作戦会議

我が住宅の内装が終わり、
ようやくカビの恐怖から解放されました。

そんな今日、大野高校の未来を考える
作戦会議が、我が家で行われました。

PTA会長・副会長・大野高校を守る会会長・
事務局長(町会議員)という熱いメンバー。

真面目な語り合いと思って、
紙とペンを用意していたら、
あらら、ビールを持ってくる人、
つまみを持ってくる人、
結局ガンガン飲んでしまい、今、終わりました。

飲みながらでも、とてもいい意見が出てきました。

それは、生徒とのコラボ企画。
大野高校の未来について、
生徒とのトークセッションを行うことで
新しい道を模索しようというもの。

これはいける!

でも、今は考えることは無理なので、
明日じっくり考えてみます。

では、皆さんおやすみなさい。


 

カッキ―来校!

今日は、縁があって、
盛岡三高時代の教え子
(というほどではないけれど)の
柿崎幸史さんが大野高校に、
吹奏楽部の指導に来てくれました。

彼は、現在、東京を拠点として
全国的に活躍をしている
プロのミュージシャン(作曲・ds)で、
自身がリーダーを努め、
すべての楽曲を手がけている
Creative Jazz Quartetは、
現在日本で聞けるメインストリームジャズの
最高峰といわれています
(それを言っているのは私ですが)。

彼のリーダーアルバムの曲はここから聞けます。

Celtic dance

以前、私が、ブログに、
吹奏楽部ビデオレターというタイトルで、
次のようなことを記しました。

吹奏楽部ビデオレター

これを、フェイスブックでも紹介したところ、
それを読んだ柿崎さんから、
「自分もできることがあったらさせて下さい」
とのメッセージをいただきました。

そこで、今回の大野高校訪問指導
という形に至ったのです。

プロの指導は凄いですね。
感心しました。

指導終了後に、「ちょっとドラム叩いてよ」、
といって無理やり演奏してもらいました。

カッキ―に許諾をもらって公開します!



これはお宝ですよ。

生徒も、プロの技をちょっとだけでも、
垣間見ることができたのは、
とても幸運だったと思います。

カッキ―ありがとう。また来てね。



 

筑波大学から4人が来校

金曜日は、筑波大人文社会科学研究科
哲学・思想専攻准教授の五十嵐先生と、
3人の院生が本校を訪れました。

院生の方々は、前日の夜行バスで盛岡に向かい、
そこから五十嵐先生と合流し、
レンタカーで大野高校に向かうという
強行軍の日程で訪問していただきました。

学校に到着後すぐに、2時間目の
佐々木先生の地理の授業を参観。

先生と院生がペアワークの中に入り、
学びあいに加わりました。

筑波訪問0626-01

筑波訪問0626-03

筑波訪問0626-04

このような、縦の関係を用いた授業方法の開発
(今回は高大接続型)は、大野高校だけではなく、
今後多くの学校で模索されるものと思います。

4時間目は沼井先生のダイナミックな物理の授業を参観。
ドップラー効果の説明を、
途中の数分の時間を活用して
屋外での実験を取り入れていました。

筑波訪問0626-09

筑波訪問0626-07

笛を吹きながら沼井先生の車が通り過ぎていく中で、
音程がどう変化するかを体感します。

少人数規模ならではの学習活動ですね。
この他、全クラスの授業を参観していただきました。

筑波訪問0626-06
菅原先生のアクティブな英語の授業

5・6時間目は里山整備事業を
視察・参加していただきました。

筑波訪問0626-08

筑波訪問0626-10
「大野高校を守る会」作成の看板をバックに。


その後、学校に戻り、3年生9人と筑波大生による
哲学カフェをおよそ1時間にわたり行いました。

筑波訪問0626-11

現在自分が感じていることを出し合う中で、
他者の意見を共有することや、
あたりまえと感じていることに疑問を持つことなど、
「考える」という行為を突き詰めていく、
中味の濃い時間でした。

この哲学カフェには私自身も加わりました。
初めての体験でしたが、この中で、
これからの教育についていろいろなことを
考えることができました。
後日、所感を述べたいと思います。

哲学カフェ終了後、大野キャンパスに場所を移して、
大野高校を守る会事務局長で、現在、
町会議員でもある南さんと、
未来の大野での学びの場をどう創っていくか、
1時間ほど熱く語りあいました。

五十嵐先生から、大学との関わり方などを含め、
地域に笑顔と元気が生まれるような、
多くの提案をいただきました。

その後、皆さんを、
ひろのまきば天文台にご案内しました。
あいにくの曇り空で
星を観ることはできませんでしたが、
阿部台長さんや、三本木さんの誠実な説明に、
大野という地域の素晴らしさを
感じていただいたのではないかと思います。

そして、8時から、夕食をしながら、
南さんも交えてのディスカッションの続きを行い、
予定していた内容を終えました。

今回の筑波大の訪問は、
本校の教育現場を見ていただきながら、
授業から学習への、新しい学びを構成する方法や、
人口減少化が進む中で、
どのように地域と学校との関わりをデザインして、
学びの共同体を作るかということを、意見交換し、
提言をいただくということを意図して企画しました。

授業参加、授業参観、地域共同事業参観、
哲学カフェ、地域の方を交えたディスカッション、
など盛りだくさんの活動を行い、
未来の大野という地域と、
大野高校の未来を真剣に論じ合う、
非常に充実した一日になったと思います。

五十嵐先生と院生の皆さん、
本当にありがとうござました。


 

里山整備事業始まる

金曜日は、1・3年生の里山整備事業が行われ、
午後から、バス4台で、100名もの
生徒・職員が現場に出向き、
約1時間にわたり活動しました。

生徒達は、あらかじめ本校の職員が伐採した
小枝を運んだり、枯葉や落ち葉を、
熊手を使って整備するなど、
10月9日に予定されている松茸収穫祭が
実りあるものになるよう、
丹精込めて取り組んでいました。

この日は、マスコミ取材や、
筑波大学から4人もの視察があるなど、
内外からの注目の高さを実感しました。

みなさんお疲れ様でした。

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工藤先生による説明

里山0626-01
活動風景

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筑波大学の院生も参加しました

里山0626-05
翌日の岩手日報でも報じられました。



 

景観は心を磨く

今日の放課後行われた、
保健委員会の生徒達による
花壇作りを紹介します。

花壇01

花壇02

例年、大野キャンパスの園芸工房から
本校に500本もの花をいただいています。

生徒達がプランターに土を混ぜて盛り、
3本ずつ植えていきます。
この作業が大変。

そして今日の放課後は、
生徒が作った150以上ものプランターを
校舎前に並べる活動が行われていました。

テキパキと作業が行われ、
素晴らしい景観になりました。

これは、地域と学校の繋がりを示す
一つのシンボルですね。

明日から毎日、保健委員会の生徒達が
水をやり、丹精込めて育てていきます。

保健委員会の皆さんありがとうございました。

指導にあたった、木戸口先生、近藤先生、
そして学校技術員の奥さん、お疲れ様でした。

ダイジェスト動画です。





 

十和田西高校から訪問がありました

今日は、青森県の十和田西高校から
3人の先生方の訪問がありました。

そのうちの1人の梅村先生は、
私が県外交流人事で、
八戸西高に勤務していた時に、
八戸南高校で進路部長をされていました。

そして、現在の十和田西高校の
校長先生の三上先生は、
八戸東高校の進路部長でした。

私は、当時、進路部会の
青森県の事務局を担当していて、
梅村先生、三上先生とは
進路指導やキャリア教育について
熱く語り合った同志であります。

そのような縁があり、
本校を訪問されたということです。

今回は、珍しく、
授業改善の話ではありません。
地域連携についての話題が中心でした。
久しぶりに梅村先生と語り合い、
有意義な情報交換を行うことができました。

十和田西高校は観光科を持つ学校で、
様々な地域との関わりを行っています。

また、十和田市はB級グルメグランプリでも有名。
西高生がそのイベントに深く関わっています。

今年の10月に、何と30万人もの観光客が訪れ、
その対応を行わなければならないそうです。

今年盛岡に全国高P連で1万人集まるなんて
目じゃない話ですね。

話が弾んで、提携を結んでみようとか、
高校生コンソーシアムなどのアイデアも出てきました。

この話は、まだまだ続きそうです。
お互いの高校が連携することで、
何かが生まれることを期待したいと思います。

ところで、この日は、
生徒会の役員選挙の日でもありました。

訪問された先生方に、
選挙管理委員会の作った資料を
見ていただいたところ、とても感心され、
是非、選挙演説の様子を
見たいということで、
参観していただきました。

