茶ノ水女子大学で、
今度は日本カリキュラム学会主催の
秋のセミナーで同様の発表を行うので、
そのときはもう少し論点を整理したいと思います。

さて、昨日の課題研究Ⅰの
「アクティブラーニングを問い直す」の中で、
コーディネータの松下佳代先生(京都大)から
過去の教育実践のリソースという文脈で、
数学教育協議会(AMI)の
「数学的問題解決の図式」が紹介されました。

これは、「銀林ダイヤグラム」
とも呼ばれているもので、
数教協では早くから提唱され、
それに基づいた優れた実践の数々が
紹介されています。

PISAが数学的リテラシーを説明する際に
しばしば用いられる図式の
「数学化サイクル」と類似性があり、
そういう意味で、時代が数教協に追いついた
という評価が学会内でなされていたことに、
驚くとともに、勇気づけられる思いをしました。

AMIの「数学的問題解決の図式」と
PISAの「数学化サイクル」を
以下に図示して比較してみます。
AMI銀林ダイヤグラムLT

PISAサイクルLT


「数学的問題解決の図式」では
現実世界の問題を、
数学の問題に定式化し、
それを計算などにより解を得、
その解を解釈することによって
現実世界の問題解決につなげていく
という流れです。

PISAの「数学化サイクル」は、
図において次の①~⑤の
段階によって示されます。

①現実問題から始める。
②数学的概念によって構成し、
 関連する数学を特定する。
③仮説の設定、一般化、定式化などによって
 数学の問題へと変換する。
④数学の問題を解く。
⑤数学的な解答を現実の状況と
 照らして解釈する。

両者に共通して言えることは、
数学の学習とは、
数学の教科書に書いてある問題を
次々と解いていくことではなく、

将来にわたり、
現実における問題解決を迫られる
様々な状況の中で、
数学的なアイデアを用いて推論し、
行動していくために行われるものである
ということです。

私は、そこには「生きる力」という
視座があるのではないかと思います。

つまり、より豊かな、
価値ある人生を送るために、
あるいは、
社会に貢献するためにこそ、
数学の学びがあるということです。

そのように考えると、
一方的に定義・公式を説明し、
問題演習を繰り返すような授業ではなく、
自ら問題意識を持ち、
他者とのコミュニケーションを行い、
協働で問題解決を行うような学習、
すなわち、アクティブラーニングの必要性を
一層感じるのです。


 

里山づくり講演会ダイジェスト

10月7日に行われた、
岩手大学の高木浩一先生の講演は
本当に楽しく、あっという間に
時間が過ぎていきました。

講演が終わっても、
生徒が誰も席を立たずに、
先生が後片付けをする様子を、
次は何があるんだろうという面持ちで、
じっと見つめている姿が印象的でした。

5分間のダイジェスト動画です。
ほんの一端ですが、
白熱の講演会の様子が
お伝えできればと思います。






 

収穫祭前夜

今日は、夕方から、
明日のマツタケ収穫祭の準備のために、
お母さん方の有志の方々が
学校に来てくださいました。

生徒が1人1合もってきた米をとぎ、
人参、ゴボウ、舞茸を切り込んで、
舞茸ご飯の仕込みを行います。

舞茸ご飯は、
マツタケが少なかったときのために
準備しているのですが、
実は、今年のマツタケは豊作で、
有り余るほどあります。

これは、ジャンケン大会で、
生徒に食べさせよう
ということになりました。

また、ジャガバターを美味しく食べるための
ジャガイモの下茹で、
そして、焼き芋もすぐ焼けるようにと、
サツマイモも下茹でしておきます。

300個近い量なので
半端ではありません。

しかし、大野のお母さん方の
手際の良さは何なんでしょう。

ほれぼれするような手練の手さばきと、
絶妙のチームワーク。

作ることと片づけることを
同時進行で行いながら、
2時間余りで完了しました。

そんなお母さんたちの、
底に流れているものは、
子どもたちへの愛情です。

明日は皆さん感謝して食べましょう。



 

収穫祭での松茸ご飯のために

昨日、帯島の小沢一男さんの家に
おじゃましました。

小沢さんは、大野高校の
里山整備マツタケプロジェクトの仕掛け人、
産みの親であります。

9日の収穫祭のご案内をしていたのですが、
残念ながら所用で来られないとのこと。

ところが、そのかわりにということで、
何と生徒の松茸ご飯用にと、
こんなに沢山の松茸をいただきました。

小沢松茸01


しかも、きちんと処理され、袋に小分けにし、
冷凍の状態でいただきました。

小沢さんによると、松茸は冷凍にし、
それを解凍せずにそのまま調理すると
香りが出るとのこと。

その他、松茸ご飯にするには、
傘の部分は放射状に切ることや、
茎の部分は縦の向きではなく、
横に切断する方向に切ることなど、
様々な工夫を教わりました。

お陰様で、当日松茸が採れなくても、
松茸ご飯が楽しめます。

小沢さんありがとうございました。


 

里山づくりの目的と意義

昨日、10月7日は、
里山整備事業第一弾として、
岩手大学の高木先生による
里山づくり講演会が行われました。

演題は
「カミナリとキノコの不思議な関係」

実は、今回、高木先生に
講演をお願いするにあたり、
本校の里山づくりのコンセプトとして
「環境整備」「協働の精神」
「地域創生」「マツタケ」
というキーワードを提示しました。

すると、先生は、
このすべてのキーワードを満たした上で、
たくさんの実演を取り入れた講演を
行ってくださいました。

さすがです!

そして、ワクワク・ドキドキの
実験を取り混ぜながら、
「高校のミッションとは何か」
「真面目な野人を目指す」
「互いの強みを生かしながら協創する」
など、キャリア教育の視点での話は、
非常に心に響きました。

この内容は、写真
(あるいはダイジェスト動画)
とともに後日紹介します。

さて、この日は、
新たな一歩を踏み出した
里山整備事業の目的と意義について、
講演会に先立ってお話させていただきました。

今回はそれを動画で紹介します。





 

岩手県高校総文化祭

先週の金曜日に、
第38回岩手県高校総文化祭が
久慈市のアンバーホールで行われました。

総合文化祭01
アンバーホール初めて入りました。青森のアスパムを思い出しました。

総合文化祭08
円錐を内包しているユニークな構造。

私は、恥ずかしながら、
県の高総文祭を見るのは
初めてでしたが、
いやあ、素晴らしいですね。

文化部の祭典なので、
私は、普通に、吹奏楽、合唱、演劇などが、
学校ごとに順次発表を行っていくもの
と思っていましたが、
岩手県は違うのですね。

地区内の学校の代表が
実行委員会を作り、
1年も前から準備を重ね、
全部の学校が一つになり、
総合芸術の形に仕上げているのです。

そして、何と!今回は、
名誉久慈市民である
タマシイ・アレンさんの生涯を
モチーフにした内容になっていました。

タマシイ・アレンさんは、
実は、昭和33年に、
現在の大野キャンパス内の
産業デザインセンターの前進である
「岩手酪農学校」を設立し、
酪農技術者を育成した方なのです。

今の大野の酪農産業は
アレンさんによって
つくられていたわけですね。

彼女は、1890年生まれ。
大学卒業後、
アメリカと日本を何度も行き来し、
新渡戸稲造と交流を持つ中で、
特に、岩手の教育に
熱意を持って尽力されました。

彼女の業績のほんの一端を挙げると、
久慈、盛岡、遠野など
岩手県内各地に幼稚園を開園、
過疎地の医療救済のために
診療所の開設、
徹底した少数人格教育、
僻地を訪ねて行う
「農民福音学校」を開校、
アレン国際短期大学を開学し、
入学者全員を留学させる
取組を行ったことなど、
枚挙にいとまがありません。

私が大野高校の未来を考えるとき、
実はアレンさんの足跡が
大きな道標となっていることに
気づかされます。

それは、正に驚くべきことで、
大野高校にいる間に、
じっくりとアレンさんについて
調べようと思っていたところでした。

さて、その高総文祭のステージは、
演劇部を中心に、アレンさんの生涯を
ミュージカル仕立ての構成で行いながら、
合唱や器楽演奏、吹奏楽の合同演奏や、
ESSによるアレンさんの紹介、
また、スライドで地域や学校の紹介なども
随所に取り入れるなど、
バラエティに富んだ内容でした。

クライマックスの、
森の木漏れ日の中で弾かれる
ショパンのピアノは圧巻。
「ピアノの森」のカイのようでした^^。

ラストは、全員に配られていた
ペンライトを振りながら、
観客も一体となっての
全員合唱で締めくくられました。

久慈高校・久慈高校長内校・久慈東高校・
久慈工業高校・種市高校・大野高校という、
久慈地区全部の学校が一つになって、
このようなカタチとして表現されたことに、
大きな意義と感動を覚えました。