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参観された十和田西高の3人の先生方

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演説を聞く姿勢も立派でした。

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応援団は、演説後エールを披露します。

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びっしりと書かれた候補者の抱負。
これだけしっかりと作ると、捨てる生徒は一人もいませんね。


新執行部の候補者の力強い抱負と、
推薦者の温かいメッセージを聞いて、
新体制への信頼感を強くしました。

これから1年間頑張りましょう。

 

大田原女子高の先生方に感激

昨日は、大田原女子高校で
講演をさせていただきました。

いただいた演題は
「授業力改善による学校力の向上」

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「私の授業改善」から
「私たちの授業改善」という同僚性に、
そして、更に
「学校力の向上」というカリマネに
繋げていこうという意図を感じ、
なるほど、と感心しました。

80分の講演後、
教科ごとのワークショップも行われました。

昨年、大田原女子高から盛岡三高に
2人の先生が訪問され、対応いたしましたが、
その時に差し上げたDVDを
多くの先生方がチェックされていたことや、
私のブログを読んでいる方も
たくさんいらっしゃり驚きました。

また、小林昭文先生の
「アクティブラーニング入門」を
学校で10冊購入して輪読しているなど、
先生方の意識の高さ、
熱心さに心が打たれました。

研修会後、校長室で、
校長先生が昔作った数学の
自作テキストを見せていただき感動しました。

生徒が興味を抱き、
かつ高度で美しい問題を、
「逆から追いかける」「類推する」
「帰納的に考える」「拡張してみる」
などの方略ごとに分けて
構成されていました。

これは、解法テクニックを磨くのではなく、
問題への向き合い方、
学び方を学ぶというものです。

このような経験から、
未知の問題への対応や、
他教科へ応用される力にも
繋がるのだと思いました。

研修会後の懇親会もとても素晴らしく、
皆さんの温かさに感激し、
お店(たわら寿)の料理と
雰囲気にもまた感激し、
何だか栃木県が大好きになりました。

そして、集合写真を撮ったら、
最後に、こんなカッコいい
記念シートをいただきました。

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粋なはからいに、
ますます栃木県大田原市と
大田原女子高校が
大好きになりました。

今度は是非大野高校に、おいでください
とは言えないのが残念。

でも、いつか、どこかで
お会いしたい人たちばかりでした。

三森校長先生、梅澤教頭先生、
コーディネートしていただいた、星野先生
三高でお話させていただいた、
小林先生、大町先生
その他、お話をさせていただいた
たくさんの先生方

本当にありがとうございました。



 

アクティブラーニングに否定的なコメント(回答)

先日の記事で、アクティブラーニング(以下AL)
に関するいくつかの質問をあげたところ、
たくさんの方々から貴重なご意見をいただきました。

私が考え及んでいなかった視点、深い考えに、
なるほどと感心し、思わず膝を打ち、
目から鱗が落ちました。

最早、私の手を離れてしまい、
今更という感もありますが、
私が昨日、大田原女子高で述べた所見を
以下にまとめておきたいと思います。

■アクティブラーニングって今盛んに言っているけれど、
 工夫を凝らして生徒を動かす授業は昔から
 やってきたことではないか。

●ALは、「私の工夫された授業」から
「私たちの工夫された授業」へと広がる
社会的なムーブメントである。
つまり、ALを語るとき、以下の点を
踏まえておくことが必要と考える。
①単なる学習定着率を高めるスペシャルな
 メソッドを指すものではないこと。
②アクティブラーニングを柱とする
 次期学習指導要領の改訂は、大学入試改革、
 大学教育改革とセットになっていること
③世界が総がかりで行わなければならない、
 授業パラダイムから学習パラダイムへの
 変革を促すという意図をもっていること。

■双方向の授業という理想論もけっこうだか
 大体そういう授業は教室の秩序が乱れて失敗する。
 (これは一昨年に伺った某高校の校長先生の意見)

●まず「アクティブな授業」=「賑やかな授業」
 という誤解がある。
そして、双方向の授業、集団指導ができないこと、
やろうとしないこと、価値を見出だそうとしないことの
言い訳にも聞こえる。
教師は、常に学び、新たな指導法を模索し、
自分を更新する姿勢を持ち続けるべき。
それを放棄するのはプロフェッショナルとはいえない。

■グループワークに馴染めない生徒がいる場合どうするのか。
●人間は「人との間柄」のことであり、
他との関係性を抜きに語れない存在である。
人生の課題とは、どのような対人関係を持って
ライフタスクを果たしていくかがすべて(アドラー)。
そういう人間関係の育成は、授業、学習という場で
育てられなければならない。
できない理由を語るより、
どうすればできるかを模索しよう。

■そもそも、意欲や関心を評価するのは
 可能なのか。それは傲慢な考えではないか。

●例えば、京都大学で始まる
「高大接続型京大方式特色入試」では、
在学中の活動を評価する「学業活動報告書」とともに、
高校での活動内容から大学で何を学びたいのか、
卒業後どういった仕事に就きたいのかといった、
志願者自らの学ぶ意欲や志について評価する
「学びの設計書」が示されている。
それまでの学びの成果の評価だけでなく、
それを基に、これからどのような学びを
展開していくかの意欲を評価することは、
傲慢ではなく、誠実な姿勢と思う。
数学的に述べて煙に巻くわけではないが、
変化し続ける主体において、
f(ある時点での値の評価)と
f‘(ある時点での伸び率や、内包するパワーの評価)
の両面を行うのは科学的な態度である。
そもそも、高校の進路指導において、
AO・推薦の志望理由書や面接の指導を行う際に
「もっと意欲を」と言っている教師が、
自身の授業だけ意欲を評価しようとしないのは
いかがなものだろう。

■ペア学習やグループ学習をやっていれば
 教科書が終われない。授業が遅れるのではないか。


●まず、授業とは教師が効率的に
教科書の内容を伝える場であるか、
生徒の創造力を伸ばし、
自ら学ぶ力を育てる場であるか、
という点に立脚して語るべきと考える。
ジグソー法、反転学習などは
教科書の内容を網羅するだけではなく、
多次元的に教科書の内容を構成していく
手法でもある。
やはり、できない理由を述べる前に、
どう工夫すればできるかを考えよう。
そのような実践をしている人は
周囲にきっといるはずだから。

■アクティブラーニングだろうが、
 一方的な授業であろうが、
 要は学力がつけばいいのではないか。

●その「学力」がどのような「力」に
フォーカスしているかがポイント。
いわゆる学校教育法で定義された
「学力の3要素」を指すとすれば、
そのような「力」は一方的な授業では可視化できない。
ALは知識・技能だけでない「学力」や、
発信力・傾聴力・協働型問題解決力などの
汎用的な力を評価する前提として、
それらを可視化することを
意図して行われるものでもある。
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■アクティブラーニングでは
 大学入試に耐えうる学力が身につかない。