本校の実行委員として1年間携わってきた、
高際さんと宇名澤さんお疲れ様でした。

フィナーレでは、実行委員長は
感極まっていましたが、
幕が下りると、実行委員会の皆さんが
抱き合って泣いていたとのこと。

それだけの充実感、達成感が得られる
素晴らしいステージだったということですね。

その後、展示場も見学しました。
本校の工芸の授業の作品が展示されていました。

総合文化祭06
木工作品「ピザカッター」

総合文化祭07
陶芸作品「コーヒーカップ」

総合文化祭05
裂き織作品

総合文化祭04
木工作品「時計」


こちらも素晴らしいですね。
売り物になります。



 

ルイスキャロルとGEB

先日の土曜日は、
大野高校に岩手大学の齋藤博次先生と、
秋田淳子先生がいらっしゃり、
「高校生のための欧米の文学」
の講座が行われました。

欧米文学02


秋田先生によると、
洋野町と岩手大のコラボを
今後とも考えているとのこと。
大野高校も協力させていただきたいと思います。

今回の講座には、
1年から3年まで20人程の生徒と、
私を入れて5人の先生方が参加しました。

秋田先生は、ルイスキャロルの
「不思議の国のアリス」
を題材にあげられました。

ルイスキャロルは数学者でもあるので、
私はとても興味深く話を聴きました。

先生によると、
「不思議の国のアリス」を研究するには、
言語学的アプローチと、
精神分析的アプローチがあること、
そして、彼の生きた時代背景を
知ることが大切という話がありました。

精神分析的アプローチといえば、
ルイスキャロルの少女趣味的嗜好について
しばしば話題になるのですが、
私は彼の作品を、言語学的アプローチ、
特に論理学的な面から眺めていました。

「ゲーデル・エッシャー・バッハ」(GEB)という
「知のボスキャラ」ともいえる凄い本があります。

この本を読んだとき、私は何となく
ルイスキャロルのテイストを感じました。

クルト・ゲーデルといえば、
アインシュタインをして、
彼にはかなわないといわしめ、
神の存在をも証明した
天才数学者であります。

今調べたら、
ルイスキャロルは1832~1898年の人物で、
ゲーデルは1906年生まれなので
もしかしたら、ゲーデルは
ルイスキャロルの影響を受けていたのでは、
と思うのは私だけでしょうか。

秋田先生がいわれるように
「不思議の国のアリス」では、
同音異義語による言葉遊びが登場しますが、
「不思議の国の論理学」では、
まさに彼の面目躍如たる
言葉遊びが満載です。

その中で、昔私がハマったのが、
ダブレットというゲームです。

それは、与えられた英単語の1か所を変えて
別の単語をつくりながら、
もう一つの英単語に辿りつくという遊びです。

例えば、
「4(four)を5(five)に増やせ」
という問題は、

four→foul(臭い)→fool(馬鹿)
→foot(足)→fort(砦)→fore(前方の)
→fire(火)→five

と7手で到達します。

キャロルは、英単語は固有名詞を
使ってはならないことなど、
細かいルールの下、
その連鎖を最適(できるだけ少なく)
にすることとして、
50もの問題を出題しています。

例えば、
「麦(wheat)からパン(bread)をつくれ」(6手)
とか、
「貧乏(poor)を金持ち(rich)にせよ」(5手)
など。

ちなみに
「紅(ronge)を頬(cheek)に濡れ」は
キャロルの解答では何と16手かかるそうです。

皆さんもチャレンジしてみてください。

ルイスキャロルの「不思議の~」にしても
GEBにしても、
あるいはジェイムズジョイスの
フィネガンズウェイク
(ちゃんと読んでいないのですが^^)などにしても、
これを日本語に超訳する人は本当に凄いですね。

ちなみに、GEBは
野崎昭弘、はやしはじめ、柳瀬尚紀の
三氏が翻訳を担当し、
第22回日本翻訳大賞を受賞しています。

野崎先生は私の尊敬する数学者で、
GEBの数学に関わる部分を訳されています。

特に私が感心したのは、
バッハの回文的「蟹のカノン」
が紹介されている章で、
この楽譜とともに、「アキレスと亀の会話」と
「DNAの2重螺旋構造」と
「エッシャーの『蟹のカノン』の絵」の話が語られ、
そしてまとめとして間接的自己言及について、
そしてゲーデルの字形的数論へと
話題が進んでいきます。