●ALが、遊びの要素を取り入れた
 楽しい授業に過ぎないという偏った見方を感じる。
●それでは、大学入試の問題を、一方的に
 教え込む授業で我々は成功してきたのだろうか。
●大学入試が活用力を見るような問題づくりに
 舵を切っていることも付記しておく。
●そもそも、授業とは、
生徒が「学力」を向上するための
様々な「環境」のひとつに過ぎない。
しかし、その授業が、知識をただ生徒に
与えていくのではなく、生徒の心を動かし、
生徒が持っている世界観を
広げていくことができるような場であれば、
学習者の態度(考え方)が変容する。
授業とは、学習者に自己の内部の欠乏に気づかせ、
自分を拡張・更新するチャンスを与えることである。
それが大学入試に耐えうる
骨太の学力になると私は考える。
決して、大学入試の過去問や、
入試対策を行うことが大学入試に耐えうる
学力を養成することではない。

■ベネッセの「大学生の学習・生活実態調査」を見ると
 「学生の自主性に任せる」より
 「大学の教員が指導・支援する方がよい」が
 15.3%(2008)から30.0%(2012)に増大。
 大学では生徒に受け入れられていないのではないか。

●高校で学習への「浅いアプローチ」を行ってくることで、
大学でのALに結びついていないとも言える。
ALを語るとき、高校、大学、大学入試の3点を
セットに見ていく必要があることを
このデータは示しているのではないか。
●学生の実態がそうだから、
ALを否定するのは方向が違う。
そういう実態を社会問題として捉え、
若者の意識を変えていくことが
ALの使命とも言えるのではないか。

■アクティブだけど気が散りやすい
 騒がしい教室より、熟練の教員に指導を受け
 アイディアを展開してもらいながら、
 自分で静かに思慮にふけることのできる
 環境の方が学びやすいという人もいる。
 (参考 ディープアクティブラーニング/松下佳代)

●ALの質を高めること、内化と外化の両方を深化させ、
ALからDALへと進めることが一つの方向。
私は、講義だけで生徒の思考を揺さぶる、
熟練の講師が、外化を伴った授業にチャレンジして、
生徒の著しい変容とともに、
目覚ましい成果をあげた授業を何度か見た。
彼は、熟練の講師から、更に、一歩懐を広げたなと
感心したものである。
私は、そういう講師に拍手を送りたい。

■アクティブラーニングにおいても、
 講義形式の授業で見られた
 「学生の学びの質の格差」という課題は
 解決しておらず、一方で、フリーライダーの出現や、
 グループワークの非活性化、
 思考と活動に乖離のあるアクティブラーニングの
 状況が見られている。
 (参考 ディープアクティブラーニング/松下佳代)

●前問と同様である。
●今こそ、多くのALの実践家との交流が必要である。

■現在の学校現場の体質から見ると、
 学習指導要領で規定することで、
 「主体的に学ぶことを叩きこむ」などといった、
 画一的にアクティブラーニングが進められ、
 教育現場の自立性・創造性が減殺される
 危険性がある。(参考 文部科学省コメント)

●もちろん、ALを自分たちの組織のものとして、
再定義することが必要だ。
マニュアルに頼る教師の増加を懸念する前に、
優れた実践家や、様々な職種の人(企業教育など)
との交流を行うような、
ダイナミックなマネジメントを考えたい。
何度も言うが、できない理由を述べる前に、
どう工夫すればできるかを
つねに考えるべきである。

 

ALに関する質問より

昨日、アクティブラーニング(以下AL)に関する
いくつかの質問についてアップしましたが、
FBやブログで様々な方からご意見をいただきました。

SNSの力って凄いなあ、
そして、「反転授業の研究グループ」って
すんげえなあと思いました。

本日、講演会の中で、その私見を
述べさせていただきましたが

ここで、まずは、このような質問に対する
私の3つの考え方を述べたいと思います。


一つは、ALが、たとえ、いくつかの矛盾や、
問題点を内包していようと、
しかし、目の前の子どもたちに直接関わる
立ち位置にいる教師の端くれである私は、
だからといって立ち止まるわけにはいかない
ということだ。
学校教育法で学力の3要素が定義され、
グローバル化はますます進んでいく中で、
たとえどんなにそれを批判する言葉を
持っていたとしても、否応なく、教師は、
生徒の意欲・関心・態度や、傾聴力、
コミュニケーション育成力などを評価し、
ALを推進していくことが今求められている。
であるなら、それは生徒に安心と希望を
与える方向に進められるものでなければ
ならないと思う。
だから私は、ポジティブにALを捉え、
旗を振りたい。

二つ目は、ALを自分の言葉で突き詰めて
考えているかどうかということである。
私は、ALとキャリア教育が、
構造的にとても似ているように思う。
どちらも、定義が漠然としている。
汎用性がない。つまりどの学校でも
同じマニュアルで、同じ方針で
行い得るものではない。
だから、自分たちの目の前にいる
生徒を見つめ、そこから
「私たちの学校のキャリア教育」
を考えるのと同様に
「私たちの学校のAL」を語り合い、
つきつめて考えていくことが大切である。

キャリア教育が、「働くとは何か」
「生きる力とは何か」を
自分の言葉で語れるかということを
軸とするならば、
ALは「学ぶとは」
「生徒にどういう力をつけさせたいか」を
自分の言葉で語れるかを
突き詰めて考えることだと思う。

そのように考えると、
ALに関する様々な質問は、
とたんに色褪せるのではないか。

ALを突き詰めて自分事として
考えている人にとって、価値のある質問
なのかを、むしろ問いたい。


最後に、今、アクティブラーニングを
行っている人たちへのリスペクトである。

例え今、知識をひたすら注入するような
一方的な授業を行ったとしても、
「学校教育法30条違反」として
逮捕されることはないだろう。
そう、ALは、たとえ文科省が旗を振っても、
所詮「できればやって」の世界なのだ。

人は、基本的に「できればやって」の仕事はやらない。
しかし、そういう中にあって、
「身銭を切ってでも」やり抜いている人達がいる。
世界にアクセスし、実践を学び、
職種を超えて情報交換し、
より質の高い教育を子どもたちに
提供しようとしている実践家達を
私は幸運にもたくさん知ってしまった。

そういう人たちとの共存と、
共同体が実はALなのかもしれない。

とすれば、そのような質問は、
やはり愚問なのである。


そういうわけで、後日、皆さんの意見を
踏まえつつ私見をまとめたいと思います。


 

アクティブラーニングに否定的なコメント

明日、栃木県立大田原女子高校で
講演を行います。
80分の講演後、ワークショップにも
参加する予定です。

大田原女子高校はアクティブラーニングに
意欲的に取り組まれている学校です。

今回、「授業力改善による学校力の向上」
という講演テーマをいただきました。

このテーマを見て、
なるほど素晴らしいと思いました。

授業改善とか、授業力向上というと、
個の問題として捉えがちですが、
いただいたテーマから見えるのは、

「私の授業改善」から「私たちの授業改善」へ、
という同僚性を経て、
ゴールを、
「私たちの授業改善」から「学校力の向上」へと
繋げていこうという志です。

これを更に進めると、

「私たちの学校力向上」から
「日本中の学校力向上」へ、
そして、
「未来を担う子どもたちの育成と
社会の発展と充実」へ、

つまり、具体的には、
「大学教育の充実」
「生涯にわたり学び続ける力の育成」
「地域の創生」「大学入試の改革」などへと、
社会総がかりで改革を進めていこうというのが、
文科省が唱えるところのアクティブラーニングの
スピリッツなのでしょう。

さて、

明日の話の中で、
アクティブラーニングに対して
よく聞かれる否定的なコメントについて取り上げ、
私見を述べさせていただこうと思っています。

とりあえず、こんな質問がよくあるところです。

■アクティブラーニングって今盛んに言っているけれど、
 工夫を凝らして生徒を動かす授業は
 昔からやってきたことではないか。

■双方向の授業という理想論もけっこうだか
 大体そういう授業は教室の秩序が乱れて失敗する。

■グループワークに馴染めない生徒が
 いる場合どうするのか。

■そもそも、意欲や関心を評価するのは可能なのか。
 それは傲慢な考えではないか。

■ペア学習やグループ学習をやっていれば
 教科書が終われない。授業が遅れるのではないか。

■アクティブラーニングだろうが、
 一方的な授業であろうが、
 要は学力がつけばいいのではないか。

■アクティブラーニングでは
 大学入試に耐えうる学力が身につかない。

■ベネッセの「大学生の学習・生活実態調査」を見ると
 「学生の自主性に任せる」より
 「大学の教員が指導・支援する方がよい」が
  15.3%(2008)から30.0%(2012)に増大。
 大学では生徒に受け入れられていないのではないか。

■アクティブだけど気が散りやすい騒がしい教室より、
 熟練の教員に指導を受けアイディアを
 展開してもらいながら、
 自分で静かに思慮にふけることのできる
 環境の方が学びやすいという人もいる。
 (参考 ディープアクティブラーニング/松下佳代)

■アクティブラーニングにおいても、
 講義形式の授業で見られた
 「学生の学びの質の格差」という課題は
 解決しておらず、一方で、フリーライダーの出現や、
 グループワークの非活性化、
 思考と活動に乖離のあるアクティブラーニングの
 状況が見られている。  
 (参考 ディープアクティブラーニング/松下佳代)


■現在の学校現場の体質から見ると、
 学習指導要領で規定することで、
 「主体的に学ぶことを叩きこむ」などといった、
 画一的にアクティブラーニングが進められ、
 教育現場の自立性・創造性が
 減殺される危険性がある。
 (参考 文部科学省コメント)

こんなところ。

では、明日、私の意見を述べたいと思います。
皆さんは、上のようなコメントになんと答えますか?


 

驚愕の部対抗リレー

昨日の体育祭の最後の部対抗リレー。
普通に走るのかと思ったら、
ぐるぐるバット(10回転)2セットだの、
平均台だの何だの、
ちょっとハンパない障害物リレーで、あ然としました。

しかも、各部にそれぞれ顧問の先生が
エントリーされているという恐るべきルール。

最初は腹を抱えて見ていたのですが、
先生方がマジで手抜きせず、
全力でやり抜く姿に、感動して泣きそうになりました。

大野高校の先生方は、
いつでも生徒にマジで挑みます。
その本気度に、生徒の前で、
カッコいい大人であろうとする
プロフェッショナリズムを感じました。

しかも、そこには、
教える者としての上から目線ではなく、
同じ学びあう者として、生徒への
リスペクトも見て取ることができます。

ああ。だから本校の生徒は
先生についてくるんだ、と納得しました。

もちろん動画にはありませんが、
新任の若い女性のK先生が、急遽参加を促され、
裸足になってチャレンジしました。

フラフラになって、転んでも転んでも、
起き上って、泥だらけになって、
でも、一つも手抜きせずに、
ぼろ雑巾のような状態でゴールした姿を見て、
我慢していた涙がもう止まりませんでした。

カッコ悪い姿を生徒の前にさらけ出す。
プライドをすてて生徒のために
ひたすら頑張ろうとする。

実は、その姿こそがカッコいい。
まさに、それは、
何事にもチャレンジすることの大切さ、
出来なくても可能性を信じて頑張り続けること、
そんなことを、自分の背中で見せているのです。

観戦していたお母さん方から、
K先生はMVPだね、
と賞賛の声があがっていました。



 

体育祭での豚汁が最高!

昨日、一昨日の2日間、体育祭が行われました。
私は、出張があって、
2日目の午後から駆けつけました。

感動したのは、お母さんたちが
たくさんいらっしゃって、
豚汁を振る舞ってくださること。

これを毎年行っているんですね。
具だくさんで最高!私もおかわりしました!

卒業生もたくさん見に来てくれていました。
そんな卒業生にも、
豚汁がサービスされていました。

子どもたちは、地域のみんなの子ども。

まさにこれが大野の日常。

こんな風に愛情を注がれるから、
大野の子どもたちは真っ直ぐなんだと納得。

お母さん方、ありがとうございました。





 

平成27年度第1回大学進学懇談会の講演追記

昨日は、平成27年度第1回大学進学懇談会で、
授業動画を交えながら、100分間ノンストップで
講演させていただきました。

130人近い参加者の熱い眼差しと
意識の高さを感じました。

懇親会でもたくさんの方々と交流することができ、
とても有意義な一日でした。
ありがとうございました。

話しの中で、アクティブラーニングや
盛岡三高の参加型授業の成果を、
模試の偏差値やセンター試験の得点の向上によって
測ろうとする問いかけに対して、
私が感じていることを、
講演の内容から、もう少し突っ込んで
以下にまとめておきたいと思います。

少し長いのですが・・・


私は、マスコミの取材などから、
「参加型授業」によって、入試や模試の結果が
どう向上したかという質問をしばしば受ける。

それに対して、
①参加型授業は模試の結果を伸ばすために
 行っているのではない。
②結果がよくても悪くても、それが参加型授業の
 影響によるものなのか測定できない。
③模試の結果ではなく、生徒の学ぶ意欲や
 学び続けようとする姿勢は向上している。

という姿勢で応対してきた。

因みに、今年度より、盛岡三高と大野高校では、
③についてのエビデンスとして、
PROGの高校版といわれる、
汎用的能力の評価テストを
全国に先駆けて実施している。

しかし、彼らは私のそのような応対に不満があるようで、
どうしてもアクティブラーニングを行った結果として、
進学実績にも良い影響が出ているという
ストーリーを求めていることがわかる。

今、学力が学校教育法30条で、知識を活用する力や、
学ぶ意欲も学力の要素として定義された。
だから、アクティブラーニングによって、
「学力が向上されているか」
「その数的な根拠は」という問いに対し、

「その『学力』には、主体的に学ぶ意欲などが含まれる。
であれば、そもそも、それを可視化しないことには
評価そのものが行えない。
根拠を示す以前に、可視化するために、
一方通行ではない授業を行うことが前提となる」

ということを話している。

実は、観点別評価やアクティブラーニングを
推進しているはずの教育行政の人からも、
「今後は『参加型授業』をやることによって、
センター試験の平均点が伸びるとか、
模試の偏差値の向上につながるような
結果を示すだけですね」
などと言われ、ショックを受けたことがある。

私は耳を疑い聞き直したところ、
「そういう数値的裏付けがないと、一般市民や
社会や議会への説明につながらない」
とのこと。

なるほど。私は、そこが一つの核心なのだろうと思った。
つまり、だからこそ、現在の学習パラダイムへの
変化の必要性や「値打ち」を、
地域、生徒、保護者に伝えていくことが、
まず必要だということだ。

アクティブラーニングを、
学習定着率を高める授業メソッドと矮小化するのではなく、
高校から大学、社会に繋げていく、
授業パラダイムから学習パラダイムへの
変革であるということを全体が認識しなければならない、
そして、その改革を社会が総がかりで
行っていかなければならないというレベルの話なのである。

我々は、例えば20年後30年後の未来を担うべき
大人を作るために教育を行っているはずだ。
しかし、ではその未来はどのようなものなのか。

知識基盤社会、グローバル社会、高度接続型社会
などといえば聞こえはいいが、
一方で、人口減少超少子高齢化社会、
異常気象環境激変社会、
地域紛争戦争準備社会、
格差拡大株式会社化社会(全部今考えた造語)
という社会でもあろう。

それにもかかわらず、模試の偏差値や、
大学実績を評価基準とし続けていくことはどうなのだろう。

そもそも、授業とは、生徒に身につけさせたい力は何か、
というゴールから出発し、その展開を練り、
実施されるべきものである。

そして、評価とは、その身につけさせたい力が
どのような形で生徒の中に実現、構成されたのかを
可視化させることで、
その実現具合を推し量ることであり、
また、その結果から自身の授業改善に
フィードバックしていくことでもあると思う。