この中の「アキレスと亀の会話」の訳が凄いのです。

少し紹介すると、

亀:いい日だな、アキ公。
アキレス:まったくだ。
亀:いいところであったよ。
アキレス:ぼくもそう思ったところさ。
・・・・・


という亀とアキレスの対話が
しばらく続くのですが、
その後、蟹が登場し口上を述べた後、
再び、亀とアキレスの対話が続き、
最後は、

・・・・・・・・・・・
亀:ぼくもそう思ったところさ。
アキレス:いいところであったよ。
亀:まったくだ。
アキレス:いい日だな、亀公。


と終わります。
つまり、長い会話の全体が
回文的な構造になっていて、
しかも意味が通っている!

まさに天才は天才を理解する。
野崎先生ならではです。

GEBは一読をお薦めします。

GEB.jpg



 

里山づくり講演会

宣伝+ご案内です。
10月7日(水)14:15より本校体育館で、
里山づくり講演会が行われます。

今回は講師に岩手大学工学部教授の
高木浩一先生を招いて
「カミナリとキノコの不思議な関係」
という演題で講演を行っていただきます。

高木先生は、高電圧パルスパワーを、
農業や食品加工へ応用する技術の
研究の第一人者です。

特にパルスパワーの刺激により
キノコの菌糸の活性化を図り、
活性化がキノコ誕生の基を形成する
きっかけとなることを解明し、
世界から注目されています。

その概略は、こちらの動画から
ご覧いただけます.
(JSTニュースより)



ちなみに、かつて三宅裕司と
三村マサカズ(さまーず)が
司会を務める
「世界を変える100人の日本人 
JAPAN☆ALL STARS」
という番組がありましたが、
高木先生は
「みんなが嫌がるカミナリで
食糧危機を救っちゃう天才学者」
として100人のメンバーに
選ばれています(2008年10月)。

その記事はこちら、
JAPAN☆ALL STARS

まさに世界中を飛び回っておられる
超売れっ子の先生ですが、
今回、その合間を縫って
本校においでいただきました。

また、高木先生は、
ご自身の研究だけでなく、
世界中にサイエンスの裾野を広めていく
様々な取組を行っていて、
子どもたちや市民を対象とした
サイエンスショーや、高校における講演、
SSH(スーパーサイエンスハイスクール)
にも中心的に関わっておられます。

現在は、盛岡三高の
SSH運営指導委員長を務めておられます。

今回の講演では、学生さんを2人伴って、
ワクワク実験も行われる予定です。

講演会は公開しておりますので、
どうぞ皆さんお気軽にご参加ください。

Don't miss it.

 

素敵な晩餐会

昨日は、大野の私の住宅の
すぐ近くに住んでいらっしゃる、
布施香さんから、ご自宅での
ディナーパーティーに招待されました。

布施さんは
「かわいいもの雑貨舎フェアリーチェ」
を経営され、オンリーワンの雑貨や、
オーガニックなオリーブオイルなど、
ネット販売を中心に扱っておられます。

更に、彼女は、
オリーブオイルソムリエ、
野菜ソムリエ、
オーガニックコーディネーターとして、
様々な食の講座やセミナーを展開され、
全国を駆け回っておられます。

因みに、翌日から、
オリーブの北限といわれる
福島県いわき市に出かけられるとのこと。

見た目も内面もとっても美しく、
それはアクティブで素敵な方です。

次々に出てくる、めちゃめちゃ美味しく、
そしてオーガニックな料理の数々を、
今日のホストである旦那様が選んだ、
一味違ったワインとともに堪能し
舌鼓を打つという、
まさに至福の時間でありました。