では、これまでその評価はどうように行われてきたか。

「生徒につけたい力とは何だったか(何を評価したか)」
「その力をどのように可視化したか」
「可視化された力をどのような方法で評価したか」
「誰が評価したか」
という流れで振り返って概観すると、それは

「模試の偏差値や進学実績につながるような知識・技能を」
「テストによって可視化し」
「ペーパーテストの得点と提出物によって」
「教師が」評価した、ということだろう。

アクティブラーニングは、
学力が、学校教育法30条で規定され、
単なる知識・技能ではないというところに立脚して、
そのような学力をつけるために、
逆向きに設計された授業から学習パラダイムへ
変革するための、授業法である。

更にいえば、先ほど述べたような、
グローバル社会、知識基盤社会、高度接続型社会、
共生社会、地域創生全員参加型社会、超少子化社会
などという、ドラスティックな社会の構造的変化の中で
生きるためのマインドセットを身につけた
人づくりという点に立脚して出現した理念でもある。

だから、それは、個人の授業の工夫という枠を超えて、
学校組織や社会が共通の理念を持って
総がかりで行われて初めて意味を成すものであると考える。

何度も言うが、そういう意味で、アクティブラーニングは、
授業手法であると同時に、
教育理念を内包しているものなのである。

我々は、そういう部分でのゴールイメージを持って、
授業づくりを行っていく必要がある。

それゆえ、私は、模試の偏差値の向上や、
国公立大学の合格実績などの数値を、
エビデンスにすることに違和感を覚えるのだ。

授業はすべからく、大学入試や模試の偏差値に
繋がるところの知識・技能という、
学力の3要素の一部にのみフォーカスをあてて
行われるべきものではない。

そして、学校は、工場で商品を製造するように、
知の注入とその訓練を行う機関ではない。

私たちは、アクティブラーニングの注入によって、
テストの得点が向上したという因果関係だけを
追いかけるような、行動主義的な教育観に
いつまでもとらわれてはならないことを、
今一度確認するべきではないだろうか。


まんだらポジティブ


 

洋野町町長表敬訪問

本日、本校の女子卓球部8名と、
総監督の小坂先生、監督の細川先生と、私の11名が
洋野町町長への表敬訪問を行いました。

本校の卓球部は、町の支援、地域の人達の思いによって、
卓球の技能だけでなく、人間的にも立派に成長しています。
そのことへの感謝の言葉を述べさせていただきました。

小坂先生から結果報告、
細川先生から、選手紹介や、試合当日の状況などの
話がなされました。

その後、キャプテンの栁田さんが、
地域の方への感謝と、
今後の抱負について力強くメッセージを述べ、
そして、最後に部員全員が一言ずつ発言を行いました。

表敬01


表敬02


水上町長は、本校の卓球部の生徒に対して
わが子のように、温かい眼差しで、
そして、とても気さくに応対していただきました。

「皆さんは、大野だけでなく、日本の宝」

ともおっしゃってくださいました。

私は、この表敬訪問で、あらためて
町長さんのお人柄に感銘を受けました。

これから始まる東北大会、
そして、8月のインターハイに向けて
更なる活躍を期待したいと思います。

表敬03




 

総合教育センター来校

今日は、アクティブラーニング
公開提案授業のため、
総合教育センターと、
近隣の学校から30人もの先生方の
訪問がありました。

2コマ授業をされた鈴木徹先生
お疲れ様でした。
授業の様子は
追ってお知らせしたいと思います。

授業後、生徒をキャッチして、
ほんの少し感想を聞きました。



楽しそうに答えてくれる生徒の顔を見ただけで、
今日の鈴木先生の授業で
得たものが大きかったことがうかがえました。


さて、この日、授業前に、教育センターの方に、
3年生の工芸の授業を参観していただきました。

3年生になると、かなり熟達していて、
自分でどんどん作品を仕上げています。

20150617-07.jpg

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陶芸

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木工ロクロ

20150617-08.jpg
裂き織でトートバックを作っています

工房の講師の先生方の
温かいご指導のおかげですね。

ここで学んだ皆さんが、
地域に貢献する人材となってくれることを
願ってやみません。

工芸の様子を見ていたら、
林郷さんに声をかけられました、
あの「大野木工スピーカー」が
仕上がっているというのです。

その工房に行くと、佐々木木工の
佐々木さんがいらっしゃいました。

これは、私が注文していたもの
ではないのですが、ほぼ完成していました。
現在、世界に4つしかない
「木工球体スピーカー」です。

20150617-05.jpg

20150617-04.jpg


パワーはキューブの3倍。

私が注文したものは、
この次に取りかかるとのこと。

完成が待ち遠しいです。


 

麩のラスク

昨日、総合文化部の生徒が、
お麩でサクサクのラスクを作って、
持ってきてくれました。

麩のラスク01


職員みんなで食べました。
お麩のラスクは初めて食べましたが、
これは本当にいけます。

今度作り方を聞いて
自分も作ってみます。

ありがとうございます。

麩のラスク02


 

進学専門部大学進学懇談会の講演について

明後日の6月19日(金)、
岩手県高教研進学専門部大学進学懇談会
(かつての16校会議が拡大したもの)
で講演をいたします。

● 日時 6月19日(金)15:10~16:50
● 場所 サンセール盛岡
● 対象 県内高校の参加希望教員
● 演題 「これまでの進路指導を振り返って今思うこと」
  ~私の「活動報告書」と「学びの設計書」~

演題の副題は、
お気づきの方もいらっしゃると思いますが、
平成28年度から始まる、
京都大学特色入試の
提出書類から拝借しました。

講演では2つのことをお話しする予定です。

一つは私のこれまでの経験談です
(これが「活動報告書」)。

その中から、特に、大学進学懇談会
という場でもあるので、
進路指導に関わった内容で、
もしかしたら皆さんの学校でも
取り入れることができるかもしれない
という話題を提供したいと思います。

二つ目は、授業改善についての話を
どうしてもしたいと思います
(これが「学びの設計書」)。

今、アクティブラーニングが、
いよいよ本格的に進められようとしています。
このとき、16校会議のスタンスは問われます。

「倫理無き経済は罪悪であり、
経済無き倫理はただの寝言」

という言葉がありますが、

「アクティブラーニングなんていう寝言は無視。
国公立の大学実績、
難関大への合格達成が何より」

と旗を振り続ける前に、立ち止まって欲しい。
そして、今世界中で起こっている
「授業パラダイムから学習パラダイムへの移行」
という流れを踏まえて、
自分たちはどう対応し、
またはどう変わっていくべきか、
ということを考えなければならない。

そのへんのことを話したいと思います。

話だけでは飽きますので、
ワークを入れようとも考えたのですが、
人数も100人を超えそうなので、
最近の授業動画を紹介しながら
進めていこうと思います。

当日用いるスライドのサムネイルを
3枚ほど紹介します。
16kou-01.jpg

16kou-02.jpg

16kou-03.jpg


これらは、松下佳代先生(京大)の
「ディープアクティブラーニング
と教授学習パラダイムの転換」
(東信堂)の内容を参考に作成したものです。



では、明後日よろしくお願いします。


 

アクティブラーニング研究授業

宣伝です。
明日、総合教育センターの
鈴木徹主任研修指導主事を本校に招いて、
アクティブ・ラーニングの研究授業
及び研修会を実施します。

テーマは

「アクティブ・ラーニングにより
生徒はどのように変容するか」

です。

実際に2クラスの生徒にアクティブな学習を
提供する授業を行い、
その前後での生徒の変化に注目します。
現在、管内から30人近い先生方が
来校する予定です。

1 日時 平成27年6月17日(水)
<公開提案授業>
5校時 13:40~14:30 (2B 地理A)
6校時 14:40~15:30 (3B 地理B)
2 場所  大野高校教室
(参加者多数により教室の場所は検討中)


大野高校は「授業パラダイム」から
「学習パラダイム」への変革のために、
これからも様々な取組みを仕掛け、
発信を行い続けます。





 

生きる力

昨日、

「中学・高校におけるキャリア教育を考える
『キャリア教育支援者養成講座』基礎編」

に参加しました。

とても充実した内容で、
4時間があっという間に過ぎました。

私の所属したグループの4人のメンバーは、
昨年度教育センターで
キャリア教育に関する研究発表を行った高校の先生、
青森県から駆けつけた
高い問題意識を持った中学校の先生、
各種司会や講演、そして「ドリームマップ」という
キャリア教育プログラムの普及に
ご活躍されているCDA
(キャリアデベロップメントアドバイザー)の方、
高校・大学の就職支援や
キャリアコンサルティングを行っている
フリーランスのキャリアカウンセラーの方と、
バラエティに富んだ、
そして、志の高いメンバーでした。

非常に中味の濃いディスカッションができ、
私は、このメンバーなら、このまま夜通し話し合い、
具体的なキャリアプログラムの提起まで
進めることもできるのではとも思いました。

最近、教育現場で耳にする言葉に
「外部リソースの活用」とか
「アウトソーシング」というものがありますね。

公教育の側から発せられるこの言葉には、
私は、何となく「上から目線」的な
印象を持ってしまうのですが、
いずれ、今、学校現場において必要なのは、
他業種・他職種、校種間の
積極的な連携だと思います。

特に、キャリア教育や、
アクティブラーニングを推進するには、
キャリアコンサルタントや
キャリアコーディネーターの方と、
学校レベルだけではなく、
教師個人レベルでの交流が
必要ではないかと思います。

さて、このグループワークの中で、
「生きる力とは何か」
というテーマで討議が行われました。

皆さんは、「生きる力とは何か」
と聞かれて何とこたえるでしょうか。

「確かな学力・豊かな心・健やかな体」
と答えるのでしょうか。

教員採用試験や管理職試験だったら
「正解」なのでしょうね。
でも、それはあなた自身の
心から発せられた言葉でしょうか。

現場でなぜキャリア教育が進まないか。

講師の工藤倫子先生はこう言います。

キャリア教育とは汎用性がないもの。
だからどこの学校でも、
同じマニュアルで同じトークをしてはいけない。
自分たちの目の前にいる生徒を見つめ、
そこから
「私たちの学校のキャリア教育」
を語り合い、つきつめて考え、
目標や指導内容を決めていくべきもの。

ところが、多くの学校では、
マニュアルに則って
一様に行おうとするから、
生徒の心に響いていない。


私は、以前八戸に勤務し、
進路部会の事務局を担当していたとき、
県内の学校に宛てた通信で
次のようなことを発信したことがあります。

「キャリア教育」の目的を、
「自分らしさの追求」や「自分の関心の明確化」
に基づく将来選択であると、
判で押したように強いられる生徒にとっては、
社会の中で自己実現せねばならない
という切迫感が強まり、
結果として安直な就活志向や、
学問へのこだわりを放棄した
資格信仰に流れたり、
あるいは自分の好きなことに
こだわり続ける「夢追い型」的志望へ
駆り立てられている
というのがよくある状況です。


さて、そこで、このワークでは、
「生きる力とは」「キャリア教育とは」
「何のために働くか」という問いに対して、
「自分の言葉」で語れるか
ということに焦点があてられました。

それは、とりもなおさず、キャリア教育が、
それを進めようとする教師の生き様と
連動しているということにも繋がっています。

話しを戻します。

私たちの班で出された
「生きる力」の答えは次のようなものでした。

○自分で自分の道を選択する力
○人から支援を引き出す力
(人のために動く・人と関わろうとする能力・感謝する心)
○他人と良好な人間関係を作り発信できる力
○知識を自分や他人や社会のために活用できる力
○失敗や挫折しても、しなやかに立ち直る力
(楽観的・順応的・軸を失わない)

など。

もちろん、この問いには正解はありません。

大切なのは、「生きる力とは何か」
という漠然とした問いに、
指導者自身が向き合うこと。
そして互いに語り合う時間を作ること。

つまり、文科省の「生きる力」の
定義を唱えるのではなく、
自分の現場の子どもたちにおける
「生きる力」に組み立て直すことが、
キャリア教育を推進する者の見識として
求められているということなのですね。

では、講師の倫子先生の答えは
何だったかというと、
それは、

○「生きる力」とは、自分を信じる力である。

ということでした。

なるほどと、私は膝を打ちました。

それは、できない自分も含めての
まるごとの自分を受け入れること、
そして、自分の強みを知り、
それを武器に行動できることでもあるでしょう。

それによって、本当の意味での
他者とのコミュニケーションや、
発信力を生みだし、
結果として自分の人生をナビゲートしていく
力となると私は理解しました。

そして、私は、このとき、
一昨日、大野高校東京支部同窓会で
出会ったSさんの話を思い出していました。

Sさんは、現在66歳。
彼が、高校(当時は分校)を卒業し、
集団就職で東京に出たとき、
自分は何をしたらいいかわからず
途方にくれたそうです。

その中で、思い立ったのは、
「自分は簿記が得意である
(簿記しか得意なものはない)」
というたった一つの自信だったそうです。

分校時代に、ある先生から簿記を習い、
簿記だけは誰にも負けずに
勉強したのだそうです。

当時、県商簿記検定が始まった
年だったのですが、そのとき、久慈地区で
一番の成績をおさめたのだそうです。

そのたった一つの自信を強みに、
様々な仕事をしながらも、
簿記を活かす仕事を目指す意志を持ち続け、
そして、今では、税理士として、
個人事務所を構えて
現役バリバリで仕事をしているのです。

まさに生きる力とはこれなんだ、
とストンと落ちた思いをしました。

今回の講座は、
他者とのコミュニケーションの中で
様々な学びが生まれ、
キャリア教育の中味の充実はもちろんですが、
効果的な学びを起こすための
講師の巧みな仕掛けに、
アクティブラーニングのヒントも
得ることができたと思います。
 
参加された皆さん、
そして、講師の工藤先生
ありがとうございました。


長文お付き合いいただきありがとうございます。





 

アクティブラーニング失敗事例マンダラ

金沢大学の杉森公一さんに教えていただいた
「アクティブラーニング失敗事例ハンドブック」
(文部科学省・中部圏の大学の成果物)
の中にある
「失敗事例マンダラ」というのが面白かったので、
それを参考にして、
「高校版・アクティブラーニング失敗事例マンダラ」
を作ってみました。

サムネイル
25mandara.png

GIFファイル
mandara.gif

とりあえずの暫定版です。
皆さんで、改良版・決定版を考えて
いただければうれしいです。


 

西谷先生のフェイスブックが面白い!

函館に西谷優一さんという方がいらっしゃいます。
数学や物理に高い見識と
卓越した指導力をお持ちの先生で、
私は、以前から研究会などの場で、
大変お世話になっておりました。

さて、最近、彼は、フェイスブックで、
学校種を超えた、シンプルで面白い
数学の問題を提供されております。

先日、こんな問題が紹介されていました。
3
円弧は5等分されています。
図で網掛け部分の面積を求める問題です。
(図は6月9日の西谷さんの記事より引用しました)

かなりハマってしまいました。
ここで、皆さんもじっくり考えてみて下さい。
中学校程度の知識でいけます。

私は、考えた末、
余った方の面積を考えることで、
何とか答えを求めました。
分かりやすい説明図が書きにくかったので、
動画で紹介しますね。



その後、西谷さんのフェイスブックには
西谷さんと、はこだて未来大学の教授の、
‎Hiroyuki Takamuraさんという先生の
解答が紹介されていました。

まず、西谷さんの解答を示す図です。
2
(6月11日付西谷さんのフェイスブックより)

図形を断割りし、移動し、等積変形するだけという、
見事なまでにシンプルで美しい解決です!
まるでマジックですね。感動しました。

そして、Hiroyuki Takamuraさんの解答はこれです。
1
(6月12日付西谷さんのフェイスブックより)

これも見事というほかありませんね。

さて、

私は、Hiroyuki Takamuraさんの解答を見て、
ハタと気づいたことがありました。

実は、私は最初、この問題を、積分を使って、
以下のように答えを求めていました。
(θ=π/10、また、簡単のために、半径を1にしています)

5.png

6

置換積分を用いて、こんな感じで求まりますね。


さて、ここで、上の、
※1の部分の式に注目して下さい。

この式は、
図形ABQP=扇形OPQ+△OBQ-△OAP

を表しているではありませんか!
(三角形の面積は、倍角の公式を利用)

※2も
図形CDSR=扇形ORS+△ODS-△OCR

を表しています。

そして、
△OBQ≡△OCR
△OAP≡△ODS
なので、

求める図形=扇形OPQ×2

が示されます。

何と、これは、Hiroyuki Takamuraさんの
解答そのままではありませんか!