料理が登場する度、
期せずして撮影会になりました。

Kaoriー01
自宅栽培のカボチャと菊を添えて和洋折衷に

Kaoriー03
スペイン風オムレツ、だったかな。
オリーブオイルをたっぷりかけていただきます。

kaori-04.jpg
このスープの野菜のシャキシャキ感がたまりません。

kaori-06.jpg
本日のオリーブオイル。オリーブの実もつまみながら。

Kaoriー02
絶品ピザ。こでもオリーブオイルでいただきます。
良質のオリーブオイルで食べると胃がもたれず、二日酔いも無く、翌日も爽やかです。


kaori-08.jpg
何と厚揚げとブルーチーズのコラボ。イケます。

kaori-05.jpg
焼きナス、トマトなどをモッツアレラチーズでくるんで。
オリーブオイルが爽やかで。


kaori-11.jpg
九州直送の高級クルマエビ。イカがふわっと柔らかくて。

kaori-12.jpg
水切りヨーグルトのデザート。チーズケーキのようでした。
ホオズキやドライフルーツがのっています。


まだまだ、たくさんあって
写真に撮りきれません。

食事をしながら、
オリーブオイルから見える、食と健康、
食に対する世界の情勢の変化、
その中での日本の今後、
など貴重なお話を伺えました。

そして、食を通して、
楽しく健康に生きるための
ヒントをたくさんいただきました。

こんなに素敵な料理と、ワインと、
オリーブオイルをいただきながらの話なので、
本当に説得力があり、
すーっと自然に頭に入っていきます。

きめ細やかな心遣いに心打たれながら、
食についての妥協のない姿勢、
ゆるぎない自信と信念を持って発する
彼女の一つ一つの言葉に、
「ブレない軸を持つとはこういうことなんだ」
と感心しました。

いつか、大野高校の先生方や生徒への
ご指導も是非お願いできればと思います。

ホストの旦那様はとても明るく爽やかな方で、
忙しくビジネスされる傍ら、
大野でスイミングの指導もされているとのこと。
食のこと、教育のこと、地域のこと、
世界のこと、等々本当に楽しく語り合いました。

そして、彼の、
「カオリ」のブランディングに尽力し、
奥様を引き立てていこうとする
優しい眼差しがとても印象的でした。

大野にこのような、
素敵な空間があることに感激しながら、
気持ちよい週末を味わうことができました。

布施様 本当にありがとうございました。

kaori-10.jpg

 

文化祭のポスターできました

10月18日・19日開催の大野高祭。
ポスターが出来上がりました。

文化祭ポスター01

夢、希望、喜び、などを感じる、
とてもハートフルな
素晴らしいポスターですね。

イラストデザインは
2年生の山崎実穂さんです。

普通はこのポスターの原画を
印刷屋さんに持って行って
増刷するのですが、
本校ではそれはしません。

担当の工藤先生が、スキャナで取り込み、
PCに標準装備されているソフト「ペイント」で、
糊付けした部分に生じる細かい線を
丁寧に消去するなどして整え、
それをカラー印刷機で印刷していきます。

文化祭ポスター02

本校では、印刷屋さんを通さずに、
先生方の手作業で時間をかけて行います。

昨日その様子を見ていたら、
A3の光沢紙し1枚印刷するのに
10分近くも時間がかかっていました。

100枚印刷するのに
一体何日かかるのでしょうか。
気の遠くなるような作業です。

でも、そのかわり、業者にお願いすると
十数万円かかるところを、
紙とインク代だけですむので、
大幅な経費削減になります。

本校は、カラー印刷を業者に依頼するような
経費を捻出することがとても厳しい状況です。

しかし、だからといって、
クオリティを下げることはしたくありません。

そこで、本校の先生方は、
生徒のために労を厭わず、
工夫を凝らして頑張っています。

大野高校の文化祭のテーマは
Limitless enjoy
~みんなが主役 大野高校light up~ 

この文化祭の成功のために、
生徒も先生も
随所で地道な取組を行っている。

そう。

それは一人一人が
「隠れた主役」であることに他なりません。

 

卓球お疲れさまでした

9月26日から、和歌山県の白浜町で
国民体育大会卓球競技が行われました。

本校の塚本佳苗さんと栁田桜子さんが
岩手県少年女子チームの選手として参加しました。

既に全国の精鋭16チームに
絞られている中での戦いということで、
残念ながら勝ち進むことはできませんでしたが、
次年度希望郷岩手国体に向けての
大きなステップとなったのではないかと思います。

お疲れ様でした。

尚、成年女子の部のチームのメンバー、
平船さん、高橋さん、滝浦さんは全員
大野高校の卒業生です。

国体卓球01

写真は、本校を卒業して
日本体育大学で活躍している滝浦華奈さんです。

さて、

この和歌山国体に先駆けて、
9月22日に奥州市で、
全日本ジュニア選手権の代表を決める
ジュニア2次予選が行われました。

女子シングルス100人の参加の中、
塚本さん、栁田さんが見事
優勝、準優勝を果たしました!

おめでとうございます!

ジュニア01

ジュニア02


尚、土田果奈さん、菅野葵さんが
ベスト16を果たしています。

また、男子シングルスでは95人中、
平舩慎太郎君がベスト16入りを果たしました。

おめでとうございます。