定積分の式の中に、
図形的な意味が込められているということに、
あらためて感心。

小中高の算数数学が繋がった!
と、思わずほくそ笑んでしまいました。

定積分は、ヒラメキやアイデアが無くても、
ごしごし計算すれば、解答に辿りつくことができます。

このように、先人たちが歴史の中で生み出してきた
スペシャルな数学的手法を駆使すれば、
ある意味、思考を停止し、意味を捨て去っても
答に辿りつくことができるということですね。

これは数学の一つの良さではあります。

でも、私は、こんな風に、一見無味乾燥ともいえる
数式に潜んでいる意味を、
図形的に考えてみるというような、
数学をメタな視点で俯瞰するような
遊び心も時には必要かと思うのです。

それは、教師が示した解法をマネて、
ひたすら「手の運動」だけで、
問題演習を繰り返すような活動を
数学だと思っている人たちに、
軽い衝撃を与え、
そして、もしかしたら、
立ち止まって「思考する」ことの面白さ、
数学を楽しむ心が芽生える
かもしれないからなのです。

西谷先生、これからも考える楽しさを
与えてくれる問題の提供楽しみにしています。



 

大野高校東京同窓会

今日は、東京の「ちよだパークサイドプラザ」で、
大野高校同窓会東京支部総会、
大野高校を守る会東京支部総会、
新会員歓迎会、
そして場所を「秋葉原迎賓館」こと
養老乃瀧に移して、
大懇親会が行われました。

東京に在住する大野高校のOBや、
大野村出身者の方が集い、
大野高校への温かい応援と、
激励の声をかけていただきました。

皆さんの若々しいエネルギーを感じ、
自分はまだまだ老け込んではいられない
という強い思いを抱きました。

本当にありがとうございました。
これからも大野高校の発展のために
力をいただきたいと思います。

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昨年卒業生を送り出した
沼井先生も参加して、卒業生にエールを送りました。

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フレッシュな皆さん。沼井先生を囲んで。

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大野高校にいつも優しく温かい
声援を送って下さる素敵な3姉妹。

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大野高校を守る会Tシャツ
東京支部長の林さん。3姉妹の長女。

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後ろはこんなカンジ。




 

吹奏楽部のビデオレター

今日、校長室に吹奏楽部の生徒3人が訪れました。
吹奏楽部では、ほとんどの楽器が老朽化し、
今は、古い楽器をだましだまし使っていたり、
他校から楽器を借りながら、
日々の活動を行っています。

そして、4月以来、土日も休むことなく練習に励み、
PTA総会でのウェルカムコンサート、
一人一芸祭でのオープニングコンサートなど、
精力的に活動を行っています。

そんな折、先日行われた同窓会役員会で、
何年間も手をつけずにいた、バス売却の基金を、
学校のために自由に使わせてくれるという、
とてもありがたい提言をいただきました。

私は、早速吹奏楽部の楽器を何とかしようと思い、
とりあえず、喫緊に必要な、
トロンボーンとクラリネットを購入してもらいました。

顧問の葛西先生が、ほぼ新品同様の中古品を
一生懸命探し、先日、
本校にその楽器が届いたというわけです。

生徒達は、同窓会の方々に感謝したいということで、
校長室でビデオレターの撮影を行いました。

その時のお礼の言葉が、
「お陰様で、無事地区大会を迎えることができます」
というもの。
私はその言葉を聞いて涙がこぼれてしまいました。

本当は、トランペットも、フルートもチューバも打楽器も
購入しなければなりません。
でも、それはどうしても無理。

それでも、こうやって、2つの楽器が揃ったことで、
地区大会に出られることを感謝する生徒達に、
申し訳ないという気持ちと、
そして、愛おしい気持ちでいっぱいになりました。

今年は、是非、自主演奏会をやりましょう!

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ちょっとだけ吹いてもらいました。

ありがとうございました。


 

6月の移動図書館

昨日は、6月の移動図書館の日。
お昼休みの30分ほどの短い時間だが
「ひばり号」はやってきた。

もう20年以上も続いている
移動図書館ではあるが、
今や生徒の利用は殆どなくなってきている。

すると、今日来られた図書館職員のGさんが、
とても親しそうにある生徒に声をかけていた。

私は、
「娘さんに来るように声をかけたんですか?」
と聞いたら、その子は娘ではないとのこと。

Gさんは、移動図書館への来館を、
自分の娘も含め、校内に見える生徒たちに、
親しそうに声をかけていたのだった。

そして、それに呼応して、
たくさんの生徒が駆けつけ、
本を手にとってくれた。

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私は、Gさんと生徒たちの対話を見て、
微笑ましく思いながら、しばし考え込んでしまった。

それは、学校警備員の中道さんが、
いつも、部活動を行う生徒に向ける
温かい眼差しを見たときと
同じ思いを抱いたからだ。

中道さんは、体育館で部活動に励む卓球部、
バスケ部、バレー部などの生徒の姿を、
いつも目を細めて見つめている。

驚くのは、彼は、ほとんどすべての生徒の名前や、
その人となりを知っているということだ。

私が驚くと、
「小さいときから見ているから」とのこと。

子どもは、親に見守られ、愛情を注がれることで、
豊かな感性と感謝の心を持った
人への成長を遂げる。

でも、大野という地域は、
地域の子どもたちをまるで我が子のように
見つめ育てているのだ。

それは、子どもは紛れもない
地域の宝であるという認識を、
大人たちが抱いているから。

そして、地域のそのような眼差しは、
地域の宝である子どもたちの学びの場である
大野高校に対しても、同様に注がれている。

 

6月9日の授業から

昨日は、数学5年研フォローの
県教委個別訪問があり、
吉田先生が数学の授業を公開しました。

ダイジェスト動画をご覧ください。




授業後のワークショップで出てきた意見で、
私が印象に残ったのは、次の二つ。

一つは、問題解説など、技能面の指導は、
教師が細かく指導せずに、
生徒の教えあいにしても大丈夫なんだ、という意見。

そしてもう一つは、
グループ形式の授業を行うことによって、
生徒だけではなく、
教師も変貌する、というものでした。


数学教師は往々にして、計算過程を細かく、
一斉に、時に発問を繰り返しながら、
懇切丁寧に教え込みがちである。

しかし、実はそれによって、
時に、意欲の減退が起き、
「落ちこぼれ」や、「浮きこぼれ」が生まれている。

そこで、その「技能」の部分を思い切って
生徒どうしの学びあいに預けてみる。

すると、その転換が新しい学びを
生みだすこともある。

そして、そのことに気づいた教師は、
よき授業者であろうとすることから、
生徒の創造的な能力の促進者たろうと変貌し、
歩み始めるのではないか。


そんなことを、吉田先生の授業から感じました。

 

理科の授業のひとコマ

6月2日に、本校の沼井先生が行った
理科の授業のひとコマです。
ニコット(大野高校近くのストア)から
「高級?」ワインを買ってきて、
そこからアルコールを摘出させるという実験です。

授業冒頭で、「抜き打ちテスト」として、
本時に用いる器具の名前とその配置を確認します。

その後、班ごとに準備を行います。
抜き打ちテストで集中したおかげで、
どの班もスムーズに準備完了。

その後、バナーの位置を調節しながら、
アルコールの沸点を保持させて、
アルコールを分離させていきます。

バナーを調整する人、
温度計を読む人の連携が大事ですね。

結果、全部の班がアルコールの抽出に成功しました!

身近にあるワインを使ってのスマートな実験。

生徒が楽しそうに行う姿がとても印象的でした。

沼井先生ありがとうございました。

ダイジェスト動画です。



 

岩手大学地域復興人材育成事業

6月5日(金)の「デーリー東北」に
本校の卒業生2名が大きく報道されていました。

記事では、5月30日・31日に、
岩手大学の人材育成事業の一環として、
教育学部と人文社会学部の学生約30人が、
東日本大震災の被害や
復興の状況を視察するため、
洋野町を訪問し、地域と交流し、
現状を学んだ取組みが紹介されています。

その岩手大学の学生30人の中に、
この春本校を卒業した芦口和哉さんと、
村田佳之さん(ともに人文社会学部)の2名が
参加されていたことが
クローズアップされていました。

記事では、芦口君は
「町の沿岸部のことをもっと知りたくて参加した。
新しい発見がたくさんあった」
村田君は
「大学で岩手県内の現状を知り、
将来は町に帰って地元を盛り上げたい。
今回はその第一歩」
という力強い言葉が紹介されていました。

岩手大学は、2013年度から
地域理解を深める事業を、
県と連携して行っています。
そういう意味でも、
大野高校から岩手大学に進んだ
芦口君と村田君の2人は、
大学が進める地域復興と人材育成という視点から、
非常に大きい存在だと思います。

そして、地域にとっても、洋野町、大野の
未来を担う人材として、
非常に心強い存在でもあります。

大野高校から大学に進学し、学びを深め、
そして地域に戻り、地域の活性化に努める。
大野高校では、このような循環を、
地域と一体となって生み出すために、
先生方は日々の学習指導はもちろん、
土日や長期休業での課外授業も
一丸となって取り組んでいます。

小規模校で、このようなきめ細かい進学指導を
行い成果をあげている学校は、
そうないだろうと自負しています。

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写真左から2人が、芦口君と村田君。
尚、右端には、工芸の指導をしてくださっている
林郷さんが写っています。





 

しもまっちの絵

「しもまっち」というユルいキャラを考えたおかげで、
いろんな場面で、何かと役に立っております。

大切なのは、何があっても、
めげずに使い続けるということでしょうか(^^)

生徒も、結構ノッテくれて、
ノートやプリントに「しもまっち」を
描いてくれるのが嬉しいですね。

炎のノート01 炎のノート02

これは、生徒に、「炎のノートを作れ!」といったら、
ある生徒が作ってきてくれたノートです。


そして、先生方も描いて下さいました。
いくつか紹介します。

シモマッチ君の勉強2 シモマッチ君の勉強

shimomacchikun5.png
shimomacchikun4.png shimomacchikun2.png shimomacchikun1.png

これは、八戸西高時代の同僚のS先生が
パソコンのペイントで描いて下さったしもまっち。

当時「進路通信」を出していたときに
作ってくださいました。完成度高い!

idenkun2.png idenkun1.png
ちなみに、これはS先生のキャラ「idenkun」。

img022.png

こちらは、盛岡三高時代(1回目の方)、
M先生が描いてくれた「しもまっちいず」。
家族になっています。

いただいたキャラ、
いつもありがたく使わせてもらっております。


 

宮澤賢治の未来型思考

金曜日に、岩手県高P連の定期総会があり、
その中で、宮澤賢治研究の第一人者である
吉見正信先生の講演を聴く機会がありました。

テーマは「宮澤賢治の未来型思考」。

実は、今年度8月に全国高P連が
盛岡市を会場に開催されますが、
そのメインテーマが

「未来圏からの風をつかめ!」

になっています。
これは、宮澤賢治の「生徒諸君に寄せる」
という詩の中に出てくる、
「未来圏から吹いてくる透明な清潔な風」
というフレーズからのものですね。

賢治の言葉には、
今の社会で我々が生きていく中で、
いつも心に携えておかなければならない
「何か」があります。


例えば、吉見先生の講演の中でも取り上げられた、
注文の多い料理店の序文。私も大好きです。

わたしたちは、氷砂糖をほしいくらいもたないでも、
きれいにすきとおった風を食べ、
桃いろのうつくしい朝の日光をのむことができます。

またわたくしは、はたけや森の中で、
ひどいぼろぼろのきものが、
いちばんすばらしいびろうどや羅紗や、
宝石いりのきものに、
かわっているのをたびたび見ました。

わたくしは、そういうきれなたべものやきものがすきです。
これらのわたくしのおはなしは、
みんな林や野はらやら鉄道線路やらで、
虹や月あかりからもらってきたのです。
(以下略)


自然を愛し、自然とともに生き、
日常の小さな一コマにこそ幸せを見出すこと。
そして、物質で満たされる豊かさより、
心の豊かさを求めること。

岩手県民は「心にいつも賢治先生」を
持って生きていきたいものです。

一方、私は、賢治には、グローバルな視点で、
揺るぎなく世界の平和を希求する
力強い姿も感じます。

例えば
「世界がぜんたい幸福にならないうちは
個人の幸福はあり得ない」
で有名な「農民芸術概論綱要」。

私は、この一節を読むと、
遠山啓の「教師をペンキ屋から絵描きにすること」
という数学教育の現代化運動を連想してしまいます。

そしてまた、これは、1980年代に大野村で興った
町興し運動にも通じるのではないかと思います。

当時、大野村を訪れた
東北工業大学の教授の秋岡芳夫氏が、
大工として出稼ぎが多いこの地を、
木工製作という「芸術」を中心とした
「一人一芸の里」という
新しい町づくりを提唱して今に至っているというもの。

この話題はまだ自分の中で
整理がついていない部分もあるので、
いずれまた。


 

二十数年ぶりでの再会

先週の水曜日、久慈東高校での出張の帰りに、
次の会合まで少し時間があったので、
久慈市内のある職場をいきなり尋ねてみました。

もしかしたら、今から20年以上前に担任していた
教え子のKさんに会えるかも、と思ったのです。

店内に入ったら、
いきなりそのKさんに声をかけられました。
二十数年ぶりでお会いしましたが、
当時の面影を残しながらも、素敵に歳を重ねて、
とても輝いておりました。

そして、何より、20年以上も職場を変わらず
働き続けていることが感無量でした。

当時私は、県内外の職場を、
どでかいビデオカメラを担いで訪問して歩き、
卒業生の働きぶりや、生の声を、
ビデオにおさめる取組みを行っていました。

そしてそれを編集して進路指導教材を作り、
地区PTAなどに持って行って
地域の皆さんに観賞していただいておりました。

もう20年以上前ではありますが、
まだビデオはちゃんと残っています。
今となってはとても貴重な動画です。
そして、Kさんの当時の働きぶりも撮ってあります。
久しぶりにその動画を観ました。
ちょっとだけキャプチャ画像をアップしますね。
20年前の光景ですよ。

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不思議ですね。
あんなに昔のことなのに、
つい昨日のことのようにどんどん思い出されます。
大野高校に二度勤務することで、
当時の多くの生徒の成長を
目の当たりにすることができる。
これこそが進路指導なんだなあとつくづく思います。
このような機会を与えてくれた神様に感謝。

Kさんも、私と話していて
「先生、眼鏡を指で上げるクセは、
昔のまんまですね」
と笑われてしまいました。

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お互い、良く覚えているなあ。